東方紅魔記   作:ぐれにゃん

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外伝です。


パチュリー・ノーレッジ

私は魔女だ

 

人からも敵視され、

 

妖怪からも敵視され、

 

同じ魔女からも敵視され、

 

ずっと誰とも関わらず、生きてきた

 

家族や仲間と呼べたものも昔はいた。

 

一人は人間に捕まり売られ。

 

一人は妖怪に食べられ。

 

一人は魔女に灰にされ。

 

そして、私は一人になった。初めは辛かった。

 

そのうち慣れてきて・・・・・・感情を忘れた。

 

山奥に隠れ住み、自分が殺されない為に、ずっと毎日、魔法を研究していた・・

 

 

そんな時、一人の吸血鬼と一人の人間が、私の家に来た

 

ここに来るものは、私を捕まえにくる人間、食べにくる妖怪、殺しにくる魔女。いずれかだ。・・・私は二人が入ってきた瞬間、魔法で攻撃をした。だが、男が女を庇った・・男は無傷だった。それと共に、今まで感じたことのない凄まじい殺気を感じた。・・・殺される。私はそれだけで勝てないのがわかり、諦めた。いつかその日がくると分かっていた。

 

『ちょっと!待って?』

 

女が男を制止した。殺気が消えた。女は、なだめるように聞いてきた

 

『あの魔法・・貴女、魔女よね?』

 

私は小さく頷いた。なぜか女は嬉しそうな顔をして

 

『貴女、うちにこない?』

と聞いてきた。疑問に思ったが、殺されるか助かるかの二択だと、割り切り、承諾した。

 

女は、喜びながらも来る理由を聞かないことに疑問を持ちながら私に名前を聞いてきた

 

『パチュリー・ノーレッジ』

 

何年ぶりかわからないくらい、久しぶりに発した言葉だった。

 

私は二人についていった。道中二人の名前を女から聞いた。スカーレットと十六夜。そして目的地についた。そこにはとても大きな館があった。こんなとこに住むなんて、どこの富豪かしら?と思いながら、中に入った。そして案内された所には、溢れんばかりの書物があった。唖然としている私に十六夜という女が話かけてきた

 

『すごいでしょ?・・でもね、うちにはこれを扱いきれるような頭良い人いないのよねー。・・・でも、これだけの知識、使わないのも、勿体ないじゃない?・・・そこで!貴女!パチュリー・ノーレッジ!ここで、この知識、研究しない?』

 

ッ・・・・・・!?

 

・・・これだけの知識を手に入れれば、なんでも出来るようになるわ。・・・・そう思ったが、逆に心配で聞いてみた

 

『これだけの知識、私が手に入れたら謀反起こすわよ?』

 

そういうと、十六夜という女は私の顔に自分の顔を近づかせ

 

『うーん?・・・大丈夫!その顔はしない子の顔よ!それにする気あるならいわないでしょ!?』

 

確かに、あるならいわないけど、顔で判断て・・・私は、この人が分からなかった。

 

そして、私はこの館、紅魔館で仕えることになった

 

毎日食事もろくにとらず、寝る間も惜しみ、知識を漁り続けた。ある日、そんな私を気遣い、十六夜様が、身の回りの世話をするメイドを付けてくれた。内緒の話だが、彼女の妹らしい。十六夜様も、たまに来ては、休憩といい三人で、くだらない話をしたりもしていた。私は徐々に楽しいと思い始めていて、十六夜様が来ない日を寂しいと思うようになっていた。

 

ある時は、実験に失敗し、爆発して、三人で真っ黒になって笑い

 

ある時は、ゾンビを作る薬を作り十六夜様に怒られ

 

ある時は、メイドが疲れていたから、負担減らせれるように、手伝いする使い魔を召喚したり

 

今までの不幸を取り返すように、毎日、楽しく生きていた。それに魔法も腕も上がっていた。

 

そんな時、吸血鬼同士の大きな戦争が始まった

 

 

十六夜様は、全く来なくなった。メイドも来ない日が続いた。

 

そんな時、一人の女と出会った。スカーレット伯爵の側室。スカーレット妃。顔合わせということで、十六夜様が連れてきた。・・だが、その女からは、常に十六夜様に対しての殺気に満ちていた。激しい嫉妬の念を感じた。私は、この女が嫌いだった。

 

変わらずに研究は続いた。

 

メイドも、全く来ないようになっていた。身の回りの世話は、使い魔が全てやってくれていた。いつからか、私は感謝の意味を込めて、この、使い魔の小悪魔のことを、こあ、と呼んでいた。

 

そんなある日、久しぶりにメイドが来た。私は嬉しくて、すぐに研究を中断して休憩をとるようにした・・・でも、メイドから聞いた話は、いつものくだらない話じゃなかった

 

 

十六夜様の死

 

お嬢様二人の幽閉

 

私は信じれなかった。だけど、メイドは嘘を言っている感じではなかった。そして、自分はもうここには来れないと、それだけを伝えメイドはいなくなった。

 

こあの入れた紅茶が塩っ辛かった

 

わたしは、涙を思い出した

 

喜怒哀楽の全てを教えてくれた十六夜様の死。・・私を廃人の様にさせるのには、それだけで充分だった。今はなにも考えたくなかった・・・・・・

 

 

そんななか、あの女が来た。スカーレット妃だ。彼女は、私にこういい、書類の山を突き付けた

 

『これを黙ってやれ』

 

軽く目を通す・・・表向き、吸血鬼を生かす手順、だが裏は吸血鬼を殺す手順だ。一通り見たら、妃が話し掛けてきた

 

『これを見て、なんだとおもう?』

 

『吸血鬼、いや、お嬢様二人を殺す算段・・』

 

正直に私は答えた。すると、妃から鋭い視線を感じた

 

『賢すぎると、早死にするわよ?・・これは不老不死の手法・・・わかるわよね?メイドからも聞いたわよね?十六夜はなぜ死んだ?』

 

十六夜様は、なにかの実験の反対を・・・!・・これのことか・・・・私は・・・死ぬのが怖くなっていた。楽しい日々、幸せな日々を覚えてしまったことで、それを失うのが怖く・・・

 

十六夜の子供、レミリア様だけでも守る為。真相を明かす為。

 

・・・・私は・・・了承した。

 

 

・・・守る為・・・明かす為・・そう自分に言い聞かせ、実験、研究を始めた

 

 

嘘!!本当は、ただ、死にたくなかった!!妃が怖かった!!もっと、ここにいたかった!!それだけの理由。保身だけを考えての了承・・・・

 

後になり、後悔する決断だった。十六夜様申し訳ございませんでした・・・・・

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