一般人15歳で〝ちょっと〟変わった彼のIS生活(完結)   作:A.K

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別れを告げよう

最後の居場所に別れを

最後の枷を外そう




good bye

 やっと見つけた大切な居場所、この艦に攻撃している奴が居る。久しく感じられなかった体の全機能が己の意思もと動くこの感覚、アイツが言った通りだな。だがまだ上手く声を発するのは無理そうだ。

 

 体の調子は最高に良い。体の奥底からエネルギーが過剰に溢れ出し辺りを照らし出すほどに良い。お陰で視界が少し紅くなってるが。

 

 

「榊!やっと起きたか」

 

 

 澪の体は既に修復されている。もう既に出撃準備は出来ている。俺はまだマトモに喋ることが出来ないので秘匿通信で話す。

 

 

────俺が出る。通常カタパルト、垂直カタパルトどっちが空いてる?

 

「垂直カタパルトだ。通常カタパルトは攻撃で破損している。」

 

────了解。作業員達を退かせ。

 

 

 マドカはカタパルトに向けて歩いて行く澪を見て、妙な胸騒ぎがした。思わず澪に向けて叫ぶ。

 

 

「澪!」

 

────なんだ?

 

「必ず......必ず戻って来い!皆が待ってる......分かったか!」

 

 

 それに対して澪は手を振って答える。だが、そんな行動とは裏腹に澪の中ではもう此処に戻ってくる気は無かった。澪がここに居るだけで、そこにいるだけで仲間を......無関係の人々を巻き込んでしまうから。

 

 

 

 ファランクスは攻撃しながらソレを待ち続けていた。己に勝る事の出来る唯一無二の存在。己が創造主以外の最高戦力とも呼べる好敵手を。

 そして来た。目の前......300m程離れた所にある亡国のフラグシップ『ゴースト』から、空に向けて一つの紅い流星が打ち上げられた。ソレは上空100m程で停止、真紅のエネルギーを周囲に撒き散らす。

 

 

────......ふっ

 

 

 ファランクスは水中用装備の武装を全て撃ち尽くし、放たれた弾を澪が上空から放つ滅球で纏めて消し去る。ファランクスは水中用装備をパージしてその巨体を水中から晒し、白銀の装甲を太陽に晒し出す。

 

 

『GIGAAAAaaaaaaaaaaaa!!』

 

 

 全身から真紅のエネルギーを撒き散らしながら、ファランクスに接近。それだけこの場のEセンサーが残さず全て澪の反応に埋め尽くされる。

 

 

『PiGAAAAAaaaaa!!』

 

 

 ファランクスも甲高い声を発して応え、その姿を変えた。獣の姿から人型に変身した。ISとISMDとの大きさの差は凄まじく、両者が激突すればその大きさ故にISは吹き飛ばされるだろう────だが今は違う。ファランクスの目の前にいるのは普通に当てはまらない例外なのだから。

 

 

────おおぉぉぉぉぉぉぉ!!

────シャアアアアアァァ!!

 

 

 二人が起こした空振が周辺海域を襲う。海は荒れ、空も暴風により荒れ狂う。近付けばどうなるかは、たった一度の衝突で物語る。

 

 

 一回目の衝突の勝者......それはファランクスだった。ファランクスは澪を海面に叩きつけ、澪は海中に没する。

 澪は沈みながら一つの武器を右手に取る。それは一見すると槍、だが剣・重機関銃にも見えるそれは継ぎ接ぎの武器では無い。これは体が、澪が正式に武器として考案し体が仕上げた複合型の特殊槍......名は『壊走之槍』。

 

 

 超圧縮荷電粒子砲撃粒子剣《真紅の世界》

 掌底付属収束小型荷電粒子砲『アロー』

 腕部固定ガトリング砲(実弾/光弾切替可)

 超衝撃武器腕展開近接装備『ビームランス』

 

 

 これらの武器を合わせた全ての間合いを取るために作り上げられ、この機体......澪の体の仕組みを無駄にすること無く利用すべく作り上げた今の段階での主兵装だ。手から柄にエネルギーを充填するパイプを接合することにより、更なる威力・性能向上が可能。

 

 

『Fuuuu......!!』

 

 

 壊走之槍には推進機が取り付けられており、この槍の最高速度は投擲による速さと推進機による加速により音速の領域に達する。そんな槍をファランクスに向けて投擲する。

 投擲した槍は海中をものともせずに天に向かって突き進み、海中での異変を察知しとっさに回避運動を起こしたファランクスの脇腹を掠る。しかし、それだけでファランクスの機体が大きく仰け反る。

 その隙に海中から復帰した澪は、仰け反るファランクスの脚の先端部を掴み取ってそのまま全力でゴーストと反対の方向に投げ飛ばす。

 

 

 一瞬だけ、ほんの一瞬だけやっと見つけた自分の居場所に視線を向け────その思い出を背にサヨナラを告げずに去ることにした。何かこういう時になる事があったはずだがその為の感情を失った故に何も起きない。

 OBを起動させ、光の速さでファランクスを追ってこの場から去る......虚空に消え去った気持ちを置いて。

 

────────────────────────

 

 荒れ吹き荒れる暴風と波が、ファランクスのその装甲を叩く。未だに水切りのように跳ね飛ぶファランクスはPICを使用して体制を整え、真紅の流星を迎え撃つ。獣化し神速の突撃をギリギリで避ける。澪はその速さを維持し、Uターンしながらも滅球をばら撒く。壊走之槍を銃撃モードに変化させ、対ISエネルギー弾を撃ち込む。ファランクスはそれを口から発した極太光線......ビームで薙ぎ払う。だがそれでも幾つかがくぐり抜けてファランクスに直撃し、装甲を削り取るがシールドバリアと分厚い装甲故にあまりダメージはない。

 

 

────銃撃が意味無いなら!

 

 

 澪は壊走之槍を収納し、新たな武器を両手に装着させる。それは双剣・トンファー・杭打ち機が融合した様なモノ。それが手から肘にかけて展開され、腕そのものが武器となっていた。

 

 多連装パイルバンカー『Dインパクト』

 多機構拳部アーム『DアームN』

 超衝撃複合型武器腕『Dアームズ』

 近接ブレード『超振動ダガー』

 復讐者の剣

 

 これらが武器が元となり、新たなる姿となった武器がこの『破総之腕』である。瞬間的連続近接攻撃なら一番であり、近接だけの戦闘を行う際に使用する。

 澪はただ接近するだけでは簡単に避けられる事を考え、肩部に増設したBE推進機関を起動させる。瞬時加速で更に加速し、200mの距離をほぼ一瞬で詰める......しかしファランクスは右脚で澪を叩きつけようとしていた。それを想定して増設した肩部の推進機を吹かして左方向に『直角に動いて脚を躱した』。

 

 

 ISはそもそも生身の人間が操る。それ故に人間の耐久性以上の機体性能を持たせるのは大変危険であり、もしも体の耐久値以上の性能を持つ機体に人間が乗ったどうなるか......唯でさえ体と機体に負担を強いる瞬時加速。それを行っている最中に、90度......つまり直角に曲がればどうなるか?答えは簡単────人間はそれに耐えれなく死ぬか、機体が維持出来なくなり分解する。

 

 ISは絶対防御とシールドバリアという強力な防御を持つが、完全に防ぐものでは無い。搭乗者が一定以上の危険値に達するとISは操縦者生命危険域、それに伴う機体維持警告域というものが発生する。

 前者は操縦者自体が命の危機に陥った時、搭乗者の意識を落として絶対防御による防御に全てのSEを回して搭乗者を守るシステム。

 後者は搭乗者の前に機体自体が維持出来なく、瓦解・強制的に待機状態に変化する事だ。この場合は例え搭乗者の生命が安全であっても機体側が危険であると判断して起きるシステム。

 この両者のシステムは普通のISで今の動きをすれば一度に両方起きる。それは間違い無く搭乗者が死ぬという事を確実にしている。機体が解除され、生身で空中から地上及び水上に叩きつけられれば肉塊になるのは確定である。

 

 要するに、澪が今行ったことはそれ程までに危険な行為である。それはファランクスもあらかじめ主である霧崎から学習しており、無茶な機動をするなと言われてきた故に澪のその行為の無謀性、そしてそれを成し遂げ己に攻撃を仕掛けた澪にショックを受け一瞬だけ動きが鈍る。それがいけなかったのだ。

 

 

『GuuooOOO!!』

 

 

 吠える。躱した脚をその両腕で全力で殴り斬る。それも一回や二回、それ以上に二桁にも上る連撃を繰り出す。早く......速く......疾風の如く、嵐の如くその武器と一体となった腕を振るう。シールドバリアをA.I.S.S......否、霧崎の奴が何の為に発展させたか分からない『FWAIS』で無効化。直接その装甲をゴリゴリと削り、一瞬で内部を貫通し右脚先端部をちぎり取る。

 

 

────ッ......仕方ない

 

 

 俺を突如凄まじい衝撃波が襲い、ファランクスと距離が離れる。今のがなんなのかと思い状況を確認しようとした際、視界にいるファランクスが突如俺との距離を詰めた。ロックオンアラートが鳴り響く。そのすぐあとに空が光ったように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────仕留めたか?

 

 

 ファランクスは目の前にある巨大な穴を見てそう呟いた。ここは海上であり、穴というものは無い。自然界ではありえないその穴は『宇宙』から降り注いだ光によって人為的に起こされた。それは以前亡国が所有し、建造途中で太陽に向けて破棄されたはずの物。

 衛星軌道にあり、地上を宇宙から狙撃する超大型衛星軌道砲......それにISとパイロットを部品として埋め込み誕生させた悪魔的所業の兵器『エクスカリバー』。澪ならば超広範囲のISセンサーで探知出来るのだが、出来ない理由があった。それはエクスカリバー自体がIS反応を消す特殊素材を使用し、それを何重にも重ねた────至って普通の事だった。そして、その照射は凄まじきものだった。

 

 ファランクスは地の底まで、ぽっかりと空いた穴を見て感嘆する。これ程のものを己が主人が秘密裏に管理していたと思うと、誇らしく思える────そう考えていた。そして、このエクスカリバーは現在ファランクスと同調している。それ故に発射態勢でこの海上からはるか彼方の宇宙から狙いを定め、先程のタイミングで放ったのだ。

 

 

 

ゴオォォォ......

 

 

 

 あまりにも大きな穴の為、空洞を埋めるために周囲から海水が流れ込み凄まじき音を出す。これだけの威力ならば、澪を殺すことなどいとも簡単に出来るだろう。そう思わせる程の光景を、ファランクスは見たのだ。しかし、『確実に殺せた』とは思えなかった。だからこそ地の底に続く穴をのぞき込み、暗く光が届かない穴の底に目をやった。ファランクスは己がセンサーに友軍......IS委員会所属軍とIS達が接近してくるのを確認。だがその目は穴に向けられていた。

 

 ISとて、あの特殊なISだとしても極光の前ではどんな防御も無意味。それは分かっており、尚且つ理解もしている。だがしかし、人間とISコア人格と同じ思考回路・感情を得たファランクスは警鐘が0と1で出来た電子の魂に響く。

 

 

────......?

 

 

 大きく響き渡る穴に流れ込む海水の音。それしか聞こえないはずなのに、何か違和感を感じた。ハイパーセンサーを最大限まで上げ、穴の底を見る。穴の底はエクスカリバーにより凸凹になり、今も海水が流れ込んでいるのは分かった。サーモグラフィーを起動させるも何も分からない。気のせいだと己に言い聞かせたファランクスはその場を離れた。

 友軍に目標を達成したと信号を送った。ファランクスは委員会所属軍の元へ向かって移動し、最後にもう一度センサーで確認する。それでも反応がなかった為、背を向けて委員会所属軍と合流しようとして動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────熱源反応......?

 

 

 ファランクスは海に空いた穴がある地点から、急激に膨れ上がる熱エネルギーを感知。すぐ様委員会所属軍全体に追従してくるように指示を出し、穴の方に方向を変えた。そこには海から空、更には宇宙まで果てしなく上る一筋の血のように赤く、紅い光が出ていた。その光がコチラに向けて倒れて来た。光は空に浮かぶ雲を吹き飛ばし、熱風と共に迫り来る。そこまで五秒にも満たなかった。

 

 

────ッ!

 

 

 直感でその場から全力で右に避けた。数mでは無い。五十数mは移動しファランクスは己の脚に熱い何かが触れ、溶かしたのを知覚した。すぐ様更に加速し、何も感じない地点まで行ってから振り向く。

 

 

────なん、だ......これは?

 

 

 あか 赤 紅 朱 緋......血と間違えてしまうほどに深い赤色の閃光が水平線の彼方まで伸びていた。委員会所属軍の反応は全て消失、目の前の光に呑み込まれて消えたのだ。光の太さは数十mにも達しており、長さは1kmを超えている。光はその後十秒足らずで止んだ。

 これが海だったから良かった。これが陸で放たれたのなら災害級......否、災厄級の被害を地上に残す事になっただろう。

 

 

─────一体なに『a......aa』......!?

 

 

 ファランクスは未だに増大するエネルギー反応を捉え続けている。『ソレ』が、ゆっくり海中から浮上しているのを確認すると直ぐに主兵装であるドール専用超大型超電磁砲で浮上してくる『ソレ』に標準を合わせて放つ。

 放たれた弾丸は海中を貫き『ソレ』に直撃......した筈だったが、直撃する寸前で霧散した。狼狽えるファランクスを前に『ソレ』は姿を現す。

 

 

 

『Aaa...aaaaaaaaa!!』

 

 

 それは灰色

 

 それは禍々しい

 

 それは畏怖の体現

 

 そのISコアナンバーは

 

 

────榊澪......なのか?

 

 

 先程の機体色は『黒』、今は『灰色』。見た目はもう全壊も良いところ。 だとしたら先程の超電磁砲を防いだのはなんだ?見た所防御装備も無しでどうやって防いだ?そうファランクスは考えていると、澪がその場で左腕を振りかぶった。

 

 

────ぐおっ!?

 

 

 突然右前脚先端部分だけ吹き飛んだ。何が起きたを理解する前に腹部に強烈な衝撃が与えられる。ファランクスは堪らずシールドバリアの膨張による衝撃波を起こし、澪を弾き飛ばす。それこそボロボロの体故に、木の葉のように飛ぶ。

 

 

『Aaaaa......KAKAKA!!』

 

 

 笑ってるのか?そうファランクスは思った。頭部・胴体も半壊、四肢は左腕と右足を残して全損。非固定浮遊部位のスラスターは全損で今は使えない。それなのに、澪の機械の顔は狂気に満ちていた。おぞましい声で、気味が悪い笑いを、醜いとも言える姿。そこに理性は無く、完全に暴走していた。ファランクスは気付いた。全身の破損箇所から吹き出す膨大な量のエネルギーが一種のバリアとしての機能を持ち、それを更に吹かすことによりスラスターとしての機能を持たせていた。

 

 

『KAKAKAaaaaa!!』

 

 

 まさに疾風の如き速さで間合いを詰める。ファランクスは背中から追尾ミサイルを放ち、後退しながら口部荷電子砲を放つ。それに対し澪は壊走之槍を左手で最大以上の力で投擲し、ミサイルを全て穿ち爆発四散させた。爆炎を突き抜け、深紅に輝く隻眼が真っ直ぐファランクスを捉えていた。

 その口からは悍ましい呪詛の様な叫びが響く。

 

 

 視界が赤い。目の前にあるものを壊したい衝動に駆られ、体の事なぞ考え無しに特攻を仕掛ける。視界には一つの注意書きが表示されている。

 

 

 G機関暴走

 周辺空間の湾曲現象による異常事態発生

 機体自壊の可能性大

 

 

 どうでもいいと思って壊すべき物を捉える。右腕・左足・非固定浮遊部位スラスターの感覚は無い......だから全身から溢れるエネルギーを吹かして壊したい物の左足を殴り前脚が両方ともなくなる。

 

 もっと────もっとこの破壊を続けろと頭に響くナニカから伝わる。壊すしたい物の前足が無くなって転倒し、頭部を守るものは無い。無防備の頭を躊躇なく殴り、頭が明後日の方向に向かって金属が擦れ硬い何かが千切れるような音が鳴る。だがまだ生きている......もっと破壊してやる。

 

 

バギン

 

 

 鬱陶しい口の開口部を無理矢理壊し、口からもエネルギーが漏れ出す。

 

 

「ウオォオオオオォォオオ!!」

 

 

 

────がっ!?

 

 

 前足が無くなった。それによる機動力の大幅な低下を招くが、元よりこの脚は『予備がある』。だが、それを展開する隙が無いのである。背中から残っている追尾ミサイルを全て撃ち放ち、千切れ残った前脚部をパージして口に咥えて投げ付ける。

 

 脚部の接合方法は一つ。関節部を結合箇所に展開し、徐々に脚部全体を接合させるものである。その工程が終わるまで約一分......その為に何としても時間を稼ぐ必要があった。だが、目の前の状況を見てその時間はない。だからこそ、これを囮にしてもう一度エクスカリバーを撃ち込む準備を整える。

 ミサイルは澪に向けて飛んで行って直撃する寸前に、突如進行方向を変えあらぬ方向に飛ぶ。すぐ様原因を突き止め、澪を中心とする重力波と漏れ出すエネルギーが一種の湾曲フィールドとして機能していることを理解した。ならばこそエクスカリバーでしか現状攻撃は通らない。

 

 

───衛星砲『エクスカリバー』急速チャージ

 

 

 ファランクスは突っ込んで来た澪をその口で噛んだ。だが、湾曲フィールドの影響か口がねじ曲がっていく。だがそれでも決して離そうとせず、強引に噛んで澪の動きを止める。そして、ファランクスは外殻を解除。2m程の人型ロボット......ファランクスの義体であり現実世界での本体がこの海域から音速で離脱していく。

 それを見た澪が追い掛けようとするが、ここに来て機体の各部破損が足を引っ張る。まともに動かせるのは片腕だけ。

 

────発射まで二秒......発射

 

 

 安全エリアまでたどり着着いた時、再度撃たれたエクスカリバーの極光は発射され二秒も掛からずに外殻に噛まれ動くことが出来ない澪が居る場所に直撃した。

 ファランクスには予備のISコアは無い。故に前回澪との戦闘で撤退用の義体を介して戦闘域から離脱した。しかし、今はそんな余裕も隙も無い。更に言えば、ISの自己進化による能力向上によりファランクスと澪の実力の差が最早無い。だからこそ此処で完全に仕留め無ければならない。

 

 

────お前との決着がこういう形になるのは不本意であったが、死ね......榊澪ッッ!

 

「オァォォォォ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やがてエクスカリバーの極光が収まり、先程と同じく巨大な穴がそこに......無かった。その代わり、四肢は両腕が消し飛び右足が残る澪の姿があった。ファランクスは目の前の光景を疑った。あの極光を片腕だけで防ぎきったのだ。だが、あの異常な湾曲フィールドめいたものは消失していた。それに全身が罅割れ、一回の攻撃で今にも崩れてしまう程にボロボロだった。デュアルアイからは光が朧気にしか出ておらず、覇気も殺気も皆無である。

 ファランクスは対IS狙撃銃を展開し、照準を澪に合わせた。もはや語ることは無い────そう思いつつ、その引き金を引いた。




次回予告

出会う

出逢う

会ってはならぬ者と

己の原点に

過去も未来も超えた

次元を超えた己の原点に


次回=原点邂逅=
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