魔法世界の混沌   作:逸環

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原作キャラが、ようやく登場します。


最後の日。

5月8日。

それは、史実であればオルレアン解放が終了する日。

実際、現状を考察すると順調に行けば今日でオルレアンは解放できる。

 

しかし、その歴史と見解は覆された。

 

 

 

 

 

 

「前線より報告!!怪しげな力を使う者たちが敵軍に現れ、戦況は我が軍が不利です!!!」

 

「怪しげな力ですと?!」

 

 

正午を越える頃、テントに駆け入った兵士からの報告に、ジル・ド・レェが驚きのあまり叫ぶ。

 

 

「………魔法かもしれません」

 

「むしろ、それ以外にあるのか?」

 

 

小声で俺に耳打ちをするジャンヌに、肯定の意を返す。

 

 

「………どうされますか?」

 

 

遠慮をするように訊ねるジャンヌ。

その顔を見たら、言うことなど決まっている。

 

 

 

 

 

 

「ワイルドカードを切るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体をマントで完全に覆い、明らかに魔法が使われているであろう地点まで全力で走る。

走る道中に転がる死体や怪我人からの血生臭い臭いが鼻につき、渇きを促進するのをこらえる。

 

そしてなにより問題はもう一つ、

 

 

「熱い。暑いじゃなくて熱い」

 

 

うん。

吸血鬼ボディマジしんどい。

完全に体を覆っても、まだ熱さが残る。

 

 

「ま、あいつのためと思えばどうにか。と、あいつか?」

 

 

フランス軍に対し、魔法(おそらく『魔法の射手』)を放っている二人組み。

 

………て、あれ?

片方の金髪幼女は、どこかで見た気がするんだが?

どこで見たんだ?

ここに来てから見た人間には、あんなのは誰一人としていなかったというのに。

…いや、分からないことを考えている暇は、今はないか。

 

そんなことは、どうでもいい。

 

そら、到着だ。

 

 

「おいテメエらぁっ!人様相手に何してくれてんだぁっ!?」

 

 

とりあえず、まずは威嚇。

 

 

「何って、戦争だが?というかお前こそなんだ?」

 

 

幼女のほうが言う。

ところで、本当に誰だろうか?

隣のイケメンには見覚えが無いのだが。

 

 

「いいってエヴァ。そんな怪しいやつにかまうな」

 

「でも兄様」

 

 

………………………エヴァ?

エヴァってーとあれか?

汎用○型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンか?

いや、んなわけないか。

 

さて、考えよう。

 

ここはネギまの世界。

金髪幼女。

原作から六百年前の時代。

金髪幼女。

魔法。

金髪幼女。

 

………………………あれ?

 

 

 

「あああああああああああああああああああああぁぁっぁぁっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっっっっっっ!!!!!!!!!!!!」

 

「「うるさっ?!」」

 

 

思い出した!

 

 

「お前!『エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル』だろ!!」

 

「なぜ分かった?!」

 

 

エヴァンジェリンが驚愕する。

ところで、エヴァンジェリンに兄がいただろうか?

いなかったとは思うんだが。

 

 

「………!エヴァは軍を相手にしてくれ!私がこいつを殺る!!」

 

「兄様?!」

 

「殺るって…………。最近のガキは物騒でいけない」

 

 

そんな俺は17歳。

さあ、戦闘開始だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょこまかと逃げるんじゃない!!!」

 

 

「ん~?もう大丈夫か?」

 

 

 

場所がうまいこと日陰になるように誘導して逃げつつ、相手の戦力把握に努める。

 

 

「『投影開始(トレース・オン)』、『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』!!」

 

 

剣を無理やり捻じ曲げ、矢にしたような剣がマクダウェル兄の手元に現れる。

 

………間違いないな。

転生者だ。

しかも、『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』を特典に付けてやがる。

あれは、俺を殺し尽くせるであろう能力の一つだぞ。

 

 

「ま、大丈夫だがね。行け!獣たち!!」

 

 

能力を隠すため木々を利用し、あたかも最初からこの周辺に配置していたかのように、獣たちを繰り出す。

 

さて、この戦い、いったいどうなることやら。

 

 

 




というわけで、最初に登場した原作キャラは『エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル』でした!
まあ、なんかおかしなのがくっついていますが。
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