アヤノ「そう。私は待っていたの。」
シンタロー「もう待たせたりしないからな」
シンタロー君はおもむろに壁どんを、、、
シンタロー「しねぇよ!?」
アヤノ「え、、しないの、、、」
シンタロー「そんな目で俺を見るなよぉぉっっ!!」
一話 待っていてくれるだろうか
目を覚ますと暗闇のなかにいた。真っ暗。光が当たらないせいなのか、それとも、もともと光源がない場所なのか。
重力もないようで浮かんでいるようだ。上も下も右も左もわからなかった。
というか、自分が誰なのかさえ分からなかった。
思い出せたのは、1つの屋敷と夫。そして、娘と孫。
どうして自分のことが思い出せないんだろうか。
この記憶は作り物なのか?しかし、そうだとするならばどうしてこんなに寂しいんだろうか………
目を閉じる
そして、必死に昔の出来事を思い返そうとする。
しかし、暗闇のなかに浮かぶのは恐ろしい人間の存在。
そう、私を殺そうとしているのだ。
『殺してやる!この化け物め!』
そうだ。思い出した…………私は………
____『化け物』なのだ。
その瞬間に記憶は、頭のなかを駆け巡った。
たいまつを持った人間
銃を向ける人間
剣を振りかざす人間
そして、私に微笑むあの男。
最後の記憶は、あの暗闇。
そして、私に囁きかけるあの冴える蛇
私はほとんどのことを思い出した。名前はアザミ。夫の名前も。娘と孫の名前も。
目を開く。
すると、目の前には先程の暗闇ではなく砂だらけの場所になっていた。夏とは違った暑さが体を包み込む
昔のように考えているだけで時間が過ぎてしまったようだ。
「どこへ行こう………」
誰かに見つかってはいけない。人間に見つかればあの頃のようになってしまう。私は人間に殺されるのが怖いわけではない。
大体、私は死なないのだから。
むしろ、怖いのは私が簡単に人間を殺してしまうのが怖いのだ。
私は辺りを見渡した。
どこか隠れられる場所を探すため。
「ん?」
私は辺りを見渡していたのだが、視線は1つの人影に集中した。
大きな洞窟の穴の前に白い髪に白い肌をした青年がいたのだ。
私は自分の目を疑った。
「ツキ…ヒコ……?」
まさか………そんなはずがない。
あの頃から既に200年は経っているはずだ。
生きているわけがない。
しかし、その青年はツキヒコに見えた。
「あっ!」
ツキヒコと思われる男は白く長いふわふわとした髪をした少女となにかを話している。
「どうして………シオンとツキヒコが………?」
いや、シオンが生きているのはあり得ることなのか。いや、しかしどうしてツキヒコが生きているのだ。
色々な疑問が頭を埋め尽くすが今しなければいけないのは、二人にあってちゃんと謝ることだ。
私は一歩足を進めた。
「ギュア!」
しかし、目の前に砂のなかから魚のような生き物が現れた。
「な、なぜ邪魔をするのだ!!」
「ギュアッ!」
コイツ!もう知らんぞっ!
「目を合わせる!」
私がそうゆうと目の奥が熱くなった。
「………」
魚のような生き物は目の前で石になった。
「すまんな。軽めにしておいたからじきに動けるようになる。」
私はシオンたちがいた場所に目を向けた。
「は………」
………がしかし、その場所にはもう二人の姿は見えなかった。
「おい!ツキヒコ!!シオン!!どこだ!!」
私は走った…………洞窟まで。
*
「はぁ……はぁ……」
やっとの思いで洞窟へついた。
しかし、洞窟の中には、人どころか生き物もいなかった。
「どこへ………行ったのだ………」
私は………二人に伝えなければいけないことがあったのに………
私はその場に膝をついて倒れた。
なんとかして探さなければ………この能力を使ってでも………
私は人間が言うところの眠気とやらに襲われた。
なぜか足に鋭い痛みも感じた。
目線を下へやると切り傷があった。毒を盛られたのか………
いよいよ目を閉じてしまった。
なにも見えず、考えることすら難しくなってきた。
二人とも……待っていてくれるだろうか………こんな私でも待っていてくれるだろうか………
エネ「ご主人!」
黒シンタロー「、、、なんだよ。」
エネ「う、、、(弄りにくい!」
黒シンタロー「用がないなら話しかけるな。うざったいから。」
あはは。シンタロー君?どうしてそんなにぐれてるのかな?
エネ「そうですよ!何か嫌なことでもあったんですか!?」
黒シンタロー「隣人なんかには、分かんないさ。」
え?なに!?ロスメモが始まったの!?
黒シンタロー「悲しそうなフリをしないでくれ。」
シンタロー君いろいろあったんだなぁ。
あ、シンタロー君寝ちゃった。
黒シンタロー「zzZ」
次回に続く!?