コードギアスR2 ~去りゆく影~    作:三戦立ち

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第18話

「………来たか。」

 

ルルーシュはアキラからナナリーが乗る航空艦の内部、ナナリーの居所の詳細が送られてきた。

 

「潜入した流崎アキラからのナナリー新総督が乗る航空艦の内部の詳細が送られた。各機出撃せよ!」

 

紅蓮、月下、無頼がヘリに吊られ地上から離れていく。

 

(さすがというところか……。)

 

ギアスを使えば簡単であったがルルーシュは3日前のアキラとの言い争いで何故ギアスを使おうとした時アキラに恐怖し使用に躊躇したのか疑問に思っていた。

ルルーシュはスザクの歓迎会の時ロロが話してくれたことを思い出した。

 

『心臓が止まる?発動中に?』

 

『うん…。範囲の広さや長さによって負担がかかるんだ。』

 

『そうか……じゃあ使いどころを考えないとな。』

 

『それと兄さん、流崎アキラの事なんだけど…。』

 

『アキラ?』

 

何故ここでアキラがでるのかルルーシュは頭を傾げた。

 

『あの男は危険だよ。』

 

『どういうことだ?』

 

ロロはサドナ王国でアキラと戦って起こった事、そしてバベルタワーでも同様のことがあったとルルーシュに告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(アキラと対峙した時だけにロロのギアスの力が弱まる……ただの偶然?いや、もしあの男が何かアキラの事を知っているとすればアキラを抹殺しようと機情の動きも説明がつく。 アキラ……ギアスを持たないも関わらず…何か別の……嚮団の嚮主V.V.、奴がロロにアキラの抹殺を命じたがロロもアキラについては何も知らされていない……V.V.とシャルルが何か知っているのか………。)

 

ルルーシュは頭を横に振る。

 

(今はナナリーだ!アキラの事はこの作戦が終わった後でもいい。)

 

 

ルルーシュはゼロの仮面を被り作戦に望む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライさんですか……?」

 

目が見えないにも関わらず自分がかつて名乗っていた偽名を口に出されアキラは焦った。

 

「大丈夫ですよ。ここには私1人だけです。」

 

アキラは黙って押し通すべきか迷ったが下手に騒がれるよりマシだと重い口を開いた。

 

「……よくわかったな。」

 

「足音です。」

 

「足の音?」

 

「ライさんは音をたてないように静かに歩くのでお兄さまやスザクさんと違って音が小さいです。」

 

クスッと笑うナナリーにアキラは失念した。

目が見えない代わりに視覚以外の感覚が敏感だったことを忘れていた。

 

「ムダ話は好きじゃない。俺がここにいる理由はわかるだろ。」

 

その言葉にナナリーの表情は強張るが唇を噛み恐怖を押し殺そうとしている。

 

「私を殺しに……ですか?」

 

「それはお前の態度次第だな。」

 

「待ってくださいライ…」

 

「俺の名前は流崎アキラだ。」

 

「………なら流崎アキラさん、私の話を聞いて欲しいんです。」

 

「………。」

 

「あなた達、ゼロがやろうとしていることは間違っていると思うんです。」

 

突然、そのような事を言われアキラは呆気にとられ口が少し開いてしまった。

 

「このまま戦いを続けても…。」

 

「お前達に降伏して捕虜になれとでも。」

 

「それは違います!私は早くこの争いを止めたいのです!」

 

「目、足が不自由なお前に何ができる?皆から笑われる見世物になるのか。」

 

アキラの厳しい言葉にナナリーはスカートの裾をギュッと握った。

 

「確かにそうかも知れません。ですが私も中途半端な覚悟で戻ったりはしません!」

 

「戻る?」

 

「はい……誰かから言われたからではありません。これが私の意志です!」

 

ナナリーから発せられた強い言葉にアキラは厳しい表情をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

-太平洋上空-

 

『目標発見、旗艦1隻、護衛艦5隻!』

 

「全軍、作戦を開始する!作戦目標は新総督を捕虜とする事にある!いかなることがあろうと、絶対に傷つけるな!いいな、絶対にだ!」

 

ゼロ達黒の騎士団はナナリー、アキラがいる航空艦に向けヘリが移動を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんとと学園で過ごした日々は私にとってかけがえのないものでした。あなたやカレンさん咲世子さん日本人と笑いあうことができた。あなたの優しさにも触れることができました。私達は分かり合えるのです。これを日本、そして世界に広めて…。」

 

アキラはナナリーの話を黙って聞き深い溜息を吐いた。

 

「アキラさん私は……。」

 

「学園でやってたことができると?」

 

「……はい!私はそう思ってます。」

 

「お前の夢物語だな。」

 

「えっ……?」

 

「そんな戯言、世界の笑いものになるな。」

 

ナナリーは怒りを露にする。

 

「私は本気です!」

 

「無理だな。なら俺を言い包めるだけの力を持っているのか?」

 

「それは……。」

 

押し黙るナナリーにアキラは容赦ない言葉をぶつける。

 

「俺達が手を取り合うのは無理だ。俺達は血を流しすぎた。」

 

「何故はじめからそんな…。学園でのあなたは偽りの姿、心だったのですか?」

 

その言葉にアキラは一瞬口を紡いだ。

 

「……それとこれとは話が違う。それを政でできると思っているお前の考えが間違ってる。世界はそんな優しくはない。」

 

「いいえ!それはユフィ姉様があと少しのところで実現できました。行政特区日本で!」

 

死んだユーフェミアの名前が出てアキラの表情が少し揺らいだ。

 

「私はユフィ姉様がやろうとした行政特区日本をもう一度。」

 

「復活させると?」

 

「はい。その時は黒の騎士団の参加して欲しいのです。」

 

行政特区日本。これにアキラは小さいが乾いた声で笑い出しナナリーはそれが不気味に聞こえた。

 

「俺達に協力して欲しいと?」

 

「はい、私はあなたを迎え入れる覚悟を…。」

 

「ユーフェミアを殺した俺をか?」

 

ナナリーはアキラから発せられた言葉に耳を疑った。

 

「あなたがユフィ姉様を……?」

 

「あぁ、俺が殺した。」

 

「あっ……そんなぁ……!」

 

ナナリーの表情が青ざめていくのがアキラからでもわかった。

 

アキラから見てナナリーは苦手な部類に入る人間であったが嫌いにはなれなかった。体が不自由でありながらも笑顔を絶やさずそして学園に慣れていなかった自分に対して物怖じしない姿にアキラは彼女を強さを見たが今のナナリーの主張はアキラからすれば余りにも幼稚に聞こえアキラは厳しい言葉を何度もぶつけていった。

 

その時、艦が揺れ外から爆撃音の音が聞こえる。黒の騎士団の奇襲が始まったのだとアキラは目の前にいるナナリーを連れようと手を伸ばすがそれを察してかナナリーは車椅子を後退させる。

 

「大人しくしてもらう。」

 

ナナリーは車椅子の数あるボタンの内の1つを押すと車椅子に付属してあるスピーカーから声が聞こえてきた。

 

『ナナリー様、ちょうどよかった。今、黒の…』

 

「侵入者が今私の目の前にいます!」

 

アキラはナナリーの行動に焦りの色を見せる。

 

『えっ!?いっ今すぐに救援に!!』

 

「ナナリー!」

 

「私は!! あなたがどう言おうと私の心は変わりません!!すぐにはできないかもしれません。でもあなたやカレンさんとあの頃のように一緒に笑いたいのです!」

 

ナナリーの閉じた瞳から涙がこぼれながらも強い言葉をアキラにぶつけた。

扉から数名の兵士がライフルを持って入ってきた。アキラは懐から銃を取り出しナナリーに銃口を突きつけた。

 

「道を開けろ!」

 

ナナリーを人質にとりアキラはゆっくりと車椅子を押す。ナナリーが人質にとられ兵士達も下手な行動はできず道を開けアキラは扉に近づき横へ開いた瞬間、外からの爆発による激しい揺れがおきナナリーはその拍子で車椅子から転倒してしまった。

その隙に兵士達はライフルを構えアキラに向け発泡した。

左肩の辺りを掠めアキラは扉を閉め銃で制御盤を撃ち中にいるナナリー達を閉じ込めた。アキラは肩をおさえながらその場から離れていった。

 

兵士達が急ぎドア開錠させようと躍起になっている中保護されたナナリーは小さく呟いた。

 

「私は……私は…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼロ、聞こえるか?」

 

『アキラか?ナナリーも一緒か?』

 

「すまない、失敗した。」

 

『何!? まぁいい、俺が直接出向く。』

 

「ゼロ、多少無理でも連れて行け。」

 

「ん!?」

 

「あいつは自分から総督になったんだ。俺が連れて行こうとしたら拒否した。」

 

『ナナリーが……。』

 

アキラは物陰に隠れ大勢の兵士達が行き来しているのを身を隠しながら見ている。

 

『ナナリーは自分が利用されていることに気づいていない。俺がそれを教える。』

 

「ゼロ?」

 

『俺の話を聞けばきっとナナリーは…。』

 

「あいつはお前を拒む。ムダだ。」

 

『俺はナナリーの兄だ!ナナリーの事はお前より理解している!』

 

「待てルルーシュ!」

 

ルルーシュから通信を切られアキラはカレンと通信で連絡とった。

 

「カレン、俺だ。」

 

『アキラ?今何処?』

 

「今から座標を送る。俺のKMFも用意してくれ。」

 

『わかった。』

 

カレンはアキラがいる付近にグレネードを撃ち艦の天井に穴を開けヘリが風穴に黒と暗灰色と黒の騎士団カラーの装飾に施されたグロースターを落としアキラの近くに着地させた。

アキラは強風に耐えながらグロースターに接触しコックピットに乗り込みグロースターは艦の甲板にてカレン達と合流する。

 

「ゼロは?」

 

『今、艦に入ってナナリーと接触する。』

 

「俺は今からナナリーのところに突入して俺があいつを捕らえる。回収したらすぐに撤退だ。」

 

 

アキラはナナリーがいるブロックに近づこうとするが上空からフロートユニットを装着したKMF部隊の攻撃に苦戦し先に進めずアキラは上空にいる敵1機ずつ落とすさなくてはならなかった。

 

そして上空からは戦闘機らしきものが1機こちらへ近づいてきた。

 

『アキラ、そいつはさっき朝比奈さんを墜した…。』

 

アキラはライフルで撃ち落そうとするが戦闘機は回避し形が変化しKMFの形となった。

 

「KMF!?」

 

見た事のない形状のKMFにアキラは距離をとって迎撃しようとするが背後から飛行不能となった護衛艦がこちらへ近づいている。その時突如どこから発射されたのか赤黒い閃光が護衛艦を爆発された。

 

「まだ何かいるのか?」

 

アキラは閃光が伸びたほうを睨んだ。

 

「派手にやるなぁアーニャのモルドレッドは。」

 

アキラと対峙している可変KMFトリスタンに搭乗しているジノは苦笑いをする。

 

「だがもうそれは使うなよ。総督殺しは不味いだろ。」

 

『わかってる。』

モルドレッドに搭乗しているアーニャは4連ハドロン砲・シュタルクハドロンを収納する。

 

「さぁて。」

 

ジノはアキラのグロースターに狙いを定める。

 

「そのKMF返してもらおうか。」

 

 

「……邪魔をするな。」

 

アキラは後方の艦の後方へ退いて行きその後をジノは追撃する。

 

 

 

 

-艦内、ガーデンスペース-

 

(ナナリー………。やっと会えた、やっと。)

 

護衛の兵士をギアスで始末しルルーシュはナナリーと対面を果たした。

 

ナナリーは今ゼロがいるのだと感じ先程アキラとの会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

-お前の夢物語だな-

 

 

 

 

-俺達が手を取り合うのは無理だ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(私は……!)

 

 

「そこにいるのはゼロなのですね?私を殺しに……でも、少しだけ待って頂けませんか!」

 

ナナリーは真剣な面持ちでゼロと向き合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジノのトリスタンとの戦闘はアキラの防戦一方となりトリスタンのハーケンを回避するのがやっとであった。

 

「この動きただのテロリストじゃないな。だがこれで!」

 

ハーケンを横から振りかぶったその時アキラは近くにあった破損した甲板の装甲1つを持って構えた。

だが薄い装甲のためハーケンによっていとも簡単に切り裂かれていくがその間トリスタンからこちらの姿が見えないのを利用しアキラは装甲越しからライフルを撃った。

 

ジノは瞬時に気づきすぐにアキラと距離をとった。幸いライフルの直撃はなく装甲に軽傷が入る程度であった。

 

「やる、戦場のあらゆる物を利用する。こいつは戦争のプロだ。」

 

「ハァ、ハァ…カレン、ゼロから連絡は?」

 

『まだ何も!』

 

『中佐や千波さんからも連絡が……。』

 

「……千葉、今どれくらい残ってる。」

 

『…お前も含めて近くにいるのは5機。』

 

このままでは全滅だ。アキラは目の前にいる敵から離れてルルーシュ、ナナリーを回収しようとジノに背を向け走り出した。

 

「おっと逃がしは…ん?」

 

追撃しようとした時ジノは上空から何か降りて来るのを目撃する。

 

「スザクか……いや、あれは…。」

 

こちらへ降りて来る黒い物体、アキラ、カレンも目撃した。

 

「あれってまさか!?」

 

「来たか……!」

 

アキラは黒いKMFの姿に苦渋の表情をする。

 

「エリス……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『エリス見えたわ。かわいい新総督が乗ってる航空艦よ。』

 

「……確認した。」

 

『時間は長めにね。初めての空中戦だから戦闘データを取りたいから。』

 

輸送艦の底辺が顔を開けヘルハウンドの姿が露になった。

 

『ヘルハウンド、発艦!』

 

「…発艦!」

 

輸送機から切り離されたヘルハウンドは戦闘が行われている航空艦へとゆっくりと落ちていく。

 

 

「アキラ……紅月カレン!!」

 

アキラ、カレンを姿を見たエリスは背中に折り畳まれている新たに装備されたフロートユニットを展開させた。黒とダークブルーの装飾を施され展開された両翼にはジェットエンジンを装備されている。

ジェットエンジンが回転を開始しエリスはアキラ達のところへと猛然と近づいていった。

 

 

 

「こいつ、あの時の黒い奴!」

 

カレンは迎撃の構えを見せるがエリスはカレンの様子を伺うように周りを旋回している。

 

2機の無頼がライフルで撃ち落そうとするがヘルハウンドは急速で2機がいる甲板へと着地した。

 

左腕に装着してあるクローで無頼を捕獲する。操縦者は離脱しようと脱出装置を作動させたがクローに内蔵されている銃口から砲弾が発射され機体と離脱したコックピットを貫通させ撃破させた。

 

 

次にもう1機の無頼に狙いを定め左肩の盾から柄を取り出し数珠状の刀身が一つとなり青い刀身の剣となった。

見た事のない武器に戸惑い一瞬動きが遅れてしまい剣によって機体が斬られてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ、カレン!」

 

今カレンから離れているアキラはスラッシュハーケンを艦のブリッジ近くに突き刺しそこを軸にランドスピナーで壁走りをした。

 

「おぉ!やるじゃないか。」

 

ジノもアキラの意外な動きに面白そうに眺めた。

 

 

 

 

エリスは空からライフルでカレンを狙い撃ち輻射波動で塞がれているが次にフロートユニットに装着されている折り畳み式の長距離砲が展開され紅蓮を狙った。

 

「っ!?」

 

細長い白い閃光が紅蓮を襲い輻射波動で防ぐことができたが砲撃の衝撃で紅蓮のバランスが崩れその隙にエリスはヘルハウンドの左腕のクローで捕らえようとした時、壁を伝って走ってきたアキラのグロースターのライフルが襲いシールドを展開させ銃弾を防御した。

 

『アキラ!』

 

「残ってるのはお前と千葉だけか。藤堂達からの連絡もない…。」

 

 

2機の周りをエリスのヘルハウンド、ジノのトリスタン、アーニャのモルドレッドが固める。

 

「へぇ、あれが悪名高いレッド・ショルダーのKMF。」

 

「……最低の騎士。」

 

 

先に動いたのはエリスのヘルハウンド、アキラはライフルで迎撃しようとするが数珠状の剣が鞭のように伸びライフルを切断されてしまった。

 

カレンが援護に向かおうとした時遠くから赤黒い閃光がこちらへ襲ってくるのが見えた。

 

「っ!? アキラ!!」

 

カレンはアキラの横に出て輻射波動を展開させ防御するが出力が弱まりアラームが鳴り響いた。

 

「さっきの砲撃で!? ダメ耐え切れない!」

 

輻射波動は損傷爆発しその衝撃で紅蓮は海上へと投げ出された。

 

「っ!! カレン!!」

 

アキラは手を伸ばすが届かず落ちていく紅蓮をただ見ているしかなかった。アキラは砲撃があった場所を見るとそこには見た事のあるKMFが立っていた。

 

「…ランスロット!」

 

 

 

 

「カレン、僕はナナリーを助けなくちゃいけない。今更許しは請わないよ!」

 

スザクは落ちてゆく紅蓮を見て呟く。そして艦にいるアキラのグロースターもここから確認できる。

 

「アキラ、生きているなら君も容赦はしない。」

 

 

カレンに目が向いている隙にエリスのヘルハウンドに捕らえられてしまった。

近くにいた千葉の月下もモルドレッドに抑えられ機体をやられてしまった。

アキラはランドスピナーを使い艦の中へと激突させ突入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ…落ちちゃう!…ごめんね紅蓮。」

 

投げ出されたカレンが諦めに目を閉じたその時

 

『ベストポジションじゃない。』

 

「え!? ラクシャータさん?」

 

突然、潜水艦にいるラクシャータから通信が入ってきた。

 

『お待たせ、黒の騎士団特製の飛翔滑走翼、教本の予習はちゃんとやってた?』

 

「あっはい!大丈夫です!」

 

『基本誘導はこちらで行うよ。準備はいい?』

 

「行けます!」

 

 

 

「三番垂直発射管解放、紅蓮弐式本体の接続信号を確認。」

 

「舞い上がりな!飛翔滑走翼!!」

 

 

ラクシャータの指示で潜水艦から紅蓮の新たな装備になる飛翔滑走翼が射出され、紅蓮の損傷したパーツが分離されこれから紅蓮と連結が開始される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキラとエリスの2人が艦内で戦闘を続け艦が大きく傾き下へ降下していきラウンズ達そしてギルフォードもその様子を伺っていた。

 

『おい、あの2機暴れ過ぎじゃないのか?』

 

「くっ…ジノ、僕は総督の救出に行く。君は…」

 

その時下から高速でこちらへ上がってくる赤い機体が現れた。飛翔滑走翼を装備をした紅蓮が現れた。右腕には紅蓮の新たな爪、徹甲砲撃右腕部を装備している。

 

「カレン!?」

 

「へぇ……さっきの。」

 

カレンは艦の周りを確認する。

 

「アキラとエリスって子がいない!どこ?……まさか!」

 

艦内で爆発が起き2機が中で戦闘を行っているのではないかと推測するが今はそんなのんびりはできない。

潜水艦にいる神楽耶が通信で呼びかける。

 

『ゼロ様を早く!』

 

「ゼロとアキラのためにもまずは…!」

 

カレンはスザク達ラウンズを相手に構えた。

 

「目の前の敵を!」

 

飛翔滑走翼の翼を広げカレンは前へと突き進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ブリタニア本国-

 

「私に何か宰相?」

 

現れたシュナイゼルに井ノ本は表情変えることはなかった。

 

「いや、少しサドナ王国に出向くことになりましてその前に父上とあなたにごあいさつを。」

 

「サドナ王国はまだアレクセイ達テロリストの抵抗が激しいと聞くが?」

 

シュナイゼルは穏やかな表情で受け返した。

 

「地方ではまだですが都市部ではすでにエリア化が進んでおりエリア11程時間はかかりませんよ。」

 

「そうか……EUに続いてサドナ王国、あまり無理をしないようにな。」

 

「お心遣いありがとうございます。それに今楽しみがありまして。」

 

「ほう、楽しみ?」

 

意外な言葉に井ノ本の表情が和らいだ。

 

「動物といっていいでしょうか?その動物は急に消えたり現れたりとこちらの思うようにしてくれません。」

 

「しかし、その分面白いと?」

 

「えぇ、観察すればするほどその行動に驚き目が離せないのです。」

 

「政務で忙しい宰相の楽しみの一つというわけか。」

 

井ノ本はシュナイゼルの横を通り過ぎようとするが横に並んだ時シュナイゼルの横顔を見る。

 

「だが観察(・・ )も程々にしたほうがいいシュナイゼル…。一つのことばかり見てるとそれしか目に入らなくなる。」

 

その問いにシュナイゼルはふふっと笑みをこぼした。

 

「えぇ、気をつけます。」

 

その答えに井ノ本は微笑み立ち去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦内ではアキラがエリスのヘルハウンドを無理矢理押さえつけグロースターの左手が壊れるまで何度もヘルハウンドのコックピットへ拳を叩き込んだ。

エリスはすぐに体勢を入替えアキラを押し倒し左腕のクローを展開させた。

アキラは瞬時に機体を動かし胸部を掴まれなかったが右腕が捕まり引き千切られ更にクローに内蔵されてある銃口から砲弾が撃たれグロースターの左脚が損傷し巻き込まれる形で艦内に穴が開き艦が傾いた。

 

『アキラ、聞こえる?』

 

「カレン?無事だったのか?」

 

『えぇ、それより今艦の中?』

 

「あぁ、エリスと交戦中だ。」

 

『この艦はもう落ちるわ。今、スザクが艦に入ったところよ。ルルーシュは私に任せてあなたはすぐに脱出して!』

 

一方、エリスの方もジョディから通信の連絡が来た。

 

『エリス!この艦はもうすぐ墜落するわ。すぐに脱出して!』

 

しかし、エリスはライフルの銃口をアキラに向け引き金を引いた。グロースターの左腕が落され右脚だけになり身動き取れなくなってしまった。

アキラに近づこうとエリスがゆっくりと歩み寄ってきた時亀裂がはしり2人を裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やり直せるはずです、人は!!」

 

一方、ナナリーと対峙しているルルーシュはナナリーの言葉に戸惑いを隠せなかった。

 

(自ら望んだ?ユフィの意思を継ぐ? アキラの言うとおりナナリーは…。)

 

「あなたと会う前に、ある人から言われました。自分の言ってる事は夢物語だと……確かにそうかもしれません。でも………諦めたくはないのです!!」

 

その体から発せられたとは思えない大きな声にルルーシュはビクッと体を動かしてしまった。

 

「私の体のように目が見えないから、足が動けないから諦める。そういう風に思いたくはないのです! 世界はもっと平和に、優しく変えていけるように。ゼロ、あなたはそれが無理だと諦めているのなら私から手を伸ばします。何度振り払われようとも。」

 

手を伸ばすナナリーにルルーシュは後退りする。

 

(どうすればいい。ゼロの正体を明かすわけには…。しかし、強引に連れて行くのはナナリーの意思を捻じ曲げることに…)

 

 

その時天井が崩れランスロットが現れ外から強風が吹き荒れてくる。

 

「ランスロット!スザク!!」

 

「ナナリー!!」

 

「スザクさん!?」

 

スザクはランスロットの手の上にナナリーを乗せた。

 

「怖かったかい?ごめん、もう大丈夫だから。」

 

強風で外に投げ出されるルルーシュはその光景がスローモーションに見えた。

 

(違う!そいつは皇帝に俺を売り払った…。)

 

 

ランスロットに保護されたナナリーが通り過ぎるのを見てルルーシュは叫んだ。

 

「ナナリー!!」

 

 

 

 

 

 

「……ゼロ!!」

 

投げ出されたルルーシュを見つけカレンは紅蓮の両手で保護した。

 

「こちらカレン、ゼロを発見。彼は無事です。」

 

安堵する中、墜落した航空艦から1機のKMFが現れた。

 

「あれはPSのKMF!」

 

エリスのヘルハウンドを見てカレンはある予感をした。

 

「扇さん、アキラから何か!」

 

『いや、彼からまだ…。』

 

「そんなぁ…。」

 

捜索するカレンは海上に浮かぶ1機のKMFを発見する。

 

「アキラ!!」

 

アキラが乗っているグロースターにカレンは紅蓮でルルーシュを抱えながらアキラのもとへ近づいていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に乗り込んだ井ノ本に側近がある報告をした。

 

「閣下、シュナイゼルが例の遺跡の調査を極秘で行っているようです。」

 

「だろうな。サドナ王国も政務とは言ってるがそれが本当の目的。」

 

「よろしいのですか?」

 

「放っておけばいい。(彼には世界の真実には辿り着けない。いや、例え知ったとして彼には……)」

 

 

離れていく井ノ本の車をV.V.は静かに見つめていた。




何かナナリーに対して痛烈なこと言ってますが決してアンチというわけではありません。

ただ戦争を知ってるアキラからすればナナリーの考えは作中でも書きましたが幼稚、何も知らない子供のように見ていると思ってください



それとヘルハウンドの新装備ですがフロートユニットに付属している長距離砲はかくやくたる異端で登場したバークラリードッグに装備されているものと同じような物のビーム兵器版だと思って下さい。威力はヴァリスと同等で連射でき長距離狙撃が出来る性能です。

ラウンズ達のKMFなど段々超兵器が多くなりヘルハウンドにも何かなければと思い装備させました。
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