コードギアスR2 ~去りゆく影~    作:三戦立ち

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第40話

背部の緑色のエナジーウイングを展開させ空中へと飛翔しレグジオネータの動きを注視する。

 

「数は3機……。他にいないようだが…」

 

2丁のスーパーヴァリスで地上にいるレグジオネータを撃ち命中するが3機は平然としている。

 

「っく…」

 

3機は拡散しランスロットを囲うようにする。

 

 

 

「レグジオネータから謎の電波障害。ランスロットのユグドラシルドライブにも影響。このままですとエナジーフィラーが………」

 

「やっぱりそうきたか……。あのレグジオネータのブラックボックスは解明できずにいたからね……」

 

ロイド達特派は神根島からレグジオネータの残骸を回収し機体の解明を行っていたが動力源が従来のKMFと同じユグドラシルドライブだとしかわからず、他機に対して動力停止させる謎の現象も明確に解析できずにいた。

 

 

 

 

「このままだとランスロットは機能停止……でも!」

 

スザクは起動キーを引き抜きランスロットを停止させる。空中で停止したランスロットはそのまま糸の切れた人形のように地上へと落下していく。落ちていくランスロットを追いレグジオネータ3機は落下するであろう地点へと集まる。

 

機能が停止しモニターが死んだ状態であったが敵がこちらを狙うのはわかっていた。

 

「まだだ……まだ早い…!」

 

このままでは自分は死ぬ。ルルーシュにかけられたギアスにより自分の意思と身体が生き延びようと思考へ訴えかけるがスザクは必死に抑えつける。

 

ランスロットが地上へとギリギリ落下する寸前にスザクは起動キーを回す。

 

「今だ!!」

 

エナジーウイングを広げ、ランスロットを起動させると4つのスラッシュハーケンを射出し3機は各部の腕を損傷。そのうち1機はコックピットへ直撃し前のめりに倒れた。

 

(エナジーフェラーの残量から考えてあと30秒もすれば…それまでに!!)

 

握り拳をつくり襲い掛かるレグジオネータにランスロットは回避行動をとるが避けた先にもう1機のレグジオネータが襲い掛かり強烈なパンチがランスロットの左腕を直撃した。

 

「くっ!」

 

通常のKMFでの格闘技戦なら手は衝撃で破損するがレグジオネータの手は損傷も見受けられない。

 

腕で受けたため左腕の稼動ができなったランスロットは2機に挟まれてしまう。

 

するとスザクは損傷したランスロットの左腕を機体から外すとそれをレグジオネータの1機に目掛けて投げるとヴァリスで腕を撃ちその衝撃でレグジオネータがよろめいた隙にランスロットはMVSでコックピットを突き刺し片腕片足を切断させる。そして残りのレグジオネータにヴァリスを撃つがレグジオネータは回避しながらこちらへ接近してくる。

それを見てスザクはランスロットのエナジーウイングを広げ上昇し緑色の6羽のエネルギー翼からその粒子を刃状にして放出された。回避するレグジオネータだが広範囲で砲撃され全てを回避できず両腕両足そしてコックピットに刺さりレグジオネータは爆発を起こした。

 

 

「はぁはぁはぁ…」

 

敵機が沈黙したのを確認してスザクはランスロットを地上へ降下させる。

 

「こちらランスロット……敵機は沈黙」

 

最新鋭のランスロットアルビオンでどこまで対応できるか不安に感じていたが3機相手にうまく立ち回ることができ安堵の色を浮かべたが………。

 

直後背後から何かがぶつかった衝撃でランスロットが揺れた。

 

「っ!?」

 

その正体は最初に撃破したはずのレグジオネータが再び動きランスロットの背後をとり羽交い絞めしたのであった。

 

「生きてたか!」

 

レグジオネータの絞めにランスロットの各機関から悲鳴を上げランスロットはエナジーウイングを広げレグジオネータの両腕を切断させエネルギー粒子を一斉に砲撃するとレグジオネータは沈黙した。

それと同時にランスロットは機能を停止し前のめりに倒れた。

 

スザクはランスロットから降り銃を構えて撃破したレグジオネータに近づき破壊されたコックピットを開き中に入るとそこには………。

 

「なっ!?」

 

「スザクくん……はっ!?」

 

ロイド、セシルが駆け寄り共にコックピットを見るとセシルは声を失いロイドは険しい顔をする。

 

「………これを動かしてたのってもしかしてこれって言うんじゃないだろうね」

 

コックピットにいたもの……それはミイラのように干乾びた人間が座っていた。

 

「はいみんなこれを回収してよ。詳しく調べないとこのからくりが解けないからね……」

 

レグジオネータを操縦していたのはこの死んだ人間なのか?この機体の謎が深まるばかりであった。

 

「ロイドさん、あの現地の人間を捕らえて話を聞きましょう」

 

スザクはあの老人が何か知っているのではないかと感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの騒動はルルーシュのもとへすぐに伝わりロイド達によりレグジオネータの解析が行われていた。

 

「ご苦労だったなスザク。それで彼らから何か聞き出せたか?」

 

「あぁ、彼らはかつて異端者に従いブリタニアと戦った一族の末裔だった。でも………」

 

「ん?」

 

 

『触れてはいけない?』

 

『そうです。あれは神と名乗った者の遺物。我々一族は神に従い滅びの道を辿った』

 

『あなたはあの洞窟にあったものをご存知で?』

 

『いいえ。私の祖父から聞きました。あの中に入ってはいけないと。神と名乗る者が再び目覚め世界を混沌とし一族は再び滅んでしまうと。我々はあの洞窟を監視するのが一族の掟。そう教えられてきました』

 

 

「触れてはいけない………」

 

「聞くと。百数年前の戦いでブリタニアに敗れた彼らは一族離散となってしまった。彼らは自らの行いを悪とし異端者によってもたらされた文明を全て捨て去ることで一族の血を絶やさぬようにしてきた。 実際、彼らの集落を見たが原始的な暮らしをしていた」

 

 

「……かつて人は火を使ったことで文明を手にしたと言われている。そして今度は異端者と呼ばれる者がKMFという機械の文明を作り上げたことで神が崇められるようになった……。スザク、俺は異端者、ワイズマンが神だろうと関係ない。奴等がゼロレクイエムの前に立ち塞がるのなら俺はどんな犠牲を払おうと排除する。でなければナナリーや他の人間の犠牲も無意味になる」

 

 

「わかってる」

 

「皇帝陛下~。例のミイラ、解剖分析した結果がわかりましたよ~」

 

ロイド達特派が入りルルーシュ達に書類を渡す。

 

「早かったな」

 

「あのミイラくんのおかげでレグジオネータのことがだいぶわかったよ」

 

 

「それでからくりの正体はなんだ?」

 

「機体は半分ミイラくんが動かしてた。いやあれはミイラという名の機体のパーツっと言ったほうが正しいかな」

 

「パーツ?」

 

書類に掲載された写真にはミイラの背部に突き刺さった注射器のようなものが写されていた。

 

「人間っていうのは対人、もしくはKMF戦の時かなりの緊張、興奮によってアドレナリンってのが出るのはみんなわかってると思うけどそんなのが長時間続くと人間っては長くは持たない」

 

「っということはこれは……」

 

戦場で使われる鎮痛剤……。スザクはそう予想した。

 

「お察しのとおり。でもそれだけじゃないみたいなんだよ……」

 

「遺体を解剖した結果ですが見てください」

 

セシルはあるファイルを見せる。

 

「このパイロットはもちろん亡くなってますがでは何故レグジオネータが起動したのか。それは……タンパク質です」

 

「タンパク質!?」

 

「レグジオネータはパイロットが負傷などで操縦できない状態になると鎮痛剤をパイロットの体内に送り込むと同時に、中枢神経を刺激させる効果のある薬品を送り込むことで数時間戦闘が行うことができます」

 

「しかし、それだと……」

 

「はい。これはいわゆる麻薬と変わりはありません。更に調べたところレグジオネータはパイロットが死亡した時を想定し人間の血液、タンパク質を注射器から摂取するように組み込まれていました。血液とタンパク質を摂取させれば人間が操縦していると認識せるようにし一度に少量ずつ投与させ長い期間動けるように……」

 

「それじゃパイロットがレグジオネータのパーツそのものじゃないですか!?」

 

スザクは困惑の色を隠せなかった。

 

「パイロットは負傷したにも関らず痛みを感じず機体から降りることもできず戦い続けます。自分が死んでることもわからず。もはや拷問機と同じです」

 

特派のロイド、セシルも今回レグジオネータの件については表情が曇っていた。KMFでありながらこのレグジオネータはKMFとは大きくかけ離れていた。

2人にはとても不気味に感じていた。

 

そしてルルーシュ、スザクも100年前以上の機体でありながら現在以上のテクノロジーを持つワイズマンの脅威をヒシヒシを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

-数日後 エリア15 サドナ王国-

 

紅連の整備も終盤を迎えたカレン達はアレクセイに呼ばれ司令室へと足を運んだ。

 

「実はここ数日北極海で謎の潜水艇が航行しているのを発見した。それはどうやらエリア11、日本のホッカイドウから出航させたものらしい」

 

「まさか黒の騎士団⁉︎」

 

「カレン、心当たりがあるのか?」

 

「イゴール、ホッカイドウには、黒の騎士団が使ってた拠点がいくつかある。そこからブリタニアの本国へ侵攻する計画もあったの。まぁブラックリベリオンで頓挫したけど」

 

「カレン、すると黒の騎士団は本国へと侵入したと?」

 

「そうかもしれない。目的は……アキラ!」

 

「そうかぁ?アキラ一人のために敵本国に潜入するか?」

 

イゴールの言う通りもし見つかりもすればブリタニアに戦争の口実を与えてしまう。

 

「確証はない。でも扇さん達が敵の本国に潜入するリスクを負う何かがあるとすれば確認しないと」

 

「まさかカレン、お前本国に潜入するつもりか!?」

 

坂口はカレンと目を合わせると彼女は首を縦に振るう。

 

「本国にアキラがいるって確証はないんだぞ!!それにお前は黒の騎士団だ。そんな奴が本国にいてみろ!すぐ捕まるぜ」

 

「いつまでもここいてもラチがあかない。少しでも手掛かりがあれば!」

 

「アテはあるのか?」

 

「……みんなに迷惑はかけない!」

 

「泳いでいけるわけないだろ」

 

「わかってる!でもどこかに…」

 

「カレン落ち着いて!」

 

冷静さを失ってるのを感じシャーリーはカレンを止めようとする。

 

「まったく、何のために俺がいると思ってんだ」

 

「えっ……?」

 

「俺は世界を又にかける死の商人だぜ。世界にパイプはたくさんあるんだ。もちろんブリタニアの密入国も難しくはない」

 

「坂口さん……」

 

「ったく、何自分で死の商人名乗ってんだか」

 

自虐のつもりで言ったのか千鶴は坂口を呆れて見た。

 

「うるせい。かわいい子には旅をさせろって言うからな。カレン、お前の思うようにしてみろ」

 

カレンは皆の顔を見渡す。アレクセイ達は笑顔で顔を縦に振るい、はじめは不安げだったシャーリー、千鶴であったが

 

「ったく、仕方ないなぁ。行ってきなよ、カレン。こうなったら背中を押すしかないよねシャーリー」

 

「うん、そうだね」

 

微笑むシャーリーを見てホッと胸を撫で下ろすカレン。

坂口はモニターにエリア15、ブリタニア本国アラスカ周辺の地図を映しだす。

 

「カレン、行くとなると北極海を往航してアラスカへ入る。少し時間がかかるがこれが今俺が確保できる確実安全なルートだ。太平洋のど真ん中はすぐに見つかってしまうからな」

 

話を聞き頷くとカレンはアレクセイ達に頭を下げる。

 

「ごめん!私の我が儘に付き合わせて。でも私だけだじゃあ何もできない。みんな、力をかして‼︎」

 

そんなカレンにアレクセイは優しく肩を叩く。

 

「いいんだ。アキラを助けたいのは俺達も同じだ。微力ながら協力する」

 

「ありがとう、アレク!」

 

「よぉし!なら早速身支度しようぜ‼︎」

 

イゴール達は司令部から格納庫へと向かう。

 

「カレン、アラスカは寒冷地だ。紅蓮もそれに合わせねぇと動けなくなる」

 

「わかってる。すぐに取り掛かる」

 

格納庫へと入ったカレンは紅蓮の前に立つ。ブリタニアのフロートユニットを装備。右腕に5本の鋭い鉤爪を揃えた輻射波動機構。

左腕には新しく装備された三式統合兵装左腕部と呼ばれる複合武器。

 

“紅蓮参式" カレン達によってカスタマイズされた新たな紅蓮がここサドナ王国から旅立とうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- アラスカ -

 

白銀の雪原を1人の男が歩いてる。吹雪で視界が悪い中彼は視界の先に微かに見える一つの集落。男はゴーグルを外し道筋を確認する。男、流崎アキラは鋭い眼孔で視界の先を捉える。




ここで紅蓮参式を紹介します。

インドにあった紅蓮壱式をカレン達によって改良された機体。背部にブリタニアのフロートユニットを装備。

右腕には輻射波動機構を装備し欠点であった火力は紅蓮可翔式時の輻射波動機構の火力まで上げることに成功した。しかし、その結果、可翔式や聖天八極式にあった遠距離砲撃ができなくなり、輻射波動は1度の戦闘で撃てるのも5発までとなった。一度発射させると次の砲撃までの冷却時間も掛かるようになった。
輻射波動の欠点を補うために右腕の鉤爪をブリタニアで使われているMVSを改良し爪の部分に差替えさせ接近戦できるようにした。

そして左腕には三式統合兵装左腕部を装備。
右腕を接近戦に特化させたことで左腕は遠距離、防御に重点に置いた装備にさせた。
まず1つはガトリング砲を装備。遠距離近距離でも対応できる機銃。

2つは壱式衝撃砲を装備。これは双貌のオズの白炎のに装備されてある六式衝撃砲と同型。

3つは三式超電磁砲。白炎に装備されてある七式超電磁砲と同型であるがカレン達が改良したもの。その機能については作中でいずれ紹介しようと思います。

そして三式統合兵装左腕部が折り畳まれた状態でブレイズルミナスが展開され防御できる。



黒の騎士団のKMFでありながらブリタニアの技術を取り入れているのはカレンの日本やブリタニアなどのこだわりを捨てた表れとしてでもあります。
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