目の能力者と神霊龍   作:如月ルイ

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黒シンタロー「ん、、、」
アヤノ「起きた?もう!授業寝ちゃったりしてー!」
微笑むアヤノ。
黒シンタロー「ふん。あんな授業、聞かなくてもいいんだよ。」
アヤノ「ええー!シンタローは頭がよくていいなー!」
しばし、笑い会う二人。

黒シンタロー「あ、そうだアヤノ。この間の、、、」
アヤノ「、、、ごめんね。シンタロー。」
黒シンタロー「え?な、なんだ?」
崩れていく世界。そう。ここは夢のなか。
そして、シンタローが横を見たときにはもうアヤノはいなかった。
いや、正確にはいた。窓の外に、、、。
と、ここで目を覚ました。

黒シンタロー「はぁ、、はぁ、、」
エネ「ご主人!ずいぶんうなされていたようですが、、、大丈夫ですか?」
黒シンタロー「、、、さい」
エネ「え、、、?」
黒シンタロー「五月蝿いんだよっ!!!」


二話 似ている

生まれた意味は分からない……………誰が私と言う存在を作ったのかを……………私は知りたかった。

そして、人間に行き当たった。

 

しかし、私はいつも人間に利用された………

いつもいつも、人間に………

 

人間が憎い。

殺してしまいたい。この世から消してしまいたい…………

 

___しかし、ある日私が出会った青年は違ったのだ。

そう…………違ったのだ。普通の人間とは………

 

『ツキヒコ』その青年はツキヒコという名前だった。

 

目を覚ますと、私はひとつの小屋のなかで寝ていた。

しかし、体は動かない。麻痺効果のある毒が体のなかを巡っているようだ。

 

ガチャ

「おや。起きたか。もう三日もたっているぞ?」

ドアを開いて部屋の中へはいってきたのは、一人の男だった。

 

「う………貴様……私に何をした……!」

「ん?何をいっているんだ?私は君になにもしていないぞ。」

男は本当に分からないような顔をして首をかしげている。

 

「ふん………ならば……なぜ体が動かない……?」

「動かないのか?」

男は今知ったかのような顔をする。人間のこう言うところが嫌いなのだ…………

 

「動かん………指先までしっかりとな………私に何をするつもりなのだ……?」

もういちど指を動かそうとしたが、全くといっていいほど動かない。

 

「何をって……何もするつもりはないよ。いや、することはあるな………」

そう言うと男は私のおでこに濡らした布をおいた。

 

「ひっ、冷たっ………ん……」

「少しの間ここで休むといい。元気になったら出ていっても構わない。それじゃあ。私は狩りにいかなくてはいけないのでしばらく失礼するぞ。」

 

ガチャ

 

男は、一通り言い終わるとドアを開いてどこかへと向かってしまった。

 

「…………なんなのだ……いったい……」

あの男………普通の人間ではない。ツキヒコとは違って、文字通り人類の枠には当てはまらないような………

あいつは、なにかに似ている………

 

「ん…………?」

なにかを感じた。

ゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!

 

「っ!?どうしたと言うのだ!?」

地面が揺れている。地震というやつか!

体が動かない状態でどうしたらいい!?

何もできないではないか!!

 

ガチャ!

「………」

私が目をつぶっていると妙な浮遊感に襲われた。

目を開くと先程の男が私を抱き抱えていた。

 

「っ!?な、何をする!!」

「君を助けるだけさ。」

そう言って男は小屋から私を連れ出した。

外に出て男が「危なかったな。」というと小屋は崩れていった。

そして、地震も収まった。

 

私が男の腕を見ると恐らく落下したナイフか何かが刺さったのであろう傷があった。

 

「馬鹿者!私はあのままでも平気だったのに!!」

「へ、へぇ。普通の人間なら死んでたと思うんだがな。」

男はニコッと笑ってから私を地面へおろした。

 

この男。ツキヒコとは逆の存在のようだ。黒い髪に力強そうな体。本当にツキヒコとは真逆だったのだ。

 

「う………」

「どうした!?人間!!」

男は踞って頭を押さえ始めた。

 

「な、何でもない。平気だ。」

とても、平気そうには見えない。

どうしたらアイツが頭を押さえている理由を知ることができるのだ!?

 

 

「___目を盗む。」

気づいたときにはもうあの能力を使っていた。

 

『く、こんなときに………どこかへ隠れないと……しかし彼女はどうする!?』

男の頭のなかの情報が伝わってきた。しかし、私も使いこなせている訳ではないので一部の情報だけが頭のなかへ流れ込んできた。

 

「すまない。しばらくここで待っていてくれ。」

「おい!まて人間!!」

私が叫び終わる前に男はどこかへ消えてしまった。

 

いったいなんなのだ。

流れ込んできたのは『モンスター』という存在とその知識。そして、あの男の『過去』だった。

 

あの男の家はモンスターという存在にめちゃくちゃにされたようだ。

よくは分からないが恐らく村ひとつが崩壊するほどの力をもつモンスターだ。村は炎に包まれ、アイツの家族も焼かれて死んだ。村の人間も体から炎を取り払うために川に飛び込んで溺れたり、気が狂ったように殺しあったりしている。

 

あの男が見てきたものは想像を絶するような過酷なものだった。しかし、だからと言って私が心を許すわけではない。

 

そんなことを考えていると男は戻ってきて「すまなかったな。」と謝ってきた。恐らくここに置いていったからだろう。

 

「男。貴様はどうして隠れたのだ?」

「い、いや。何でもないさ。それと、私の名前はセンだ。名前で読んでくれ。」

センと言うのか…………名前で読んでやるか。

 

「セン。貴様はいったい、何を隠しているのだ?」

「な、何も隠してない。」

こいつ………

 

「まぁ、いい。もうすぐ体も治るのだろう。」

「あぁ。もうすぐ治るぞ。」

「じゃあ、その時はお前を殺してやる。」

「な、何てことを簡単に言うんだ。驚いたよ。」

センは、頭を掻きながら困ったような表情をしている。

「お前は左手なんだな。」

「ん?何がかな?」

「いや、何でもない。」

センは「そうか。」と言って私を再び抱き上げた。

 

「な、何をするのだ!?」

「とりあえず。君を私の知り合いのところへつれていくんだよ。あぁ。心配はしないでいいよ。」

理由はないが、こいつの言葉は信頼と言うものが出来そうだと思った。

 

「分かった。じゃあ、私をそこへ連れていけ。」

「はいはい。分かったよ。ところで、君の名前は何て言うのかな?」

名前?あぁ。そうか。私の名前か。

 

「アザミだ。」

「アザミって言うのか。いい名前だね」

「ふん………」

 

それにしても、あの地震は一体なんだったのだろうか。あの地震は自然的なものじゃない。恐らく何かが意図的に仕組んだものだ。理由は分からないが。

 

とにかく、今はここがどこなのか……そして、ツキヒコと、シオンを探さなければ…………何としてでも……




黒シンタロー「いつもいつも俺の邪魔ばっかりしやがって!!」
エネ「え、、、ど、どうしたんですか!?ごしゅ、、、
ぐ…なに……を……」
エネの首を絞めるシンタロー君

黒シンタロー「もういい。死ねよ。お前。」
エネはパソコンのなかで弾けて消えた。
黒シンタロー「っ!!?」
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