遊戯王ARC-V 双色の眼を操りし者   作:ふりかけの巫女

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お久しぶりです。ふりかけです。
今回はデュエル無しです。あと、今回でスタンダード編は終了します。
来週からはシンクロ次元編です!

それでは、どうぞ!


結成!ランサーズ!

ー遺跡エリアー ユート、ブラック・ミスト、十代、真月

 

「おい、大丈夫か?ユート」

「有難うございます、十代さん。少し疲れただけです」

『まぁ元祖の方と違って、元々一つだったとかじゃないからな。負担は大きいだろうぜ』

「いや、怪我してるじゃねぇか!医務室に行くぞ。話は歩きながらでも出来るだろ?」

「わかりました。それで貴方は?何故ナンバーズを?」

 

ユートの質問に、ブラック・ミストは嘲笑を返す。

 

『お前もハートランド住民なら知ってんだろ。こいつはベクター。シャークと同じ元七皇だよ。まぁここ最近見なかったけどな』

「凌牙さんの知り合いだったんですか。知らなくてすみません・・・」

「まぁ気にすんな。プロやってた遊馬やナッシュ達と違って、俺は表に出る方じゃなかったからな。」

 

「なぁ真月。なんでアカデミア兵に変装してたんだ?」

「良かれと思っての潜入捜査だよ。色々と細工してやったりな。後、お前から頼まれてたお仲間の安否も確認してきたぜ」

「っ!どうだった!?」

「まぁ焦るなよ、十代。まずアデミアにいたのはヘルカイザーと。心臓を直してもらうかわりにアークエリア・プロジェクトに協力している」

「なるほど・・・。じゃあカイザーも人をカードにしてるのか?」

「いや、そうでもねーみたいでな。カイザーは兵士育成の任についてる。最終兵器っぽいポジションだったが、そう手こずらずにハートランドの掃討が終わったんで出番無しだ。ま、お前の名前一つで協力してくれた辺り、完全に向こう側ってことはないと思うぜ」

「翔、それに他の皆は!?」

「カイザーの弟はエドって奴と一緒にハートランドに派遣されたと聞いてるぜ。クロノス率いる教師陣は次元を飛ばされ、行方不明。俺が消息を知ってるのはこれで全部だ」

「そっか。サンキュー真月。それとアークエリア・プロジェクトってなんだ?」

「人をカード化することで生命エネルギーを収集し、それを使って理想郷を作ろうっつー計画らしいぜ」

「なんだ、それは・・・。ハートランドはそんなことの為に滅ぼされたのか!?」

 

怒りを露わにする十代と、その傍らで拳を握るユート。そんな義憤に燃える二人とは対照的に、真月は冷静に話を進める。

 

「まぁ落ち着け。街は直せばいいし、カードにされた人間も元に戻せるらしいんだからよ」

「それは本当ですか、真月さん!?」

「ああ。そもそもこの計画自体、理想郷建設の後、カードにした奴を解放して新たな暮らしを始めさせるっていうのが終着点らしいからなぁ」

『なら違和感を感じないかい、十代?あくまで人をカードにし、理想郷を創るのが目的なら、わざわざ街を壊す必要はない。無用な破壊なんて目立つだけだと思うよ』

「確かにな。でも、実際ハートランドは破壊された・・・」

「なら、それを囮に裏で何かやってるか、ハートランドの破壊が計画に必要かの二択だな。俺的には<道化師>なる奴が一枚噛んでると思ってる」

「道化師?誰だ、そいつ?」

「赤馬 零王との繋がってるらしい。ま、こいつに関してはトップシークレットでな。名前しか分からなかったぜ」

「ややこしいことになってきたな・・・」

 

話を終え、ちょうど医務室に到着した彼らを待ち受けていたのは赤馬零児だった・・・。

 

 

 

 

ー氷山エリアー アリス、ユーゴ

                 Side アリス

 

 

遊矢そっくりのシンクロ使い、ユーゴと共に柚子のもとへ向かった私が見たもの、それは―

 

「鬼ごっこはもうお終いだよ。さぁ僕と一緒に来てもらうよ」

「いっ、嫌!助けて、誰か・・・」

 

これまた遊矢そっくりの麻呂眉が植物のような趣味の悪いドラゴンを従えて、柚子を追いかけまわしているという犯罪の感じしかしない光景だった。

 

「なによ、これ・・・。まぁいいわ、一回コンティニューしてなさい!」

 

ツッコミやら遊矢と似ている理由やらは一旦置いておき、とりあえず、柚子を救出する為に弾幕を放つ。

が―

 

「スターヴ・ヴェノム!」

 

彼の指示に従った竜が跳躍、尾で弾幕を跳ね飛ばした。

 

「便利なものね。リアルソリットヴィジョンって」

「どちらかというと、その弾丸みたいな奴の方が数倍便利だと思うよ」

「それもそうかしらね」

 

そう言いながら、ディスクの乱入機能を使おうとした刹那。私に少し遅れる形でユーゴを乗せたバイクが突っ込んできた。

 

「バイクじゃねぇ!Dホイールだ!それと、お前はあん時リンを攫った奴か!こんにゃろう!俺とデュエルし、っ!?」

 

何故か私の心を読みながら、麻呂眉に向けて敢行したユーゴの突撃は、柚子のブレスレットから放たれたピンク色の閃光によって阻まれた。

 

「あ!?どこ行きやがったあいつ!」

「い、一体どうなってるの?」

 

なるほど。柚子が自分の意思でコントロールできるわけじゃないのね。遊矢が言うには、柚子の近くに二人以上の「ユーヤ」が揃うと、片方をワープさせるものらしいけど、今回はこれに助けられたわね。なんて思った途端、またブレスレットが光りだした。それにユーゴのデッキも光っている・・・。これってまさか。

 

「おーい!アリスー!柚子ー!無事かー!?」

 

私の予想通り、こちらに遊矢が走ってきた。このブレスレットのルール的に私は飛ばされない筈・・・だったのだが、何故か私たちは閃光に包まれ、意識を失ってしまった・・・。

 

 

 

Side 遊矢

 

彼女、幼馴染と合流しようと思ったら、自分そっくりの奴と三人で居て、

突然光って目の前から消えた・・・。何を言ってるかわからないと思われるかもしれないが、事実である。

俺の原作知識はバトルロイヤルの途中で、ミッチーがカード化された辺りで止まっているのでこれ以降はこれに頼ることはできない。従って、自力でアリス達の飛ばされた先を特定することができないのだ。

 

「なんかよくわからんことになったな~」

 

なんて思いつつ、零児の所に戻って作戦会議をしようとした踵を返した次の瞬間。モーゼのエジプト脱出さながら、俺の目の前の空間が割れた。

 

「WHY?」

 

思わず英語になってしまった俺の前に降りてきたのは・・・

 

「痛ててて・・・。やぁ、久しぶりだね裕也君。榊遊矢には慣れたかい?」

 

俺を転生させた神様やった。

 

「何故神がここに!まさか自力で脱出を?」

「まぁそんなとこ。ミスがバレちゃったから逃げてきたんだよ」

「すげぇ怖い人なんだな・・・」

「まぁね・・・」

 

「あら、怖いなんて心外だわ」

 

噂をすれば影とばかりに、神様の通った穴から出てきたのは、へそと肩を大胆に露出した衣装に身を包んだ、神々しいオーラを持った碧眼のロリであった。後、金と青い宝石で出来た、背丈ほどもある巨大な弓を携えていた。

 

「うっげぇ。よりによって貴女が出てきますかぁ・・・」

「あら。何か言ったかしら?」

「いっ、いえ。その恰好でここは寒くないのかなぁと・・・」

 

あれ?これ俺空気じゃね?なんて思ったので、とりあえず浮かんでいた疑問を口にすることにした。

 

「すみません。貴女は一体誰ですか?」

「名乗り遅れたわね。私はラクア。彼の上司の一人よ」

「あ、神様でしたか。こちらには一体何をしに来たんですか?」

「彼の職務怠慢の指導にきたのよ。後は、巻き込んでしまった貴方への謝罪もあるわ」

「いや、そんな。俺が死んだのは彼と関係無いですし、生き返らせてもらったわけですから。今回だけは見逃してやってくませんか?ね?」

「そうね。貴方がそういうなら今回だけは見逃すわ」

 

そう言いながら、ラクアさんは1枚のカードを差し出してきた。

 

「ありがとうございます!」

「ふふっ、それじゃあまたね」

 

そうして、ラクアさんは帰って行った。それを見届けたとたん、神がへたりこむ。

 

「ありがとう、遊矢!君は僕の命の恩人だ!」

「大げさだな・・・。そんなにラクアさんって怖いんですか?」

「神様の中でも相当のドSだな。しかも天然かつ無意識にやってるから性質が悪い」

「なんだそりゃ。まぁ、それならお礼といっちゃなんだけど、アリスの居場所教えてくんない?」

「君が異世界から引っ張ってきちゃった子だよね。この世界でいう<シンクロ次元>ってとこにいるよ」

「サンキュー。そういや、あんたの名前聞いてなかったな」

「僕の名前はコラさ。これ僕の番号だからなんかあったらかけてきてね。それじゃ、バイビー!」

 

コラも仕事場に戻っていった。なんか変な名前だな、なんて思っていた俺の意識を現実に引き戻したのは、バトルロイヤルの終了を告げるアナウンスだった。

 

「さ、戻るか!シンクロ次元行かなきゃなんないし!」

 

少年移動中・・・

 

「おーい、零児!結局どうなった?」

「ああ、遊矢か。君が氷山エリアに入ってしばらく経った辺りで、カメラが誤作動を起こしたが、それ以外は正常だ。こちら側の犠牲者はかなり抑えられた」

「よし!第一目標達成だな!」

 

その時、部屋に二人の人物が入ってきた。十代さんと・・・真月さん!?

 

「よっ、無事だったか遊矢!アリス達はどうした?」

「あ、シンクロ次元に飛ばされたみたいです。後、どうして真月さんがここに?遊馬さん達とは一緒じゃないんですか?十代さんとはどうやって知り合ったんですか?」

「なるほど。十代の言う通り、色々<知識>を持ってるみたいだな。あいつらとは別行動中だよ」

「俺と知り合ったのは、俺が旅の途中でハートランドに寄った時にデュエルしたのさ」

「そうですか。有難うございます!」

「いいってことさ。それより零児」

 

「ああ。遊矢」

「なんだよ」

「君や十代さん、真月さん。それにスタンダードのジュニアユースデュエリストを加えて、対アカデミア部隊<ランサーズ>を結成することにした」

「いや、なんでプロとユース入れねーの?」

「彼らはこの次元を守る盾となるからだ。ランサーズはシンクロ次元に仲間となるデュエリストを集めにいくのが役目だ。乗ってくれるな?」

「おう!ちょうどシンクロ次元には用事があったところだ!」

「アリス・マーガトロイドと柊柚子の救出か?」

「もちろんさぁ!」

「微妙に会話が噛み合っていないぞ・・・」

 

「そんじゃあ!ワクワクするデュエル目指して、行くぜシンクロ次元!」

「良かれと思って、付きあわせてもらうぜ」

「お楽しみはこれからだ!」

「決め台詞が無い・・・」

 

「泣くな、零児。ハンカチで・・・君に笑顔を・・・」

 

あ、いたんやねユートさん。




遊「後書きコーナー!」
真「ヒロイン不在ってことで、一人は悲しいだろうと思ってやってきたぜ」
遊「有難う御座います、身に沁みます・・・」
真「まぁ落ち込むことはないんじゃねぇか?お前より強いって零児が言ってたしな」
遊「うぐっ・・・!それ言われると辛いものがあるな・・・」
真「んな調子で大丈夫かよ・・・。ま、次回予告して締めてくれ」

遊「はい!」
「各々の思いを胸に、シンクロ次元へと飛んだランサーズ!だが、零児製次元移動装置は未完成だった!結成早々バラバラになる俺たち。こんなんで大丈夫なのか!?」
「次回!<シンクロ次元へ!分断、ランサーズ>!」

真「さぁ良からぬことを始めようぜ!」
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