目の能力者と神霊龍   作:如月ルイ

4 / 18
エリア移動中


三話 戦闘

「キドっ!!」

赤い…………赤い血飛沫は、紫のパーカーを染め上げていく。

「カノっ!後ろだっ!」

ドガッ!

「ぐっ!」

「グワアァァァッッッ!!」

咆哮と吹き飛ばされる仲間の姿。

何でこんなことに………

どうしてこんなことに…………

「思い出すんだ!俺!!」

頭を抱えて踞る。

目を強く瞑り、頭のなかで今までのことを思い出す。

 

「……目に焼き付ける。」

呟いたとたんに目が熱くなった。

そして、今までの記憶が頭のなかを閃光のように駆け抜ける。

「…………思い出した………」

俺達はリオレウスを討伐に来て…………

 

 

 

~追憶~

「なぁ、キド。居場所は分かってるのか?」

「あぁ。俺がアイツにペイントボールを当てておいたからな。次のエリアだ。」

キドは、当たり前だろう。といった感じでパーカーのポケットに手を突っ込みながら言った。

 

「そう言えば、カノ。その背中に付けてるのって………」

「ん?何?あぁ、これ?双剣って言うやつだよ。カッコいいでしょー。」

カノは双剣を取り出して逆手に持ってにこにこ笑った。

確かに双剣はカッコいいが、俺はとてもじゃないがあんな動きはしたくない…………というか、出来ないんだが。

 

「っ!来るぞ!」

「っ…………」

俺も何となく分かった。エリア移動してこちらに来たのだ。

「…………用意しておけよ………。」

 

バサッバサッ!と空から赤いリオレウスが降り立った。

ドシンッと、地面に足がつくと近くにいた、アプトノスなどの中型モンスターが逃げていった。

 

「………行くゾッ!!」

キドの合図で、カノとキドはリオレウスに向かって走っていった。

俺は近くにあった高台に上がってボウガンを取りだし、弾を込める。

 

「グワァァァァッッッッッッ!!!!!」

リオレウスがカノとキドに気付いて咆哮を放つ。

この位置にいても耳を塞ぎたくなるような大きさだ。

案の定カノは耳を塞いで踞った。

しかし、キドは聞こえていないかのようにリオレウスへ向かっていく。

よく見ると耳にはイヤホンがはめられていた。

耳栓効果があるのか………

弾を一通り詰め込み終えたので構えて、スコープを覗く。

そして、照準をリオレウスの翼に合わせる。

バキュンッ!

引き金を引くとボウガンから電撃弾が放たれた。

リオレウスの左の翼に命中して電撃を放つ。

キドたちも必死にリオレウスを切りつけていた。

リオレウスはまだこちらには気づいていないようでキドとカノをずっと攻撃している。

 

キドがリオレウスの尻尾に当たりそうになったが、カノが鬼人化して、尻尾がキドに直撃する前に切り落とした。

「あ、ありがとうな!カノ!」

「ふふーん♪こんなの簡単だよ~」

「グワアァァァァァッッ!」

リオレウスが尻尾を切り落とされたからか咆哮を放った。

 

俺はもう一度引き金を引いた。

バキュンッ!

次は右の翼に命中した。

そして、翼膜が破れた。

「おっ!部位破壊できた。」

さっきキドが翼ばかり重点的に攻撃してくれていたからだろうか。

しかし、次はリオレウスもこちらに気づいたようでこちらを一度見て翼をバザッバザッ!と振って空中に飛び上がった。

「くっ!」

こっちに攻撃をするつもりなのだ。

火球か、掴んでくるのか………どちらせよ避けなければ。

 

「シンタロー!気を付けろっ!そっちにいったぞ!」

「分かってるってんだっ!」

しかし、リオレウスは俺に背を向けて油断していたキドとカノの方を向いた。

 

「キド!お前たちの方に何かしてくるぞっ!!」

「くっ!」

俺が言い終わらないうちにリオレウスはキドに飛び掛かろうとした。

「ぐわっ!」

しかし、攻撃を受けていたのはカノだった。キドはカノに吹き飛ばされて横に倒れていた。

キドも状況を見てカノが助けてくれたことを悟った。

「カノっ!」

「ぐっ!」

リオレウスがカノから離れて再びもとの場所に戻った。

「カノっ!なんで俺を庇った!!」

「守るって……言った…ゴボッ」

カノが血を吐いた。

毒の効果を受けているのだ。

リオレウスは再び火球を放とうと息を吸い込み始める

「キドッ!カノを連れてそこから離れろっ!」

「くっ!カノっ!行くぞ!」

キドがカノに肩を貸してその場から離れた

 

ドゴンッ!バンッ!ドガッ!

リオレウスはキドたちがいた場所に火球を放った。

キドたちも完全に離れていなかった訳ではないので吹き飛ばされていた。

 

「くっ!くそやろうっ!!」

俺が引き金を引くと、麻痺弾が何発か放たれた。

しかし、狙っていた訳ではないのでいくつかは外れてしまった。

しかし、リオレウスを麻痺にするには充分だった。

リオレウスは痺れて動けなくなっている。

「キド!今のうちに回復しろ!カノ!解毒薬持ってきてるだろ!早く飲め!」

二人はポーチから回復薬グレードを取り出して飲み干した。

カノはそのあとすぐに解毒薬を飲んだ。

「カノ!大丈夫か!?」

「平気平気~。」

カノはキドに笑っている。恐らく、カノは痛みをこらえながら、心配を掛けないように能力を使って笑っているのだろう。

 

「そうか。もう、無茶はするなよ!…………心配だからな」

「うん。ありがとー。さてと、行こうか。」

バキュンッ!バキュンッ!バキュンッ!

俺はリオレウスの頭に毒弾を放った。

麻痺効果がきれると同時に毒の効果が出た。

リオレウスは、俺たちに背を向けて逃げようとしている。

しかし、その先にいきなりカノが現れて「あれぇ?逃げちゃうの?僕達を怒らせたらどうなるか………教えてあげるよ。」と言った。

よく見るとキドがどこにもいない………

能力を使っているのか。

「………こっちだ!」

キドか足元に現れて太刀で足を攻撃した。

リオレウスは倒れこんでもがいている。

バキュンッ!と、俺も胴体に通常弾を撃ち込んだ。

 

カノも鬼人化して乱舞を頭に放っている。

鬼人化が終わってカノが離れると次はキドか気刃斬りを浴びせる。

バシュンッ!とキドが大回転気刃斬りを放つと、頭の部位が破壊された。

 

そろそろリオレウスも体力がヤバイだろう。

リオレウスはすぐに立ち上がると、足を引きずって逃げようとした。

「これで………」

ボウガンを構える

「行けっ!シンタロー!」

「シンタロー君っ!最後だよ!!」

引き金に指を当てて照準を合わせる。

バキュンッ!

放たれた貫通弾はリオレウスの胴体を貫いた。

「グ、ワァァ……………」

ドスンッ

リオレウスはその場に倒れた。

俺を高台から降りてリオレウスに近づく。近くで見ると余計に大きい。

 

「カノ!キド!怪我はないか!?」

俺がキドたちに駆け寄ると

「ふふーん♪平気、平気~」

「俺も平気だ。」

と二人とも元気そうに笑った。

「良かったな。」

俺も笑った。

「よし。それじゃあ、素材を剥ぎ取るか」

「………あ、俺はパスだ」

キドが手をあげてフードを被りながら言った。

「あ~。キドは爬虫類とか苦手だったよね!」

「うっ、うるさいっ。」

「じゃあ俺とカノが剥ぎ取るか。」

「ん~?僕いらなーい。」

カノもフードを被りながら言った。

「え?どうしてだ?」

「だって、このあと報酬でいくつかは貰えるでしょ~?なら、今剥ぎ取らなくてもいいじゃん。」

カノは早く帰りたいと言わんばかりに寝転がった

 

「そ、そうか。なら全部俺がもらうな。」

俺はリオレウスに近付いて背中に持っていたナイフでカノとキドの分まで剥ぎ取った。

 

「な、何かわりぃな。みんなでやって、しかも俺は後方支援だったのに全部もらっちまって。」

俺が剥ぎ取り終えてキドたちのところに戻りながらそう言うと「いや、ナイスサポートだったと思うぞ。だよな!カノ!」とキド座り込みながらがカノを見た。

「うんうん!麻痺弾撃ってくれてなかったら、僕なんて毒で死んじゃってたよ。」

 

カノもキドもそう言っていたので俺はありがたく剥ぎ取った素材をすべてもらうことにしたのだった………

 

「よし!それじゃあ、帰るか!」

キドが立ち上がって俺達に言ってきた。

「うん!帰ろうか!」

「おう!帰ろう!」

 

俺達は村に戻って報酬をたんまり受け取った。

 

 

 

………ちなみに俺は、リオレウスの装備を全て揃えることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




近々、みんなの装備を公開します!!
エネ「また~、そんなこと言って途中で無理でした~とかって言うんでしょ?」
うっ、いや!絶対装備は公開します!!

遥「貴音、そんなに人を疑っちゃダメだよ?」
エネ「………プリン」
遥「………まだ怒ってるんだ………」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。