日常パートを考えたり、色々と動きを付けようとして自分で自分の首を締めてしまってます。
さて、実は今日から2日間ほど完全に執筆出来る状態じゃなくなるのと更新ペースを少しでも上げる為に今回から先に書き上がっている物をA,B,Cのパート事に分けて投稿しようかと思います。
・・・・・・正直、書いていてサブタイトルをミスったんじゃないかと後悔していたり・・・あぁ、俺ってタイトルセンスないのだろうか?
と、とりあえず公開です。どうぞ!
全身が真っ赤なスーツに銀のライン、胸を覆う銀のプロテクターとその中央で宝石が青い光を放っている。頭には中央に緑色に光るランプとそれを基点にトサカの様に存在する装飾、そして左右に立派な角『ウルトラホーン』を
が伸びるヘッドギアを装備している。
その者は東コウタロウ。これは彼のバリアジャケットを装着した姿なのだ。
「これが・・・スクライアの少年が乗っていたというアランダスなのだろうが・・・一体何があったというのだ・・・?」
コウタロウは今、とある次元艦の中を探索していた。
大隊長であるケンからジュエルシードについての経緯をウルトラデバイス所有者のみが視認出来る特殊な連絡方法で受け、まずは彼が転移する直前までいた座標に向かいそこから船が通ったであろう航路を進む予定だったのだが予定の座標付近に浮かんでいる次元艦を発見したのだ。今思えば『浮かんでいた』のではなく『漂っていた』と表現すべきだったのかもしれない。
彼らが件の輸送船と見たコウタロウは接触を試みたが反応が無くそれどころか気配を全く感じないのを怪訝に思い船体に開いていた穴から内部に入り込み探索を開始したのだ。
今は船のコントロールルームに向かっているのだが入り込んだ船内の光景は異様だった。
乗組員達の姿が何処にもなく所々に破壊の痕跡と赤黒い染みが広がっているのだ。
この船にどれぐらいのランクの魔導師が同乗していたかは分からないが破壊された箇所には明らかに非殺傷設定を解除したと思われる物も存在しただ事ではない何かが起こったのが分かる。
それと同時に染みの正体が嫌でも分かってしまった、これは血だ。時間がたった事で変色してしまっているがこの状況からして間違いないだろう。血痕の付き方からして身体の一部が欠損したりした者もいたのだろう。だがこの様に激しい戦闘が起こっていたにしては血痕が少ないようにも思える。そして・・・何も無いのだ。死体も使用していたであろうデバイスも果ては欠損した身体の一部でさえ何も見つからないのだ。
この様子ではコントロールルームも似た様な惨状なのだろう・・・だが、もしかしたら生存者がいるのかも知れない。
バゴォォォン!!
僅かな希望を捨てずにコントロールルームの扉を開こうとした時、コントロールルームから爆発音が響いた。一瞬驚愕の表情を浮かべたコウタロウだったが迷わずコントロールルームに突撃しそこで彼はこの探索で初めて生きた人間を目にした。
それは女性だった。美しい金の髪をストレートに伸ばし、スレンダーなその身体を濃紺のレオタードに身を包んでいる。腰にはベルトをクロスする様に巻いておりそこから黒の腰当と白いミニスカートが可憐さを引き立たせただろう。
だが、その可憐さを殺すかのように女性は無骨な鎧を同時に纏っていた。手足と肩にはそれぞれ鈍い銀の光沢を放つ手甲とブーツ、そして肩当があり、その慎まな胸にもこれまた鈍く輝く金の配色がされた銀の胸当てを装着しその素顔も銀のバイザーによって隠されていた。
そして右の手甲部分には青と金の装飾が成されたメビウスブレスに似たブレスレットを装着していた。
「ウルトラデバイス・・・?君は一体何者だ?ここで一体何があったのだ?」
「・・・・・・」
状況を把握する為にコウタロウは問いかけるが答えない。
それ所かコウタロウを無視し恐らく先ほどの爆発音の原因であろう穴からさっさと出て行こうとしている。
「待ってくれ!君はここで何があったのか知っているんじゃないのか?」
しかし現状唯一の手掛かりである彼女をこのまま行かせる訳にはいかないコウタロウは待ったをかける。
このままコウタロウを無視し続ける事は不可能だと悟った女性は足を止め右腕のブレスに手を添えながら口を開いた。
「貴方には関係無ない。そして・・・私にも関わらないで。」
その拒絶の言葉と共に女性は右腕を振り抜きブレスから光の剣を生成した。
「メビュームブレード!?」
その光景に自身の弟子とも言える少年の技を思い起こすコウタロウだったが剣から放たれた光の刃を避ける為に横へ飛び込み転がりながら体勢を整えた。
だが、コウタロウが体勢を整え構えたその時には女性の姿は既に無かった。
彼女の様子からしてあの一瞬で穴から外へ出て行ってしまったのだろう。
「我々の知らない女ウルトラ戦士・・・彼女は一体何者なんだ・・・?」
構えを解いたコウタロウの疑問の声が船内に響くのだった。