コードギアスR2 ~去りゆく影~    作:三戦立ち

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第14話

-??-

 

ブリタニアの皇帝シャルルとナイトオブラウンズの枢木スザクの2人はある場所へと向かっていた。

 

「エリア11の餌に誰かが喰いついたようだな。」

 

「C.C.…ですか。」

 

「枢木、ここに入れるのはラウンズでもお前が初めて。シュナイゼル達も知らぬ場所よ。」

 

「光栄です、陛下。しかし、どうして自分を?」

 

辺りは霧がかかったかのように視界がぼやけてきた。

 

「ラウンズの中でお前だけが知っている。ゼロの正体とギアスを。」

 

次第に視界が明るくなり先程いた場所とはまったく違った所にいた。

 

「……ここは…神殿?……あなたは!?」

 

神殿のような場所には井ノ本寛司がいた。

 

「違うな。これは…そう、神を滅ぼすための武器。」

 

「武器?」

 

「そう、アーカーシャの剣……私、そしてシャルル達で名付けた。」

 

サングラス越しで見えなかったが井ノ本の視線は遥遠くを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-バベルタワー-

 

全ての記憶を取り戻したルルーシュはゼロとしてト部達に指示を与えた。

 

「C.C.、皇帝……あの男に…。」

 

「私ではない。あの男にギアスを与えたのは。」

 

「…ナナリーはどこにいる?」

 

「お前の妹を探そうにも、黒の騎士団が壊滅状態ではな。」

 

「咲世子はどうなった?」

 

「ディートハルトと共に中華連邦に逃れた。あの女はゼロの正体を知らない。ナナリーの重要性がわからずとも仕方ないだろう。」

 

「皇帝にギアスを与えた者を探し出し、ナナリーを…………!?」

 

ルルーシュはある事に気づいた。

 

(俺に妹はいるが弟はいなかった。……誰なんだ、あいつは?)

 

あのロロっという男は何者だ?自分の監視役なのか?思考をめぐらせたが今はここを乗り切ることが先だと今は考えるのをやめた。

 

「C.C.、流崎は今どこの階にいるか知らないか?」

 

「ん? 何を言ってる?あの男はここにはいないぞ。」

 

「この作戦には参加していないのか!?」

 

「あの男は1年前から行方不明だ。私達も居所は知らない。」

 

「だが……っ!?」

 

ルルーシュは先程アキラと会った時の事を思い出した。

 

(…だとするとアキラは巻き込まれてまだここに?)

 

「……とにかく今はここのタワーの構造を知りたい。管制室へ……。」

 

1機のサザーランドが現れC.C.は無頼のうしろに隠れた。

 

(ちょうどいい、このKMFを……。)

 

「あっ!軍人さん、助かった。この人の手当を……。」

 

 

 

 

 

 

 

バベルタワー周辺がカラレス総督により封鎖された中1台の軍用車両がやってきた。

 

「どこの部隊の者か?」

 

「僕らこういう者で。」

 

ドリーはカードを見せた。

 

「レッド……陽炎!?」

 

 

G-1ベースではカラレス総督が指揮しているがある知らせが入った。

 

「何、陽炎が!?」

 

「今、ゲートを抜けここから反対側のほうへ。」

 

「それで数は?」

 

「それが技術班の2人だけで…。」

 

「技術者どもが……気に入らないな。」

 

前から陽炎が気に食わなかったカラレスはドリー達が高みの見物をしているかのように見え不愉快になった。

 

 

一方、封鎖された道路の真ん中でバーネット兄妹の車が止まっていた。

 

「ハッキングはこれでよし。」

 

ドリーはジョディのパソコンでバベルタワーのコンピューターへ侵入し構造内部を把握しタワー内部が映し出された。

 

「エリスは?」

 

「ん……。14階だな。黒の騎士団達はまだ上の階にいるみたいだけど。流崎アキラとはまだ接触しないようだね。」

 

「エリスの心拍数、脳波にもまだ変調はないわ。さぁて面白くなりそうね。」

 

タワーでは戦闘による爆破が起こり2人が乗っている車両の近くでタワーの破片が落ちてきた。

 

「っね、特別席でしょ♪」

 

「何、呑気に言ってるんだ!危ないだろ!」

 

ドリーはハンドルを回し車両はタワーから少し離れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-バベルタワー 管制室-

 

ルルーシュの指揮の下戦局はこちらへ傾きつつある。

 

「よし、このままいけばカラレスが直接出てくるはず後は……。」

 

ルルーシュはまだ生きているタワーの監視カメラを使いある人物を探している。

 

「……見つけた。やはりいたか……。」

 

ルルーシュはニヤっと口の端をつり上げた。

 

「順調にみたいね。」

 

カレンが銃を構えたまま管制室にいた。

 

「カレン、21階に向かえと。」

 

「あなたの傍にいたかったの。………やっと2人きりになれたわね。」

 

「神根島でゼロを見捨てた君が何の話だ?」

 

「ルルーシュ、あなたはずっと私を騙していた。」

 

「ゼロが本当は君のクラスメイトだったことか?それともギアスの力のことか?」

 

「両方よ。答えて!あなたは私にもギアスを使ったの?私の心を捻じ曲げて、従わせて……。」

 

カレンの問いにルルーシュは吹き出したかのように笑った。

 

「君の心は君自身のものだ。ゼロへの忠誠も憧れも、全て君が決めたんだ、君が選んだんだ、この私を。」

 

カレンは銃を向けたまま俯いた。

 

「信じられないか?」

 

「信じたい。アキラがあんたを信じたように。」

 

「そうか。」

 

「でも、私が信じるのはゼロよ。ルルーシュ、あんたなんかじゃない!」

 

「あぁ、構わない。それといい知らせと悪い知らせがある。」

 

ルルーシュが監視カメラの操作盤を操りある1つのカメラの映像を映し出した。

 

「あっ!?」

 

その映像に写っていた人物にカレンは目を見開いた。

 

「アキ……ラ…?」

 

「君達と接触する前に会ったんだ。」

 

「日本にいたんだ……。」

 

カレンは映像を呆然と見ていたが映像がアキラは敵と交戦している銃撃戦になった。

 

「正体不明の部隊と交戦しているようだ。」

 

「どこの階?」

 

「……29階の工事区にいる。」

 

カレンは急ぎ部屋から出ようとした。

 

「カレン待つんだ!」

 

「彼は今1人よ!助けに行かないと。」

 

「わかってる。私に任せろ。」

 

ルルーシュは無線機を手にした。

 

 

 

 

 

-29階-

 

機密情報局と銃撃戦を繰り広げているアキラにある声が聞こえた。

 

『……聞こえるか。聞こえるなら応答しろ。』

 

それは無線機からでこの声にはアキラは聞き覚えがあった。

 

『流崎アキラ、私だ、ゼロだ!』

 

(……ゼロ!)

 

『君の姿は監視カメラで見えてる。聞こえるなら応答するんだ。』

 

アキラは天井を見渡し近くに監視カメラがある事に気づいた。

 

『君のうしろから30m先にある防火シャッターを今からこちらで降ろす。君はそこまで走ってくれ。』

 

だが信じられないのかアキラは監視カメラをじっと睨んだ。

 

『流崎アキラ、私はこんなところで躓くわけにはいかない。君の力が必要だ。私を信じてくれ!』

 

アキラは物陰から敵の数を見て一呼吸をしルルーシュの指示通りうしろへ走っていった。

 

銃弾が飛ぶ中防火シャッターが降りていきアキラはスライディングのように滑りシャッターは閉じられ敵のうしろにある防火シャッターも降り閉じられた。

 

『敵は閉じ込めた。ここの非常階段から21階へと行くんだ。』

 

アキラは黙って非常階段を昇っていった。

 

 

 

 

 

 

-管制室-

 

「応答がない、無線機が壊れてるのか?まぁいい、カレンこれでいいだろ?」

 

「えぇ、ありがとう。」

 

「ところでいつまでその格好でいるつもりだ?今の君を見たらあいつも驚くだろうな。」

 

え?っとカレンは今の自分の格好を思い出し手で隠した。

 

「っ!! 見ないでよ、変態!」

 

「おいおい、ゼロに向かってその言い方は。」

 

「今のはルルーシュに言ったのよ」

 

ルルーシュは苦笑いをした。その直後C.C.から通信で連絡が来た。

 

『敵の援軍が来たようだ。』

 

カレンは管制室のモニターで敵が上からも来ていることがわかった。

 

「上からも下からもこれじゃあ脱出は……。」

 

「あぁ、脱出は難しい。」

 

ルルーシュは落ち着いた様子でいて自分の上着をカレンにかけた。

 

「カラレス総督が出てきたんだろう。だが……これで私の勝ちだ。」

 

 

 

 

 

 

-18階-

 

黒の騎士団の団員達が18階の守りを固めて敵に備えていた時離れた所から足音がし全員が振り返った。

 

「女!?」

 

確かに姿は女だが女は肩に機関銃背負っており敵だと判断した。

 

「流崎アキラはどこにいる?」

 

突然女の口からここにいるはずがないアキラの名前が出て団員達は口を半開きになった。

 

「構わん敵だ!うっ…!?」

 

団員の1人が号令を発しようとした時女は走り出し常人ではありえないスピードで団員の目の前に立ち首を絞めた。

 

近くにいた団員が女にライフルを構えたが女は空いていた手で銃口をずらし反対にいた団員に銃弾が当たった。味方を撃ってしまい慌てる暇もなく次の瞬間自分の喉元から血が吹き出した事がわかり意識が遠のいていった。

 

ナイフで相手の喉元を斬った女は返り血を浴びながらも首を絞めている団員にもう一度問うた。

 

「流崎アキラはどこだ!」

 

「し、知らな……。」

 

団員は銃を取り出そうとするが女は絞めている手を強め団員の首から骨が折れる音がし団員の首がだらっと垂れるようになった。

 

無頼に乗っていた1人はこの光景に恐怖し女が次は自分を狙うと思いライフルを乱射しながら後退していった。

 

足元に銃弾が飛ぶが女、エリスは冷静な様子で歩いていった。

 

 

 

 

 

 

敵に包囲された中ルルーシュは冷静に分析しながらギアスで奪ったサザーランドに乗り込み次の行動に移ろうとしていた。

 

「C.C.、仕掛けはあとどれくらいかかる?」

 

『10分以内かな。』

 

「よし、そのまま続けてくれ。ディートハルトの仕込みも生きていた。全ては作戦に基づいて…あとは流崎アキラと17階の……。」

 

その時、団員から通信がきた。

 

『こちらB2、敵KMF1機と交戦……うわぁ!?』

 

「ん、どうした?」

 

『そんな……さっきは……あぁ!?』

 

「B2!何だ?」

 

すると次は18階にいる団員からの通信も来た。

 

『こちらK2、敵と交戦。味方が3人やられた。』

 

「数は?」

 

『数は…1人。女だ!』

 

「女!?」

 

『何だ…こっちはKMFだぞ。なんで生身で……うわぁ!!』

 

「K2!おい応答しろ!……何だ?」

 

 

 

 

 

 

ルルーシュ達と合流しようと降りていたアキラに無線連絡が来た。

 

『こちらゼロ、流崎聞いてくれ。敵がこちらへ来ている。敵KMF1機。それと敵だが女が1人。すでに味方がやられている。』

 

女、アキラには心当たりがあった。

 

『敵が待ち構えている恐れがある。気をつけてくれ。』

 

アキラは無線機をポケットにしまい急ぎ階段を降りていった。

 

「エリス……お前なのか。」

 

 

 

 

 

 

 

味方機が次々にやられていき予想外の事態が起こった。

 

卜部の月下とカレンの紅蓮が庇うようにルルーシュのサザーランドの前に立った。

 

『ゼロ!とりあえず、あんただけでも逃げてくれ。元々我らが陽動、捨て石の作戦だ…ならば。』

 

「違うな、間違っているぞ卜部、切り捨てるという発想だけではブリタニアには勝てない。」

 

『ゼロ……。』

 

『待って……ここのフロアに誰かが。』

 

カレンは人影らしきものを見つけルルーシュ、ト部も敵ではないかと戦闘体制に入った。

 

階段から出てきた姿にルルーシュ達は唖然とした。現れたのは返り血を浴びた姿のエリスであった。

 

「女?まさかあれがさっきの…。」

 

『どう見ても民間人には見えないよね。』

 

 

 

 

3機のKMFを見つけエリスは1つのKMFを見つめた。

 

赤いフォルムに鋭い鉤爪のようす右腕。

 

「紅蓮弐式………紅月カレン。」

 

エリスは背負っていた機関銃を手に取りその銃口を紅蓮に向けた。

 

「来る!?」

 

生身で戦おうとするエリスにカレンは戸惑い距離をとろうとするがエリスは機関銃を撃ち流れ弾が紅蓮のコックピットへと貫通した。

 

「貫通した!?」

 

自分が紅蓮に乗っていたせいもあり油断していたが幸いカレン自身に被弾はしなかった。

 

「人間を相手って気分悪いけど。」

 

カレンは紅蓮の左腕にあるグレネードを発射させたがエリスは体を一回転させ回避した。

 

ルルーシュのサザーランドもライフルで攻撃するが素早い動きで銃弾の雨を掻い潜った。

 

「こいつ、スザクでもできない芸当を!」

 

ト部も月下の廻転刃刀を振り下ろすがエリスは月下の股の下を通りコックピットを狙い撃った。気づいたト部は急転回し回避したが銃弾がト部の腕を掠った。

 

「人を相手では当てづらい。」

 

だがエリスは機関銃で紅蓮を集中に狙い撃った。カレン左右で動きながら回避するが銃弾が紅蓮の各部へと被弾していった。

 

「くっ!これならKMFを相手するのほうがまだマシ。」

 

「ん?だがおかしい。」

 

ルルーシュはエリスの攻撃に疑問に思った。

 

動き回るエリスにカレンは翻弄されながらもルルーシュと同じ疑問を持った。

 

「こいつ、ゼロじゃなくてなんで私を?」

 

その時、仲間から通信が入ってきた。

 

『ト部隊長、物質搬入口にて敵KMF発見。』

 

「物資搬入口、このフロアに来るためにはそこが近道だ。」

 

『敵はランスロットを元にした、量産試作機かと。』

 

ルルーシュはこれが先程の聞いた敵KMFなのだと思った。

 

「そうか、しかし、今は捕縛の時ではない、破壊しろ。」

 

『了解しました。なっ!?消えた!なっ、何でこっちに!?』

 

「待て、消えたとはどういう事だ!?」

 

味方からの通信が切れルルーシュには焦りの色がみえはじめた。

 

「C.C.!そこのフロアはまだ終わらないのか!?」

 

『何を慌てている?そちらにはカレンに卜部がいるだろう。』

 

「イレギュラーが同時に発生した。」

 

『イレギュラー?』

 

 

 

 

エリスはグレネードランチャーで紅蓮の左脚のランドスピナーを攻撃された。破壊には至らなかったが紅蓮の脚は躓き前のめに倒れてしまった。

 

 

その時、新型のKMFが姿を現した。

 

「こいつがもう1つイレギュラーか!」

 

(ふざけるな!スザクじゃあるまいし戦略が戦術に潰されてたまるものか。)

 

 

 

「たった1機ならまだ!」

 

ト部が廻転刃刀を構えて接近するがすると敵KMFは姿が消えてしまった。

 

「本当に消えた……!?」

 

気が付くと敵KMFはト部の横にいた。

 

「これでは瞬間移動ではないか!?」

 

だが敵KMFはどこかうろたえている様子で周りを見ていた。

敵KMFが消えた瞬間エリスは頭痛に襲われ耳から出血も見られた。

 

「こ、これは!?」

 

エリスの目が赤く光りだしの同時に敵KMFはト部の横に立っていた。

 

「あの…KMF、ギアスを……。」

 

エリスの苦しんでいる様子を見てカレンは戸惑ったが左腕のグレネードをエリスに向けて撃った。

エリスは苦しみながらも回避しカレンもエリスを追い数発撃ち硝煙が発生し煙が晴れた時にはエリスの姿が見えなかった。

エリスの姿が見えず左右を見回したがどこにもいなかった。

しかし足音がコックピットの上から聞こえカレンはハッとした。エリスは紅蓮の上に昇りカレンがいるコックピットに機関銃を向けていた。

 

「しまった!?」

 

 

「カレン!!くっ…こうも立て続けに…。」

 

ルルーシュは苦々しい表情を浮かべた。

 

 

 

「紅月カレン、死んでもらう。」

 

「そんな!?」

 

エリスが引き金を引こうとした時背後から銃弾が飛びエリスの右手を掠り機関銃が落としてしまった。

振り向くと2丁の銃を構えたアキラが姿を現した。

 

「アキラ!!」

 

「アキ……ラ…!」

 

カレンとエリスは驚きの表情を浮かべていた。

 

アキラはエリスに向け銃を撃ちカレンから引き離そうとした。

エリスはジャンプして紅蓮から離れ機関銃を拾おうとした。2丁の銃を撃ち尽くしたアキラは銃を捨てホルスターからダブルバレルショートショットガンをとりエリスに銃口を向けた。

エリスは応戦しようとするが頭痛がまだ治まらず苦い顔をしながら後退していった。

 

『アキラ……。』

 

カレンはモニター越しからアキラを見つめた。

 

やはり生きていた。こうして無事な姿を見てカレンは喜びに満ち溢れていた。アキラも一瞬カレンと目が合ったがすぐに別のところを見ていた。

カレンもすぐに気づきルルーシュ、ト部のところへ紅蓮を走らせた。

 

 

 

「もう一度!」

 

ト部は廻転刃刀を横へ振ったが敵KMFはまた消え次はルルーシュの目の前に現れた。

 

目の前に現れた敵KMFにルルーシュはどうすることもできなかった。敵KMFも2本の剣をひとつにしランスのような形になりルルーシュに襲い掛かろうとした。

しかしサザーランドに届くよりも前に卜部の月下が敵のランスを廻転刃刀で受け止めた。

 

そしてカレンの紅蓮、アキラがルルーシュの前に立ち守ろうとする。

 

「ゼロ、お前の正体が学生であろうと構わない。切り捨てるだけではといった、その言葉に偽りはないと受け取った!紅月!」

 

「は、はい!」

 

「ゼロを頼む。彼だけが残された希望だ。……すまんな、ラクシャータ。ゼロよ、日本を民を拾ってやって欲しい。」

 

ト部は自分の月下ごと廻転刃刀を突き刺し敵KMFの肩に突き刺さった。

 

「四聖剣とは虚名にあらず!」

 

月下は爆発を起こし敵KMFも巻き込まれた。

 

「ト部…!」

 

だがしかし、敵KMFはまた別の場所に現れ健在であった。

 

「このKMF、サドナ王国と同型…。パイロットも同じか。」

 

アキラはショットガンを構えカレンの紅蓮と立ち塞がった。

敵KMFは更に追撃しようと動いたが何故か急に動きが止まった。

アキラとカレンはどうしたのかと思ったがC.C.から連絡が入ってきた。

 

『ルルーシュ、準備が整った。』

 

「C.C.!……卜部、お前が作ったこの刹那、無駄ではなかった。」

 

ルルーシュが起爆スイッチを押すと同時に、バベルタワー内に設置された爆薬が次々と爆発していく。崩れ落ちていくバベルタワー内で、瓦礫に飲まれ敵のナイトメアの姿は見えなくなった。

 

 

 

「そうか。これで上にいる敵は地面に叩きつけられて。」

 

『それだけではない。』

 

 

バベルタワーそのものが、真っ二つに折れてゆっくりと崩壊していき、大量の瓦礫が崩れ落ちたその先にはカラレス総督達がいた。

 

「フハハハハッ!さようなら、カラレス総督!」

 

カラレスの部隊は瓦礫の下敷きになり全滅になった。

 

 

 

 

別の方向からバーネット兄妹も様子を見ていた。

 

「あ~あ、カラレス総督死んじゃったなあれじゃあ。」

 

ジョディはコンピューターでエリスの安否を捜索している。

 

「総督よりもエリスが心配よ。」

 

「これぐらいの事で死ぬことはないだろうけど……ちょっと待てよ……基地からだけどカラレスの代わりに騎士のギルフォードが総督代行で指揮を取るみたいだ。」

 

「ふぅ、これから忙しくなりそう。」

 

すると車のワンセグの画面からゼロが姿を現した。

 

『私は…ゼロ。日本人よ、私は帰ってきた!』

 

「ゼロ?」

 

『聞け、ブリタニアよ!刮目せよ、力を持つ全ての者達よ!』

 

「このゼロは本物か?」

 

「兄さん、今調べたけど発信元は中華連邦総領事館よ。」

 

「中華連邦?」

 

ドリーは総領事館の位置を確認しある事に気づき先程折れて倒れたバベルタワーを見た。

 

「そういう事か。黒の騎士団は倒れたバベルタワーの中を通って総領事館へ……って事は中華連邦はグルって事か?」

 

 

 

ブリタニア本国でシュナイゼルも演説を聴いていた。

 

「ふっふふ、ゼロ、君の隣に流崎アキラはいるのかな?だとしたら観察はまた再開だ。」

 

 

『…世界は何一つ変わっていない。だから私は復活せねばならなかった!』

 

ゼロの演説を井ノ本は顔色変えずただ静かに聴いていた。

 

『…私は戦う。間違った力を行使する全ての者達と。故に私はここに合衆国日本の建国を再び宣言する!』

 

「…これも奴の…流崎アキラが齎せた奇跡だというのか………。」

 

 

 

ゼロの演説が続く中サイドカーに跨りバンドルを握るアキラが道を走っていた。

 

-黒の騎士団とブリタニアとの戦いがまたはじまる。だがこの時の俺はカレンとの再会で胸が熱くなっていた。-




アキラがカレンを助けるシーンは自分としては某映画監督の演出のようにスローモーションで現れるのを想像して書きました。
だから2丁拳銃です(笑)

久しぶりのその監督の映画を見たので使いたいなと思い書きました。


アキラとカレンの再会シーンはちょっとあっさりしてるなと思われますが次回詳しく描こうと思います。
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