DOUBLE:violence 《二人の特典付き転生者が異世界でアテもなく暴れ続けるお話》   作:アルファるふぁ/保利滝良

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いやぁ、前回はウソっぱち回でしたね
ドリルアタックが当たるなんて、こんなの普通じゃ考えられない!


sceneSKL 魔神の眠る村・後編

 

「へっ、文字通りお祭り騒ぎってかぁ?」

ヨソモノの俺にゃいづらい雰囲気じゃあねえか

あーあー暇だ、誰かしらの話でも聞くか

よっこらせっと

おーおー、村の真ん中でキャンプファイア焚いてやがる

「気楽なこって」

にしても・・・この塔の柱、なんか見覚えあるな

サユキは杖だっつってたな

マジンカイザーSKLに杖なんてあったか?

クソッ、記憶が混濁しててうまく思い出せねえ

「ぐ、ぐぐ・・・」

この記憶障害も、転生の影響なのか?

「ナガイ?どうした?」

あ?

ミユキ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナガイは頭を抱えていた

表現ではなく、実際に頭を押さえてうずくまっていた

地獄の底から響くような呻き声を聞き付け、ミユキは塔の頂上にいたナガイの様子を見に来るほどに、今の彼は見苦しい

「大丈夫か?頭痛薬を持ってくる」

「平気だこんくらい」

苦悶の表情を浮かべながら、ナガイは答えた

しかしそれを見て尚更、ミユキは心配になってきた

腕を伸ばし、手をとる

その手を、正直に掴むナガイ

やはり辛かったのだろうか

「手、大きいんだな・・・」

「あん?」

少しだけ頬を朱に染めながら、ミユキは呟いた

ナガイは声の小ささに、うまく聞き取ることはできなかったようだが

「なんでもない!さ、祭りに参加しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お頭、見えましたぜ!あの村だ」

「よくやった!よーし野郎共、奪い尽くすぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜闇に紛れ、紫色のの巨大ロボット複数が、村の周りの森を抜けて現れる

が、祭りに夢中な村の人間たちは、全く気付いていない

銃声一発、村の中心のキャンプファイアが消し飛んだ

辺りに飛び散った薪

飛散する焔

振り向く村人

しかしもう遅かった

引かれる引き金、飛び散る肉片

悲鳴、怒号、涙、そして死

突然のように現れた盗賊団は、突然のように村人を襲った

「これは・・・!」

異質な雰囲気を感じ取ったリキが駆け付けたときには、村の象徴が壊されていた

そう、あの塔である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サユキは走っていた

生来、内臓の病気で決して運動ができない彼女は、口から血を流して尚その足で大地を蹴って走り続けた

転んで膝を擦りむいた

木にぶつかって枝が刺さった

逃げているのではない、村長である彼女が真っ先に逃げてはならないから

では何のために走っているのか

「骸骨皇帝・・・助けて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チッ、結局つまらなかったじゃねえかよ

なんだよ、薪火の廻りでクルクル躍りながらパンを食うなんてよ

あーあー、つまらねえ

ミユキのヤツ今度会ったらタダじゃおかねえ

ま、この魔神の遺跡にいたって、マジンカイザーSKLを眺めることくらいしかやることないんだけどなぁ

転生なんかすんじゃなかったぜ

・・・サヤさん今頃どうしてるんだろうなぁ

「ここに・・・いたのね・・・」

あん?サユキ?

「お前、一体全体どうしたよその怪我はよ!?何が・・・」

ボロボロじゃねえか!お前、体弱いのに・・・

「ナガイさん、お願いがあるの」

「喋るな、傷が・・・」

おいおい、血が・・・

「村が・・・荒くれもの達に襲われて・・・」

荒くれものだぁ!?

なんでそんな物騒な連中がいやがんだ!

「リキと・・・ミユキを・・・」

おい、死ぬなよ、サユキ?おいまさかお前、ワザワザ俺に・・・

 

俺なんかに助けを求めるために!?

 

「お願い・・・助・・・けて・・・」

サ、

サユキ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

へへへ、これがマジンカイザーSKLかよ

複座じゃなくて単座式?原作無視もいいトコじゃねえか

牙斬刀もウィングルもねぇが・・・チンピラの群れをぶっ飛ばすにゃ充分だ

まあ、いい

どうやらコイツは俺に力を貸してくれるそうだ

じゃあ、一丁

 

 

 

 

「ガチで殺ろうかァ!」

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