しばらく書いてなかったので何話か前のものまで遡って書きました。
よろしければどうぞ。
ダブリン
イギリスの隣国でイギリスと似ているようで似ていないアイルランド共和国の首都。
同国唯一の100万都市であり、ダブリンとその周辺都市に同国の総人口の半分弱が住んでいるという正真正銘のアイルランドの中心地。
市内の交通はルアス(路面電車)がありますが。中心部は歩いて周れるほどコンパクトにまとまっておりダブリン城やトリニティ・カレッジなどの主要な観光地は一日あれば十分周れます。
その最大の見どころは(異論もあるとは思いますが)パブです。
パブはパブリックハウスの略ですが、要するに酒場です。
世界中に輸出・販売されているギネスビールはダブリンの醸造所で醸造されており、ダブリンで飲むギネスビールは別格の味わい。
不思議なことにギネスビールはアイルランドを出ると急激に劣化するらしく、イングランド人の音楽評論家イアン・サウスワース曰く「イングランドはギネスビールを飲むには最悪の場所」らしいです。
また、アイルランドは非常に伝統音楽の盛んな国でその主な演奏の場はパブです。
ダブリンのパブでは毎晩のようにセッションが開催されており、生演奏を聴きながらのギネスビールは最高の体験でした。
私はほぼそのためにアイランドに行ったようなものなので感動も一入でした。
なお、アンドリューが士郎と凛を連れて行ったパブはフォーコーツ(国会議事堂のようなもの)の近所にあるThe Brazen Headというパブで実在します。
こちらです↓
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g186605-d189057-Reviews-The_Brazen_Head-Dublin_County_Dublin.html
コッツウォルズ
イングランドの有名なカントリーサイド(田舎)。
イングランド中央部に広がる標高300m以上に達する丘陵地帯の総称で、自作の舞台にしたのはその構成地区の一つ北コッツウォルドにあるストウ=オン=ザ=ウォルドです。
実は10年以上前に一回だけ行ったことがありますが、正直よく覚えてない……
カントリーサイドを楽しむにはちょっと若すぎたのかも知れません。
ヨーロッパの喫茶文化
ヨーロッパの人が休憩中に飲んでいるものは何か?
多くの人は何となく「コーヒーか紅茶を飲んでるんだろうな」と想像しているのではないでしょうか。
大体それで合っているのですが、ではコーヒー派と紅茶派のどちらの方が多いのか、というとこれは圧倒的にコーヒー派が多いです。
以下、コーヒーと紅茶の一人当たり消費量ランキングです。
コーヒー消費量トップ10(2012年のデータ)
1.ルクセンブルク
2.フィンランド
3.デンマーク
4.ノルウェー
5.スイス
6.スウェーデン
7.ドイツ
8.オーストリア
9.カナダ
10.スロヴェニア
紅茶消費量トップ10(2014年のデータ)
1.トルコ
2.アイルランド
3.イギリス
4.ロシア
5.モロッコ
6.ニュージーランド
7.エジプト
8.ポーランド
9.日本
10.サウジアラビア
ご覧の通りコーヒー消費量トップ10はカナダを除いてすべてヨーロッパ。
対して紅茶消費量トップ10はイギリス、アイルランド、ポーランドのみでトルコとロシアを加えてもヨーロッパは5か国です。
つまり、実のところヨーロッパの喫茶文化は圧倒的にコーヒー派が多数です。
ルヴィアの出身国であるフィンランドは堂々の消費量第二位。
フィンランドは法律によって“カハヴィダウコ(kahvitauko)”という15分程度のコーヒーブレイクをとることが決められている筋金入りのコーヒー大好き民族です。
プッラ(菓子パン)と一緒にコーヒーを飲みながらおしゃべりというのがスタンダードな楽しみ方らしいです。
私はヘルシンキに行ったことがあります。
ヘルシンキにマーケット広場という市場で有名な広場があるのですが、ここの飲食を提供する屋台には無料でコーヒーがセットとしてついていました。
食事するにもおしゃべりするにもコーヒーがつきものということですね。
(感想欄に書いてくださった方がいらっしゃいますがフィンランドのコーヒーチェーンであるロバーツコーヒーは福岡にも店舗があります)
というわけで原作ではルヴィアが紅茶の飲んでいるシーンがあった気がしたのですが今回はコーヒーを飲んでることにしました。
二次創作なのでどうかお許しを。
尚、英国の喫茶史については小林章夫先生の『コーヒー・ハウス 18世紀ロンドン、都市の生活史』がとても読みやすく面白いです。
私は大学院時代に著者である小林先生の授業に友人の誘いで潜っていたことがあるのですがとても興味深い内容でした。
スカボローフェア
サイモン&ガーファンクルを思い浮かべる方が多いと思いますが、これはもともとバラッドという形式の伝承曲です。
ルヴィアが合言葉として使った「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」は曲中に登場する魔法のレシピです。
歌詞の解釈は色々ありますが、どうもこの曲は引き裂かれた男女の事を歌っていて
「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」は二人が思いをかなえるための魔法のレシピらしいです。
なお、スカボローという街は実在します。
詳しくはwikipediaをどうぞ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)
ブードゥーの呪い
本当にブードゥー教にウサギの足を使う呪いがあるのかどうかは不明です。
なぜなら元ネタがテレビドラマ『スーパーナチュラル』のエピソードだからです。
ブードゥー自体は良く知られた存在ですが、『スーパーナチュラル』に出てきたウサギの足を使った呪いの伝承があるかどうかわかりませんでした……
申し訳ございません。
アレクサンドラ・ロード・エステート
ロンドン北部のカムデンにある団地。
独特の形状から画面映えするのでよくロケに使われています。
最近の映画だと『キングスマン』の主人公エグジー一家が住んでたのがここ。
時期によっては泊まれるらしいです。
http://portal.nifty.com/kiji/161028197918_1.htm
ついでに『ロード・エルメロイ二世の事件簿』のキャラクターについて
彼らは私が勝手に作ったキャラではなく三田誠先生が創作した公式キャラクターです。
一応、注釈。
グレイ
ロード・エルメロイ二世の内弟子。
小柄で銀髪、いつもフードを被っている。
実はその正体は……『ロード・エルメロイ二世の事件簿』でご確認ください。
アッド
グレイの礼装。
きわめて珍しい会話能力を持った礼装。
普段は箱状だが武器の変形する。
実はその正体は……『ロード・エルメロイ二世の事件簿』でご確認ください。
化野菱理
時計塔の法政科に所属する魔術師。
根源への到達を「馬鹿げている」と評する現実主義者。
魔眼持ち。
詳しくは『ロード・エルメロイ二世の事件簿』でご確認ください。
更新が年数回になってますが、書く作業自体をさぼっていたわけではなく映画のシナリオ書いたり雑文書いたりしてました。
寄稿してる映画情報サイト
https://theriver.jp/author/scriptum8412/
一時創作
https://mypage.syosetu.com/490660/
読んでる方はお分かりと思いますが私は海外旅行が趣味です。
近々チェコに行く予定なので、去年行ったスウェーデンかチェコが舞台にエピソードを書くかも知れません。
どうもFate in UKはリピーターの方がメインのようですが、今後もお付き合いいただければと思います。
では、また。