鮮烈なのは構わないけど、俺を巻き込まないでください…… 作:ふーあいあむ
ダメだ……忙しすぎる……。
申し訳ありませんが少し更新速度が落ちます。なるだけ三日に一回を目安にやりますが、今日のように間に合わないことがあるかもしれません。
おまけ
《一方その頃……》
ヴィヴィオ:先輩……遅いなぁ……。
「ーーーーお待たせしました、ケーキセットになります」
現在、俺は翠屋の手伝いをしている。
士郎さんの言うとおり、かなり繁盛しているようだ。開店しからそう経たないにも関わらずぞくぞくと客が入ってくる。
「すいませーん! オーダーお願いしまーす」
「あ、はーい」
ちなみに“手伝い”とはホールスタッフだ。
さすがに飲食店で調理スタッフはできないからな。資格とかないし……たぶん。
「すいませーん!」
……もしも、このままこの店でバイトすることになったとしたら歩合制がいいなぁ。
「やぁ、チヒロくん。お疲れさま」
「超疲れましたよ……」
昼を過ぎ、客足が少しだけ途絶えてきたのを見計らって休憩に入った。
……すぐにまたたくさん来るのだろう、
「お客様は神様なんかじゃあねぇ…………アレは悪魔だ……地獄からの使者だ……!」
「は、ははは……」
笑いごとじゃねえよ……マジで。
「……で、どうでしたか?」
「うん……聞いてみたけど、誰も君のことを知らないようだ」
「……そうですか」
確かに来た客は多かった。だが、その中で“俺を知っている”なんて条件が付けば……確率はかなり低いだろう。
ピンポイントで、なんてのはかなりキツい。
「う~む……どうしますかねぇ……」
「……そうだねぇ」
とりあえずこの後も手伝いながら聞き込みを続けてみて……見付からなかったらどうしよう?
「記憶が戻れば手っ取り早いんだけどなぁ……」
「……あ、そっか。チヒロくん、君、記憶喪失なんだったね。忘れてたよ」
「むしろどうやったらそんな重大なこと忘れるんすか……?」
「いやほら……すごく落ち着いてるし?」
……あんたの評価はもはや酷いとこまで落ちたぞ。
「ーーーーは~い、ワンちゃん! ちょっと遅くなっちゃったけど、お昼ごはんよ~♪」
桃子さんが嬉しそうにやって来る。犬扱いについては無視することにした。
よし、メシ食って午後も頑張るか! ……って、なんかもう普通にバイトしてるみたいだ。
「はい、いっぱい食べてーーーーあっ」
何だ?
「うふふ……お手!」
……はい、無視無視。
やはりというか、客足が戻ってきて現在混雑なう。
おやつの時間だからか今度は子連れ客が多いようだ。
「おにーちゃーん! ばいばぁーい!」
「じゃーなー! 気を付けて帰れよー!」
二歳くらいだろうか、小さな女の子がお母さんに抱っこされて手を振って帰っていった。
よくわからんがさっきからガキどもに懐かれまくってる。
ーーーーカランカラン。
「あ、いらっしゃいませ」
ドアベルが鳴り、入り口を見ると女性客が二人。
金髪の女と黒髪の女……あ、黒髪の方は光の角度によって紫っぽくも見えるな。
「ん? 何よ、アンタ? 見ない顔ね」
パツキン女ムカつく。
初対面にする言い方じゃねーぞ、それ。
「喧嘩売ってんのか?」
「あん? 何よ、やるの?」
「えっ!? えっ!?」
俺とパツキン女のガンのくれ合いに黒髪女はあたふたしている。
「ーーーーおぉ! アリサちゃん、すずかちゃん、今日も来てくれたんだね」
そこに士郎さんがやってくる。
アリサ? すずか? 誰?
「士郎さん、こんにちは」
「よ、よかったよぉ……ありがとう、士郎さん」
……士郎さんの、知り合い?
「し、士郎さん……この人たちは?」
「ん、あぁ、そうだった。二人とも、紹介するよ。この子は篠崎チヒロくん……訳あって
厳密に言えば、俺を助けてくれてるからせめてもの恩返しにって感じだけどな。
んで、この人たちは?
「で、チヒロくん。彼女たちはーーーー僕の末の娘の幼馴染みなんだ」
アリサたちの士郎さんを呼ぶときの呼称がわからない……!