俺は一部の高等幻魔を率いてパリに来ていた。我々はパリの街を堂々と悪く。姿でばれないかって?残念。我らは人間の姿になれるのだ。さすがに幻魔の姿で居たら警戒されて探索どころじゃなくなるからな。
今回の目的は幻魔界最高の科学者であり、わが師でもあるギルデンスタンの研究所に向かう事だ。
既にパリ侵攻から30年近くたっているが問題はない。
ギルデンスタンは自分の技術を研究所の奥底に閉まっている事が多々あるからな。研究所後に行けば何かしらわかるだろう。
しかし、一つだけ問題がある。
そう、研究所の場所が分からないのだ。
30年近くたっているため、町並みは変化し、それに幻魔の侵攻が合った事しか情報がないのも原因の一つである。
しかし探しどころはある。情報提供者の話では元フランス軍の兵士がパリ侵攻の時鬼武者のような恰好をしていたらしい。名前はジャック・ブラン。当時36歳で一人息子がいるらしい。しかし、当の本人はすでに死去していて当時の事を分かるのは息子のアンリ・ブランのみとなっている。
よって今回はそのアンリに会いに行く事になる。
しかし、情報提供者はい場所までは知らないらしく、これ以上情報が手に入らなそうだったので死んでもらった。
今は三つ目や闇鴉、闇蜘蛛を使って調べて入るが表に出ることが出来ないのであまり進まなかった。
そこで自分が出向いて調べる事にしたのだ。
・・・と言っても特に調べられる事はなく、みんなで手分けして調べている状態である。
そしておかしなことに調べ始めて1か月。俺以外の幻魔がすべて国外にいた。
メラルドがドイツに、ギルガムハッツがイギリスに、バララン・ゲートが中国に行ってしまった。
どうやらアンリ・ブランは世界中を旅している様だ。
そのせいか途中によった国に今もいると言う誤認を受けてばらばらに行動する羽目になったんだろう。
なんでこうなったんだ?
そんなこんなで俺は一人パリのマチを歩いている。クルートは幻魔忍び軍を率いて情報収集の真っ最中であるために同行していない。
「・・・どうしたもんか」
既にパリじゅうの人に聞き込み、あらゆる情報を整理して調べたが所在地を特定することは出来なかった。
しかし、ギルデンスタンの作った造魔の情報はすぐに見つかった。
見つかったのはブレインスタン、ゾルム、ギルゾルム、トルドーのみだったが織田家近習頭森蘭丸を幻魔化させたようだがその技術は見つかっていない。もっとも我流で人間を幻魔化させることは出来るが。
既にこの時代の人間で実験を行って完成させているのでその辺は比べるくらいであまり重要ではない。
この技術は既に京都の拠点に送ってすでに造魔の開発が行われている。
いずれギルデンスタンの作った造魔がパワーアップして人間を襲うだろう。その光景を考えてザガンは口角を挙げた。
「・・・嫌だ!」
その時通りかかった路地裏から女の声が聞こえた。
「・・・いい加減にしろ!」
「・・・あんな所に帰りたくない!」
どうやら言い争いをしているらしい。
「・・・暇だしちょっくら見てくるか」
ザガンはそう言うと路地裏へと入って行った。
「・・・嫌!放して!」
シャルロット・デュノアはつかまれている手を解こうと必死に抵抗していた。
彼女は母親と二人暮らしだったがその母親が死んで今は離婚した元父親のやっているデュノア社に引き取られて育ってきた。
しかしそこでのシャルロットの地位は低く、道具のような感じで今まで使われ続けてきたのだ。
今日は遂に我慢できなくなって会社を抜け出してきたのだが会社の追手に追い詰められて現在に至る。
「おらっ!いい加減にしろ!」
つかまえてきた男が声を上げる。他にも数名の男がシャルロットを取り押さえていく。
「あんな所に帰りたくない!」
「ふざけるなよ?お前には社長の広告としてこれから頑張ってもらうんだから」
「そんなの嫌よ!」
「はあ、知っているか?追いかける時に社長に言われたが素直にしない場合は好きな様にしていいらしいぞ」
それを聞いたシャルロットは顔を青くした。男達はみんな笑っている。
「そ、そんな・・・」
「今言う事を聞けばお前が考えているようなことはしないでやるよ。どうする?」
シャルロットは悔しそうに顔をゆがめながら抵抗するのをやめた。
「よ~し、いい子だな~」
「(誰でもいい・・・、誰か助けて・・・)」
シャルロットは心の中でそ祈ることしかできない自分に嫌になった。きっと会社に戻ってもこの理不尽な生活は続くのだろう。そんなのは嫌だった。
「(こんなことが続くならいっそのこと・・・)」
そう思った時目の前に誰かが現れた。
どうやら有色人種の様でヨーロッパでは見かけない黄色のような色をした人間だった。
「誰だてめぇ。そこをどけろ!」
男の叫び声を無視しながら彼はこちらを見て言った。
「おい、小娘。俺についてくれば自由が手に入るぞ」
シャルロットは彼の言葉に驚くのであった。
「いきなり何なんだてめぇ。おめぇらやっちまえ!」
そう言ってシャルロットを拘束していた男達は彼に向かっていった。
俺は襲い掛かって来た男どもを瞬殺し、少女に顔を向けた。
「で、お前はどうするんだ?」
「・・・え?」
どうやら俺がこいつらを瞬殺した事が意外だったようで放心していたらしい。
「だから俺について来るのか否か」
「あ、あのその前にいいですか?」
「なんだ?」
「どうして私が虐げられていると知ったんですか?」
「先程の叫び声を聞いたからな」
あの内容なら容易に想像がつく。
「そうですか・・・」
「で、どうする?来るか?」
そう言って俺は手を差し出す。少女は少し迷った後、
「・・・どうせ言うところもないのでお願いします」
そう言って俺の差し出した手を握った。
どうも最近は夜遅くに投稿する鈴木颯手です。タグに書ききれなかったので今報告しますが、織斑一夏、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒは幻魔化させる予定です。理由は単純。二人が好みだからです!
それと、『鬼武者3』の海底神殿以降にしか出て来ない造魔の名前と特徴を募集しています。じゃんじゃん感想の方にお願いします。