DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》 作:アルファるふぁ/保利滝良
ギルギルガンを跡形もなく滅ぼしたナガイとイシカワ
二人はそれぞれの愛機を地面に降り立たせた
足を地面に着ける、その瞬間
世界が消えた
「んなっ、なんだァ!?」
「こりゃ・・・一体・・・?」
たった一瞬
たった一瞬のうちに、周囲の景色が変化する
インフェルノブラスターで燃やし尽くされゲッタービームフルパワーで大穴を開けられた大地は消え、辺りは真っ暗に塗りつぶされていた
カイザーとゲッターは地面に足を着けておらず、その場に浮遊している
首を振って見渡せば、暗闇の中に無数に光る点々がある
「宇宙・・・ってことか?ふざけやがって」
ナガイが一言、現在の状況に毒づいた
「物理法則もあったもんじゃねえな」
イシカワは思考放棄気味に呟く
二機のスーパーロボットが警戒しながら周囲を
見渡す
すると、二人の視界がかち合う位置に、白い線が現れる
宇宙空間に僅かに入る切れ込み
その線から、白く輝く何者かが現れた
「「お前は・・・!」」
輝く人影は、片手を挙げて言った
「やあ、久しぶりだね」
ナガイとイシカワを別世界へ送り込んだ、神を名乗る存在
姿を現した途端、それは身体中から閃光を放った
網膜にフラッシュを食らい、二人の男は少しだけ怯んだ
「てめえ、一体何を企んでやがる」
「今まで高みの見物か!」
猛る二人を片手で制し、神を名乗る者はこう切り出した
「色々と、教えてあげよう」
「
知っての通り、僕は君達に新しい世界とその力を与えた
それは何故だと思う?
退屈だったんだよ
君たちが最初にいた箱庭は飽きてしまった
でもなかなか壊すことができない
次に作り出した箱庭もそんなに面白くない
なので、最初の箱庭から君たちを呼び出し、二つ目の箱庭を壊してもらおうと思ったんだ
一つ目の箱庭は、延々と争いを続ける愚かな場所だったからね
だから、君達はその狂暴性で、箱庭を壊してくれると思った
だが、君達は二つ目の箱庭の争いを止めようとしている
あっちの箱庭で元から働いていたピクドロンとギルギルガンも、君達が倒してしまった
僕の箱庭はつまらないものだけになってしまったよ
だから新しい箱庭を作る
つもりだったが、僕には限界があったようだ
三つ目の箱庭が作れないんだよ
君達、相談がある
二つの箱庭、両方とも壊してくれ
君たちのその力ならできる
新たな箱庭は、永遠の戦いが巻き起こるものだ
君たちの望みは知っている
君たちが大好きなバトルが、ずっと楽しめるんだよ
だから、その理想郷を作るために、二つの箱庭を壊してほしい
ああ、箱庭の中は気にしなくて良い
中身ごと壊してくれて構わないよ
さあ、さあ
世界を壊しておくれよ
素晴らしい世界のために
」
「「お断りだクソ野郎ッ!!」」
即答
ここに来て、超然とした態度を取っていた神は、狼狽えたように見えた
拳を握ってナガイとイシカワに指を指す
「何故だ、何故・・・戦いこそ君たちが望んだものだろう?何故否定する!善人ぶったつもりか?正義の味方気取りか!」
神を名乗る者に対して、二人は共に反逆する
否、反逆ではない
彼らはもともと、何にも従っていないのだから
ナガイは笑みを作る
イシカワは敵を睨む
「御託がなげえんだよ」
「誰がテメエの言うことを聞くかよ」
「戦い?世界をぶっ壊す?くだらねえ事で俺達が尻尾振ると思ってんのか?」
「その脳味噌ぶち撒かれたくなかったらとっとと失せろ」
神は叫ぶ
「貴様らぁアアア!」
魔神の皇帝は紅の翼を広げた
鋼鉄の虚無は緑の光を散らした
「神に会うては神を斬り!悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ!」
「何が神だ、自分の思い通りにならねえことをビクビク怖れてるだけの、肝っ玉のちいせえ小物だろうがッ!」
唸る、マジンカイザーSKL
吠える、新ゲッターロボ
「戦いたいから戦い、潰したいから潰す!」
「神だか仏だか知らねえが、俺様の邪魔をするんなら、ブッ飛ばす!」
二体のスーパーロボットが、一挙に敵へ突っ込んだ
「俺達に大義名分など無いのさッ!!」
「今がその時だッ!!」
大宇宙の片隅、三つの影がぶつかった
瞬間、その周囲の星々が消えた
急展開なのは許してください
原作もそんなもんだし(暴言)