で、予定通りにタカミチを一発でのしてから三ヶ月。
四月になった。
「四月と言えば、雨が降って入学式の前に桜が散る季節だな」
「今日は小太君の入学式やのに、そういうこと言わんといてくれる!?」
いや、事実じゃん。
実際、桜のシーズンは卒業式の頃だと俺は思っている。
「て言うか刹那、お前と真名は始業式だし、早く行かないとまずいんじゃないか?」
「そやった!父様、小太君の入学式頼むえ」
「安心しろ」
鞄から、用意していたカメラを出す。
それは、
「最新一眼レフ(本体23万円・レンズ10万円)と最新ビデオカメラ(お値段5万2千円)を用意しておいた」
「おお!さすが父様や!」
「………いやいやいやいや。刹那気付け。所得が一般家庭と同じうちには、そんな高い物を買うお金はなかったはずだ」
はっはっは。
まったく、真名は何を言っているのやら。
「いいか、真名」
「何だ?父さん」
「世の中には、一言言うだけで幾らでもお金の出てくる財布があるんだぞ?」
「それ、暗に学園長のことを言ってないか?!」
有効利用できるものは使わないと損だろう?
ちなみに、今回は夜警のボーナスという名目で貰った。
さらにちなみに、そのため夜警全員に支給しないとおかしいことになるから、みんなの懐が暖かくなった。
真名と刹那の分は、ちゃんと俺が預かっています。
「まあ、そんなことはどうでもいい」
「よくないぞ?!」
「いや、そろそろ時間なんだが」
いい加減に家をでないと、娘二人は始業式から遅刻をすることになる。
まあ、俺は小三の時、始業式前日にインフルエンザに罹って一週間休んだことがあるが。
「早く行くえ!真名!」
「ちょっと待て!刹那!」
俺と真名が話している間に、何時の間にか準備を終えた刹那がせかしている。
「おい、小太郎。俺たちも行くぞ」
「ふんはっ、ふんはっ」
おぉう。
凄い鼻息だな。
どんだけテンション上がってるんだ。
「小太郎、そんなに期待していてもガッカリするだけだぞ?」
「父様!?これから入学式の小太君に、そんなこと言わんといてくれる!?」
いや、実際なぁ。
女子はガキだし、担任はおっさんだし、若い女教員はいないし。
「ほんっと、期待はずれだった」
「………幼少期の父さんは、小学校に何を期待していたんだろうか」
エロス。
スーツに眼鏡は、鉄板だと思う。
「ほら、いい加減に行くぞー」
「「「はーい!!!」」」
お、桜吹雪。
子供にだってロクでもないことを言っちゃうのが六禄クオリティー。