魔法世界の混沌   作:逸環

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時間が開きましたが三話目です。


真相に驚いた。

………………これはない。

下手な不死より性質が悪いじゃないか。

細胞一つ残らず消し飛んだら終わり、とかいう魔人を超えたぞ。

 

 

「しかも、時間が経ちすぎたらただの混沌になるというタイムリミット付」

 

 

獣王の巣の副作用的なやつがネックだ。

数百年かかるが、徐々に自我が薄れていき、最終的にはただの混沌となる。

 

可及的速やかに、できれば百年以内にこの問題を片付けなければおちおち眠ることもできん。

あれは確か、666の獣の因子を人の身に内包した結果起こる弊害だろ?

 

だったら、人外の体を手に入れるか、その因子全てに『俺』という一つの概念を与えるかで解決できるんじゃねえか?

前者ならば、ここがネギま!の世界であるならば真祖となる術式が存在するらしいし、因子を浸食するくらいの力が必要な後者に比べ現実的か?

 

 

………………いやいや。

これで真祖になってみろ。

ただでさえ死に辛いのにもはや不死だろう。

そこまでは求めていないぞ。

 

 

「結局、どうすりゃあいいのやら」

 

「身包み全部置いていきゃあ良いのさ」

 

「………え?」

 

 

考えていたら、後ろに誰か来ていたけど、

 

 

「………………誰?」

 

「誰って盗賊だよ」

 

「………………………………………………」

 

「おーい。しっかりしろー」

 

 

………………………………………………。

 

 

「え?」

 

「ためた挙句に出てきたリアクションが[え?]ておい。もっとなんかねえのかよ?」

 

「あるわけねえだろうが。バカヤロー」

 

「よし良い度胸だ。殺して身包み剥いでく」

 

 

やっちまった。

 

つーか盗賊て、ここは魔法世界か?

旧世界(この言い方あまり好きになれない)なら盗賊なんて商売にならないし。

まあ、十二の試練のおかげで、大概の攻撃なら無傷だろうが。

 

 

「死ねぇ!」

 

 

自称盗賊が鉈で斬りかかってくる。

 

………………………………鉈?

魔法使いじゃ《ガキイィィンッッ!!》ないの?

 

 

「………………おい、お前」

 

「何だよ盗賊」

 

「………………何で刃が通らない?」

 

「魔法」

 

 

どうせ説明しても分からないだろうし、だったら魔法とでも言っておけば良い。

 

………………驚いた盗賊のアホ面が最高だ。

 

 

「アッハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

「………笑うなや」

 

「ぷぷっ………無理………ブフッ!」

 

「笑うなってんだよぉぉぉ!!大体魔法って何だ!?泣くぞこんt「チョイ待った」おぉう?なんだよ?」

 

 

 

えっと~。

あれ?

魔法を知らない+描写は無かったけどこの、『いかにも中世欧州です』って格好は……………?

 

 

「質問1・魔法を知らない?」

 

「当たり前だろう。あんな異端な力」

 

「質問2・この世界って『魔法世界(ムンドゥス・マギクス)』じゃない?」

 

「なんだそりゃ?」

 

「………………………………………………」

 

「………………………………………………」

 

 

………え?

 

 

「ウソォォォッッッッ?!」

 

「ホントォォォッッッ!!」

 

 

あ、この人ノリいいわ。

このテンションに着いてきてくれる。

 

まあ、ただの馬鹿とも言うが。

 

 

「とりあえず質問を続けよう」

 

「え?俺いい加減お前から略奪しないと「質問3」無視かよ」

 

 

勿論だ。

さあいくぞ。

 

 

「今、西暦何年?」

 

「学がねえから知らねえ」

 

「………………………………………………」

 

「………………………………………………」

 

 

 

 

 

いや待て、待つんだ俺。

むしろチャンスだ。

西暦を知らないやつが現代欧州にいるわけが無い。

これで旧世界(やっぱり好きになれない)だということ、今がおそらく中世欧州ということを確認できたぞ!

 

 

「あ~、参考になるかもしれないから言っておくが、7年前にヘンリー5世様が亡くならられたぞ?」

 

 

……………………ヘンリー5世?

 

 

「百年戦争ぉぉぉっっっっ?!」

 

 

 

 

 




まさかの原作から約600年前という事実。
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