小説でボトムズ の新作が連載されたり、BR BOXが発売されたりとボトムズ 関連が慌しくなりました。
自分もBRBOX欲しいですけど高いなぁ〜
誰かお金を空からばら撒いて欲しいですね(笑)
黒の騎士団の参入により事態はより混沌とし戦闘は激化していった。
「こりゃあ、すごいぞ。おい全部撮っとけよ」
テレビ局の報道ヘリが政府の従軍記者とてこの様子を全世界に伝えようとカメラを回している。 そしてそのヘリの中にミレイが乗っていた。彼女は不安げな様子で外を眺めていた。
「どうした怖いか?」
「いっいえ、そうじゃないですが…」
「強がんなよ。戦争報道は初めてだろ。安心しな、こっちは非戦闘機じゃない旗を掲げてるんだ。敵も俺たちに撃ったりしないさ」
そうは言われたもののミレイはここで同じ生徒会の皆がいることが心配でならなかった。
(ルルーシュ、スザク君こんな大きな戦争起こしてどうするつもりなの?………カレンあなたも何処かにいるの……、ライ………)
フレイヤの攻撃で混乱に陥った戦場であったがアキラはスザク達がいないのを確認するとワイズマンのもとへと再びエナジーウイングを広げるのであった。
そのアキラのティルヴィングを黒の騎士団も確認できた。扇はシュナイゼルから詳細を聞き全軍に指示を出す。
「ルルーシュに流崎アキラを討たせるな!彼をペンドラゴンまで守るんだ!」
同時にシュナイゼルより先にアキラを確保できればこの先の交渉で有利になる材料になると扇は思案する。
「扇……」
星刻は扇もアキラを目的に動いている事に気づいている。
「戦力が半減している状態でこの戦局は……。だが天子様達をこのままには…」
ルルーシュに囚われている天子をどうにか救い出したい。星刻は藤堂へプライベートチェンネルで回線を開いた。
「藤堂、今ルルーシュを挟撃をして我らが有利に見えるが…」
『シュナイゼルはフレイヤで我らを巻き込んででもルルーシュを討つ気だ』
「そうなると天子様達の命が危うい。だが扇は退く気はないだろう。藤堂、カを借してくれ」
「殿下、黒の騎士団がルルーシュ達と交戦に入りました」
「フレイヤを発射する。ルルーシュ達は進軍することも後退することもできず壊滅するはずだ」
「しかし、このままですと黒の騎士団もフレイヤに巻き込まれて…」
「構わない。僕らの目的は流崎アキラを本国まで誘導し守ること事だ。そのためなら彼らは人身御供になってもらう」
アキラはルルーシュ、コーネリア派そして黒の騎士団の軍を相手にしながらブリタニア本国領域に入りペンドラゴンまであと少しまでと迫った。
シュナイゼル派が協力の形をとってるがアキラを実際援護しているのは皆無で実質1機で全軍と戦っている。
「見つけた」
アーニャのモルドレッドがアキラのティルヴィングを見つけハドロン砲を展開させ照準を合わせアキラに向けて撃った。
アキラは瞬時に回避するとモルドレッドの存在に気づきライフルで迎撃する。 フレイズルミナスを展開さえ防御するモルドレッドにアキラが相手が遠距離攻撃型だったと思い出し接近戦に持ち込もうと左腕から蛇腹剣を出す。
ミサイルの弾幕を避けながらこちらへ近づくティルヴィングにアーニャはフレイズルミナスで防御するがアキラは胸部からあるモノを発射させると辺りが眩い光に覆われた。
「閃光弾!?」
アーニャは視界を奪われてしまいティルヴィングの蛇腹剣がモルドレッドのハドロン砲を突き刺り破壊すると次に胸部に狙いを定める。
視界を取り戻したアーニャは瞬時に機体を動かし回避するが間に合わず蛇腹剣は突き刺さったもののコックピットまでには被害は及ばなかった。
モルドレッドは両腕でティルヴィングを動かさないよう肩を掴んだ。
「ジェレミア!!」
「アーニャ!!脱出を!」
ジェレミアはサザーランド・ジークのスラッシュハーケンを2機に目掛けて発射させる。それに合わせてアーニャは脱出装置を作動させモルドレッドから離脱する。 それに気づいたアキラはモルドレッドの両腕を力づくで引き剥がすと寸前でハーケンから回避しモルドレッドはハーケンの串刺しとなってしまった。
「くっ、アーニャ!」
ジャレミアはアーニャが乗っているコックピットを保護するがその隙にアキラはその場から離脱するのであった。
「アキラ、逃がさない!」
アキラの後を追おうとするスゼクであったが藤堂の斬月が立ち塞がった。
「枢木!国を捨て、位にのみに固執する醜い存在に成り果てたな。お前の願いはどこにある?」
「自分はただ、明日を望んでいるだけだ」
斬り込む藤堂であったが斬撃を回避したスザクはMVSで斬月の両腕両足を切断し藤堂は機体から脱出するが……。
「時間は稼げた。星刻!!」
「何っ!?」
神虎の荷電粒子重砲でルルーシュのアヴァロンに直撃させる。砲撃でできた穴から神虎他数機が押し寄せてくる。
「間に合わなかった。中に入られたら」
「白兵戦に持ち込めば勝機はある。動力制御と通信を押させ、人質の救出に向かう」
星刻達はアヴァロンへと侵入し天子達の救出へと向かった。
「星刻やるな。本当ならアキラを本国に入る前に落としたかったが仕方がない。これよりミッション、アパテ・アレティアを開始。ここまでよく仕えてくれた。君達の覚悟に感謝する」」
ルルーシュはジェノムのほうへ顔を向ける。
「ジェノム、私の頼みを聞いてほしいのだが」
「っ??」
「君にもミッション、アパテ・アレティアに参加してもらう」
「どういう意味だ?」
「間もなくこのアヴァロンは沈む。その前にやってもらう事がある」
「内容によるな。断るとどうする。ギアスをかけるか?」
「ふっ…」
「くそう!どこもドンパチやりやがって。シャーリー、しっかり掴まってろよ!!」
「うん……」
急ぎ戦場から離れようとする坂口とシャーリー、シャーリーは心配そうに窓から戦いの様子を伺っていると3機のKMFの機影を見つけた。
出撃したルルーシュの蜃気楼はスザク、c.c.のランスロットと合流しダモクレスに接触しようと前へと進める。
そしてその傍のところを1機の小型機が戦場から離脱しようとしていた。。
小さな窓からこちらを見つめる人物とルルーシュはモニター越しであったが目と目が合った。
「シャーリー………!」
(………!?)
蜃気楼にルルーシュが搭乗しているのを知っているはずがないシャーリーであったが何故かあのKMFから目が離せなかった。
「ルル……?」
「脱出…できたようだな……」
ルルーシュの瞳から一筋の涙が溢れ落ちる。死んだと思っていた彼女の無事の姿を直で見ることができた。だが………。
(さよならだ……。シャーリー………)
ルルーシュは振り向きもせずにダモクレスへと向かって行く。
「敵ナイトメア編隊接近中。戦闘は蜃気楼です」
「黒の騎士団のがアヴァロンをまもなく制圧しようとしている。ルルーシュ、最後は捨て身か。見苦しいな。ナナリーにフレイヤの準備をさせるんだ。これで終わりにする」
「来るぞ、ルルーシュ」
フレイヤは刻々とその組成を変化させる。その組成に対応する反応をぶつければフレイヤの臨界反応は停止できる。爆発までの約19秒で現場環境データをプログラムに入力しなければいけない。
フレイヤの弾頭がこちらへ発射されたのを確認されルルーシュは急ぎ操作盤でプログラム入力を開始した。
(プログラムを完成させても、実行時間は0.04秒。失敗は許されない!)
「スザク!今だ!!」
「イエス、ユアマジェスティ!…………うおおおぉ!!」
スザクはニーナが完成させたフレイヤキャンセラーを爆発を起こすフレイヤに投げると大きな爆発を起こすはずのフレイヤはその爆発を収縮させると消え去っていった。
「出来た…!」
「まだだ!ダモクレスに接触する。スザク行くぞ!!」
成功したルルーシュは蜃気楼の絶対守護領域でダモクレスのブレイズルミナスを相殺させその隙にスザク、C.C.を突入させると
ブレイズルミナスの出力元を調べ相転移砲で2箇所を攻撃しダモクレスの中間辺りがブレイズルミナスを殺す場所となった。
ダモクレスに接触することに成功したルルーシュ達は攻撃を回避しながら着陸できる場所へと降りルルーシュは蜃気楼から降りた。スザクもそれに続こうとしたが…。
「スザク!お前はこのままアキラを追うんだ!」
「ルルーシュ…!」
「C.C.、お前もスザクと一緒に行くんだ」
「……できるのか?ナナリーをその手で撃つ事になるかもしれないのに?」C
「ゼロレクイエムの障害になるのなら仕方ない。」
「……ルルーシュ、恨んでいないのか?私のことを。ギアスを与えたことで、お前の運命は大きく変わってしまった」
「らしくないな、魔女のくせに。……C.C.、勘違いするな。これは俺自身で決めたことだ。お前がくれたギアスを受け取るのも、戦うことも全て俺自身が判断し行動した。その結果が今に至る。それだけだ……」
「ルルーシュ……」
「お前がいてくれたから俺は歩き出すことができたんだ。感謝してるさ」
思いがけない言葉にC.C.失笑する。
「初めてだよ、そんなこと言われたのは。後悔しないようにな……先に行って待ってるぞ」
「ルルーシュ……」
少し遅れてジェレミアのサザーランド・ジークが現れた。
「陛下は私達が守る。君は先に行くんだ!」
「……必ずアキラを……ワイズマンを討つ!
ランスロット2機はダモクレスを後にしアキラの追撃を開始した。
ダモクレスの内部ではシュナイゼル派とコーネリア派の闘いが繰り広げられている中コーネリア達は先程のKMFの銃撃で負傷したことで物陰に隠れて辺りを警戒していた。
「まさか、貴様に助けられるとはな……」
コーネリアは負傷した左肩を咲世子によって介抱されていた。
「ナナリー様のところへ向かおうとしたら皆様が…。痛みますか?」
「私のことはいい。それよりも…」
コーネリアの隣では呼吸を荒くして苦しい表情のギルフォードが横になっていた。コーネリアを庇った際腹部を負傷してしまった。
「すまん、ギルフォード。私を庇ったせいで」
「いえ…。姫様が無事で何よりです」
そうは言うが顔色は悪く、彼の腹部は咲世子が応急処置を施したが包帯越しから血が滲み出ており出血が止まらない。
「私はここまでです…。姫様、私が敵の足止めをします」
「ギルフォード!?」
「私はもう助かりません。ならせめてこの命あなたのために……」
「………」
「敵が手薄なルートがあります。ここからならシュナイゼルがいるところまで遠くはありません」
咲世子が示すルートであればシュナイゼルがいる司令室までは早く到達できる。先にダモクレスを制圧すればナナリーの確保も難しくはないと彼女はそう思案した。
「行ってください……」
「お前まで私を置いて先に………」
「………申し訳ありません。ジノ、姫様を頼む」
「…イエス・マイ・ロード」
悲痛な表情でジノは返し、ギルフォードはライフルを杖代わりにして体を起こす。
「姫様、あなたのもとで共に戦えたことを騎士として誇りに思います」
ギルフォードは優しく微笑むと駆け出し敵の前へと現れここから離れていった。
「ギルフォード………。貴公だけを死なせはしない……。私も後から…!」
「ルルーシュ達の接触を許してしまいました。それとコーネリア達が……」
「うん、時間だカノン、これでダモクレスはルルーシュ達を捕らえた檻となった。カノン
「時間がくれば……。殿下、今からでも遅くは……」
「カノン、言ったはずだ。この戦いは私のためにではない。ワイズマンのための戦い」
「………わかりました。私もお供します」
「ありがとう、カノン。それから彼女をここへ連れてくるんだ」
シュナイゼルのところまであと少しのところまで来たコーネリアであったが敵の猛攻にあい1人また1人と自軍の兵達が撃たれていった。
「くっ、これでは」
銃弾がコーネリアの肩に被弾しライフルを落とすと咲世子はクナイで応戦しつつ彼女を介抱する。コーネリアを守るようにジノは前に立つが
ジリジリとこちらへ迫るコーネリアに苦渋の表情を浮かべる。
「ここまでか……。すまん、ギルフォード」
死を覚悟するコーネリアであったが何者かが敵の背後から敵を斬る人の姿が見えた。 瞬く間に4、5人を斬り倒すとこちらへと近づく。
「そこにいるのは……⁉︎ 貴方は‼︎」
ジェレミアがコーネリア、咲世子だと気づくと急ぎ駆けつける。
「ジェレミアか……」
「アーニャ、君も!?」
「ジノ、あなたも」
「コーネリア様…この内乱はあなた様が引き起こしたのですね。咲世子、まさか君が一緒にいるとは…」
「この方は怪我をしております」
「アーニャ、コーネリア様を頼む」
駆けつけたアーニャは黙って頷き彼女の介抱をする。
「お前達はルルーシュ側の人間、敵に介抱されるつもりはない!」
「その通り、しかし貴方にはここで死なれては困るのです」
「どういう意味だ!?」
「ジェレミア様!」
咲世子はジェレミアがルルーシュと一緒ではないと気づき焦りの色を滲ませる。
「急ぎルルーシュ様のところへ!」
「咲世子??」
「ルルーシュ様が ナナリー様のところへ接触する前に…。今のナナリー様は……!!」
管制指令のフロアへと入ったルルーシュを迎えたのはシュナイゼル、カノンそしてナナリーであった。
「シュナイゼル……」
「たいしたものだね、ルルーシュ。もう少し時間をかけたかったけどこうも早くダモクレスを攻略されるとは思わなかった」
「攻略? 攻略したのは貴方の本質だ」
「本質?」
「貴方には勝つ気がない。朱禁城での対局、黒の騎士団のクーデター、貴方は常に負けないところでゲームをしている。そしてこの戦いは貴方にとって流崎アキラを守るための戦い。捨て石のつもりでこのダモクレスと心中するつもりだった」
「………」
「その心中の道連れに俺をダモクレスに引き込もうとした。ナナリーがいれば必ず来ると予想したのだから」
カノンは周辺にルルーシュの味方がいないか警戒するがそのような人物は見られなかった。
「その通りだ。だが勝負に勝っても君はここで死ぬ。」
シュナイゼルはナナリーが持っていたフレイヤの制御スイッチを奪う。
「このスイッチで残りのフレイヤを今すぐにでも自爆させることもできる。僕はワイズマンの為にならこの命を投げ出すことも躊躇しない」
「それは困る。あなたには俺のために働いてもらう」
「何??」
「このダモクレスもフレイヤを全て手に入れる」
「いいえ、これは誰にも渡しません!」
何者かの第3者の声にシュナイゼルは声のあった後ろを振り向いた瞬間
1発の銃声が鳴り響いた。 シュナイゼルの脇腹から血が滴り落ちるのを見てルルーシュはジェレミアがここへ来て撃ったのではないかと思ったがそうではなかった。
「まさっ……か…?」
シュナイゼルが倒れた瞬間ルルーシュの目に映ったのは瞳を開いたナナリーが銃を構えていた。
「ナナリー様!?」
カノンも思いがけない人がシュナイゼルを撃ったことに狼狽えた。ナナリーは次にカノンに銃口を向けると躊躇なく引き金を引いた。
「がっ!?」
カノンはその場に倒れて胸から血を流した。
「ハァハァハァ………」
「ナ…ナナリー…?」
「お……お兄……様」
ガタガタと手を震えながらナナリーはルルーシュと目を合わせる。
「お前…!?」
「誰にも討たせません……。お兄様を討つのは……」
ナナリーは銃口をルルーシュに向ける。
「私です!!」