コードギアスR2 ~去りゆく影~    作:三戦立ち

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遅れてしまい。申し訳ありません。

C.C.の過去を少し変えてみました。ではどうぞ


第36話

「シャルル・ジ・ブリタニア。決着をつけるべきは神ではない。この俺だ!」

 

シャルルを追って遺跡の扉を開いたルルーシュはシャルルと対峙していた。

 

 

「どのようにして?銃でも剣でもギアスでも、わしを殺すことはできぬというのに」

 

「感謝する。貴様がこの場所に入ってくれたおかげで勝利の目算がたった」

 

すると大きな振動でこの空間が揺れた。

 

「ん?…………出口を封じた!?」

 

「そうだ。入口を爆破した。ギアスも貴様も俺と共にこの空間に閉じ込める。現実世界に干渉できなくなれば、貴様が何を企んでいようと意味を成さない。死んだも同然だ」

 

「ルルーシュ!!」

 

「貴様が作ったこのシステムが、今貴様自身を閉じ込める魂の牢獄となった。さぁ、俺と共に永遠の懺悔に苦しむがいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして神根島ではビスマルク達がアキラの乗るレグジオネータと対峙していた。

 

モルドレッドに乗っていたC.C.はレグジオネータを見て青ざめる。

 

「あれはレグジオネータ!?」

 

「知ってるの?」

 

「異端者だ……アキラなのか!?」

 

「アキラ!?」

 

「あれは私達を抹殺するために異端者達が作り上げたKMF」

 

「あれがっ!?」

 

 

モルドレッドの4連ハドロン砲・シュタルクハドロンを回避しアキラはレグジオネータの機動力に驚きを隠せなかった。

 

 

「分かる、奴らの動きが…」

 

以前なら苦戦していたであろうラウンズのKMFであったがレグジオネータでは動きについて来れる。すると………

 

 

 

―メッセヨ―

 

 

 

「…っ!?」

 

 

何か自分に語りかえる声が聞こえアキラは周りを見るが誰もいない。

ただの空耳かとモルドレッドに照準を定めるが…

 

 

「    」

 

 

 

「ギアス!?あの機体にはC.C.がっ!?奴を殺せ!?」

 

また何者かの声が聞こえあの機体にはC.C.がおり彼女を殺せと語りかけてくる。

 

殺せ、殺せと自分の頭の中に何度も語りかけアキラは自然とその言葉に従いモルドレッドに向け引金を引くのであった。

 

 

「来る!!」

 

マリアンヌ(アーニャ)は銃撃を回避しながらシュタルクハドロンを放ちレグジオネータがいる地点は爆煙で見えなくなり撃破したと思われたが爆煙が晴れるとそこには無傷のレグジオネータが立っていた。

 

青白い色のブレイズルミナスらしきものが肩から展開されレグジオネータを守ったのだ。

 

「マリアンヌ、逃げろ!!奴には勝てない!!」

 

「C.C.!?」

 

4連ハドロン砲・シュタルクハドロンを展開させ反撃を試みようとシュタルクハドロンを撃とうとするが…

 

「っ?? 何、撃てない!?」

 

いつでも撃てるシュタルクハドロンのエネルギーが充填完了のはずがエネルギーの制御が利かずその直後エネルギーが暴発を起こしシュタルクハドロンが爆発を起こした。

 

「っ、どうして!?」

 

レグジオネータから離れようとするがモルドレッドのモニターからアラームの表示がされる。

 

「動かない!?」

 

マリアンヌはレバーを動かすがモルドレッドは動かず空中で棒立ちになってしまう。

 

レグジオネータは持っていた大型キャノンをモルドレッドに向け撃ちモルドレッドの右腕、左腕へと直撃し両腕の無くなったモルドレッドはそのまま地面へと叩きつけられた。

 

動かないモルドレッドに追い討ちをかけるようにゆっくりと近づくレグジオネータであったが背後に気配を感じ振り返るとビスマルク専用KMFギャラハッドが大剣を振り下ろそうとした。

寸前で回避するとレグジオネータがいた場所はギャラハッドの剣エクスカリバーによって大きく割れた。

 

「異端者!!陛下の邪魔を!!」

 

レグジオネータは右腕のライフルを撃つ。

 

「貴様は既に滅び去った遺物!永遠に眠れ!!」

 

 

銃弾をエスクカリバーで弾き距離を縮めようとする。レグジオネータのライフルの弾が切れライフルを投げ捨てると

 

「ヴァルトシュタイン卿!」

 

ビスマルクの配下の部隊が戻ってきて彼の援護にまわろうとしたがレグジオネータは部隊を見るとそこへ飛び込んできた。

 

慌てて応戦しようとするがレグジオネータは背後にまわり1機に狙いを定めコックピットに向け拳を作り叩きつけた。

 

パイロットが死にサザーランドが膝から崩れ落ちレグジオネータはライフルを奪い残りのKMFを全滅させた。

 

 

 

モルドレッドから脱出したC.C.とマリアンヌは遺跡へと歩みながら2人は倒れて気を失っているスザクを発見する。そしてレグジオネータの戦いを見ていた。

 

「ビスマルクが……」

 

「もう無理だ。奴は……死ぬ」

 

「さぁC.C.、行くわよ。シャルルが待ってるわ。」

 

 

 

 

 

「レグジオネータ……全て我々が回収したと思われたが…見落としがあったか!」

 

エクスカリバーで追い詰めるがまだレグジオネータを仕留めきれずにいた。

 

「黒の騎士団か…それともシュナイゼル殿下か…… 陛下はまだはじめられていない。ここで奴を止めなければ…………。陛下、マリアンヌ様、我が命を落としてでも!」

 

ビスマルクは左目を閉じているピアスを引きちぎり目を見開くと瞳からギアスの紋章が現れる。

 

「我がギアスで異端者を!!」

 

エクスカリバーを構えて接近するギャラハッドから避けようと動くが回避した地点にギャラハッドが先に動きエクスカリバーを振り下ろす。

 

避けきれずにレグジオネータは持っていたライフルが切断された。

 

 

 

 

 

 

―ギアスヲメッセヨ―

 

 

 

 

 

 

 

その言葉が何度も聞こえアキラは無意識に従いレグジオネータを操る。いや、操られていると言うべきか。

今目の前にいるKMFにいる人間はギアスを操る者、そして敵を殺せと。まるでレグジオネータが生き物のようにアキラに呼びかけアキラもそれに従う。

 

 

レグジオネータはギャラハッドの前にいながら突如動きを止め持っていたライフルを捨てそのまま棒立ちになった。

 

「っ!?」

 

無防備になったレグジオネータにビスマルクは困惑した。

 

「レグジオネータの動きが……!?」

 

ギアスで動きを探ろうとするがビスマルクは何も見えなかった。

 

「見えない。奴の動きが読み取れない!?これが異端者の力??」

 

何も見えない漆黒の光景がビスマルクに見えギャラハッドの動きを止める。

レグジオネータの動きを探ることができない以上不用意な動きができない。エクスカリバーを構えたままビスマルクはギャラハッドを空中に浮かせままレグジオネータと対峙するのであった。

 

 

 

 

そしてルルーシュとシャルルはラグナレクの接続という空間にてルルーシュは母マリアンヌの死の真相を問いただそうとするが

 

「おかしなものよ。人には真実を求めるか、ここまで嘘ばかりついてきたお前が」

 

「そうだな。俺はずっと嘘をついていた。名前や経歴だけじゃない。本心すら全て隠して。しかし、当たり前のことだろう?」

 

「違うな。未来永劫に渡って嘘が無駄だと悟った時、ペルソナはなくなる。理解さえし合えれば争いはなくなる」

 

「形而上学的な机上の空論だな」

 

「すぐ現実になる。それが我がラグナレクの接続。世界は欺瞞という仮面を脱ぎ捨て、真実をさらけ出す。そして異端者を滅ぼすことができる」

 

「異端者……アキラのことか。V.V.も言ってたがあいつの事を知っているのか?」

 

シャルルはふっふふと笑みを浮かべる。

 

「手元に置きにいながらも気づかないとは。貴様も奴に狂わさせた1人であろう者が」

 

「何っ?」

 

「異能生存体はどんな奇跡でも引き起こすことができる。自身の生死に関わると周囲の環境を変え生存を果す。故に異能だと寛二はそう述べた。」

 

「異能生存体……?それがギアス…いや、俺とどう関係が?」

 

「それは私も教えてあげる」

 

2人しかいないと思われたが女性の声が聞こえ振り返るとそこには…

 

「そっ…そんな!?」

 

その人物を見てルルーシュは驚きを隠せなかった。

 

「大きくなったわね、ルルーシュ」マリアンヌ

 

「か、母さん!?」

 

「来たか、マリアンヌよ」

 

死んだはずのマリアンヌにルルーシュは困惑を隠せなかった。

 

「これも幻想か?こんなことをして」

 

「うーん、本物なんだけどね。ま、このシステムでしか元の姿形は取れないけど」

 

「ルルーシュよ、先程の問いに答えよう8年前のマリアンヌの死の真相を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、レグジオネータと対峙しているビスマルクは睨み合いを続けていたが僅か数分の時間にも関わらず長く感じ、ビスマルクはギアスでレグジオネータの動きが読み取れない今金縛りにあったように動けずにいた。

 

 

「はぁはぁ…はぁはぁ……」

 

 

平常を保とうとするが額からの汗が止まらず焦りが増すばかりであった。

 

(私が異端者を恐れて、それで……?)

 

すると沈黙していたレグジオネータが突如動き出した。

 

「動いた!?だがギアスでは??」

 

自分のギアスではレグジオネータの動きを予知できなかった。

 

ゆっくりと歩くレグジオネータに不気味に感じビスマルクはこちらへ攻撃を加えるのか?未だにギアスの力が発揮できない中ビスマルクはエクスカリバーを構え攻撃に備える他手段がなかった。

 

空にいる自分に対し敵は武器もなくフロートユニットもない状態。明らかに自分のほうが有利にあるにも関わらずギャラハッドを動かすことができない。

レグジオネータが傍に接近し攻撃されると思われたがレグジオネータがギャラハッドの真下を通り過ぎシャルルがいる場所へと向おうとしていた。

 

「奴は陛下のもとへ!?」

 

止めねばと背後を向いたレグジオネータは無防備である。だがレグジオネータからは禍々しいどす黒い雰囲気を出していた。

 

「…………っく!陛下の命が危ういというのに私はっ!!」

 

ギアスを使わなくとも倒せるはずだと動かぬ自分の体に喝を入れるように操縦レバーを押しそして

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

レグジオネータに急接近しエクスカリバーを振り下ろした。

 

届くと思われたが寸前でレグジオネータは横へスライドをエクスカリバーは空を切り地面を割った。

 

レグジオネータはエクスカリバーを持っているギャラハッドの両腕を掴んだ。

ビスマルクは振り解こうとするがレグジオネータは離さず力を増していった。

 

「っく………っ!?」

 

離れようとギャラハッドを動かそうとするが出力が増してるはずが逆に出力が低下していくのだった。

 

「何!?」

 

そして機体の操作ができなくなりギャラハッドのメインカメラが消灯し外の状況が分からなくなった。

 

レグジオネータは力を込めギャラハッドの両腕からは火花が発生しレグジオネータは無理矢理引っ張りギャラハッドの両腕を引き剥がした。

 

エクスカリバーを奪い両腕の無くしたギャラハッドの腹部にエクスカリバーを突き刺し機体は仰向けになり倒れた。

機体が停止したことで脱出装置が作動できずビスマルクは頭部を打ちつけられる。

 

倒れたギャラハッドにレグジオネータはエクスカリバーで滅多刺しにする。

ビスマルクがいるコックピットも巻き込まれ破片が彼の左目に突き刺さった。

 

「うおぉぉぉ!!!」

 

更に脚部を破壊し頭部を潰されたギャラハッドはもう鉄の塊となってしまった。

 

「うぅぅ」

 

傷ついたコックピットから見える隙間から左目を押さえビスマルクはレグジオネータがエクスカリバーをこちらへ刺そうとしているのが見えた。

 

「陛下……あなたの仰った通りでした。異端者を早く………」

 

レグジオネータはエクスカリバーをコックピットに突き刺しレグジオネータは完全に沈黙した。

 

 

 

 

 

 

 

「……っは?」

 

アキラは目の前にエクスカリバーが突き刺さったギャラハッドの残骸が広がっていた。

 

これは自分がやったこと…だがそれが自分の意思とは違う何かがこうさせたように感じた。

 

「何だ……こいつは?」

 

このレグジオネータが自分に呼びかけたように聞こえアキラは不気味に感じが突然レグジオネータは勝手に動き出しシャルル達がいた遺跡へと向って行った。

 

「っ??」

 

アキラは操縦レバーを動かすがレグジオネータは止まらない。遺跡の前に立ち止まると

再び沈黙した。

 

一体どういう事なのか?アキラは機体から降りようとした時遺跡から眩い光が差しアキラは突然のことでどうすることもできずその光に照らされるとアキラの姿がレグジオネータから消えた。

 

 

 

「っ!?」

 

突如、漆黒の闇に放り込まれたアキラは今自分がどこにいるのかわからずにいた。

だが自分の頭に誰かが呼びかける。

 

「待ってた!?俺を!?」

 

 

「ラグナレクの接続?何だそれは!?」

 

 

「奴らが発動させる?見れば分かる??」

 

 

そしてアキラの目の前にある光景が映った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルルーシュはシャルル、マリアンヌから8年前に起こった事件の顛末を知らされていた。

 

そしてマリアンヌが死の直前自身のギアスにより行儀見習いで来ていたアーニャに自分の意識を転送したことも。

ルルーシュとナナリーをV.V.の手が及ばないよう日本へ送り込んだという事実も

 

「日本には井ノ本がいた。奴ならお前達を手厚く保護できる。それを見込んで送った」

 

「井ノ本…、あの男はお前とどう関係が!?」

 

「………あの時のわしは孤独だった。母を亡くし傍には兄さんしかいなかった。そんな時だった。日本との交渉で奴と初めて会ったのは。世界を諦観し嘘に囲まれただ無常に生きているだけの影を奴から見えた。」

 

「彼を受け入れたことに私も驚いたわ。」

―「シャルル、マリアンヌが死んだのは……」

 

「あぁ、兄さんだ」

 

「V.V.が彼女を……」

 

「兄さんは私に嘘をついた……」

 

「………」―

 

 

 

 

 

 

 

「だとすると井ノ本もお前達の仲間。陽炎がC.C.を捕らえていたのは……」

 

「元々の計画では不老不死のコードは一つでよかったの。でも彼らとの研究が進むにつれ、もう一つのコード、つまりC.C.がいないと100%の保証はないとわかったわ。そこで彼はC.C.を私達のところへ送ろうとした。けど誤算が生じた」

 

「1つはルルーシュお前、そして流崎アキラ。井ノ本は奴の抹殺に失敗した。そしてどんな因果かお前と奴は同じステージに立ち今に至る」

 

「奴は……アキラは一体何者だ!!」

 

「異端者、又は異能生存体」

 

シャルル、マリアンヌ以外の声に振り返るとそこにはC.C.と共にスザクが立っていた。

 

「C.C.お前……記憶が?それにスザク、何故お前が?」

 

「彼女に頼んだんだ。決着をつけるために」

 

「流崎アキラ、異端者と初めて接触をしたのは……」

 

するとルルーシュ達まわりのビジョンが変わり古びた服を着たC.C.と彼女を取り巻く複数の人間達が映る。

 

 

「はじめは私1人だけで世界を放浪していた。だがその過程で私を神と祭り上げる者、ギアスを研究しようとする者、世界から排除された者。小さな村のようなものだった」

 

服に刺繍されたシンボルマークを見てルルーシュはあることに気づく。

 

「嚮団……」

 

「そうだ……これが嚮団のはじまりでもあった。私達は自らの身を守るため安住の地を求めて放浪を続けた。だがその中で不老不死のコードを持った1人の男と会った」

 

 

「お前にギアスを与えたシスター以外にもまだ!?」

 

 

「私達は彼を迎え入れた。彼女はコードに絶望した。だがあの男は全てを受け入れ世界を変えようとした。お前のように。 彼は様々な人間にギアスを与え嚮団は巨大組織となり嚮団の中で彼と私と派閥が自然と発生し奴は私を排除し嚮団を乗っ取ろうとした。

 

嚮団は分裂し衝突してしまった。私は奴に嚮団を任せても構わなかったがもはや簡単に投げだすことができないくらい嚮団が大きくなりすぎた。奴等を異端者と称し戦い私は何度か殺されたが奴らを追放した」

 

 

元の鞘に戻り嚮団は各地を巡り遠い年月が流れたがある時1つの情報を聞き出した。新大陸で建国された神聖ブリタニア帝国。その国が東西に別れ内紛が発生していたのだった。

 

「そして大陸の西部を支配したその反乱分子の指導者にある噂があった。普通の人間にはない謎の力があると」

 

「ギアス…」

 

「私達もはじめはそう考え調べた。だが違った。指導者はギアスの力ではなく並外れた体力、他者からの支配を拒む強靭の精神力、そして驚異的な生存率。反乱分子達はは自らを神の子と名乗った」

 

 

 

「……君達が戦った異端者の子?」

 

今までのC.C.の話を聞くとアキラのような人間が数百年前から存在していた。スザクはギアスと並ぶ驚異的な存在に戦慄を感じる。

 

 

「奴らはブリタニアに潜り込み内部から国を取り込もうとした。奴らの目的はブリタニアを自分達のものにし私達に復讐することだった。私達はブリタニアに接近し奴らと戦うことにした」

 

そして次にヴィジョンに現れたのはKMFのようなずんぐりと漆黒のKMFの集団が街を蹂躙している姿であった。

 

「これはレグジオネータ、反乱軍がつくった新兵器。このレグジオネータに私達は追い詰められながらも反乱軍を制圧した」

 

 

「ブリタニアの内乱は収束し私達はブリタニアと繋がるパイプがつくられた。再び神の子が現れる恐れを感じブリタニアはレグジオネータの研究を極秘裏に始めた。それがKMFのはじまりだ」

 

「KMFっ!?」

 

「だがレグジオネータの構造について全て把握はできず機体の最低限のスペックを再現するのに100年以上かかった。ブリタニアは神の子が支配下にしていた西部を調査した。そこで奴らは地下に大規模な施設を建造していた。」

 

ヴィジョンに地下の施設が映し出されそれは今現在の技術にもない。未知の構造であった。

 

「これを奴らが!?」

 

「これを見ればレグジオネータなど造作でもない。ブリタニアは施設を破壊し神の子の痕跡を全て消した。だが神の子の出生、ギアスでもない謎の力は最後までわからなかった」

 

今までの話を聞きルルーシュはアキラと異端者に関係があることがわかったがある疑問がでた。

 

「だが、だとするとアキラはその神の子達の?」

 

「その通りだ。わしと兄さんは異端者達の存在をC.C.から聞き神の子らが支配下に置いた西部を10年以上にかけ調査し大陸の原住民達に異端者の赤子が匿われていることを聞き出し我々は原住民達の集落を壊滅し奴を確保した。」

 

シャルルが言っているのはかつてブリタニアが原住民のインディアン達を虐殺したことをルルーシュはわかっていた。

 

「それが……アキラ」

 

「奴の生みの親を聞き出そうとしたがインディアンは最後まで口を割らなかった。そしてわし達はインディアンが異端者を祭り上げ国に牙を向けるのを恐れ西部にある全ての住処を壊滅させた」

 

「そして私達は彼を観察し異端者をどのようにして殺せるか調べたわ。でも知ることができたのは驚異的な生存率。嚮団の人間は実験の度に2人、3人と殺され、V.V.やC.C.は何度も死んだわ」

 

「C.C.から聞かされた異端者の力。それを目撃しわし達は恐怖を感じた。

そして嚮団が最終的にだした答えはまだ覚醒する前に赤子の奴を殺す。奴を谷底へと落とした。

だが奴は生き延びそれから井ノ本に保護され今に至る。わし達はアキラの存在で神の子達が再び現れるのではないかと恐れこのラグナレクの接続をつくりあげた」

 

 

「そう、神の子達殺せない今、ラグナレクの接続でしか彼らを止められない。」

 

 

「C.C.……お前はアキラ事は知っていたのか?」

 

ルルーシュの問いにC.C.は苦笑いをする。

 

「確証はなかった……だが奴の驚異的な生存、そして周りを環境をも変える力。ルルーシュ、お前も遭遇しているはずだ」

 

「俺が…!?」

 

「1年前、ユーフェミアの死をお前も見ていたはず」

 

ユーフェミアの死を思い出し表情が青ざめるルルーシュを見てスザクはふいに顔を逸らす。

 

 

「いや…そんなバカな!!あれがアキラが引き起こした現象だというのか!?自身の生存のために!?」

 

「異端者は己が生きるために周りの環境を変化させる。それは例えギアスであろうがその変化に抗うことが無理だ。更にギアスに抗う力を持ち無力化させる。それは私やV.V.、嚮団が導き出した答えだ」

 

「ギアスが効かない!?そんなことが…」

 

「ルルーシュ、お前アキラにギアスをかけようとしたことがあるだろ?」

 

「あっあぁ……」

 

「何故かけなかった?」

 

「それはそのほうが都合がよくて………っ!?何が言いたい………」

 

C.C.の問いにルルーシュはある1つの答えが頭に浮かぶ。

 

「そう。ギアスをかけるのを躊躇う環境、そして貴様をそうさせる心境の変化。それも異端者の力だ」

 

「そんな………俺もアキラに………」

 

知らない間に自分はアキラの都合のいいように動かされてたことに頭が真っ白になりルルーシュにマリアンヌは優しく語り掛ける。

 

「でもね、そんなことはもうなくなるの。このアーカーシャの剣は異端者に唯一対抗できる。彼らをこのアーカーシャの剣で封じ込める。」

 

「さぁ、C.C.」

 

 

シャルルは掌にある刻印をC.C.に翳すとC.C.の額にある刻印が共に反応し眩い光が差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

この瞬間地球各地で地殻変動の現象が発生し世界が混乱した。

 

神根島へと上陸しルルーシュのギアスにかけられた兵士達を殲滅させたエリスはアキラの居所を探ろうとしたが突然の地響きに動きを止めた。

 

 

「何だ?……」

 

エリスはこの騒ぎにアキラが関わってるのではないかと彼を探ろうとするが敵機の反応がしその方向を見ると……

 

「カレン……」

 

真紅の翼を広げる紅蓮聖天八極式がエリスの前に現れた。紅蓮以外の藤堂や黒の騎士団の主力の機体は見られない。アキラが蜃気楼で格納庫を破壊した原因で出撃できる機体が少ないのだ。

 

「エリス……やっぱり」

 

「アキラはどこにいる?」

 

「私が教えると思う?例え知っていたとしても今のあなたに教えるわけにはいかない」

 

「何!?」

 

「ねぇエリス、あなたをそこまで駆り立てるのって何?私への憎しみ?アキラへの愛?」

 

カレンからの問いにエリスは苛立ちを感じた。ここへ来て彼女は何を言っているのだと。

 

「全てだ!私の心を乱す全てに対してだ!!」

 

「そう……あなたをそうさせたのは私のせいかもね」

 

紅蓮は地上へと降りヘルハウンドと対峙する。

 

「だからこそ私はあなたを止めてみせる!!手遅れになる前に!!」

 

紅蓮は臨戦態勢をとる。

 

「そうやってカレン、お前は!!」

 

ヘルハウンドは蛇腹剣を構え走り出す。エリスを救いたいカレン、カレンを殺そうとするエリス。すれ違う思惑にもう戦うことでしか終わらせることができないのか。カレンの表情は苦渋に満ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

シュナイゼル達アヴァロン艦隊は神根島へと到着しルルーシュのギアスにかけられた兵士達と戦闘に入った。

 

 

「さぁ父上、余興はもう終わりです。あなたは異端者への生贄となってもらいます」

 

シュナイゼルは微笑み小さく呟く。

 

「これであなたがた(・・・・・)の思惑どおり。あとは流崎アキラが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~、始まる。アーカーシャの剣が異端者を殺すの」

 

 

ラグナレクの接続が開始されシャルル、マリアンヌは興奮を隠しきれずにいる。

そしてその様子をルルーシュ、スザクは冷静に見ていた。

 

 

「ルルーシュ、君は何のために世界を手に入れようとした?」

 

「くだらない質問をするな。俺はナナリーの……」

 

「ナナリーを言い訳に使うのか?」

 

「っ……。ふっ、そうだな。俺は俺が守りたいと思う全てのために戦ってきた」

 

「以前、アキラが言ったことがある。自分は生きるために戦っていると……。

動機が違っても僕らがやってきたことに大差は無い。結果を求めるのなら何かを成さなければならない」

 

「そのための手段は何かを否定することにも繋がる。スザク、俺はお前の考えを認めない。人は何故嘘をつくのか。それは何かと争うためだけじゃない。何かを求めるからだ。ありのままで良い世界とは、変化がない。生きるとは言わない。思い出の世界に等しい、完結した閉じた世界。俺は嫌だな、アキラのように戦ったほうがよっぽど人らしい」

 

「ルルーシュ、それは私も否定するということ?」

 

「母さんの願いは皇帝と同じなのですか?」

 

「バラバラだった皆がまた一つになるのは良いことだわ。死んだ人とも一つになれるのよ。ユーフェミアだって」

 

ユーフェミア……彼女の名が出てルルーシュの表情が変わった。

 

「っ……やはりそうか。お前達はそれを良いことだと思っている。しかし、それは押し付けた善意だ。悪意となんら変わりがない。お前達は俺とナナリーに善意を施したつもりなのかもしれない。しかし、お前達は俺とナナリーを捨てたんだよ!!」

 

「でも、それは守ろうとして」

 

「日本とブリタニアの戦争を止めなかったのは何故だ?」

 

ルルーシュの追求にマリアンヌは黙る。

 

 

 

「計画を優先したお前達は、もう俺達が生きていようと死んでいようと関係がなかったんだ。だから捨てた。自己満足の言い訳だけ残して」

 

「それは違うわ。異端者からあなた達を守ろうと!!」

 

「今言っただろ!!死んだ人とも一つになれると。未来なんか見ていないんだ。異端者だと言ってるがお前達はそれを言い訳に俺達をスケープゴートにしたんだ!!」

 

「未来はラグナレクの接続、その先にある。ナナリーの言った優しい世界をするには異端者は危険だ!」

 

「違う!!お前達が言っているのは自分に優しい世界だ。異端者を恐れ助かりたいために!でも、ナナリーが望んだのは、きっと…他人に優しくなれる世界なんだ」

 

その言葉にスザクはあることに気づく。

 

(そうだ……ユフィは最後までルルーシュがゼロだとは言わなかった。シャーリーだって。だから僕は)

 

 

「だとしても、それが何だ?既にラグナレクの接続は始まっている」

 

シャルルの言うとおりラグナレクの接続が開始されルルーシュには手段がなくなりつつあるが…。

 

「どうかな?…………俺はゼロ。奇跡を起こす男だ」

 

ルルーシュはギアスを発動させようとした時自分達がいるこの空間が突如揺らぎだし眩い光が差し込みこの場にいる全員が目を覆った。

 

「何っ!?」

 

「一体…??」

 

シャルル、マリアンヌも何が起こったのかわからずにいた。

 

光が収まり目を見開くとそこにはアキラがルルーシュ、シャルル達の間に割ってはいるように現れた。

 

 

「アキラっ!?」

 

アキラは仏頂面な顔でルルーシュ、シャルル両者の顔を見る。

 

そう、自分やルルーシュ、シャルル達はこの場に集められた者達であった。 自分を何処かで観ている観察者に………

 




まずは大変遅くなり申し訳ありません。

言い訳するのは見苦しいですがプライベートで色々あったってのもありましたが
今話のルルーシュ、シャルル達の描写が非常に難しく何度か書き直したのが遅筆の原因となりだいぶ台詞が多くなってしまいました。

来年からは少しでも早く皆様にお届けできたらなと思ってます
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