「まさかネギ君がそれを使えるだなんてね」
「マホネットで色々調べたんだ。最近は魔法の練習をしていなかったから、その代わりに魔力の持ち腐れにならない方法を」
………マホネット調べなんだ。
最近の若い子って…。
「マホー知恵袋にはお世話になったよ」
誰だ。
マホー知恵袋なんかで『咸卦法』を教えたのは。
~Side超~
「ヘックシュ!」
誰か私の噂したカ?
~Sideタカミチ~
…まあ、そのことは気にしないでおこう。
大事なのは、彼が『咸卦法』を使え、なおかつそれを現在進行形で行使しているという事実だ。
僕なんかとは違い、彼には膨大な魔力がある。
それに加え、まだ未熟ながらも武術で鍛えたことにより、生命エネルギーである気の総量も増えているはずだ。
つまり、コントロールさえ完全にできれば、その出力は僕の比にはならないということ。
「フッ!」
先ほどよりも威力を上げて豪殺居合い拳を数発放つ。
それらを全て、さっきと同じように全て避けつつ近づいてくるネギ君。
いや、咸卦法によってハード面の底上げがされている今、さっきまでよりも余裕そうだ。
「なら!」
数発とは言わず、連激する。
それも、回避できるような隙間がないよう、壁を作るように。
これなら…ッ!
「『
これならいける。
そう思った直後に、咸卦法で威力が水増しされたそれによって、僕の作った壁は消されてしまった。
そして、気の緩みと驚愕から来る、ほんの僅かな身体の硬直の時間。
それができてしまい、そのことに気づいたときには、
「『桜花崩拳』!!」
「グウッ?!」
彼の拳が、僕の鳩尾を貫いていた。
「ハアァァァァアアァァァアアアァァァァァァッッッ!!!」
そこから始まる、ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ。
こちらの体制が整わなかったことと、あまりの速さに身を守ることしかできなくなってしまった。
どうにか打点をずらして致命的な一撃になるのは防いでいるけど、このままでは冗談抜きにマズイ。
早く、体勢を立て直さないと!
「セヤァッ!」
「っ?!」
こちらが体勢を立て直そうとした瞬間に行われた金的。
それを防ぐためポケットから手を抜き、腕を交差して下に構える。
「それを待っていたんだ!」
「っ!?しまった!!」
金的を狙うはずだったネギ君の拳は、いつの間にか腰溜めに構えられている。
そして、僕がたった今犯した、この戦いの中で最大のミス。
そう。
僕の手は今、
これでは居合い拳は使えない!
…ああ、なるほど。
「強くなったね、ネギ君」
「タァァカミチィィィッッッ!!!」
意識を失う間際に見た彼の顔は、もう立派な男の顔だった。
…ああ、君は本当に強くなった。
~Side小太郎~
ネギがあのデスメガネを倒した後、刹那姉ちゃんの試合があった。
刹那姉ちゃんの相手はオレンジツインテの姉ちゃんやったけど、素人相手に刹那姉ちゃんが負ける理由はなかった。
で、今は父ちゃんの試合なんやけど………、
「(ゴゴゴゴゴゴゴゴ………)」
「参りました」
「え!?いいんですかぁ~!?ありがとうございますぅ!」
可愛らしい容姿とは裏腹に、とんでもない気当たりで勝利をもぎ取ってしもうた。
そしてなんという酷いブリッ子。
中身は500を過ぎたおっさんやと知っている俺からしたら、冷めた目で見ることしかできない。
まあ、なんにせよ、これで一回戦は全部終わったなぁ。
マホー知恵袋。
とても便利です。
ヤ○ー知恵袋ではないです。
そして気当たりだけで相手を棄権させるロリ。
それを見ている息子は、色々とたまったもんじゃありません。