二回戦の第一試合。
クウネルと小太郎の試合なんだが、どうしたものか。
あれに実体はないから、図書館島の本体を叩くのが一番いいのだろうが。
「ハアァァァッッ!!」
「無駄ですよ」
あそこで頑張っている小太郎を見ると、それを俺が勝手にするのも忍びない。
まあ、人生において敗北は必須だ。
ここで負けて、もっと強く、もっと大きくなれ、小太郎。
お前は俺の子供なんだ。
さて、次は真名と忍者ちゃんの試合か。
忍者ちゃんの体付きを見た感じ、似非チャイニーズとだいたい同格程度の実力かな?
だったら、真名は何の心配もないな。
「試合開始!」
ブン屋ちゃんの掛け声d『チッ』真名の拳が、忍者ちゃんの顎に入る。
………どうやら決着はついたようだ。
俺のモノローグの途中だったにもかかわらず。
少し切ない。
と、次はネギの試合か。
…なんか嫌な予感がするんだが。
試合はつつがなく終わり、ネギは原作通りに勝った。
ただ、影使いちゃんを完全に意図的に脱がしたことを除けばだが。
くしゃみに見せかけていたけど、思いっきり、
「フゥランスッエクサルマティオォォォッッッ!!」
て、呪文唱えてたからな。
ヘックシュ、じゃねえんだよ。
イィッキシッ!でもないんだよ。
何で思いっきり誤魔化しながら魔法使ってんだよ。
ただ、丁度選手控え室に戻ってきたネギに、言っておくことがある。
「よくやった」
「当然です」
実に良いおっぱいでした。
下のワカメの方m「父さん?」おっと、次は俺の試合だったな。
俺の相手は刹那だが、普段している組み手と試合じゃあ、色々変わってくるからな。
どれだけ強くなったのか見てやろう。
「刹那さん!私、一生懸命戦いますから、刹那さんも全力で来てくださいね!」
「父様が気持ち悪い」
なんと。
「それでは皆様、続いての試合は美少女同士の戦いです!」
片方は美少女どころか女ですらないという、とんでもない詐欺司会だな。
あ、嘘吐いてんのは俺か。
「試合開始!」
ブン屋ちゃんの号令が試合会場に響く。
しかし、
「「……………………」」
刹那も俺も、一歩も動かない。
これまでの試合にはない展開だ。
二人とも構える形は同じ。
だが、その身から出る余裕に差がある。
刹那はまだ試合が始まり、お互いに構えただけだというのに全身から大汗をかいている。
それに対して俺はいかにも余裕そうな表情で、刹那の行動を待っている。
その差は歴然だ。
「ッ!ハアァァァッ!!」
自分から打ち込みに行かないといけないと判断したらしい刹那が、力強い踏み込みとともに迫り来る。
ふむ。
基本の繰り返しによって裏打ちされた、良い踏み込みだ。
しかし、
「打撃への繋げ方が甘いです!」
「うっ!?」
俺に近づき攻撃する。
移動と攻撃の僅かな間に生じる、『溜め』というタイムラグ。
その僅かな隙を突いてデコピンをする。
試合や娘とはいえ、女は殴れない。
それにしてもまったく、どうにも刹那は移動からの打撃がうまく繋げられないな。
ちっちゃい頃からそうなんだが、何でだ?
真名は力を溜めるのが苦手だし、小太郎は攻めすぎるせいで受け技が苦手、ネギは素直すぎて虚実を織り交ぜるのが下手くそだし。
いや、さっきの金的フェイントは良かったけれども。
どれも他の技術と比較して、というレベルの話ではあるが、やはり気になるものではある。
とりあえずは、それぞれの今後の課題だな。
さて、今は刹那から攻めさせたが、次はこっちからだ。
「ヤァッ!」
「ひゃっ!?」
足払いをかけて、宙に浮かせる。
そのまま刹那の服を掴んで、試合場の堀に投げ込む。
ドパーンッ!!
と、盛大に音と波飛沫を立てて、刹那が水の中に消える。
ククッ!
冷たい水ん中で、策でも考えて来い!
~Side刹那~
考えるんや。
あんな
現時点で、うちの知る限りの世界最強。
この試合が始まってからのことを考えると、父様はうちを怪我させるような一撃を出す気はない。
そもそも、父様は女を殴ったりでけへん人やしなぁ。
そして、この試合ではうちがどこまで成長したかを確認する気でいる。
そして、うちの手札は父様から教わった八極拳と、シスターシャークティーに教えてもらった捕縛魔法。
ただし、捕縛魔法の方はうちは詠唱しないとまだ使えんから、試合のルールに抵触するため使えない。
…そしてもう一つ。
これは、父様は知らないとこで覚えた、うちの絶招とも言える技。
夜警で時々パートナーになる、バツ一教師の『
これを使えば、父様でもそれなりのダメージにはなるはず。
後は、どうやって当てるか…。
と、そろそろタイムアップになってまう。
舞台にあがらんと。
…………舞台にあがる?
「ば、ぼぼびぶいば(あ、思いついた)」
~Noside~
刹那の姉、真名はこの時に見たものを後にこう語る。
「刹那が上がって来た時、私はもうダメだな。って、思っていましたよ」
「だって相手はミナちゃんになっているとはいえ、あの父さんですし」
「たった二撃だけですが、壁の高さを十分に感じ取れますよ」
「だから、刹那もあそこで諦めてギブアップすると思いましたね」
「私なら父さんに触りたいから諦めませんけど。ハハ」
「いや、驚きましたよ」
「水から上がった刹那の構えを見たときには」
「父さんの趣味でもありましたし、私たち家族には馴染み深い構えではありましたが、それが余計に驚く理由になりましたね」
「なにせあの構えは」
「プロレスのものだったんですから」
風呂敷が広がりすぎて困る作者です。
書きたいことが多すぎるからしょうがないけども。
そしてバキは私のバイブル。
最後の真名の件は、盛大にリスペクトさせていただきました。