魔法少女リリカルなのは 罰則の偽り人   作:猫月

1 / 5
はじめまして猫月です。
転生オリ主チート作ですが、自己満用の作品なのでご都合主義も気になさらないで下さいね。
辛口コメはしんどいです。なのは知識は基本がアニメです。いろいろ直された映画は知りません。

それでは本編へお進みください。


プロローグ1 生誕

 

 

フランスアルザス地方。

 

広大な森林と、多くのブドウ畑が立ち並ぶ中にある小さな屋敷。

 

その小さな屋敷の中に、か細く、でも確かな産声が響き渡った。

 

「よく頑張ったわレナ!!男の子よ!!」

 

痛みに汗を流したレナと呼ばれる女性は、息を整えながらも傍らの女性に体を起させてもらう。

 

「おめでとう、お姉ちゃん!!」

 

「はぁ…はぁ……あ、ありがとうリーナ」

 

支えてくれた妹にお礼を言いながら、レナは母親から産着で包まれた我が子を受け取った。

 

「この子が…私の子」

 

泣き続ける赤子を抱きながら、レナは潤む視界の中で我が子を見つめる。

 

泣きながらも時折見える瞳の色はあの人と同じ深い青。

 

鼻の形もあの人に似ているだろう。

 

ちょっぴり生えている産毛は桜色で、自分のストロベリーよりも少し薄い色合いだ。

 

輪郭はどっちに似ているかは流石に分からないけど、二重でちょっと釣り目気味な目元は自分にそっくり。

 

そしてなによりも、頭から生える両耳と、産着から飛び出している小さな尻尾。

 

それが何よりも、この子が自分の子供だと証明していた。

 

「レナ!!大丈夫か!!」

 

レナが我が子を見て顔を綻ばせると、慌てて男性が入ってくる。

 

「はい、ライアさん。私もこの子も無事ですよ」

 

「レナっ!!よくやった、よく頑張ったぞっ!!」

 

感極まって泣きそうになりながら、プラチナブロンドの髪をした男性――ライアは、自分の妻を子供ごと抱きしめた。

 

「ライア兄さん、子供が子供が!!」

 

「あ、ああっ!!すまん、大丈夫かっ!?」

 

リーナに言われて慌てて離れると、ライアは心配そうに我が子を覗き見た。

 

「大丈夫ですよライアさん」

 

「そ、そうかよかった……それにしても、うん。この子は将来可愛い子になるぞ!!」

 

確信を持って断言するライアに、周りの三人は苦笑する。

 

「ライアさん。その子男の子ですよ」

 

「そ、そうなんですか!?」

 

レナの母親に言われて、ライアは驚きながらも我が子をまじまじと見つめる。

 

そしてやっぱり、

 

「けど、レナに似て可愛い子になりそうな気がする」

 

そんな彼の発言に、リーナと母親は声を立てて笑い。レナは優しく微笑んだ。

 

 

 

それは少し珍しいけど、どこにでもあるような家庭内出産の風景。

 

ちょっと違うのはそこには家族しか居なかったことと、母親の家系が夜の一族だということ。

 

ちょっと困ったのは、クオーターの狼子供が男の子だっていうこと。

 

そしてとても厄介なことは、家族はまだ気付いていない。

 

その子の魂に問題があることを。

 

 

そんな魂を持つ子供は、この日彼らの元に生まれ落ち、こう名付けられた。

 

リアン――リアン=クラルテと。

 

 

 

 

 

魔法少女リリカルなのは  罰則の偽り人  プロローグ1 生誕  

 

 

 

 

 

「リーねえおそと~」

 

「はいはい、その前に帽子ね~って、リーア!!しっぽ!!しっぽ出てる!!」

 

「ん?…ううう!!」

 

注意された尻尾を引っ込めると、リアンは再びリーナの腕を引っ張って外に出ようとする。

 

つんのめりかけながらも何とかリーナは靴を履き、二人は外へと出て行く。

 

「いってらっしゃ~い」

 

「はーい!!」

 

「行ってきます!!」

 

出かけに掛けられたレナの声に庭先から返事をして、二人はいつものように森へと向かっていった。

 

「それじゃあ、おかたずけしましょうかね」

 

二人を見送ると、レナは洗物をしにキッチンへと向かう。

 

自然な流れで愛用となったエプロンを身に着けながら。

 

「レナ、二人はもう行ったのかい?」

 

「ええ。いつもと同じ場所ですよ、ライアさん」

 

「ううっ…また置いてかれた。それじゃあ行ってくるよ」

 

「はい。二人をよろしくお願いします」

 

キッチンに顔を出したライアが、落ち込みながらも二人を追いかける。

 

三年を過ぎにして、この光景ももう見慣れたものだった。

 

 

 

 

 

そう三年。リアンが生まれてからもう三年が過ぎていた。

 

子育てと言うのはとても大変で、あっという間の年月だった。

 

夜泣きは心配になるほど少なかったが、リアンはとっても臆病だった。

 

心配になったライアが覗き込めば泣き。

 

泣き止まそうと妹が抱き上げれば、更に激しく泣いた。

 

おしめを母が変えようとしても泣き。

 

レナ自身も母乳を与えようとして泣かれた。

 

何が不安で、何が怖いのか分からなくって、夜泣き以上に彼女家族を疲れさせた。

 

きっとレナ一人だったら、それだけで疲れきっていただろう。

 

ライアや母や妹がいたから何とか耐えることが出来た。

 

それが終わったのはリアンが生まれてから半年後の事。

 

疲れきった妹が、耳と尻尾をしまい忘れたまま近づくと泣かなかったのだ。

 

あの時ほど安堵したことは、今までになかった。

 

「本能かな?自分と違う人間の姿に不安だったのかもね」

 

そう言ったのは夫ライアで、彼だけはその後の半年も泣かれ続けた。

 

 

 

怖がって泣くことが無くなってからは、子育ては比較的楽になった。

 

リアンはすくすくと成長し、八ヶ月を過ぎる頃にはハイハイと、少しずつ言葉を喋るようになった。

 

「マンマァ」と初めて言われたときには嬉しくて泣いてしまった。

 

その次に覚えた言葉が「リーナァ」だったときは、ライアが泣いていた。

 

続けて「ナーナ(おばあちゃん)」「イーア(耳)」「テーウ(尻尾)」だった時にはライアは落ち込んでいた。

 

そんな彼が近づくと、リアンは泣いてしまうのだから仕方ないけど。

 

十ヶ月を過ぎる頃にはつかまり立ちが出来るかもと、家族みんなで期待した。

 

そんな期待を我が子は裏切り、十ヶ月を過ぎたリアンは完全に狼の姿になれるようになっていた。

 

夜の一族の中でも完全に獣化は珍しく、狼姿で走り回るリアンには手を焼かされた。

 

一年と少しが過ぎる頃には、我が子も落ち着きを取り戻して、人と狼の姿を意識して変えられるようになった。

 

その落ち着きようを見て、

 

「少し、早熟かもしれないわね」

 

そう言ったのはお母さんで、実際そうだったのかもしれない。

 

ライアに相談したかったが、ようやく「ダーデ(父)」と言ってもらえた彼はそれどころじゃなかった。

 

少し不安だったが、そんな不安をよそに我が子はすくすくと成長していった。

 

つかまり立ち、立ち歩き、言葉の発達など、普通の子供のように。

 

棚が倒れたり、積んであった皿が崩れたりと、不幸な所は度々あったがそれ以外は特に問題もなく。

 

 

リアンが二歳も半ばを迎えると、家族と一緒に外に出歩くようになった。

 

お気に入りの場所は森の中で、お気に入りの相手はリーナだ。

 

リアンはリーナの事をリーねえと、私の次に慕うようになった。

 

それに落ち込んだのはライアだったが、彼は大人になった時こそ!!と前向きになっていた。

 

尻尾と耳は服の装飾ですよ~と誤魔化した。

 

 

三歳になるとリアンは耳と尻尾を隠せるようになった。気が緩むと現れるけど、外では大分隠せるようになった。

 

――そして今に至る。

 

 

 

 

 

暖炉の炎をよく眺めていて、時折謎の本を手に持っている。

 

たまに辛い夢を見て、泣きながら抱きついてくる。

 

そんな不思議で不安な所もあるが、リアンはその歳よりも少し落ち着きのある、良い子に育ってくれたとレナは思う。

 

「そろそろ大丈夫かな?」

 

引き出しを開け出したのは、一枚の国際レター。

 

夜逃げして一族から逃れた母の代から、いまだ付き合いのある数少ない一族のうちの一つ。

 

同封された写真には、社と呼ばれる場所をバックに、知り合いの夫婦と、母と同じ紫の髪をした小学生の女の子。そしてその手を握って、リアンと同じ歳の女の子が写っている。

 

「いつか二人の子供と一緒に会いたいね」

 

そんな約束をした相手。

 

 

 

その手紙の住所はジャパン――そして名前には月村と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




いったい何が書きたかったのか?
それは男の娘の獣娘です!!ただそれだけです。
狼子供の映画がすごく面白かったせい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。