スイーツパラダイスでとにかく食いまくり、五時ごろにようやく帰宅した。
よし、食った分のエネルギーを使おうか。
「真名、刹那、小太郎。ほれ、この壺を持て」
すっ、と俺が差し出した六つの壺。
まず最初にやるのは、基礎的な筋力トレーニング。
準備運動?
帰る道すがらでやったしやらせた。
「………父さん。壺に蓋がしてあって、中が判らないんだが?」
「持ってからのお楽しみ。ヒントはベタな水ではない」
「父ちゃん。それはヒントやない」
ククッ!
そんなことは分かってる。
「ほれ、とっとと持て」
恐る恐る、といった感じで壺を持つ三人。
ちなみにだが、千雨ちゃんとシャークティーちゃんはスイーツパラダイスで別れた。
さて、今日の壺の中身だが、
「父さん!壺が持ち上がらないんだけど!?」
「宝くじ買ったら一千万当たったから、金に換えて入れてみた」
「父様!水の音はするけど、なんか重過ぎるんやけど!?」
「絶対に落とすなよ?中身は水銀だからな」
「父ちゃん!俺のなんか普通なんやけど!?」
「特に入れるものが他になかったから、相模湾の水を入れた」
「なんでそんな微妙に遠いとこなんや!?」
なんとなく。
まあ、少なからず、真水よりは重くなっているはずだ。
おいコラ真名。
壺の蓋を開けるんじゃない。
それは厳重管理の品だ。
刹那、お前もだ。
というか、お前は絶対にそれを開けるな。
下手したら死ねるぞ。
あー、まあ、小太郎はいいや。
所詮、塩水だし。
「………父ちゃん。俺の扱いが雑な気がするんやけど」
「息子より、娘に手をかけるに決まっているだろう?」
娘は嫁に出さないといけないんだから。
ん?
嫁?
以下想像。
~真名の場合~
「父さん。私、この人と結婚することになったんだ」
「初めまして!今日は真名さんとの結婚を許していただきたくて参りました!」
………殺意が湧くな。
たとえどんな好青年だろうとも、これは変わらんだろう。
義父さん、よく俺とジャンヌの結婚許せたな。
~刹那の場合~
「父様!ようやく小太君がOKしてくれたんや!」
あれ?!
ちょっと刹那!?
今の俺の想像なのに、ここでも小太郎なの?!
お父さん、すっごく不安になってきたぞ!?
「おい、小太郎。お前はお前の選んだ
「へ?ああ、うん」
「できれば、ジャンヌのような最高の女だと嬉しいがな」
いや、あいつに匹敵する女など、この世にいるだろうか?
それはないな。
そもそも、あいつに逢える時代に転生したことを、まずはあの神に感謝s「父さん、父さん」ん?
ドヤ顔の真名が、自分で自分のことを、ちょいちょいと指差す。
これはあれか。
最高の女は自分だと、そういうアピールか。
「はっ」
「鼻で笑われた!?」
そういうことはせめて、まな板寸胴ボディを卒業してからにしろ。
………そう思っていたんだが、まさか自分の娘が中学生であそこまで発育が良くなるとは、この時の俺は思ってなかったし、そもそも忘れていた。
自分の子供のことだと、原作とかってどうでもよくなってしょうがない。
ブレない姉妹と、嫁至上主義の主人公でした。