まあ、チマチマ更新していくので、どうぞ!
「ほら、そのご大層な剣は飾りか?」
「君が逃げなければ飾りではなくなるだろう、獣使い」
よしよし。
うまいこと勘違いしてくれたか。
しかし、何で相手は弓を使わない?
距離が開いている状態で『偽・螺旋剣』を投影したならば、弓を使うのが当たり前だし、そうで無かったならば『干将・莫耶』を使うはずだが……………。
「ま、いいか。かっ喰らえ!」
四方八方から獣を襲わせる。
が、
「甘い!」
両手で握られた『偽・螺旋剣』ですべて防がれる。
………………両手?
なぜ両手で剣を持つ?
「まだまだぁ!」
さらに獣を放ち、考えるための時間と隙を作る。
考えろ。
確実に勝ち、なおかつこいつが戦場に戻って被害を拡大させない方法を。
あいつはエヴァンジェリンに兄と呼ばれたことから、まず間違いなく真祖化している。
次に、アーチャーの投影を使ったことから、転生者であることも推測できる。
ならなぜ、代名詞とも言える夫婦中華剣を使わない。
なぜ、弓を使わない。
なぜ、両手で剣を握る。
………………………………なるほどね。
「お前の弱点、見ーつけたぁ」
ギニィッ、と化け物らしく笑う。
~Side転生者~
「お前の弱点、見ーつけたぁ」
全身マントの怪しげな獣使いの男が、そう言い放つ。
そんな筈は無い。
神から私が貰った三つの転生特典。
その内の二つである『無限の剣製』、そして真祖の肉体に死角などは無い。
「出鱈目だな。私にそんなものは無い」
「ククッ、そんなことを言っている様だったら三流だぜ?金髪イケメンのアーチャーさん?」
?!
アーチャーだと?!
私はこれまで弓を使っていない。
それなのに私をアーチャーと呼ぶということは、こいつまさか、転生者か?!
それ以前に、こいつはエヴァが分かった!
いや待て、こいつに動揺を悟られるな。
冷静に、落ち着くんだ。
転生者で、多数の獣を従える。
これだけで奴の能力が絞れる。
それに、私の考えを裏付けするように、獣たちは無数に現れる。
間違いない。
こいつの能力は『獣王の巣』、吸血鬼だ!
「ふむ。では、その私の弱点とやらを教えてもらおうか?」
「戦っている本人に言うわけねぇだろうが。それよか、少しばかりお喋りしようや」
………こいつはいったい、何を考えている?
まあいい。
私も『アレ』の投影には時間がかかる。
「悪くない提案だが、お喋りとは?」
「あんたらさ、何で真祖の吸血鬼なのにイングランド軍に協力してんだ?」
なんだ。
そんなことか。
「簡単な話だ。イングランドに私たちの力を貸す代わりに、身柄と自由を保障してもらっているのさ。そういう君は、何でフランス軍に協力しているのかな?」
あのタイミングで戦争に乱入し、尚且つ我々の邪魔をしてきたことから、奴はフランス軍に属していると推察できる。
「ん?俺か?俺も簡単だ」
そして一呼吸おき、
「女に会ったら惚れちまったんだ。バカヤロー」
~Side六禄~
「クハッ、ハハハハハハハッッッ!!!」
唐突に笑い出した相手。
まあ、人によっては馬鹿らしいだろうな。
「さて、お喋りついでに自己紹介だ。俺は『水無月 六禄』。あんたと同じ吸血鬼だ」
「ハァッハァッ…………。『カイン・A・T・マクダウェル』だ」
カイン………ね。
妹は『福音』で、兄貴は『弟殺しの大罪人』とは。
親は何を想ってこの名前をつけたんだか。
つーか笑いすぎ。
「ふむ。それでは、そろそろお仕舞にしようか」
「おう、そうしようか」
分体五百を用いて、『アレ』の準備をする。
「『投影開始』」
『偽・螺旋剣』を破棄し、奴が新たに投影したのは、
「『
あ、ヤベェ。
俺の天敵だ。
はい。
マクダウェル兄の名前と能力が一部分かりました。