No.9 月と太陽と
組み合わせが変わりニ巡目の第一試合が始まる。
一巡目での組み合わせでの勝率から二順目の組み合わせが決まる。
俺は一巡目で負け無し。つまり、各組み合わせの上位が集まる事になる。
「君が、次の相手かね。」
「ああ、多分そうだ。」
「私の名前はレクス。」
灰色の髪のガタイのいい男。
俺達と同じで高校生らしいのだが、スーツを着ている事や長身である事が大人に見せる。
「さぁ、デュエルです。」
「ああ。」
「「デュエル!」」
FIRST TURN:レクス
「私のターン。カードを5枚伏せる。ターン、エンド。」
レクス 手札0 ライフ8000
モンスター:なし
魔法罠:伏せ5
「俺のターン、ドロー。」
5伏せ…
「《フレンドンキー》を召喚。その効果で、《プラスタートル》を特殊。《プラスタートル》の効果で《フレンドンキー》のレベルを1つ上げ、4にする。」
「レベル4が2体ですか。」
「レベル4の《フレンドンキー》と《プラスタートル》でオーバーレイ。エクシーズ召喚。現れよ、《キングレムリン》。その効果で爬虫類をサーチ。」
《キングレムリン》が通ったと言う事は恐らく、《神の警告》や《奈落の落とし穴》に代表される妨害札はない。
これで、存分に動ける。
(ペンデュラムからエクシーズ・シンクロ・融合に繋げる。それが、EMの動き…だが、逆にエクシーズからペンデュラムに繋げる事も…と言う事か。)
「《パートナーガ》をサーチ。スケール3の《パートナーガ》とスケール5の《チアモール》をセッティング。」
これで、レベル4のモンスターが同時に召喚可能。
「ペンデュラム召喚!《ヒュプノシスター》《ラクダウン》《ウィップバイパー》。」
「一気に3体のモンスターを並べるか。」
「《ウィップバイパー》の効果。《ラクダウン》の攻守を入れ替える。」
一気に打点を上げる。
「《パートナーガ》の効果。場のEMカードは4枚。《ウィップバイパー》の攻撃力を1200上昇。」
「その効果にチェーンして、《ムーブメント》を発動。伏せていた《カドケウス》を破壊して《アイギス》をセット。」
アーティファクト…
早く《カドケウス》をどうにかしないと…
《ウィップバイパー》ATK1700→2900
「くっ、《ウィップバイパー》で《カドケウス》を攻撃。」
「伏せカード、オープン。」
くっ。攻撃反応系か。
「《邪神の大災害》。」
《邪神の大災害》?!Pカードを利用するこのデッキには相性が悪い。
それよりも、《カドケウス》が入っていると言う事は…
「破壊された《アイギス》《アキレウス》《モラルタ》の効果。魔法&罠カードゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚する。」
アーティファクト…
3つの独特の効果を持つテーマ。
1つ目は魔法罠ゾーンに自身をセット出来る事。
2つ目は相手ターンに破壊される事で、場に特殊召還される事。
3つ目は相手ターンに特殊召還されると各々厄介な効果が発動する事。
「チェーン1《カドケウス》の効果。チェーン2《カドケウス》の効果。チェーン3《カドケウス》の効果。チェーン4《モラルタ》。チェーン5《アキレウス》。チェーン6《アイギス》。」
《カドケウス》は他のアーティファクトが特殊されるとドロー。
《モラルタ》は場のカードを対象を取らずに破壊…
《アイギス》は効果対象から守り、《アキレウス》は攻撃対象から守る…
「《アイギス》《アキレウス》の効果で攻撃と効果から守り、《モラルタ》の効果で《ウィップバイパー》を破壊。そして、《カドケウス》の効果。3枚ドロー。」
「くっ。ターン、エンド。」
レクス 手札3 ライフ8000
モンスター:《アキレウス》DEF2200、《アイギス》DEF2500、
《モラルタ》ATK2100、《カドケウス》DEF2400
魔法罠:なし
太一 手札0 ライフ8000
モンスター:《キングレムリン》ATK2300、《ラクダウン》ATK800、《ウィップバイパー》ATK1700、《ヒュプノシスター》ATK1300
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。手札を1枚捨て、《クイックシンクロン》を特殊。《アイギス》と《クイックシンクロン》を墓地へ送り、《アルティマヤツィオルキン》を特殊。」
《アルティマヤツィオルキン》…
自分の場にカードが伏せられる度に7か8のドラゴン族シンクロか、《パワーツール》モンスターを呼ぶ厄介なカード。
確かに、アーティファクトとは相性が良い…
「《スーパイ》を召喚。レベル5《アキレウス》にレベル1スーパイをチューニング。闇に月満ちる時、魔の囁きが聞こえ出す。死へと誘え!シンクロ召喚!いでよ、《月影龍クイラ》!」
月…
「カードを1枚伏せる。《アルティマヤツィオルキン》の効果。太陽昇りし時、全ての闇を照らし出す。降り注げ光よ!シンクロ召喚!いでよ、《太陽龍インティ》!」
太陽…
この2体のモンスターを前に唖然とするしかなかった。
「《インティ》で《ヒュプノシスター》を攻撃。」
《インティ》ATK3000VS《ヒュプノシスター》ATK1300
太一ライフ8000→6300
「《クイラ》で《キングレムリン》を攻撃。」
《クイラ》ATK2500VS《キングレムリン》ATK2300
太一ライフ6300→6100
「《モラルタ》で《ウィップバイパー》を攻撃。」
《モラルタ》ATK2100VS《ウィップバイパー》ATK1700
太一ライフ6100→5700
「ターン、エンド。」
レクス 手札0 ライフ8000
モンスター:《インティ》ATK3000、《クイラ》ATK2500、
《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《モラルタ》ATK2100、
《カドケウス》DEF2400
魔法罠:伏せ1
太一 手札0 ライフ5700
モンスター:《ラクダウン》ATK800、
魔法罠:なし
「俺のターン、ドロー。カードを1枚伏せる。《ラクダウン》を守備に。ターン、エンド。」
レクス 手札0 ライフ8000
モンスター:《インティ》ATK3000、《クイラ》ATK2500、
《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《モラルタ》ATK2100、
《カドケウス》DEF2400
魔法罠:伏せ1
太一 手札0 ライフ5700
モンスター:《ラクダウン》ATK800、
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。《カドケウス》を攻撃表示に。《モラルタ》で《ラクダウン》を攻撃。」
《モラルタ》ATK2100VS《ラクダウン》DEF1800
「《カドケウス》でダイレクト。」
太一ライフ5700→4100
「《クイラ》でダイレクト。」
太一ライフ4100→1600
「《インティ》でダイレクト。」
「《EMコール》を発動。攻撃を無効にし、《リザードロー》と《シルバークロー》をサーチ。」
これで、このターンは凌げたが。
どう出て来る?
「《カドケウス》と《モラルタ》でオーバーレイ。エクシーズ召喚。《デュランダル》!」
アーティファクトの最終兵器…
ここが大勝負か。
「ターン、エンド。」
レクス 手札1 ライフ8000
モンスター:《インティ》ATK3000、《クイラ》ATK2500、
《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《デュランダル》ATK2400
魔法罠:伏せ1
太一 手札2(《リザードロー》、《シルバークロウ》) ライフ1600
モンスター:なし
魔法罠:なし
「俺のターン、ドロー。」
手札は3枚…
エクストラからの特殊も不可…
となるとやれるのは…。
「《リザードロー》と《シルバークロウ》を発動。更に、《リザードロー》の効果。1枚ドロー。そして、《レスキューラット》を発動。効果で、《リザードロー》と《パートナーガ》を手札に。」
「また、ペンデュラムする気か…」
「《リザードロー》を発動し、ペンデュラム召喚。現れよ、《パートナーガ》!そして、《リザードロー》の効果。1枚ドロー。」
これで、準備は整った。
「場にEMカードが2枚ある場合、このカードはリリース無しで召喚する事が出来る。来い、《ハンマーマンモ》!」
「場にEMカードは3種類…攻撃力3500…?!」
「《パートナーガ》の効果。《ハンマーマンモ》の攻撃力を900アップ。」
《ハンマーマンモ》ATK2600→3500
「《ハンマーマンモ》で《デュランダル》を攻撃。」
《ハンマーマンモ》ATK3500VS《デュランダル》ATK2400
レクスライフ8000→6900
「《一時休戦》を発動。互いにカードをドロー、そして、次のターンの終了時まで互いにダメージを受けない。」
これで、相手の手札がなんであれ、次のターンは死なない…
「そして、《天空の虹彩》を発動し、その効果。自分の場のカードを1枚破壊し、オッドアイズカードを手札に加える。《オッドアイズペンデュラムドラゴン》をサーチ。そして、発動。」
これで、次のターン…《相克》を引けば覇王黒龍で一掃出来る。
そうじゃなくても、スケール4以下なら一気に展開出来、《パートナーガ》2体とオッドアイズで一気に決める。
「エンドフェイズ。《オッドアイズペンデュラムドラゴン》の効果で《相生》を手札に。」
レクス 手札3 ライフ6900
モンスター:《インティ》ATK3000、《クイラ》ATK2500、
《アルティマヤツィオルキン》DEF0、
魔法罠:伏せ1
太一 手札1(《相生》) ライフ1600
モンスター:《パートナーガ》DEF2100、《ハンマーマンモ》ATK2600
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。カードを1枚伏せる。そして、《アルティマヤツィオルキン》の効果。《ベエルゼ》をデッキから特殊。」
「《魔王竜ベエルゼ》…!」
戦闘及び効果で破壊されず、ダメージを受けたらその分攻撃力が上がる…
ここに来て最悪のカードだ…
「《ベエルゼ》と《インティ》でその2体を攻撃。」
《ベエルゼ》ATK3000VS《パートナーガ》DEF2100
《インティ》ATK3000VS《ハンマーマンモ》ATK2600
「ターン、エンド。」
レクス 手札2 ライフ6900
モンスター:《インティ》ATK3000、《クイラ》ATK2500、
《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《ベエルゼ》ATK3000
魔法罠:伏せ1
太一 手札1(《相生》) ライフ1600
モンスター:なし
魔法罠:なし
「俺のターン、ドロー。《貪欲な壷》を発動。墓地の5枚を戻し、2枚ドロー。《ドクロバットジョーカー》を召喚。その効果で、《相克》を手札に。」
「《相克》と《相生》…それが貴方の最強のペンデュラムですね?」
「そう。これで、レベル4~7のモンスターが同時に召喚可能。来い、《シルバークロウ》《オッドアイズペンデュラムドラゴン》《パートナーガ》2体。」
一気に攻める。
「その召還時、《砂塵の大竜巻》を発動。《天空の虹彩》を破壊し、手札を1枚伏せる。そして、《アルティマヤツィオルキン》の効果で《クリアウィング》を特殊。」
これでは、《オッドアイズ》を対象には取れない…か。
「《オッドアイズフュージョン》を発動。」
「《オッドアイズフュージョン》?」
「《オッドアイズ》と《パートナーガ》を融合。《オッドアイズボルテックスドラゴン》!」
新たな融合モンスター…
その力を見せてやる。
「《オッドアイズボルテックスドラゴン》の効果。《ベエルゼ》を戻す。」
(対象を取る効果をわざと発動する…?耐性持ちか?)
「通す。」
これで、動ける。
「《シルバークロウ》と《ドクロバットジョーカー》でオーバーレイ。エクシーズ召喚!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」
「融合の次はエクシーズか。」
「《ダークリベリオン》の効果。《インティ》の攻撃力を吸収。トリーズンディスチャージ。」
《ダークリベリオン》ATK2500→4000
《インティ》ATK1500
「《相克》の効果。和合を見定める《相生の魔術師》よ!その神秘の力で、天空高く星を掲げよ!《ダークリベリオン》のランクを7に。」
「ランクを変えた?」
「《相克》の効果。対立を見定める《相克の魔術師》よ!その鋭利なる力で異なる星を1つにせよ!《ダークリベリオン》をレベル7のモンスターとしてエクシーズ素材に出来るようにする。」
これが、勝利への一手…
「レベル7が2体…?!」
「レベル7の《ダークリベリオン》と《ボルテックスドラゴン》でエクシーズ。二色の眼の龍よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!エクシーズ召喚!いでよ、ランク7!怒りの眼輝けし龍!《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》!」
「その…カードは…」
この一手で反撃をする。
「《オッドアイズリベリオン》の効果。相手の場のレベル7以下のモンスター全てを破壊する。」
《インティ》と《アルティマヤツィオルキン》を残し、全てを破壊する。
レクスライフ6900→4900
「ぐっ。」
「《オッドアイズリベリオン》で《インティ》を攻撃。」
《オッドアイズリベリオン》ATK3000VS《インティ》ATK1500
レクスライフ4900→3400
太一ライフ1600→100
「ぐっ。《覇王黒龍》の効果。Pゾーンのカードを全て破壊し、Pゾーンに移動。そして、そのP効果で《ドラゴノックス》を発動。」
「次のターンの準備も完璧か。」
「ターン、エンド。」
レクス 手札1 ライフ6900
モンスター:《アルティマヤツィオルキン》DEF0
魔法罠:伏せ1
太一 手札1(《相生》) ライフ100
モンスター:なし
魔法罠:なし
「私のターン、ドロー。スタンバイフェイズ、《インティ》の効果。《クイラ》を蘇生。更に、カードを1枚伏せる。これで、《ベエルゼ》がフィールドに舞い戻る。」
場には厄介な3体のモンスター…
どう攻略するか…
「ターン、エンド。」
レクス 手札1 ライフ6900
モンスター:《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《クイラ》ATK2500、《ベエルゼ》ATK3000
魔法罠:伏せ2
太一 手札1 ライフ100
モンスター:《パートナーガ》DEF2100
魔法罠:《オッドアイズリベリオン》《ドラゴノックス》
「俺のターン、ドロー。ターン、エンド。」
レクス 手札1 ライフ6900
モンスター:《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《クイラ》ATK2500、《ベエルゼ》ATK3000
魔法罠:伏せ2
太一 手札1 ライフ100
モンスター:《パートナーガ》DEF2100
魔法罠:《オッドアイズリベリオン》《ドラゴノックス》
「私のターン、ドロー。《ブラックホール》を発動。これで、《ベエルゼ》以外のモンスターは全て破壊。更に、《クイラ》の効果で《インティ》を蘇生。《ベエルゼ》でダイレクト。」
「《ドラゴノックス》の効果。自身を破壊してバトルフェイズを終了。」
「ターン、エンド。」
レクス 手札1 ライフ4900
モンスター:《アルティマヤツィオルキン》DEF0、《ベエルゼ》ATK3000
《インティ》ATK3000
魔法罠:伏せ2
太一 手札1 ライフ100
モンスター:なし
魔法罠:《オッドアイズリベリオン》
どうする?
相手のライフは未だに4900…
対するこちらは攻撃力3000より上か攻撃力2900以下のモンスターを置くとライフが無くなる。
壁なんて1体では無駄だ…
「大人しく負けろ。貴様では勝てん。」
「俺のターン、ドロー。《ペンデュラムターン》を発動。《オッドアイズリベリオン》のスケールを8に。そして、《オッドアイズリベリオン》の効果。《パートナーガ》をセッティング。」
これで…
「これで、レベル5~7モンスターが同時に召喚可能。ペンデュラム召喚!現れよ、《パートナーガ》2体、《オッドアイズペンデュラムドラゴン》《ペンデュラムマジシャン》を特殊。そして、《ペンデュラムマジシャン》の効果。《オッドアイズリベリオン》を破壊し、《チアモール》をサーチ。」
「これは…まさか…」
「《チアモール》を召喚し、《パートナーガ》3枚の効果を全て《オッドアイズ》に。」
《オッドアイズペンデュラム》ATK2500→3700→4900→6400
「《チアモール》の効果。《オッドアイズペンデュラムドラゴン》の攻撃力を1000ポイントアップ。」
《オッドアイズペンデュラム》ATK6400→7400
「《オッドアイズペンデュラムドラゴン》で《ベエルゼ》を攻撃。螺旋のストライクバースト!」
《オッドアイズペンデュラムドラゴン》ATK7400VS
《ベエルゼ》ATK3000
レクスライフ4900→-3900
「このダメージ…何て火力だ…」