妖魔じゃないのも相手にしますが。
ポケットから、呪符を取り出す。
「六合大槍」
早い話が、符の中に槍を封じて、任意でそれを取り出すと言うものだ。
ほら、NARUTOとかのあれ。
ボンッ
という音と煙とともに、愛用の槍が姿を現す。
師匠から貰った、大切な物だ。
「ククッ!こいつを使うのも、随分と久しぶりだねぇ」
さて、こいつを振るうに相応しい手合いはいるだろうか?
………人間に期待するのは止めておこう。
あるとすれば、鬼だな。
~Side侵入者~
「ぎゃあああっっ!?」
空から、無数ともいえる刺突の雨が降り注いでくる。
仲間たちは、式紙たちも含めて穴だらけとなり消されていく。
しかも、これらの攻撃には、一切の気や魔力すら含まれていない、純粋な刺突による圧力だ。
空を見上げようて敵を確認しようにも、逃げ回るのに精一杯でそんな余裕はない。
いったい、どんな生物がやればこんな攻撃が可能だというんだ?!
スタンッ
と、何かが降り立ったかのような音が、俺の背後からする。
まさか、あの攻撃の主か?
いやいや。
それは無いはずだ。
なにせ、あの攻撃はたっぷり10秒以上は行われていただろう?!
人間は、そんな長時間空に入れないはず!
恐る恐る、後ろを向くと、
「よう」
笑顔の悪魔が、そこにいた。
そして、その悪魔が振るった槍の穂先が、俺の人生最後の光景だった。
~Side六禄~
さて、と。
これで業務は達成だな。
しかし、その前に、だ。
「血の摂取をしとかないとな」
ヘラス帝国との契約のさい、世界樹からの魔力供給契約がなされているが、それはまだ続いている。
そのおかげで、肉体の維持にこそは問題はない。
だが、それは結局のところ経管栄養のようなものに過ぎない。
渇くのだ。
飢えるのだ。
所詮この身は吸血鬼。
本能から生ずる、吸血衝動は残っている。
つまり、こういう時に血を吸っておかないと、その吸血衝動によるストレスがたまってしまう。
「分体3体解放」
死体は三人分。
だったら、これでいいだろう。
さて、報告だ。
「以上が、今回の報告だ」
「うむ。ありがとうの」
よし。
もう午前二時だし、とっとと帰るか。
と、俺が帰ろうとしたとき、
「あ、ちょっといいかの?」
「んあ?」
うろん
という擬音語が似合う感じで、振り向く。
「実は、この件に関することで、ちょおっとお願いがあるんじゃが」
面倒臭いが、まあいいだろう。
で、世界樹の前に連れて来られた。。
なんか、めっちゃたくさん人がいる。
あ、シャークティーちゃんもいるぞ。
シャークティーちゃんに近づき、質問する。
「シャークティーちゃん。この集まりって、何?」
当事者の俺は、まったく聞かされてないんだけど。
「なにやら、新しい警備の紹介とやらで呼び出されたのですが、神父だったんですね」
「らしいな」
ちなみにだが、今の服装はロングのダウンジャケット(めっちゃ暖かい)に、下はジャージ、靴はサンダルだ。
けっして、カソックなど着ていない。
つまりだ。
「「「「「「神父?!」」」」」」
初対面の奴らは、神父を名乗るにはあまりにも若すぎる俺の外見を見て、驚くわけだ。
はい。
あまりにも一方的過ぎて、バトルというよりもただの作業な気がしてならないバトルシーンでした。