IS ~ein schwarzer ritter~   作:瑠偉

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どうも、瑠偉です。
はじめまして。そうでない方はお久しぶりです。
リアルの方が色々と忙しくなってきたので更新は遅くなりがちですが、頑張って完結まで持って行こうと思います。


プロローグ

 ここはとある研究室、床一面に何に使うか分からないようなパーツがひしめいていた。

 そこには一人の女。滝のようにスクリーンに流れる文字を読みながら一人つぶやいている。

 

「今日は何処の国にイタズラ(ハッキング )しようかな~」

「やめろアホ」

 

 女が腕捲りをして、膝の上に置いたキーボードに手を伸ばした瞬間、後ろから近づいた男が女の頭に拳を落とす。

 

ゴン!

 

「痛い!この天才美少女束さんのあたまをぐーで殴ったのは誰かな?!蓮くんだな?!久しぶり!」

「おう、久しぶり。つーか誰かわかってるんじゃねーか。それと美少女って言う年じゃないだろ」

「失礼だなぁ、私はいつまでたっても十代のままさ!」

「精神年齢がだろ。…っと、こんな漫才するためにここに来たんじゃなかった。………束、一夏がIS学園の入試でISを動かしたっていうのは本当か?」

 

 束は少し驚いたような顔をして言った。

 

「おやおや、ずいぶん情報が早いねぇ。まだニュースとかにもなってないでしょ?」

「あぁ、たまたま試験官を友人がやってたんでね。そいつに教えてもらった」

「むー…IS学園の教師って言ったら女だよね…」

 

 束がなにかをつぶやいてうまく聞こえなかったので「ん?なんか言ったか?」と聞き返すとなぜか少し不機嫌そうに言った。

 

「何でもな~い」

「何でもないんならいいんだが…。まぁ本題に移ろう、預けてた俺のIS(・・・・)を返してくれ」

 

 いままで不機嫌そうだった束が真面目な顔になった。

 

「……いいの?もうISには乗らないんじゃなかったの?」

「……あぁ、もう一生乗ってたまるか、そう思ってたよ。でもな、一夏がISに乗れる唯一の男、そうなるといろんな所があいつを狙うだろ?」

「それで守ってやる、ということ?」

 

 厳しい顔をした束がこっちを真っ直ぐ見つめてくる。

 

「それはひどい思い違いだよ、蓮くん。いっくんも戦えるんだよ?守ってやる、なんてのはいっくん嫌がると思うな。」

「分かってる、これは俺の罪滅ぼしみたいなもんだ。それでも、いや、だからこそ大切な人達を今度こそ守りたいと思ったんだ…………あー、何言いたいかわかんなくなってきた。もうこの話は終わりだ!」

 

 普段どうりの弛んだ顔にもどった束がクスッと笑って言った。

 

「うん、蓮くんはいつまでたっても変わらないねぇ。私のことも守ってくれるのかな?」

「あ?守ってやるに決まってんだろ、おまえも俺の大切な人なんだから。」

「うぇ!?あ、う……」

 

 なぜか顔を赤くして言葉に詰まったあと、うつむいた。顔が真っ赤だ。

 

「どうした?束?大丈夫か?」

「~っ!もう!ISはそこのトランク持って行ったらいいから!何もいじってないから自分でセッティングしてね!」

「? お、おう」

 

 顔をのぞき込むといつもの束らしくなく、慌てて俺を研究室から追い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 蓮浄が研究室を去った後、一人その場に残った束は床にへたり込んでいた。

 

「……いきなり卑怯なんだよれんくんはぁ……」

 

 頬に手を当てると何時もよりも熱い体温が紅潮している事を伝えてくる。

 掌に頬の熱さを感じながら先程の言葉を思い出す。

 

「大切な人かぁ……えへへ」

 

 

 

 

 

                              

 

 

 

 

 

                                

 

「……というわけだ、十蔵のオッサン、俺をIS学園の教師にしてくれないか?」

「はっはっはっは、東雲くん。きみはいつも面白いことを考え付くね。うむ、楯無くんだけに任せるのもなんだしな。東雲(しののめ) 蓮浄(れんじょう)くん、その案、謹んでお受けしよう。」

「そんなあっさり…いいのか?」

「はっはっはっはっは!なぁに、IS学園にも新しい風を吹き込ませたいだけさ。『黒騎士』くん?」

「っ!何でそのことを?」

「わたしもただ年を取っているわけではないよ。おっと、もう時間だ。それでは学園で会おう!」

 

 はっはっは、と機嫌良く笑いながら颯爽と去っていくおっさんを見ながらつぶやく。

 

「……ほんっとに何考えてるかわかんねー人だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、世界は衝撃を受けた。

 

   『ISを操縦できる男が一度に二人見つかった』と言うニュースによって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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