テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ─世界を守護する負の少年─ 作:夕影
今回は『なろう』時代にも少し書いていた『マイソロ2』のラスボス、『ゲーデ』が主人公のお話を少しリメイクして投稿致しました+
皆様良ければ見て頂ければ嬉しいです+
『──チクショウ……来るなよっ……来るんじゃねぇよっ!』
──文字通りなにもない空間の中、そこでは『黒』と『白』が相対していた。
目前に迫る『白』に、『黒』は敵意を剥き出したまま拒絶の言葉を出すが……『白』はその言葉に止まる事はなく真っ直ぐ『黒』へと歩み寄っていく。
『っ! ……やめろ……来るなよっ! どうせ……どうせ皆俺を否定するんだろっ! 誰も俺を認めないんだろっ!? そんな世界なんか……世界なんか……っ!』
止まる事なく、一切自分から目をそらす事なく歩み寄ってくる『白』に、『黒』は否定の、拒絶の言葉を続ける。
だが、その言葉に『白』は怯む事も歩を止める事もなく、ゆっくりと手を『黒』へと伸ばして……──
『──いっしょに、還ろう』
『ッ……ァ……ッ!』
──差し伸ばされた手に、向けられた優しい微笑みに……『黒』の否定の言葉は止まり……ただ静かに、涙を零した。
こうして……『黒』の少年……人のマイナスの感情『負』の集合体である少年『ゲーデ』は、『白』……『世界樹を守護する者』ディセンダーの手によって救われた。
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「──オラ、さっさと行きやがれ。……待ってるヤツらが居るんだろう」
『……うん。じゃ……ゲーデ、『またね』』
ゲーデの言葉に小さく頷いた後、変わらない微笑みのままそう楽し気に、嬉し気に世界樹の空間から消えていくディセンダーの少年。少年が消え去っていくのを見送った後、ゲーデは一度息を吐くと先程までの何もなかった空間とは違い近場にある岩場に腰掛け、自らの手に顎を乗せてディセンダーの消えていった場所をジッと眺めた。
「……やっと行ったか。あの野郎……ちゃんと会えたんだろうな……」
暫くして、ディセンダーが消えた場所を眺めたまま一度大きく溜め息を吐くと静かにそう言葉を出すゲーデ。
その表情はつい先程までの全てを否定し、拒絶していたような面影は無くどこか穏やかに見えた。
「──……『負だって変われる』、か……」
不意に、口から零れた言葉と共に頭に浮かんだのは、ディセンダーとの闘いの際、常にディセンダーの隣に居た桃色の髪の少女の姿だった。
自分の前にディセンダーと共に何度も現れ……その言葉と共に、自分の目前で自らの『負』を耐え、乗り越えて見せた少女。
気付けばゲーデの視線はディセンダーの消えた場所から、自分の右腕へと向いていた。
普通の人間とは明らかに違う……巨大な魔物の骨と化したかのような異形の右腕。
それをジッと見ていると静かに、ゲーデは言葉を漏らした。
「『変われる』……か。……こんな……こんな俺でも……『変われる』かな……」
異形の右腕を見たまま自嘲するように小さく笑いそう言葉を漏らすゲーデ。
その言葉は誰かに言うわけでも無く、独り言のように静かに出したものであったが……──
『──それでは……世界を救ってみませんか?』
「──え……?」
不意に、何処かから聞いた事がない、だが何処か穏やかで優し気な声が聞こえてきた。思わずゲーデは右腕へと向けていた視線をあげ、一体なんなのかと確認しようとした瞬間──
「なっ……!? うわあぁぁぁあっ!?」
突如、自分の周りが強く光り出しゲーデは思わず目を塞いでしまう。そしてその光りはゲーデを瞬く間に包み込んだ直後……ゲーデの意識は完全に白となった──。
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「──……ぇ……ね……ねぇっ!!」
「……っ……ぅ……」
──白の意識の中、不意に耳に届きだした優し気だが、どこか荒ただしい少女らしき声。
その声が気になりようやく動かせるようになった瞳をゆっくりと開けていくゲーデ。
そして……その瞳に映ったのは……
「ぁ! やっと起きたんだ……良かったぁ……」
「ぇ……?」
──そこに映ったのは……見覚えがあるがどこか別の雰囲気を感じる、桃色の髪の少女が、自分を心配そうに見つめていた。
──以上、プロローグ、如何だったでしょうか?
初っ端から短くてすみません;;
元々、久しぶりに『マイソロ2』やってて『そういやゲーデってなんか色々ラザリスと似てるよな』、という意識から出来たのが今回のこのお話です+
今の所まだ深くは決まっておらず、見切り発車状態ですが、色々と考えながら物語を進めてこうと思ってます+
……最終的にはカオスラザリスVSデウスエクスマキナみたいな事出来ればいいな←←
皆様良ければ感想、ご意見など頂けると有り難いです+