「お兄! ほら起きて朝だよ!」
朝、俺の一日は妹の
「……おぅ…………」
「返事しながら二度寝突入とか許さないよー」
知恵が体を強く揺らしてきた。
日に日に強くなっているような気がする。
「ほらほら起きて! 起きてくれたらチュウーーーー」
「いらない」
「まだ言い切ってないんだけど!?」
完全に目が覚めてきた。
ベッドから出て立ち上がり、知恵の頭を撫でる。
「おはよう、知恵。今日も小さいな」
「いきなりひどい!?」
知恵は今年で中学二年生だ。来年には受験が控えている。
だと言うのに身長が130㎝しかない。
「小学生にしか見えないもんな、お前」
「フッ、私は既にロリ推しで行くことにしたからちょっとしか傷付かないね……!」
「ちょっとは傷付くんだな」
無い胸を精一杯張っているが目尻には涙が浮かんでいた。
「ほら、着替えるから出てけ」
「何々~? 妹に着替え見られるのが恥ずかしいの~?」
「穢れる」
「……お兄のそういうとこ、結構好き。私Mだし」
妹の性癖を暴露されたところで何も思うことはない。
「いいからさっさと出ろ。着替えたら行くから」
「……ふっ……ぅん…………ッ!」
さっさと行け。
「あら遥、おはよう」
「……おはよう、母さん」
台所から母さんが声をかけてくる。
机の上には既に朝食が出来上がっていた。
「ん? 知恵は?」
先に降りたはずの知恵がいない。
「知恵なら着替えるって言って部屋に戻ったわ~」
「……あいつ、俺の部屋に来たときには制服着てなかったか?」
「さぁ~?」
深くは考えないでおこう。
それよりも朝食だ。
「知恵、ふっかぁつ!」
いただきます、と言っていざ食べようというタイミングで変なポーズを決めながら知恵が現れる。
「やられてもいないだろ」
「いやぁ、さすがに兄妹でヤっちゃうのは不味いと思うよー?」
「何の話だ」
時々こいつの将来が心配になる。
あと頭のなかもだ。
「もぅ、お兄のせいで着替えるはめになっちゃったんだからね! お気に入りだったのに……」
「知らん。何の話をしてるかもな」
知恵は気にせず箸を進める。
「ほらほら、喧嘩しないで早く食べちゃいなさい」
「もう食い終わった」
「お兄はやっ!? よく噛まないとダメなんだよ?」
ごちそうさま、と言って食器を母さんに渡す。
鞄を手にし玄関へと向かう。
「事故には気を付けるのよ」
「へーへー」
「もう……」
「お兄! いってらっしゃ~い」
靴を履き玄関を開けた。
空は晴れ渡り、ふわりと春風が頬を撫でる。
「……さ、行くか」
区切りが微妙なとこになってしまいました。