「ナナリー……生きていたのか?」
モニターから死んだと思われたナナリーが映し出されルルーシュは驚きを隠せなかった。だがそれと同時に……。
『はい。シュナイゼル兄様が助けてくれました』
「それにカレンと………シャーリー!?何故2人が??」
消息不明だったカレンとシャーリーが後方で立っている姿も見えスザクも動揺していた。2人は手を縛られ口に猿轡をされて動けない状態に見えた。
「ナナリー、君はシュナイゼルが何をしたのかわかっているのかい?」
『はい。帝都ペンドラゴンにフレイヤ弾頭を撃ち込んだ』
「それがわかっていて、何故!?」
『では、ギアスのほうが正しいというのですか?』
「っ!!」
『お兄様もスザクさんもずっと私に嘘をついていたのですね。本当のことをずっと黙って。でも私は知りました。お兄様がゼロだったのですねどうして…っ。それは、私のためですか?もしそうなら…』
「ふははっ……!、お前のため?我が妹ながら図々しいことだ」
『!?』
ルルーシュは震える手を抑えて冷静に見せナナリーに対し威圧的な態度をとる。
「人からお恵みを頂くことが当たり前だと考えているのか?自らは手を汚さず、他人の行動けを責める。お前は俺が否定した古い貴族そのものだな」
『お兄様…!』
「お前の後ろにいる2人はなんだ。2人を利用してその程度で俺を跪かせることができると思ったか。そのような手段は先の皇帝と同じだ。やはりお前はあの男の血を受け継いでる」
『っ……!私はお兄様を……流崎アキラさんを止めます。この世界はお兄様のものでもワイズマンのものでもありません!』
ワイズマン。このことからナナリーは既にアキラ、異能生存体、ワイズマンのことも知っているのだろうとルルーシュ、スザクは理解した。
「後ろの2人はもはや俺には何の関係もない好きにすればいい。誰のためでもない。俺自身のために世界を手に入れる。お前がシュナイゼルと手を組み、我が覇道の前に立ちはだかるというのならもう兄妹でもなんでもない。ワイズマンやアキラ、例えお前でも容赦はしない。叩き潰すだけだ。
それと……俺からお前達に教えることがある。流崎アキラはこちらが確保している」
(アキラ…!?)
カレンはアキラの名を聞きビクッと反応した。
「それを信じるかはお前達の自由だ。だがこちらにもポーンがまだ残っているのを忘れないことだ」
ルルーシュとの会話を終えシュナイゼルはナナリーに優しく寄り添う。
「辛い思いをさせてしまったねナナリー。フレイヤの威力と彼女達を見せれば降伏してくれると思ったんだけど」
「シュナイゼル兄様、ペンドラゴンの人達は本当に大丈夫なのですか?」
「心配いらないよ。予め避難誘導を済ませたからね。もちろん被害が皆無とはいかないけれど、最小限に止めたつもりだよ」
「でも、次は人に、お兄様達に使うのでしょう?」
「彼らが世界平和の前に立ちはだかるのならば」
それを聞き近くにいたカレンは猿轡を外された途端シュナイゼルに駆け寄った。
「あんた!自分の国に何したかわかってるの!!」
兵士達に抑えられながらもカレンはシュナイゼルに迫る。
「ナナリー!あんたもだよ!!こうなるのをわかってたんだね!!」
ナナリーは黙って俯いてドレスの裾を強く握りゆっくりと口を開いた。
「…………はい」
「そう……。ナナリー、あんたの気持ちはわかった。さすがルルーシュの妹だよ!!」
ナナリーの沈んだ表情を見てシュナイゼルは側近に命じ彼女を部屋から出すように命じた。
「あんたは私達みたいになってほしくなかった。………残念だよナナリー!」
俯いたままナナリーは部屋を後にした。
「あんた、ナナリーに言ったこと嘘じゃないの?ペンドラゴンには……」
「その通りだよ。住民や皇族たちは消えてもらったよ。そのほうが幸せじゃないのかな?ルルーシュに忠誠を誓う人生よりは。彼女がルルーシュに立ち向かうと決意してもらうためには、余計な情報は入れないほうがいいだろう」
それにはそばにいたコーネリアやジノは言葉を失う。
「くっ…!」
「さてルルーシュは本当に彼を……君はどう思う?僕らを牽制するための嘘かもしれない」
「はっ!知らないよ。あんたの大好きなワイズマンにでも聞けば?」
「ふふふっ…。全てはワイズマンのご意思の下。僕は彼らのポーン、駒に過ぎない」
「そんな得体の知らないモノのために……?」
「では君に聞きたい。人々の願いは何だい?飢餓や貧困、差別、腐敗、戦争とテロリズム。世界に溢れる問題をなくしたいと願いつつ、人は絶望的なまでにわかりあえない」
「それは……」
「君だってそうだ。虐げられる人生ではなくもっと豊かな人生を送りたい、だから銃を握った。そういった欲望、渇望、人それぞれの欲望は否定できないと。だったら、心や主義主張はいらない。そういったものがない秩序、システムと力で平和を実現できるのはもう人間では不可能だ。だが神ならそれは可能だ」
シュナイゼルが言ってることは自分達の理解を超え恐怖を感じだしたカレン、そしてそれはコーネリア達も同様であった。
「そしてペンドラゴンを全て無に戻したとき神が再び目覚めるんだ」
「どういうこと!?」
「その時が来れば見せてあげるよ」
シュナイゼルに連れられ2人は司令室へ行かされた。
大きなモニターからは更地となったペンドラゴンが映されている。
「さぁ神が再び表舞台に立つ時が来るんだ」
一方、ナナリーとの会話を終えたルルーシュの心情は穏やかではなかった。
「C.C.!!何故ナナリーのことがわからなかった!」
「私は神ではない。ギアスによる繋がりがない人間のことまでは無理だ」
「シュナイゼル! この事実を今まで隠しておいたのか。カードとして効果的に使うためにっ!!!貴様のカードの切り方は絶妙だったぞ。それもカレン……シャーリー…………」
ナナリーやカレンももちろん、消息不明だったシャーリーの姿を見たときルルーシュは身を乗り出す想いに駆られてしまった。
「ルルーシュ、戦略目的は変わらない」
そんなルルーシュにスザクに冷静に告げる。
「っ!?」
「ナナリー、シャーリーが生きていたからといって立ち止まることはできない。何のためのゼロレクイエムだ。約束を思い出せ」
「スザク………」
C.C.が持っていた携帯が鳴りだした。
「…………わかった。準備が出来次第会おう。アーニャからだ。アキラをこれから連行するみたいだ」
「よし……わかった」
ジェレミアから連行されたアキラを出迎えたのはロイド達であった。
「流崎アキラを連れてきた。皇帝陛下のところへ」
「ご苦労様〜、ジェレミア卿。彼と例のあの
「手筈通り。ロールアウト済みだ」
「それはよかった。忙しくなって構ってやれなかったから」
アキラを護送した艦からKMFを積んだコンテナが移送されていくのであった。
「それと…」
ジェレミアがアキラに聞こえないようロイドに耳打ちをする。
「……ふ〜ん」
聞いた内容にロイドは特に興味も驚きもせず平然としていた。
更地となったペンドラゴンから大きな空洞の穴が出現した。中が深い為か上空からも中の様子を窺い知ることができない。
「なっ何、これ…!?」
上空のダモクレスからカレンはペンドラゴンの変化に驚きを隠せなかった。
「今、ここペンドラゴンがワイズマン再臨の地となるんだ。そして……」
ー黒の騎士団 斑鳩ー
一方、神楽耶や天子達が人質にとられ混乱する中シュナイゼルからこちらへ協力するとの連絡を受け皆と協議していた。
「こちらと戦えるルルーシュ軍は日本を再占領した部隊のみ。しかし、このパワーバランスはいつ崩れてもおかしくない。被害を最小限に止めるには、決戦のタイミングは今しかない」
扇はこれを期に決戦を挑もうとする。これにはほぼ全員賛成している。
「それとシュナイゼルからだとルルーシュはアキラを拿捕したと情報があった。俺たちはシュナイゼルと協力し彼の確保も行う」
それを聞き藤堂や星刻はまたかと呆れた表情を浮かべる。
「扇、今は流崎アキラの事よりルルーシュとの……」
藤堂は扇がアキラに執着していくことに危機感を感じていた。
「アキラの事だけじゃない。シュナイゼルと組めばルルーシュを挟み撃ちが出来る。そうすれば…」
「しかし…」
「確かにシュナイゼルが我々に合流するとなるとこちらが有利となる。フレイヤを使ったダモクレスを認める気はないが、この場は致し方ない」
星刻は決戦前に足並みが乱れるのを恐れ扇に同調するが…。
(早く天子様を…! 扇、欲を出すな…)
「何だあれは!?」
ペンドラゴンの変化にルルーシュ達が驚きを隠せなかった。
「C.C.!!」
「知らん!!あんなの私も初めて見るものだ!」
「皇帝陛下、流崎アキラをお連れしました」
この事態の中ジェレミアとアーニャがアキラを連れて現れた。
「アキラ、早速だが聞きたいことがある」
アキラはモニターに映るペンドラゴンを見て口を開く。
「お前達が探しているワイズマンがあそこにいる」
ペンドラゴンの変化をアキラは冷静な口調でルルーシュ達に伝える。
「なん……だと?あれがワイズマンが潜んでいた………」
「そうだ。あそこにワイズマンが長い間潜んでいた場所だ。俺はあそこへ招待されている」
「私達の傍にあんな……」
「陛下、超合衆国がこちらへ交戦の構えをとっている模様です。おそらく、シュナイゼルと共同戦線を張るかと……」
ついさっき部下からの報告を受けたジェレミアがルルーシュへと伝える。
「アキラ、お前の目的は……」
「ペンドラゴンへ行く。俺はワイズマンから招待された。あそこで奴が待っている」
それを聞きルルーシュが部屋の外にいる部下に入れと指示を出し兵士がある人物2人と共に入ってきた。
「ジェノム!?」
その2人はアキラと共にいたジェノムと………。
「アっアキラ~!それにルルーシュ~!俺達友達だよな~!!」
墜落したヘリの中にいた玉城が大きな声で叫んでいた。
「ジェノム……」
「すまん…」
「玉城以外は全員死んでいた。ディートハルトもな」
「そっそんなぁ……」
ルルーシュから味方の安否を聞き玉城はその場でへたり込んだ。
「どういうつもりだ?」
「人質だ。お前に対して2人でも足りないくらいだ」
「…………」
アキラはジェノムと視線を合わせる。
「………アキラ、お前は何になるつもりだ?」
「…………」
「お前はワイズマンのようにこの世界を自分のモノにでもするのか?」
「………ルルーシュ、ハワイまでこの艦隊を進めろ。お前たちに見せるものがある」
「ハワイに?」
「そこでお前らの真意を聞く。その内容次第で俺の答えを伝える」
「…………」
「…………」
2人の間に沈黙が流れるがニヤリとルルーシュに不敵な笑みを浮かべる。
「いいだろう。アキラ、それまでゆっくりしてもらおう」
アキラ達はジェレミアらに連れられ部屋を後にした。
「ワイズマン、そしてダモクレスにフレイヤ……。こちらのほうが不利か……」
「ルルーシュ、のんびりハワイにいるわけにもいかない。このままだと私達は前にシュナイゼル、後方に超合衆国だ」
「あぁ、だが今はアキラの話に乗らせてもらう」
そして、独房へと戻ったカレンとシャーリーは坂口に事の事態を伝えた。
「窓から見てたがそんなことになってたか……」
「………カレン、これからどうする?」
「……ここを出る。ずっといたら殺されるよ。ナナリーはそんなつもりはないだろうけどあのシュナイゼルならやるよ」
「だがルルーシュやシュナイゼル、それとナナリーって娘もわかんねぇな。世界を自分だけのものしようとか……」
「違うっ!!ナナちゃんはそんなこと考えてない!!ルルだって……きっと何か考えが…」
「どうだか。現に世界の覇権を巡ってこうやって俺らを巻き込んでるじゃねぇか。どちらかが勝ったところであちこちから不満が出てきてしばらくして第2第3のゼロが現れて同じことの繰り返しだろうよ」
坂口は呆れながら悪態をついていたがそれを聞いていたカレンがハッと何か頭を過ぎった。
「今、何て言った!?」
「はっ?」
「さっきよ!坂口さん、今何て言った!?」
「えっ……?俺らが巻き添えくらうか??」
「違う!!そのあと!!」
「え……っと。第2第3のゼロが出てくるか……」
「そう……。ゼロ……ゼロ……」
カレンはゼロの言葉を繰り返しながら右往左往と独房の辺りを歩く。その姿を見てシャーリーもハッとする。
「私、ずっと気になってた。ルルは皇帝になって世界を手に入れてどうするつもりなのか………。世界中のみんなを………」
「そう……。ギアスで人々を支配して……。それもスザクも……」
「おっおい……?」
2人が頭を抱えて悩みだし坂口は困惑な表情をする。
「スザクだってルルーシュを憎んでたのよ。それが何で………」
―全てに決着がつくのであれば私は罪を背負います!―
2人の脳裏にナナリーの言葉が過り互いの顔を見合わせる。
「兄上、これは一体…!」
コーネリアはこの事態についての説明を求めたがシュナイゼルは平然をとしている。
「このダモクレスや全艦隊に伝える。いいね」
シュナイゼルは落ち着いた口調で口を開く。
「全艦隊に告げる。今、発生したペンドラゴンで出現した空洞。これはこの世界を司るワイズマンがあの奥で我々を見守っている場所だ」
その言葉に兵士達がざわつきはじめた。
「ワイズマンの事は諸君らも既に知っていると思う。彼は私に共に世界の行末を憂い私に協力を促し今日に至った。そして彼の後継者である流崎アキラが間もなくここへ来る。我々は彼出迎えなければないが今彼は皇帝を騙るルルーシュによって捕らえられている。
ルルーシュは世界の全てに悪意を振りまく存在だ。ワイズマンを討つというのなら私はこの地で討ち後継者の流崎アキラを守らねばならない。黒の騎士団も、私と手を携えて共に戦うと宣言してくれた。世界中の人々が待っている。私達の凱歌を。そして願わくば、これが人類にとって最後の戦争であることを祈りたい」
話を終え退がろうとするシュナイゼルをコーネリアは強引に止めた。
「兄上、今のお言葉は!」
「今のはナナリーの部屋には聞こえないようにしてあるよ」
「そういうことを聞きたいのではありません!」
「聞いた通りだよ。まもなくルルーシュと戦いになる。僕らは彼から流崎アキラを取り戻しここへ連れて行く。そのためにここを死守しないといけない」
「私達はワイズマン、いや流崎アキラのために戦えというのですか!?」
「そうだよ。ワイズマンの後継者は彼だ。皆、彼の為に死んでもらう」
「なっ……!?」
立ち去って行くシュナイゼルを見てコーネリアは傍にいたジノを呼ぶ。
「ジノ……例の計画を実行する。あの捕虜を頼む」
「……イエス・ユア・ハイネス」
立ち去るジノの横を1人の男性が通り過ぎコーネリアの傍に膝をつく。
「ギルフォードか……」
それはトウキョウ戦で行方不明となっていたギルフォードであった。
「姫様……」
「まだそう呼んでくれるか……。私には既に何の肩書もないただの女だがな」
「姫様に救っていただいたこの命、最期まで姫様のために」
「そうか……。ギルフォードよ、ブリタニア帝国の最期を共に見届けてくれるか?」
「姫様がそうお望みとあれば……」
ーハワイ上空ー
ハワイへ到着したルルーシュ達それと玉城、ジェノム捕虜を連れてある小さな孤島へと到着した。
「ここは…一度調査させた…」
「ワイズマン達異能者が造った遺跡だ」
遺跡の中へと進む一行は広いフロアへと辿り着く。遺跡とは思えない高度な造りとなっているが。
「だがここまででこれ以上大したものは」
「ルルーシュ、お前達の場合はな」
するとルルーシュ、スザク、C.C.は何者かが自分達の脳裏に呼び掛けているように聞こえる。
「これは!?」
その瞬間フロアから眩い光が発した。ジェレミアらは一瞬視界が遮られ再び視界が戻った時は…。
「皇帝陛下!?」
先程までいたアキラ、ルルーシュ達の姿が消えていた。
「スザク、C.C.も消えた…」
アーニャは辺りを見渡すが彼らの姿は見えない。
視界が開いた瞬間ルルーシュ達は先程までいた場所ではないと気づいた。
今、ルルーシュ達は地面に脚をついておらず宙に浮いてるように感じ辺りは世界各国の情勢をモニターによって映し出されていた。
「アキラここは?」
「遺跡の最深部だ。ペンドラゴンに現れた場所がワイズマンがいる遺跡の総本山といったところだ。そしてここで世界を監視しコントロールしてきた。ブリタニアの日本侵攻もな」
「何っ!?」
「C.C.、お前らのやろうとした嘘のない世界、ワイズマンは知っていた。あの計画は初めから破綻していたんだ。ペンドラゴンの地下深くからお前らを嘲笑いながら見てたんだ」
「アキラ!お前は…!?」
辺りのモニターが突然消えて眩い光に覆われた。
「ルルーシュ!?」
スザクは何者から語りかけられる声が聞こえる。
「これは…ワイズマン!?」
「スザク!お前にも!?」
「お前達にも聞こえたのだな。ワイズマンの声が」
「 」
「「っ!?」」
ルルーシュ達はワイズマンからの声に顔色を変える。
「ペンドラゴンでアキラを待つ……自分の後継者に!? アキラが辿り着いた時世界が……!?」
「………ゼロレクイエム」
アキラから発した言葉に3人は背筋が凍る。
「アキラ、お前…!」
「それが…お前達の計画か……」
「君は僕らの計画をワイズマンから……」
「レクイエムか……。お前達それで全ての決着を……」
「単刀直入に言う。アキラ、お前は俺達の敵か?」
「……………」
暫くの沈黙が続きアキラはニヤリと笑う。
「俺がそんな茶番に付き合うと思うか」
「君はワイズマンの後継者になって何を…?」
「お前達にワイズマンを渡すくらいなら俺が手に入れる」
「っ!!」
その言葉に4人のアキラ、ルルーシュ達が距離をとりジリジリと退がって行く。
「ギアスと異端者…。やはり相容れないか……」
C.C.はかつての自分らを見ているように感じた。結局繰り返されるものなのかと…。
「俺の邪魔はさせない。お前達、シュナイゼルも敵だ」
「アキラ!!」
ルルーシュを守るため前に立ちアキラと対峙するスザク。先に飛び込んだアキラにスザクは蹴りで応戦し両者は徒手格闘で応戦しスザクはアキラの腕を取り柔道の背負投げで投げ地上に叩きつけるとアキラを押さえ込もうとした時アキラは組まれた瞬間スザクの腰にぶら下げている銃を取ろうとする。
それに気づいたスザクは取られまいアキラを押さえ込もうとするが両者は転がっていくがその瞬間1発の銃声が辺りに響き渡った。
「スザク!?」
「っが…!?」
スザクの左脇腹から血が滴り落ちアキラから離れていく。
「アキラ貴様!!」
アキラはこの場から消えこの空間には3人だけとなった。
「スザク!!」
ルルーシュは撃たれたスザクに駆け寄る。
「大丈夫だ……。急所は外れている。それよりもアキラを止めないと……。彼は恐らく…」
「わかってる。奴は……」
「ルルーシュ、勝てると思うか奴に……」
「C.C.、勝つんだ。でなければゼロレクイエムは完遂しない」
ルルーシュ達の帰りを待つジェレミア達は屋外から小型艇の音が聞こえ急ぎ遺跡から出ると自分達が乗っていた小型艇が飛び立っていた。
「一体誰が…?」
「………アキラ」
離れていく小型艇をジェノムは茫然と見ていた。
ルルーシュのアヴァロンはルルーシュ達の小型艇がこちらへ向かってくるのを見つけ帰還させるためしゃ下を降し迎え入れようとしたが小型艇はスピードを緩めることなくアヴァロンのKMF格納庫まで突っ込んだ。
小型艇の衝突により現場は混乱している間アキラは混乱に乗じある場所へと向かっていった。
「違う!!我々はまだ島にいる。敵に乗っ取られたのだ!すぐに捕らえるんだ!」
アヴァロンの混乱はジェレミアにも伝えられていた。
「ジェレミア!!」
スザクを支えながらルルーシュが戻ってきた。
「皇帝陛下、流崎アキラが…!」
「ジェレミア、捕らえるんじゃない。討てアキラを!」
「っ!?」
「奴を殺す気でないと死ぬぞ!」
「アヴァロンで内乱が!?」
「捕虜の脱走か!?」
アヴァロンの混乱で軍に乱れが生じその中をアキラが駆るKMFが飛び立っていく。
アキラが紺碧の青色のKMFティルヴィングはライフルでグロースター数機撃破していきこの場から突破していくのであった。
「おい、外が騒がしくなってきてるぞ」
坂口はシュナイゼル艦隊が動き出していくことを外から覗き込んでいた。
「このままだとルルーシュ達と…!」
カレンは焦りの色を滲ませるが突如営倉の扉が開いた。カレンは身を構えるが……。
「あんたは……ジノ!?」
ー現れたワイズマン。彼を崇拝する者、滅ぼそうとする者。両者から狙われる俺。俺の邪魔をするのなら誰だろうと容赦しない。そしてワイズマンの力を手にした時俺は………ー
半年近く休んでしまいもうわけありませんでした。
言い訳になっちゃいますが話も終盤にかかり結末をどうしようかと迷いやヤル気などダラダラと半年も経ってしまいました。
次回も送れてしまうかもしれませんがあと数話よろしくお願いします。
機体説明
-ティルヴィング-
ブリタニア帝国により開発されたKMF。名前の由来は北欧神話に出て来る武器からです。神根島で軍によって回収されたヘルハウンドをロイド達特派が量産を目的に改修。それと以前拿捕し改修した紅蓮聖天八極式のデータも元につくられた機体。
機体の外見はヘルハウンドと変わりはないが背部に透明のエナジーウイングを装備。ランスロットアルビオンのように戦闘に使用できないがそれを機動力で補い空中でのスピードはランスロットを上回る。
武装はランスロットで使用されているスーパーヴァリスと腰の裏に据え付けてある接近戦用のショットガン。左腕に蛇腹剣が組み付けられており飛び出すように剣が出される。