目の能力者と神霊龍   作:如月ルイ

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クエスト名:医療の進歩へ
クエスト達成条件:モンスターの濃汁2つの納品
報酬:ギィギの素材と2500z
場所:凍土
依頼主:不明




第三章 真実と嘘の世界で
一話 凍土に響く


「ううーんっ!」

僕は満月の下で思いきりけのびをした。

息を吸うと凍土の冷たい空気が肺へと運ばれる。

 

「さてと………」

僕は今一人だ。

みんなと一緒にクエストを受注したんだけど、遅れちゃったみたいでね。あはは。

だからみんなが帰ってくる前に一人でクエストを受注してみた。

 

「それにしてもここって寒いな~♪嫌になっちゃうよ~♪」

さっき、ホットドリンクを飲んだんだけど………月を見てボーッとしてたから効果が無くなっちゃったかな?

もう一本飲んどこっと♪

「………ゴクッ。プハッ!ポカポカ~♪」

それじゃ!行ってみますかね~っと。

足取り軽く。僕は凍土の冷たい地面をスキップで進んだ。

 

 

「おっ!いたいた~♪」

洞窟のなかには白いぐにゅぐにゅのモンスターがいた。

このモンスターは『ギィギ』と言うらしい。

今回のクエストの素材はこいつから採れるらしい。

 

「ギィッ!」

「わ!」

右手にギィギが食いついてきた。

「ふぅ、驚いたな~。こっちからも反撃だよ★」

ギィギを腕から離して上へ放り投げる。

ジャキンッ

僕はすぐに背中の双剣を取り出して構える。

「それじゃ…………殺っちゃうよ♪」

ダッ!

落下するギィギに向かって双剣を向けながら突っ込む。

ブシュッ!!!

そして、突き刺さった瞬間に………

バシュンッ!!!

引き裂きながら、直進した。

 

………グチャ

 

背後でギィギが地面に落ちる音がした。

気味の良い音じゃないね。

「さてと~、採取しなきゃね~♪」

双剣をしまいながら振り向いて、ズタズタになったギィギへ近づく。

そして、右手でポーチから瓶を取り出す。

さらに、ギィギを左手で持ち上げて瓶の上へ持ってくる。

すると、自然にギィギから青紫色のなんとも言えない液体が瓶のなかに溜まっていった。

一杯になったのでギィギを置いて、瓶に蓋をした。

 

「出来上がり♪」

あと一つだったよね~。確か近くに卵が合ったよね、どこだったかな?

辺りをキョロキョロを見渡して見るがそれらしいものはないようだ。

「う~ん。困ったなぁ~」

「ギャウッ?」

「ん?」

声がしたのでその方向を見ると、『バギィ』と呼ばれている肉食のモンスターがこちらを不思議そうにみていた。

 

「ちょっと脅かしてあげよっかな♪」

そうだ!シンタロー君とキドと戦った『リオレウス』とか言うのになってみよっかな。

目を瞑って紅いあの飛龍を思い浮かべる。

 

「……………欺く」

呟くと、目を奥が熱くなる。

始めてこの力を使ったのは、鏡の前だったかな。

母さんの姿になってて………いや、今は思い出さないでいよう。

 

「ギャウッ!!ギャウッ!ギャウッ!」

ぷっ、ぷはははッ!

目を真ん丸にしてこちらをみるバギィを見ていると笑いが止まらなくなった。

 

「おっと、こんなことしてる場合じゃなかったんだよね。」

今はギィギから、あの液体を採取して納品しないとね。

 

その時だった。

背筋が凍りつくような感覚。何かに見られている。

急いで回りを見渡すが何も居ない。

さっきまでいたバギィもどこかへと逃げ出している。

見えないモンスターがいるのだろうか。

見えないのならと思い、耳を澄ましてみる。

 

洞窟の中なので、外から聞こえる吹雪のおとが微かに聞こえてくる。

「ググググ………………」

聞こえる。

何かの声だろうか。

どこから聞こえるんだ?

「ググググッ…………」

「っ!!」

分かった!!

この声は……………僕の…………真上から聞こえている。

静かに顔を上へ向ける。

「ググ…………」

「…………………ど、どうも~。あはは。」

「ググググッッッッッ!!!!!!」

「う、うわっっ!!!」

いきなり目の前へ落下してきた。

下りてきたこのモンスターは、本には乗っていない紫のモンスターだった。




新種モンスター発表!
名前:(紫氷龍)アルガウス

容姿:紫の体で、背中に棘がある。例えれば、べリオロスを紫にして背中に棘を着けたようなモンスター。

特徴:洞窟の中に生息している。毒と氷の技を使いハンターを撹乱する。
洞窟の天井に張り付き、ハンターが真下を通った瞬間に落下してくるので注意。
毒ブレスは、当たると猛毒になってしまう。
猛毒状態になっているときに氷のレイザーを食らってしまうとほぼ確実に死んでしまうだろう。

有効な属性と弱点:火の属性と雷の属性に弱いようだ。背中の棘を破壊すると、柔らかい皮膚が見える。そこを集中的に攻撃すれば、勝機も見えてくるだろう。

※クエスト中に突然現れる事件が多発しております。
腕に自信のないハンターの皆さんは、即座に退避してください。
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