魔法世界の混沌   作:逸環

20 / 124
書いている途中でなんとなく、鎌倉時代のご恩と奉公を思い出しました。


功績と褒美。

で、何で俺たちが呼ばれたかっていうと、

 

 

「オルレアンの英雄に褒美をと」

 

「よし、とっとと有り金吐き出しな」

 

「………盗賊ですか」

 

「友達がそうだ」

 

 

あいつ、何してるかな?

 

 

 

 

 

~SIDEアシル~

 

 

「ぶえっくしゅっ!」

 

「風邪か新入り?」

 

「いや、誰かが噂した感じです」

 

「だったら良いんだ」

 

 

ドサクサでフランス軍に紛れ込んでいた。

 

 

 

 

 

~SIDE主人公~

 

 

「………まあ、あいつなら大丈夫か」

 

「…………よく分かりませんが、信頼しているんですね」

 

「いや、まったく」

 

 

あれを信用してはいけない。

大事なとこで、必ず『うっかり』をやらかすタイプだ。

 

 

「………………いったい、どんな人物なのですか?」

 

「盗賊を続けて十年、一度も成功していない。一言で言うなら『バカ』だ」

 

 

 

 

 

~SIDEアシル~

 

 

「ぶえっくしょいっ!!」

 

「またか新入り」

 

「ロクでも無い噂をされているみたいっす」

 

 

この感じ、ムロクの奴だな?

 

 

 

 

~Side主人公~

 

 

「で、結局俺は何を貰えるんだ?」

 

 

話を強制的に戻す。

すると王女は、王族らしい尊大な態度で告げる。

 

 

「爵位と領地」

 

「いるかそんなもん」

 

 

俺は吸血鬼だぞ。

死徒的な『貴族』はできても、人間的な『貴族』なんてできるか。

 

 

「………えっとー、じゃあ、美女の奴隷を」

 

「お前は俺に死ねと?」

 

 

ああ、美女の辺りから、ジャンヌの目線が痛い。

 

 

「じゃあ何が良い?!」

 

「金、もしくは血」

 

 

これがあれば、後はまあ。

 

 

「……………わかった、金は言い値で出そう」

 

「だって。いくら欲しい?」

 

「………私が決めるんですか?」

 

「財布の紐は、嫁が握るもんだ」

 

 

ていうか、俺はこの時代の物価を知らねぇ。

とんでもない金額を言いそうで、自分が怖い。

 

 

「…………嫁…………………はい!」

 

 

なんか、ジャンヌが満面の良い笑顔になったんだが。

そこまで嬉しかったか、嫁発言。

 

 

「………では、前回のオルレアンでの働きを一般兵に換算すると「扉を出て左の部屋に、経済担当がいるからそっちで頼む」分かりました」

 

 

部屋から出るジャンヌ。

………あいつ、いくら請求する気だろうか?

 

 

「………亭主も亭主なら、嫁も嫁だな」

 

「言うな」

 

 

さて、用も済んだようだし、そろそろ自分の旅館に戻るか。

 

 

「じゃな。お・ひ・め・さ・ま」

 

「言うなよ!絶対に言うなよ!それ!!」

 

 

扉に向かいながら、適当に手を振る。

そのさい、ついでにワインをビンで三本貰って行くが、このぐらいはいいだろう。

後で、ジャンヌとジルとで飲むか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~Sideシャルル~

 

「まったく、何なんだあいつは?!」

 

「男、でしょうなぁ」

 

「エドモン?!」

 

 

ダメだ。

エドモンがあいつに毒されてしまった。

というか、そんなに効力があるのか?

男の理論。

 

 

「ま、そんなことよりもだ」

 

 

奴らは危険だ。

僕の正体を知ってしまった。

 

 

「エドモン」

 

「はっ」

 

 

僕の教育係であり、今は右腕となってくれているエドモンに告げる。

 

 

 

 

 

「どうにかして、彼らを『イングランド軍』に殺させろ。なんなら、『教会』の手によってでもいい」

 

「御意に」

 

 

僕の時代に、危険因子は要らない。

 

 

 

 

 




はい。
腹の中真っ黒な勝利王さんでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。