魔法少女リリカルなのは~ウルトラミライ~   作:Gファン

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OP明けです。


第3話~戦慄の捕食者~Bパート

第3話~戦慄の捕食者~

 

「綺麗な石だなぁ・・・・・・」

 

その日少年、須崎はサッカーの試合に向かう途中で不思議な石を拾った。

普段は石なんて気にも留めないのだがその石は宝石の様な輝きを放っていたのでつい拾ってしまったのだ。

 

「・・・コレあげたらあいつ喜ぶかな?」

 

そう言って頭に思い浮かべるのはメガネをかけた女の子だ。

この間いつもいつも一緒にいる子達がいない時にメガネの事でイジメられていたのを見かけ、思わず助けたのだがその時に向けられた笑顔が忘れられなくて最近はその子の事ばっかり考えている気がする。

 

よくよく思い出せばあの子がいるグループは彼女含め美少女ばかりだ。狙っている男子も多い筈。

それに・・・あのグループと特に仲の良い男子グループには学校内でも1,2の人気を誇るあの斑鳩ジョージがいる。こういった贈り物でもしないと自分の事等忘れられてしまうだろう。

 

物思いにふけながら目的地へ歩いて行く1人の女性が遠くから見つめていた。まるで獲物を見るような目つきで異様に長い舌を覗かせながら・・・・・・

 

ーーーーーーーーーー

 

「サッカーかぁ・・・」

 

「どうしたの?ユーノ君。」

 

「あぁいや、何でもないよなのは。」

 

ユーノは今なのはと共にサッカーというスポーツの試合の応援へ向かっている。

今朝いきなりなのはに「ユーノ君も一緒に応援に行こうよ!」と言われた時は何の事かさっぱりだったがなのはの友達も紹介してくれるらしいしこの世界のスポーツにも興味があったので同行する事にしたのだ。なのでサッカーがどんな物か楽しみである。

そんな中レイジングハートが口を開いた。

 

『なのはさん、マスターはこんな事をしている暇があったらもっと魔法の訓練を積むべきだと言いたいのですよ。貴女まだ基本的な念話、防御魔法と飛行魔法それに誘導弾しか使えないじゃないですか。』

 

「うっ・・・それは・・・・・・」

 

「レイジングハート、僕はそんな風には思ってないよ。まだそれほど経ってないのにそれらを完全にマスターしただけでも凄いじゃないか。それに息抜きも必要だよ。」

 

『・・・・・・』

 

レイジングハートは元々厳しい所があったけどなのはに対しては更に厳しい気がする。一体何でだろう?

 

「あ、着いたよユーノ君。」

 

そうこう考えている間に目的地に着いたらしい、視線を向けてみると自分達に対して手を振っている女の子達がいる。あれがなのはの友人達なのだろう。

 

「遅いわよなのは。」

 

「まぁいいじゃない、試合開始までには間に合ったんだし。」

 

「あ、フェレット元気になったんだ?」

 

「うん、ユーノ君っていうんだ。ユーノ君この子達が私の友達のアリサちゃん、マリナちゃんにすずかちゃんそれと・・・・・・」

 

そこでなのはの友達紹介が止まった。最後に紹介しようとした少女が別の所を見ていたからだ。

残りの子も視線を向け、それでやっとこちらに気づいたのか少しあわてた様子で挨拶をしてきた。

 

「あ、なのはちゃん着いてたんだ。」

 

「うん、ついさっきだけどね。ユーノ君、このメガネの子がコノミちゃんだよ。」

 

なのはの紹介に「よろしくね。」とコノミが返す。うん、なのはから聞いてた通りとても優しそうで動物に好かれそうな子だ。フェレットに変身してるからか余計そう感じる。

 

「ちょっとコノミ、あんたさっきから何処見てるのよ?」

 

「えっと・・・須崎君を・・・かな。」

 

「須崎?」

 

「あの子って違うクラスだよね?」

 

どうやら特定の男の子を見つめていたらしい。その子と何かあったのかな?

 

「あ、思い出した!確か結構前にコノミを助けてくれた子だって言ってたっけ?」

 

「うん、まさかリュウ君達と同じサッカーチームに入ってるなんて知らなくて・・・」

 

「なるほどね~。じゃぁコノミ、気合入れて応援してあげなさい!」

 

「は、はい!」

 

・・・うん、これって青春ってやつかな?

そんな事を思いながらユーノが視線を送るとその男の子が手元で玩んでいる物が目に入った。

 

(ユーノ君、アレって・・・・・・)

 

どうやらなのはも気づいたようだ。

 

(・・・うん、ジュエルシードだ。まずい・・・人が発動させるとより規模が大きくなっちゃう危険性がある。)

 

(そんな!?じゃぁ早く回収しないと!)

 

(落ち着いてなのは、騒ぎにしたら暴走を誘発しちゃうかもしれない。あの子の近くにはミライがいるから彼に任せよう。)

 

(う、うん。分かった)

 

そう提案したユーノはミライに念話を繋げた。

 

ーーーーーーーーーー

 

(やっぱりアレはジュエルシードなんだね。分かった、なるべく騒ぎにならないようにやってみるよ。)

 

(うん、頼むよミライ。)

 

チームメイトの須崎君がジュエルシードを持っていると念話を受けたミライは早速行動を起こした。

 

「須崎君。」

 

「ん?どうした、日比野?」

 

「君が持っているその石なんだけど・・・」

 

「これか?ここに来る途中で拾ったんだけど結構綺麗だろ?」

 

そう言って手元のジュエルシードを玩ぶのをやめてこちらに見せてくる。

 

「それ、なのはちゃんの友達が探している石みたいなんです。」

 

「え?」

 

「だから、返してあげてくれませんか?」

 

須崎君は良い人だから落し物や探し物だって伝えればキチンと返してくれるだろう。

しかし何故か考え込んでからこう口を開きました

 

「・・・それってさ、相手は・・・天海か?」

 

「え、コノミちゃん?ううん、違うよ。少なくともいつも一緒にいるメンバーじゃない。」

 

そう答えると更に難しそうな顔をして悩み出した。何時もと様子が違うので正直ビックリする。

もしかしてジュエルシードには持った人間に手放せなくするような作用でもあるのだろうか?

 

「どうしたんだ?試合前に2人して難しい顔してよ。」

 

「今日の相手は強いんだからな、そんな顔してないで気合入れろよ気合!」

 

そんな中ジョージ君とリュウさんが会話に入ってきたので軽く事情を説明すると・・・

 

「何だよ須崎、そんなケチケチせずにさっさと返してやればいいだろ?」

 

「まぁ待てよリュウ。拾い物とはいえ綺麗な石じゃないか。誰かにプレゼントでもしたかったんだろ?」

 

「プレゼントだなんてそんな!?とんでもないですよ!」

 

そんな危険物をプレゼントするなんて・・・どんな事が起こるか分からないからつい声も大きくなってしまう。

 

「大きな声出すなよ日比野!・・・・・・確かにそうだよ。綺麗だから喜ぶかと思ったんだ。・・・なぁ、その友達に話を通して譲ってくれないか?他にプレゼントだとかなんて思いつかないんだよ。」

 

・・・真剣にそう頼み込んでくる須崎君を見るとどうにかしてあげたくはなるが・・・それでもジュエルシードは危険な物だ。どうにか納得してもらわないといけないけど、どうしたら・・・

そう悩んでいる内にジョージ君が僕と須崎君の肩をポンっと叩いてから口を開きました。

 

「さぁ、そろそろ試合時間だ。今はその話は一旦置いておこうぜ。ミライも今すぐ返せって言ってる訳じゃないだろ?」

 

「あ~・・・はい。」

 

本当はすぐに封印処理したいけど・・・話を拗らせる訳にもいかないので頷く。

 

「それに須崎も・・・レディのハートを掴むなら拾い物の石よりも最適な物があるぜ。」

 

「え?」

 

ーーーーーーーーーー

 

「でりゃぁぁぁぁ!!」

 

気合の掛け声と共に相原がボールに飛び掛りその両腕で見事に受け止める。

既に一度相手からのゴールを許してしまっており得点は1対0だ。

反撃したいところだけど相手に斑鳩や日比野が完全にマークされており上手くいかない。

 

「うっしゃー!行くぞお前らー!!」

 

そんな空気を吹き飛ばすかの様に気合の叫びを上げた相原がボールを投げ込む。

・・・ほぼノーマークの俺とかじゃなくて日比野に投げ込む辺り馬鹿野郎と思うが今はとにかく相手ゴールへ突っ走る。

 

ボールを受け取った日比野は斑鳩ほどではないにしろ流石のドリブル捌きで相手のコートへ進行してゆく。

 

「ジョージ君!」

 

そして上手い具合に相手のマークを抜けた斑鳩にパスを回した。

これならこのまま斑鳩がゴールを決めるだろう。俺とかがこれ以上頑張る必要も・・・・・・

そう思って足を止めそうになった俺に斑鳩が視線を送ったように感じた。そしてその視線で俺は試合直前に斑鳩に言われた事を思い出した。

 

『レディのハートを掴むなら拾い物の石よりも最適な物があるぜ。』

 

『え?』

 

『俺達に任せろよ。その代わりしっかり決めろよアミーゴ。』

 

その言葉を思い出した俺は止めそうになった足に力を入れ、ひたすらゴールに走り続けた。

 

「斑鳩を止めろー!!」

 

その間にもディフェンスをどんどん抜き去って行く斑鳩に相手のチームがほぼ全員で阻止に向かっている。

だが抜き去られた連中がいくら追っても斑鳩に追いつける筈もなくすでにあいつの射程にゴールが入ってる。

 

「いっけぇぇぇぇ!」

 

斑鳩必殺の流星シュートが相手ゴールへ迫る。

防ぐ為に飛び掛った相手のゴールキーパーを抜けてゴールに突き刺さると思われたボールはしかしゴールのコーナーに虚しく弾かれてしまった。

所々からため息が聞こえる中、俺はひたすら走る。弾かれたボールがちょうど自分の進行方向に飛んできているのだ。上手くいけばまだシュートをするチャンスはある。

あと少し・・・飛びかかれば届くかも知れないけど失敗したらカッコ悪い所を天海に見られる・・・・・・

そんな女々しい事を考えた俺の耳に彼女の声が聞こえた。

 

「須崎君頑張ってー!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

その一言だけでボールに飛びかかれた。足にボールの感触をしっかりと感じ、何とかゴールに向かって蹴り抜く。

そのままスライディング気味に地面に転がった。思いっきり飛んだから尻や足とかが痛い。

 

「「「よっしゃぁぁぁ!!」」」

 

「「「「「やったーーー!!」」」」」

 

チームメイトや応援に来てた子達の歓声が聞こえ、相手ゴールを見やると俺が蹴ったボールが相手のゴール内に転がっていた。

 

ーーーーーーーーーー

 

その後、須崎のゴールで勢いづいたミライ達のチームは逆転勝利を収め。チームの監督である高町士郎が経営する翠屋の外で小規模ながら祝勝パーティが行われた。

 

「やるじゃねーか須崎、今日は大活躍だったな!」

 

「いや、ただのまぐれだよ。お前達の方がよっぽど凄いって。」

 

「そんな事ないです!今回の勝利は須崎君の頑張りのおかげです!」

 

「そうだぜアミーゴ。今日のエースストライカーは誰が何と言ってもお前だ。もっと胸を張れって。」

 

ミライ達3人に賞賛され照れる須崎と興奮気味に試合の事を振り返るリュウとジョージ。

話に参加していたミライは遠くから須崎を見つめる女性の姿に気づいた。

 

「でも斑鳩・・・お前あの時本当は・・・・・・」

 

「おっと、それ以上は言いっこ無しだぜ?言っただろ、今日はお前がエースだって。」

 

ミライの様子に気づかない須崎は試合中に感じた疑念を問いかけるがジョージはそれをウィンクと共に遮った。

 

「須崎君!とってもカッコ良かった!!」

 

その時コノミが須崎に話しかけてきた。須崎はコノミが自分の事を覚えていた事に驚いたらしく少々ワタワタしている。

そんな中ジョージはリュウの肩に手を置き、ミライには視線でこう訴えかけてきた。「お邪魔虫は退散だ。」と

 

ミライはジョージのそのアイコンタクトに頷き、女性のいる方向へ走り出した。

ジョージとしては須崎達の邪魔にならない様になのは達の所へ行こうと伝えたつもりが見当違いの方向へ走り出したミライを見てリュウと共に首を傾げざるをえなかった。

 

ーーーーーーーーーー

 

紫の髪に妖艶さを身に纏う女性がずっと少年・・・須崎を見ていた。否、正確には彼がポケットに入れている青い宝石だ。

 

女性はずっとチャンスを窺っていた。少年が宝石を拾った時はそれほど感情が昂ぶっているようには見えなかった。身体を動かしての遊戯の最中はそもそも手元に持っていなかった。

今は・・・そう多数の少年少女達の中で少女に手渡す為に取り出した今がジュエルシードを人間の意思を取り込んだ状態で暴走させ、それを喰らう絶好のチャンスとなったのだ。

己が欲望を満たす為に手の平に禍々しい色合いの魔力弾を生み出した女性はそれを少年が持つジュエルシードに放った。

 

だが、その魔力弾を別の魔力弾が相殺した。

 

女性が自分の邪魔をした者の正体を見る為魔力弾が飛んで来た方向を見るとそこにはメビウスブレスを出現させたミライがいた。

女性の存在に気づいたミライが『メビュームスラッシュ』で迎撃したのだ。

 

「お前は一体何者なんだ?」

 

「・・・・・・・・・」

 

ミライは目の前の女性を警戒し同時に静かに怒りを燃やしていた。

魔力を持つ存在がいる事はなのはやユーノの例もありあまり疑問にはならないが、この女性はいきなり一般人のいる中で攻撃を仕掛けてきた。

危険なジュエルシードがある事もそうだが何よりも自分にとってかけがえの無い友達に危害を加えようとした事が許せないのだ。

 

そんなミライの怒りを嘲笑うかのように女性は懐からある物をまるで見せ付けるかのように取り出した。

 

「それはジュエルシード!?」

 

ミライは驚愕した、女性が取り出したのはジュエルシードだったのだ。しかもその数は2つ。

 

「ハハハ、アーハハハハハハ!」

 

女性は高笑いを上げると2つのジュエルシードに魔力と己の思念を流し込み暴走体を作り出した。

 

「メビウース!!」

 

その様子を見たミライはバリアジャケットを身に纏い、女性と2体の暴走体に挑みかかった。

 

ーーーーーーーーーー

 

 




Cパートはしばらくお待ちください。
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