鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください……   作:ふーあいあむ

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四十一話

「……なるほど」

 

尻餅をついた状態のまま、黒ロリなのはさんは呟いた。

何が“なるほど”なの?

 

「曲がり角で異性とぶつかる……それはこの世界における、恋に落ちる男女の典型的な出逢い方という私の中の情報は正しいようですね」

「……はぁ?」

 

何言ってんの、この人?

 

「臀部から伝わる、この涙が出るほどの衝撃…………これが、恋」

「んな訳ねえだろ」

 

単純に尻打っただけの痛みだろ。

 

「“恋”とは気持ち悪いものなのですね」

「ちげーから。それ尻打って気分悪くなってるだけだから」

 

本当に何なの?

 

「で……これは何の冗談ですか、なのはさん」

「む……今、ナノハと言いましたか?」

 

は?

 

「ナノハとはどういう関係ですか?」

「えっ……うーん…………ソウルメイト?」

「なるほど……つまり私の恋敵、と」

「ごめん、意味わかんない」

 

というか……。

 

「なのはさんじゃないの?」

「……これは失念していました。まだ名乗っていませんでしたね」

 

黒ロリなのはさんは立ち上がり、スカートの端を摘まむと優雅にお辞儀をした。

 

「初めまして、私はシュテル・ザ・デストラクター。愛情を込めて“ハニー”とお呼びください、ダーリン」

「お前イカれてるのか?」

 

 

 

 

 

 

「それで、ここはどこなんだ?」

「地球の日本、そこにある海鳴市という場所です」

 

結局、あてのない俺にはハニーに頼る以外の選択がなく共に行動することになった。

 

「亀裂がどうのとか言っていましたが…………ダーリンは何処から来たんですか?」

「愛してるよ、ハニー」

「…………きゃん♡」

 

ハニーは頬に手を当てて無表情のまま照れる。器用だな。

面倒臭くなったらこれを言えばいい、というのをこの数分で学んだ。

 

「はぁ……」

「結婚しますか?」

「頼むから脈絡ある会話をしてくれよ、ハニー……」

「……きゃん♡」

 

もうヤダこいつ。

それにしても……。

 

「……なぁハニー、おかしくないか? あまりにも人の気配がしない」

 

さっきからずっと歩き続けているが人っ子一人いない。

 

「あぁ、それは結界が張られていますからね。当然ですよ」

「は?」

 

結界?

 

「……誰が?」

「管理局……ですかね」

「………………………………何で?」

「私たちを止めるため?」

 

止めるため?

たち(・・)

 

 

「ーーーーそこの人たち、待ってください!」

 

 

新たな乱入者が来たのは、俺が混乱の渦中にいる時だった。

その声は空から聞こえてくる。

 

「……また来ましたか、ナノハ」

「シュテルちゃん! ……と、知らないお兄さん……?」

 

声の方を向く。

そこには……。

 

「あー……もうちょっとで見えるんだけどなぁ……」

「見え……? …………に、にゃぁぁあああああああっ!?」

 

白いバリアジャケットを来た……これまたなのはさんに似た少女が浮いていた。

 

「むっ、浮気は許しませんよダーリン。ナノハも誘惑しないでください」

「し、してないよぅ!」

 

しまらねぇなぁ……。

白ロリなのはさんはゆっくりと地面に下りてくる。

 

 

「ーーーー時空管理局嘱託魔導師、高町なのはですっ! 今度こそ、お話聞かせてもらうよ! シュテルちゃん!」

「お断りします」

「…………えっ? あれ、なのはさん本人?」

 

何でロリになってるんだ?

 




《ファースト・コンタクト ※デコ助視点》

それは私が友人の家に行く日のことです。
篠崎くんに振られ、正直落ち込んでいました。
そんな私を見かねてか友人が「遊ぼう」と言ってきたのです。

「気をつかってくれているんですよね」

……ありがたいです。

「……ん?」

その時でした。
空が突然暗くなったのです。
何かと思って上を見上げたら、そこには………………。
















「ーーーーロードローラーだッ!無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」



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