DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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sceneSKL 魔神の眠る村・前編

黒い体、トゲトゲしたフォルム、二丁のブレストリガー

そして何より、ドクロの意匠の趣味の悪いパイルダー

間違いねぇ・・・コイツはマジンカイザーSKLだ

一体なんでったってこんなのが・・・これもあのカミサマだかの仕業か?

・・・関わらねえ方が良いな、特にコイツの場合は

そもそもマジンガーZからして『神にも悪魔にもなれる』なんて嘯いてやがんだ

作品のプロデューサー直々に『デビルマシン』認定されたような機体だ、近付きたくもねぇ

冗談じゃねぇ

とっとと離れて・・・

「こら、そこのお前!」

「あん?」

女?しかも子供?

何なんだ一体・・・次から次へと

頭の整理もできやしねぇ

「何者だ!」

高圧的な態度じゃねぇか、ゴタイソウなこって

「相手に名前を聞くんならまず自分から名乗れ、ガキ」

「私はもうハタチだ!」

俺より年上なのかよ、成長止まってやがるな

ま、いいか

「んなこたぁいいから名乗れや、どこのどんな誰だ?テメェは」

「わ、私はミユキ・・・この近くの村のミユキだ」

素直で大変よろしい

・・・ちょっと待て、なんで日本の名前をしてる?ここは日本なのか?

いや、日本にここまでの遺跡やジャングルなんて無いぞ

じゃあ、やっぱりここは・・・

「私が名乗ったんだから、お前も名乗れ!」

チッ、とことん考え事の邪魔しやがる

鬱陶しいなこの女

「お前はなんでこんなところにいる?ここは私達の村の御神体を祀る場所だぞ」

何?今なんつった?

「あ?御神体だと?こいつがか!?」

ひゃ~、その村は戦闘部族じゃないだろうな

こんなの御神体にしたら奇械島みたくなっちまうんじゃねえか?

「そうだ!文句あるか」

「いんや、やけに禍々しい守り神サマだな~って思っただけだよ」

「・・・とりあえず、お前は何者だ?」

挑発に乗らねぇか、頭は悪くないみたいだなこの女

嘘ついても俺に得は無いし・・・正直に言っとこうか

「俺はナガイ・・・ナガイゴウトだ」

「それじゃナガイ、早速なんだけど私達の村へ来い」

「あぁん?何でだよ」

いきなり何言ってんだコイツは

「怪しい者の処分は村全体で決めるしきたりなんだ、いいから来い」

「・・・はぁ~、しゃあねえな」

ま、もしかしたら、ここのマジンカイザーのことも何かわかるかもしんねぇ

たった一人で見物するより、近くの住人に色々聞いて回る方が早いだろ

「こっちに危害加えやがったらタダじゃ済まさねぇかんな」

「安心しろ、そこまで私達は野蛮じゃない」

だと、いいがな

「ところでナガイ」

うお、いきなり立ち止まるんじゃねぇ

ぶつかるとこだっただろうが

「んだよ」

「お前、一体どうやってこの魔神の間まで来た?」

あ?どうやってって・・・

別に変なことはしてない

「入り口から入ってまっすぐ進んでここに来ただけだぞ?どうかしたか」

「そんなバカな!」

な、なんだよいきなり

ばかでかい声出しやがって・・・

「魔神の間までは余所者じゃ抜けられない凄く大きい迷路が広がっているんだぞ!一本道じゃない!」

はぁ?

そりゃ一体どういうこっちゃ

「本当に、何者だ?ナガイ、お前は・・・」

「怪我して死んだと思ったら、ここの外に放り出されてたんだよ」

「冗談は止せ」

嘘なんかついちゃいねぇけどな

やっぱり信憑性は薄いよなぁ

こりゃ難儀しそうだ、メンドクセぇ

「おい、置いてくぞ」

なんだアイツ、連れていくとか言った後に置いてくぞってよ

とことんイヤな女だ

「あいよ、すぐいく」

・・・

マジンカイザーSKL・・・

ここは、異世界とやらなのか?

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