それでは、どうぞ!
「今日の試合はここまでだし、帰るか。・・・って、ユートと隼は!?」
「あの二人なら用事が出来たと言って帰ったぞ」
「サンキュー、権現坂。今から探してくるから、子供たちと一緒に帰っててくれ、塾長」
「ああ。だが、あまり遅くなるなよ。洋子さんにも伝えておくからな」
探し始めて5分後・・・
「アリス!見つかったか?」
「いいえ。どこ行ったのかしら、あの二人」
「零児にも探してもらってるし、すぐ見つかると思うけど・・・嫌な予感がするんだよな・・・」
トゥルルル・・・。タイミングを見計らったかのようにディスクに着信が入る。
「はいもしもし」
「私だ。黒咲隼たちの居場所がわかった」
「どこだ?」
「公園だ。急いでくれ、黒咲隼と紫雲院素良が交戦している」
「くそっ!わかった、今向かう!」
ったく!どいつもこいつも!
「行くぞ、アリス7!」
「ええ!」
走った俺達は公園に到着した。はぁ疲れた・・・。既に始まっていたデュエルはこんな感じになっていた。
どうやら、素良のターンのようだ。
隼 LP 2000
手札 0
場 『RR-ブレイズ・ファルコン』ATK 1000 ORU 1
セット×1
素良 LP 1400
手札 1
場 無し
無し
素「僕は魔法カード『魔玩具融合』を発動!見せてあげるよ。本当の、本物の融合召喚を!最強のモンスターを呼び出してねぇ!」
ディスクから出たエラー音と共に、素良の体が光に包まれていく。
素「なっ!?待ってくれ!あのエクシーズ使いをやっつけるまで、アカデミアに戻るわけには行かないんだ!」
デュエル中断
「逃げたか・・・」
「いや。おそらく強制送還されたんだろう」
「強制送還?アカデミアに?」
「ああ。そこに瑠璃が・・・仲間が捕まっている。俺達はなんとしてでも取り戻さなければならないんだ」
その場に凄まじい閃光が迸った。
「ぐっ!?」
「なに、これ!?」
「くっ・・・」
「痛ってぇなぁ!なんで、こんなモンが突っ立ってやがんだ!」
そこに居たのは、俺と(加えて言えばユートとも)そっくりな顔をしたDホイーラー、ユーゴだった。
「あ、テメェ!ここで会ったが百年目!探したぜ!」
「こちらもだ。融合の手先め!」
「んだと!俺の名前は融合じゃねぇ、ユーゴだ!」
「え、え?どうなってるの、遊矢?それに融合の手先って?」
疑問符全開のアリスに、今にも殺し合いでも始めそうな残りの3人・・・。ダメだ。
「アリス、ちょっとタンマ!」
「ええ・・・」
「てめぇらと、決着着けてやるぜ!」
「望むところだ!貴様を倒して仲間を取り戻す!隼、このデュエルは俺に任せてくれ」
「ああ」
「ちょっ・・・、お前ら、ストーップ!」
「んだよ、テメェ!今からいいとこだってのに!」
「まず、落ち着けお前ら!まず、こいつの名前はユーゴ!シンクロ次元のデュエリストで融合次元とは敵対関係だ!こいつもリンっていう娘をアカデミアに囚われてる!お前らの味方だ!」
「なに!それは本当か遊矢!?」
「ああ」
「なんで俺とリンのことで知ってんだ!っ、まさかお前がリンを!?」
ヤベッ、喋りすぎた・・・。確かに会ったこともない奴が自分の幼馴染の名を知ってたらそりゃ疑うだろう。更に、そいつがリンを攫った奴と酷似しているならば、疑わないほうが難しいだろう。
しかし、ユーゴの性格を利用すれば・・・。
「おい」
「んだよ、図星だったか?」
「デュエルしろよ」
「「はぁ!?」」
アリス、隼、ユートが一斉に驚く。けど、この馬鹿には一番効果的であるはず・・・!
「いいぜ、受けて立つ!デュエルならお前の人格もわかるしな!いくぜ!」
「お前が俺のライフにダメージを与える度に質問に答えてやる!それじゃ・・・」
「「デュエル!」」
ユーゴ LP 4000
遊矢 LP 4000
ユ「俺のターン!魔法カード『手札抹殺』!さぁ、手札交換だぜ!」
ユーゴの捨てたカード 『ゲリラカイト』
『ヒドゥンショット』
『SR三つ目のダイス』
『ゾンビキャリア』
遊矢の捨てたカード 『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』
『オッドアイズ・ゴッデス・イザナミ』
『オッドアイズ・フレイヤ』
『オッドアイズ・バックターン』
『オッドアイズ・ゴッド・イザナギ』
ユ「俺は、『SRオハジキッド』を召喚!」ATK 1000
「こいつは召喚時に、墓地のチューナーを復活させてシンクロできる!俺は『ゲリラカイト』を特殊召喚!レベル3『SRオハジキッド』にレベル4の『ゲリラカイト』をチューニング!
その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚!現れろ、レベル7!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!」ATK 2500
「墓地に送られた『ゲリラカイト』の効果により、500のダメージだ!」
遊「ぐっ、先制されたか・・・」LP 4000→3500
ユ「じゃあ質問!リンは今、どこにいる?」
遊「融合次元のアカデミアだ。手荒な扱いはされていない筈だから暫くは心配無い」
ユ「そっか!じゃ、カードを1枚伏せてターンエンド!」
ユーゴ LP 4000
手札 2
場 『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』ATK 2500
セット×1
遊「俺のターン、ドロー!墓地の『オッドアイズ・バックターン』の効果発動!このカードを除外することで、墓地の『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を特殊召喚する!ただし、このターンは『オッドアイズ』モンスターの特殊召喚しか出来なくなる。来い、雄雄しくも美しい、双色の眼『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」ATK 2500
俺のオッドアイズと、ユーゴのクリアウィングが互いを呼び合うかのように咆哮する。それに呼応するかのように、俺の体も熱を帯びる。熱と言っても、高熱とかそういう感じじゃないんだが・・・。くそっ、どう形容したらいいのかわかんねぇ熱さだ・・・。
ユ「っ、なんだ!?体が、熱い・・・!」
遊「ドラゴンの共鳴か・・・。くそっ、こんなことならこのデッキで戦るんじゃなかった・・・」
ユ「お前っ!この状況、知ってんのか!?」
遊「お前じゃない、遊矢だ!お前も分かってんだろ、ドラゴンのこと」
ユ「こいつのお陰で次元飛んでるしな。まだお前のターンだぜ!」
遊「そうだったな。俺は『オッドアイズ・クロノス』を召か
柚「遊矢!アリス!ここで何を・・・ってきゃあああ!」
柚子のブレスレットが光って・・・
全「「うわああああ(きゃあああ)!」」
光が収まったとき、既にユーゴは消えていた。ブレスレットが発動してしまったらしい。ま、誤解は解けただろうし、これでいいか。
「「ねぇ、遊矢!これは一体どういうこと?」」
図らずもアリスと柚子に挟撃される形となる。まずい・・・。
その夜は、アリス達への事情説明で一日が終わったのだった。ナムサン!
遊「結局、柚子まで次元のこととか知っちまったな・・・」
ア「まぁ、仕方ないことね・・・」
遊「それじゃ、また次回!」
ア「お楽しみは、これからよ!」