神殺し(笑)が転生するようですよ? 作:覇龍帝
どっちもチートの集まりだからいけるはず・・・。
これからよろしくお願いします!
「ぱんぱかぱーん、おめでとーございます、貴方には異世界に転生する権利が与えられることとなりましたー! これはとっても珍しいことで、めったに無い、言わば宝くじの1等に当選したようなものなのです! 嬉しいですか? 嬉しいですよね?じゃあいってきてください~!」
「え?」
唐突に目の前に現れた、無駄にテンションの高い金髪で貫頭衣姿の幼女と、その周囲を埋め尽くすように視界一杯に広がる、こちらもやはり貫頭衣姿で背中から白い一対の翼が伸びている金髪女性の群れ。
は?いやいやなんですか?ええ!?いきなり幼女に会って転生とか意味わかんないですけど!?
ん?え、ちょっと!なんか魔方陣を用意してるよ!?は!?
こうなったら!
えいッ!!
「な、なにするかー!?」
転がっていった先で大の字になっていた幼女が立ち上がりながら抗議の声を上げる。
貫頭衣など着ている状態で、転がっていったりするものだから、あちこちがめくれ上がって彼の所からはいろいろ見えてはいけないものが丸見えだった。
なんで転んで行ったかというと彼―――黒崎レンヤは金髪を幼女を思いっきり蹴ったのだ。
「やかましい!いきなり訳がわからんこと言われてはいなんて言えるか!」
「だからと言って幼女の顔面蹴飛ばしますか!?」
「俺は年齢差別はしないっ!」
「女の子ですよ!?」
「男女平等主義!」
「あーもう!剣の王とかいう人にすればよかったです!!」
「なに?ドニを知ってるのか?」
ドニというのは俺の同族だ。俺はカンピオーネというもので神を殺したものだけに与える称号だ。
俺は全部で八柱の神を殺し、同族の中では【漆黒の黒魔王】と厨二心満載な名前で畏怖されていた。
それとここはどこだ?
問いかけながらぐるりと辺りを見回すが、見渡す限り翼の生えた人だらけ。
空を見上げれば、青い空はなく、なんだか薄くぼんやりと白い光を放つ空間がどこまでも広がっているように見える。こいつはわかっているのだろうか?相手は神殺し。同じ居場所にいるだけでもなにが起こるかわからないのに、わざわざ神の国とか名乗っている。いつもなら勝手に闘志が湧き起こってくるはずなのに今回は全く湧き起こらない。
「ここは神の国です!」
「ほぅ」
えっへんとばかりに薄い胸を張る幼女に、気のない返事をレンヤは返す。
「最初の話に戻りますが、貴方には異世界に転生する権利が与えられることになりました」
「いやいやいらない。さっさと護堂やドニがいるところに帰せ」
「ぶー!なら説明をしたらいってくれます?」
頬を含まらせながら言ってくる。
「おもしろそうだったら行ってやる」
「むー。いいですけど。まず私は貴方達が神様と呼ぶ概念であり、周りのエロいねーちゃん達は、普通天使とか呼ばれるエロい人達です。」
途端にブーイングが巻き起こるが、幼女の一睨みですぐに静かになる。
周りを見渡してみると確かにエロい。胸は全員でかくスタイルも抜群だ。
「なら俺の敵だな」
「ちょ!待ってくださいよ!あなたの強さは我々神の中でも知れ渡ってるんですから!」
「でもさっきから権能の気配が感じられないんだが?お前は秩序を守ってる神なのか?」
「おしいですね。私は私です。それ以外の何者でもありません。全てを創造し、束ねて支配する者です」
「ふーん。それで?」
わざと卑屈に聞こえる言い回しでレンヤが言うと、幼女が顔をしかめた。
「信じてませんね貴方。いいですけど別に。私が貴方の前に姿を現したのには当然ワケがあります、それは貴方にお願いがあるからです」
「それが異世界に転生する権利とどう関係があるわけ?」
「それ自体が私のお願いです。つまり貴方に私が指定する世界に行ってほしいんですよ」
幼女神が指定する世界にいく?つまりは俺やドニたちがいた世界とは全く違う世界に行けということか?
「なんでまた俺が」
当然といえば当然過ぎる疑問を口にするレンヤだった。
まさか貴方こそ選ばれし者なのですとか言う使い古された設定でもあるわけでもないだろうにと思うレンヤに、幼女ははっきりと告げる。
「それは貴方が選ばれた人だからです!」
「あ?」
「嘘です。冗談です!すいません」
まず自分はパンドラに魔王という名のものに転生させられ今度はほかの世界に転生といた。
また小さく起こる拍手の音。
「お前らー! 私になんか不満でもあるのかー!?」
絶叫する幼女の問いかけに、ほとんど全員が深く頷くのが見えた。
天使も大変なんだな。魔王の俺が心配するのもおかしいが日頃の鬱憤が溜まってるのだろう。
「うん、もういい。後は私が説明するから、お前らどっか行って。話が進まないし私の心が多分ぽっきりと折れる」
幼女神をメンタルが持たないのか天使たちに去れと命令する。
レンヤの周りにいた天使たちはレンヤに笑顔を振りまきながら消えていく。
天使もいいものだ。
≪特典・天使の微笑を獲得≫
なんだこれはと首を傾げるレンヤだったが、ひざをついていた幼女がなんとかもちなおして立ち上がったのに気づいて注意をそちらへ向けた。
「えーと、選ばれた者と言うのは嘘ですが、すべて嘘というわけでもないんですよ。世界の壁を超えて他の世界に存在させられる人と言うのは誰でもいいわけではないので」
「じゃあ俺は壁を越えられると?」
「はい。ある程度常識があり力があればいけます。例で言うと草薙護堂やドニとかいう貴方の同族はクソですからいけません。草薙護堂は無自覚ハーレムでみてるだけでいらいらします。ドニは戦闘狂でバカでもっとイライラします」
思いっきり個人の気持ちが入ってるじゃねぇか。
「ずばり異世界の名前は?」
「えっと【ハイスクールD×D】ですね」
は・・・?なんだそのぱっとしない名前は・・・・・。
ラノベにでもありそうな名前じゃねぇか。
「どんなところだ?」
「たしか……結構胸だの全裸だののシーンが多いとかそんな感じのところですね!あ!でも神もいますしまつろわぬ神も存在しますし、悪魔も天使も堕天使もいます!強者も大勢います!」
最初のほうは納得いかなかったが、最期のほうは結構面白そうだ。
「うーん……まぁ、これから転生する世界の『ハイスクールD×D』とは大分違う世界ですね。本軸は同じなんだけどそれに付属するモノが違うっていうですかね?ちょっと違った世界観が投入されてます」
つまり、『ハイスクールD×D』という名の世界ではあるが、そのままの世界ではないということになるのか?
ストーリーとか、キャラクターとか、そういう細かいところが違っても俺はわからないから聞いてもしょうがないか……。
ふと幼女の顔をみると暗い感じになってるのでいろいろ神々のなかでもあるんだろう。
仕方ない。レンヤは覚悟を決めた。
「わかった。行ってやる」
「酷く面倒なことに巻き込んでしまって申し訳ありませんが、了承して頂いたこと、誠に感謝致します、蓮弥さん」
深々と頭を下げる幼女。
こういう時、幼女の外見というのはどうにも困ったものだよな、と蓮弥は思う。
別に悪いことをしているわけではないのに、なんとなく幼女に頭を下げさせている自分が何か悪いことをしているような気分にさせられるからだ。
しかも面白そうなところなので行くしかない。
カンピオーネとはこういうものだ。
「あ、さて。一度あちらに行ってもらうと、数十年くらいはあちらで暮らしてもらわなければならないわけですが、それに先立って、この神である私より、恩恵を差し上げようと思います」
「恩恵?それって特典のことか?」
「え!?なんで知ってるんですか!?」
幼女は大きく目を見開いて聞いてくる。
「え?いやさっき天使たちから【天使の微笑】を獲得しましたって頭の中に出てきたんだが?」
「あのエロ女どもめ・・・・・」
幼女は冷たい言葉でまるで食い殺すような目だった。
「ま、まぁ、そんな感じです!それと別に異世界に行っても権能は使えますし貴方が持っていた武器も持っていけます。それと特典は条件を満たすことでもらえます。今回私があげるのは【千里眼】です」
権能や武器を持っていけるのはいいことだ。どうせなら俺の仲間も連れて行きたかったが・・・・。
「仲間ですかぁ~。もしかしたらいつか連れて行くことができるかもしれませんよ?」
「まぁ、確率として受け取っておくよ」
レンヤは心を決めた。
再び転生するがどんな世界はわからないが頑張るしかない。
「よし、じゃあ行くか」
「それでは、またすぐ会うかもしれませんがいってらっしゃいです!」
「ああ、行ってくる」
ガコッと、音がした。
突然の浮遊感と、俺が居た場所だけ黒くなっている……いや、穴が空いている。
「おい・・・・」
「このッ!」
「こっ、んのアホおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
≪特典・悪魔の罠を獲得しました≫
あの幼女神、あったら絶対殺す。待ってろよ!!
こうして黒崎レンヤのニューライフが始まった。
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