一般人15歳で〝ちょっと〟変わった彼のIS生活(完結)   作:A.K

12 / 63
あけましておめでとう御座います!
今年もよろしくお願いします!
遅れてすみませんでしたぁぁぁぁぁ!
……後半あたりから思い浮かば無かったんだ
────────────────────


それは破壊

それは変革

世界に放たれし破戒の者は

ある時には希望を

ある時には絶望を

世界に与えた

立ち上がりし者達

怯え始める傲慢者達

彼の者は、今日も破壊の力を鍛え上げる

世界が恐れし破壊の力を……


第二幕 破壊の覚醒
挑戦者


 4月の末を迎えようとしているが、まだ少し寒い日々が続いているこの頃。今日も生き残るために朝から訓練を行っている。もう操縦時間は200時間を超え、刀奈からも並の代表候補生程度なら普通に勝てると数日前の訓練中に言われた。

 もう今ではある程度ノーネーム達の機動力に振り回される事はない……が、まだ全推進器による機体コントロールはまだ絶対に扱えるという訳ではない。とくに『流星の破壊者』は最高速度がマッハ3と、いくら広いといえるこの特施地下IS訓練場でも、出したが最後……壁に激突してノーネーム達に迷惑をかけるだけだ。

 

 

 

『……』

 

 

ガシンガシン

 

 

『……ふう』

 

 

────主。あと半周です……頑張って下さい!

────あぁるじぃぃ……ふぁいとー……

 

 

 最近はPIC重力機能無しでの歩行・走る訓練を主に行い、五日前から今までの訓練を一通り行った後、訓練場を走る訓練を行っている。これもまた刀奈達からのアドバイスで、俺みたいなISは今の内からやっておいた方がいいという事から行っている。

 それと、さらに面倒臭いことが起きた。何時の間にか撮られていた俺の戦闘映像と、戦闘ログにデータが国際IS委員会に勝手に送られたそうだ。これは刀奈から教えて貰ったのだが、学園上層部の方から教職員には外部に公開しないようと、箝口令が出ていた。これは俺がノーネーム達を動かしたその日から出ていたのだが、つい2日前に突然国際IS委員会が俺と専用機についての事を全世界に向けて公開した。

 このせいでIS学園には電話が殺到。今日も教職員と生徒会、学園長達が朝から出勤している。俺もこれについてノーネーム達と独自で調べた。時間がかかるかと思っていたが、意外にもすぐに犯人は分かった。それは国際IS委員会からのスパイ、さらには女性主義者の一部教員が関わっていた。俺はたまに機体情報を得ようとしてくる暴力教師を思い浮かべたが犯人ではなかった。

 これを受け、学園上層部がすぐに動いた。国際IS委員会からのスパイは刀奈……対暗部組織更識家が始末した。別に刀奈が直接始末した訳ではない。スパイをわざと泳がせてIS学園から出た所を、待機させて置いた更識家の暗部部隊が強襲。その場で殺が……始末した。今回の事件に関与した女性主義者の一部教員達も、IS学園にある地下懲罰部屋にぶち込まれた。それで一応の火元を絶つが、電話が止まることは無いようで今日も刀奈達は頑張っている。そういう事で、最近は刀奈との訓練は暫くの間行っていない。

 

 

────主。お疲れ様でした。今朝の訓練はこれで終わりです

────おつかるぇぇぇぇ……

 

 

 俺はその言葉を聞き、人間体に戻る。刀奈が見ていた時は、一応汗をかいておいたが、今は居ないのでわばわざ汗をかかせる事は無い。一応刀奈には単なる全身装甲型のISと言ってあるので、刀奈がいる前ではわざわざ汗を流す事を毎度の訓練が終わり、人間体に戻る瞬間に行うという謎の苦労がある。そして、それで毎度服を着替えなくてはいけない。しかし、最近はそれを行わないで済むので、ここに来る時は学園指定の制服に着替えてくる。

 

 

「了解だ。二人共、訓練に付き合ってくれてありがとう。ノーネーム達も暫く休んでくれ」

 

 

────うーい。じゃあ寝るよ主〜。また後でぇぇ……

────ミーティア……分かりました。それでは失礼します主

 

 

 寝たか。別にこの体では食事は取らなくていいから、部屋に時間ギリギリまで居るとしようか。

 

 

 そう考えた澪は颯爽と特施から出て行き、途中また女性主義者の生徒達と出会い、軽くあしらってから自室に戻った。そうしてベッドに腰を掛け、テレビの電源を入れる。

 そこには、相変わらず澪の事についての報道がされているが、それに足すように名前無き破壊者の報道もされていた。その報道しているのは、あの女性主義者のアナウンサー。澪はその顔を見る度に殺意が湧くのをこらえて、テレビを見る。

 

 

『あの世界最強の織斑千冬さんの弟である、織斑一夏が専用機を持つことは世間体からしても、世界も認めています。しかし、あの榊澪は単なる一般人。さらには犯罪履歴もある様な、反社会的人間です』

 

『榊澪の持つ専用機は、その戦闘データ、映像から見るに、これまでのISより機体スペックは高いと思われます。しかも、その武装はビームを使用。未だ全世界が開発出来ていないビーム兵器を持っている。これは女性が持つべきものであり、男如きが持ってはいけないものです!なので、今すぐ榊澪から専用機を取り上げ、我々女性の元に……』

 

 

 そこまで言った瞬間、突如画面内のスタジオが騒がしくなった。俺はなんだと思っていたら、突然男のものだと思われる叫び声が響いた。そして────

 

 

『女性主義者に鉄槌をぉぉぉぉぉぉぉ!』

 

『あ、あなた誰なn(バン!)……あ、アァァァァァァァ!?』

 

 

 

 

 

「おいおい……朝の生放送で人を殺したよ、おい」

 

 

 突如ステジオ内に乱入してきた男は、女性主義者のアナウンサーに懐から出した拳銃で撃った。撃たれたあの女性主義者のアナウンサーは首を撃たれ、頚動脈が切れたのか血飛沫が周囲に飛び散る。スタジオ内は大混乱し、普通ならこの時点で映像が止められるはずなのだが、画面はそのままになっている。今、画面に映るのは拳銃を持った男。それと真っ赤な血を周囲に撒き散らし、ピクリとも動かない女性主義者のアナウンサー。俺はこの光景を見ても別に怖くも無いし、あのテロの時に見慣れてしまったのでただ死んだのだとしか思い付かない。それに苛立つ自分がいる事を自覚する。

 その時だ。今度はテレビではなく隣の部屋から悲鳴が上がった。十中八九確実に今見ているテレビ番組が原因だ。もう一度テレビの画面に目を向けると……

 

 

『我々、反女性主義団体は本日を持って日本国内の女性主義者団体に向けて報復処置を行うことを宣言する!これがその合図だ!』

 

 

 男はそう言ってから拳銃の銃口を自らの頭に向け、次の瞬間には引鉄を引いて自殺した。そのまま男が倒れようとしたその瞬間、テレビの画面が切り替わってから『しばらくお待ち下さい』のテロップがある映像が流れた。

 その光景を俺は少しの戸惑いと、女性主義者達にざまあみろという気持ちを持って見ていた。これは世間一般から見ればおかしいのかもしれないが、あの体験をすれば嫌でもこうなる……

 

 

 

────────────────────────────

 

「はあ……」

 

 

 今日も憂鬱な学園生活が始まる。俺は勉強道具を鞄に入れて、自室を出ていった。寮から出ると大勢の生徒達がIS学園の本校舎に向けて歩いていた。そして俺の溜息を聞いて、一斉に俺の方を見てくる。

 この学園の生徒=敵として基本俺は見ていて、それはあちら側も同じようらしい。まあ……これは俺の場合であり、織斑の方は全くない。しかも、生徒だけではなく教師陣の大半も敵だ。しかし、学園上層部である学園長夫妻と生徒会。それと同じクラスにいる生徒数人。それと山田先生と食堂のオバチャン達。……それと、まだ会ったことはないが刀奈の妹である簪っていう子が、俺の事を応援していると刀奈から聞いた。

 

 

 

「レイレイ〜おはよ〜」

 

 

 そう言って、後ろから乗ってくるのは布仏本音ことのほほんさん。辺りの奴らが相変わらず畏怖の目で見てくる中、そんなの関係なしと言わんばかりに俺に接してくる。おい馬鹿止めろ……のほほんさんの隠れたそのボディが……いかん。心頭滅却もとい感情コントロール……よし。

 

 

「おはよう……で、何だ?」

 

「んーとね。会長から伝言頼まれたんだ〜」

 

「会長から?」

 

 

 その瞬間、周辺から向けられる視線の中に嫉妬と殺意が増えた。ウゼェ……

 

 澪は周辺にいる生徒達に鋭い視線を向けると、何人かの生徒は悲鳴を上げながら、泣きながら走り去っていく。その光景はもはや毎回のように現れる悪役の奴らが逃げる時の光景だ。

 

 

「レイレイ凄〜い」

 

「……褒める事か?」

 

「だね〜。とりあえず、会長からの伝言言うね〜」

 

「ああ」

 

「えーとっ『今日1年2組に中国から代表候補生が転入してくるから、一応気を付けてね』だって〜」

 

 

 代表候補生。その言葉を聞いて思い出すは、あのイギリス代表候補生。様々な結果を出してきたにも関わらず、男といって俺をあそこまで見下していた奴だったな。そう言えば、なんか先週に代表候補生が襲われたってテレビでやってたな。

 

 

「……一応?会長がそう言うなら大丈夫って事か。のほほんさんは?」

 

「会長が言うなら〜、大丈夫だよ〜」

 

 

 長い。凄く長いぞ。何度も話すが、のほほんさんの喋り方は蝸牛を連想させるほど長い。5秒ほどの言葉も、体感的に1分程にも感じた。

 

 

「そうか……」

 

「んじゃ行くね〜またあとで〜」

 

 

 

 のほほんさんはそう言って、フラフラと何処かに歩いていく……一体何処に行くんだ?まあ……そんな事よりも────最近ずっと俺を追い掛けてくる女の子は何なんだ?別に危害を加えないみたいだからいいんだけど……

 

 

「……行くか」

 

 

 俺は身体能力をフルに活用し、一瞬でこの場に足跡を残して消える様に靴箱まで移動した。ちなみにこの足跡、業務員兼本当の学園長である轡木さんが直している。刀奈曰く、轡木さんには生身では絶対に勝てないとのこと……何者だ?

 

 

─────────────────────────────

 

「……ふん」

 

 

 教室は今日も今日とて騒がしい……が、俺が居るクラスは他のクラスより若干静かだ……無論、原因は俺だ。

 クラス代表決定戦で名前無き破壊者を駆り、その場に居た者に対して心底の怒りを放った。その後、織斑とセシリア・オルコットの二人を破壊。両専用機もダメージレベルCというほぼ大破状態になるまで破壊した。そこまでした俺を怒らせるのは危険という事より、なるべく怒らせないようにする為にこうなっている。

 因みに、クラス代表は織斑にした。なったではない。したのだ。別に俺は無理矢理巻き込まれて、さらに全員破壊という勝利を収めたんだ……勝者のいう事は絶対だ。あの屑教師には話にならんかったからこれは山田先生に言った所、笑顔で許諾してくれた。

 そして、次の日には織斑がクラス代表に決定していた。それにはクラス全体が了承していた(織斑は納得しなかったが)

 

 

 

「……美味い」

 

 

────主の味覚共有……してみたいですね

────オレも主の味覚共有してえよー!

 

 

 現在、時刻は昼時。多くの生徒達がここ食堂にて昼食を取っている。俺は食堂の真中にて昼食を食べているのだが……

 

 

 

 

 

 

「一夏ァ!さっきから話しているコイツは何なのだ!?」

 

 

 

 

 うるせぇ……!しかし、まさか織斑達が俺のすぐ隣に来るとは思わなかった。飯時ぐらいは静かにしろよ……まあいい。もう食べ終えたからな。あとは食器を戻すだけだ…………よし。早く教室に戻ろう、そして予習だ。

 

 

────あっ、主。後ろに振り向いて下さい

 

 

 澪はそう言われてその場で後ろを振り向く、振り向いた先には少し驚いた様子のツインテールで小柄な女子がいた。澪はその姿を捉えてから言う。

 

 

「アンタが破壊者ね?」

 

 

「……何のようだ。中国代表候補生『凰鈴音』」

 

 

 俺の前に居る女子────凰鈴音。たった1年でISの中国代表候補生まで昇りつけた、中国で今期待の人物だ。専用機を持っていて、中国の最新鋭第三世代IS『甲龍』のテストパイロットでもある。

 そして、中国の各世代から『鈴にゃ〜ん』の愛称で親しまれてる。今ではファンクラブも出来ているという……

 

 澪の発言によって食堂内がざわめき始める。澪が五月蝿え……そう、言った後、周りに怒気を撒き散らす。それにより、ざわめき始めていた食堂内が瞬時に静かになる。

 

 

 

「……どうやら、国から聞いていた以上にヤバそうね……アンタ」

 

「ふん。どこまで聞いてるのかは知らないが、やばくて結構だ凰鈴音」

 

「まあそうよね……あっ、そんな堅苦しく呼ぶのはよしてよ。私、かたっ苦しいの苦手だからさ。鈴でいいわよ」

 

 

 ……うん。どうやら、凰鈴音は女性主義者でないみたいだ。前みたいなことにはならないで済みそうだな

 

 

「……俺の事は、鈴が好きなように言え」

 

「分かったわ。なら、澪って呼ぶわ」

 

 

 手を出してきている……これは、普通に握手しでいいんだよな?

 

────主。あの鈴にゃ〜んの邪気の無い純粋無垢なあの顔を見て下さい

    アレを見て、そんな事を考えてるように見えますか?

 

 ……うん。確かにそうだな……しかし、ノーネーム。お前……ファンだったのか?ああ、慌てる必要は無いからな……む?ノーネームの反応が消えた。まあいいか

 

 

「そうか。よろしく頼むぞ、鈴」

 

「ええ!よろしく澪!」

 

 

 ……なんだろうか。さっきまで、鈴に疑いの目で見ていたのが馬鹿みたいに思えてきたな。この笑顔……曇りのない蒼天の輝きだな。眩しい

 

 

「……で、肝心な目的は?」

 

「あっ!忘れてた!?」

 

「……で、目的は?」

 

「えっとね……私と一戦交えてくれない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ?……まあ、いいぞ」

 

────あ、主!?

 

 中国代表候補生の若手エースが、破壊者に挑むという事なのだ。因みに、この時ノーネームはこの世の終わりのような表情でその事を聞き、悲鳴に近いような声で澪に向かって叫んだのであった。

 




次回予告

破壊の名を持つIS

龍の名を持つIS


「えええええい!」


襲い掛かる龍の猛攻


『……強い!』


拳と剣を交えた連撃

その猛激は今までとはまた異なる行動

それは、データとして破壊者に吸収される

それは破壊の者の新たな力の元となる


次回=破壊者と龍=
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。