魔法世界の混沌   作:逸環

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ここから先は、連載当初から予定していた部分です。



復讐の福音編的なの。
消える光、広がる闇。


「よっ、ほっ、それっ」

 

「「「「「「「「ガピーッッ!!」」」」」」」」

 

 

 

脱げビームを放つロボたちの首を、一体一体丁寧に刎ねる。

なにせこいつら、俺まで脱がそうとしてきたからな。

 

 

「男を脱がして、何が楽しいんだか」

 

 

ぼやきつつも、また一体の首を刎ねる。

空を見上げるとネギが超と戦い。

近くの屋根を見ると、うちの子供たちが順調にロボを粉砕している。

 

あ、タカミチが鬼神兵をやった。

 

そんな風にあちこち余所見をしながらロボの首を刎ねていると、

 

 

ズギュゥゥゥッッ!!

 

 

「ん?」

 

 

後ろから聞こえる音に振り向くと、俺の分体の内の一体が黒い渦巻く球体の中に居た。

これって…、アレか?

 

パシュンッ!という音とともに、目の前から消え去る分体と球体。

確定だな。

 

 

「時間跳躍弾か!」

 

 

いったい誰が撃っているのかは分からないが、音が聞こえなかったということはよっぽど高性能な銃と狙撃手が居るんだろう。

まずはこの場からの離だつがひつようっ?!

 

 

「…うっわ」

 

 

離脱しようとした時には既に、四方全てを球体で囲まれ脱出口が失われていた。

 

 

ズギュゥゥゥッッ!!

 

 

動きが止まったと同時に、俺の身体を覆う球体。

どうやら、本当に優秀な狙撃手がいるみたいだな。

 

 

 

 

~Side茶々丸の二万体いる妹達(シスターズ)の『カラクリ10032号』~

 

 

「ミッションコンプリートですと、カラクリはドヤ顔で言います」

 

 

マスターからカラクリに告げられた任務は、『水無月 六禄』神父の狙撃。

なんでも、行動によってはマスターの計画において、最大級の障害となるお方とのことでしたが。

 

 

「む?四時の方角から何者かが急接近していますと、カラクリは驚きながら言います」

 

 

いったい、何者なのでしょうか?

 

 

「父さんをぉぉぉぉっっ!!どぉこにやったぁぁぁぁっっ!?」

 

「あ、バーサーカーでしたかと、カラクリは色々諦めながら言います」

 

 

女子として色々残念な表情をした方が、こちらに全力で近づいてきます。

もはやアレは完璧にバーサーカーでしょう。

 

そのバーサーカーに狙撃銃を向けて、狙いを絞る。

ま、とりあえず、

 

 

「アリーヴェデルチと、カラクリは格好つけながら別れを告げます」

 

 

時間跳躍弾で決めてしまいましょう。

 

 

 

 

 

~Side主人公~

 

 

時間移動が完了したらしく球体が消え、先に飛ばされた分体が体内に戻ってくる。

視界の奥のほうに見えるのは、どうやら決着がついたらしいネギと超。

 

 

「ククッ。一端の男と女の顔をしやがって」

 

 

大きな試練を乗り越えたネギと、試練に敗れてスッキリした表情の超は、二人とも随分と成長した顔つきになっていた。

 

 

ズギュゥゥゥッッ!!

 

 

成長した二人を眺めていた俺のすぐ隣に現れた球体。

中に居るのは、

 

 

「殺ぉぉぉぉすっっ!!」

 

「あれ?真名もか」

 

「え?父さん?」

 

 

物騒なことを叫びながら転送された、うちの長女だった。

まったく、品がないな。

女子としてどうなんだよ。

親の顔が…、あ、俺だ。

 

 

「と、超が行くみたいだな」

 

 

カシオペアに、世界樹から魔力が供給されるのが見えるし、パスが繋がっているせいか感じることもできる。

高々数時間の移動では感じなかったが、百年分ともなると分かるな。

 

 

「父さんは、超が未来人だと知っていたのか?私はネギから聞いていたけど」

 

「この時代でタイムマシンなんか持っているのは、ドラえもんか未来人だけだろうさ」

 

 

原作知識とは言えないから、とりあえずそう言って誤魔化す。

まあ、これで学園祭も無事終わりだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、思っていた。

 

 

プツンッ

 

 

「ッ?!こいつは?!」

 

 

俺の身に、突然起きた変化。

そして、

 

 

「カシオペアが?!」

 

「動かなくなった?!」

 

 

ネギたちの方を見ると、突如動かなくなったカシオペアがある。

まさか、こいつは?!

 

バッ!と、異変の原因であろうものを見る。

それは、

 

 

「世界樹の発光が…、止まっただと?!」

 

 

突然、何の前触れもなく発光が止まった世界樹だった。

だが、そんなことは本来ありえない。

世界樹の発光は、魔力の消失に合わせて徐々に収まるはずなのだから。

 

いや、待てよ?

先ほど感じた俺の身体の変化。

今は既に元通りだが、さっきどんな感覚に陥っていた?

 

 

「父さん?」

 

 

気遣わしげに声をかけてくる真名。

だが、今はとにかく先ほどの感覚を思い出すことに集中する。

 

…そうだ。

あれは間違いなく…ッ!

 

 

「教会に急ぐぞ!」

 

「え?」

 

 

いきなりの帰宅宣言に、真名が戸惑う。

だが今は、そんなことは、どうでもいい。

 

 

「とんでもない量の世界樹の魔力を、誰かがそこで使ったらしい!」

 

 

いったい、何が起きている!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教会の扉を力を込めて開け、中に入る。

俺の視線の先にいるのは、こちらに背を向けて主の像の前で跪き、祈る女性。

 

見間違えるはずはない。

だが、ありえない。

何故ならあの後姿は、

 

 

「…ジャンヌ?」

 

 

俺の声に肩を震わせた後、こちらを向く女性。

…間違いない。

 

 

「………六禄さん?」

 

「ジャンヌ!」

 

 

嗚呼、嗚呼。

お前なのか。

お前がまた、俺の前に存在()るのか。

 

二度と会えるはずのなかった、最愛。

その姿を前に、思わず駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来ちゃダメ!」

 

「…え?」

 

 

抱きしめられる距離まで近づいた俺の胸に、ジャンヌの手に握られた紅いナイフが、深々と刺さった。

 

 

 

 

 




この展開が書きたかった!
連載当初から、ずっと書きたかったんです。

なぜ、ジャンヌが再び現れたのか。
なぜ、主人公にナイフを突き刺したのか。

全てはこれから明かされていきます。
これからの展開を、お楽しみに!

また、今話で百話目ということを記念して、企画をしたいと思います。
キャラクター人気投票を行い、その中で上位四名で学生パロディを書きます。

何で学パロかって?
やったことがないからやりたいからですが。

お一人様、一度に三名まで投票可能です。
締め切りは2012年10月9日23:59までとします。

皆様、奮ってご参加ください!
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