NO・000
「どうだ具合は?」
「おかげさまで絶好調ですよ」
一夏の幻魔化から一週間が経過した。俺の予想は的中し、中等幻魔を危なげなく倒したうえにラウラと戦わせた結果は何と一夏は圧勝した。
ラウラは強い方に入り、純粋な力ではメラルドに劣らない。そのラウラを一夏は倒したのだ。
そして変った事もある。一夏は元々大人しい性格だった様だが幻魔化した後は冷酷で残虐な性格となった。しかし幻魔はもともとそう言うのしかいないので別段問題はない。
「一夏、明日からは一部の幻魔の指揮官となるんだ。しっかり働けよ」
「分かっています。それとザガン様、私はもう織斑一夏ではありません。その名は幻魔の仲間入りを果たした時点で捨てています」
「そうだったなNO・000」
織斑一夏は幻魔となったとき名前を捨てた。そこで俺は急遽NO・000の名を与えた。
「全くお前はどこまで強くなるんだ?」
「もっとですよ。俺を見捨てた千冬と自称天才の秋十をこの手で殺す力を手に入れるまで」
「幻魔となった時点であの二人よりは強いと思うが・・・。まあ、頑張れよ」
「はっ」
「千冬と秋十を殺す力、ねえ。ならISを用意するか?」
「何故です?」
「片方の織斑千冬はIS学園で教師をやっている」
IS学園。
その名の通りISを専門に教える学校である。世界で唯一のためISの利を目指す者は必ずと言っていいほどここに入学する。
「大丈夫です。幻魔兵団で学園ごと叩き潰します。それにISは男には使えないでしょう?」
「それじゃあダメだ。まだ幻魔兵団はそこまで集まっていない。お披露目は当分お預けだよ。そしてISを使えるようにすることぐらい簡単さ」
「それでもISは必要ありません。自分で飛んだ方が戦えます」
「それもそうだな。じゃ、頑張りたまえ」
「はっ」
「あ、言い忘れていたがシャルロットをお前の下につける事になったからしっかり見ろよ」
シャルロットは000が幻魔となって2日目に幻魔となった。最初は驚いていたが幻魔となって得た力に満足していた。それとシャルロットは性格が激変することはなくいつもの穏やかな性格のままだった。
それを見てこいつは人を殺せるのかとおまうほどだった。
「織斑秋十がISを動かしたか」
あれから数年が経ち幻魔の勢力も増えてきた。
世界の各地に支部を持ち(日本2、中国3、アメリカ5、フランス4、イギリス2、南米5、中東3、アフリカ8)各地でそれぞれ幻魔の力を増やしていた。
いま幻魔が攻め入れば国の半分は滅ぶだろう。
それはおいといて
基地に配置したテレビには『発見!男性初のIS操縦者!』とニュースがやっている。いやそれしかやっていない。
「たかが一人見つかっただけで大げさだな」
「人間どもはおろかだな」
「元人間の僕たちも昔はこんなカンジだったのかな」
「幻魔になってからは感覚はマヒするな。別に困らんが」
上からザガン、000、シャルロット、ラウラの順に言う。
「000、IS学園に入学するか?」
「・・・入学しましょう。その方が良く分かる事もあるでしょうし」
「変わったな。最初のころのお前なら『小さい敷地の中に復習相手がいる今こそ幻魔兵団で叩き潰すべき』と言いそうなのにな」
「マドカのおかげかな?」
俺は全軍を用いて亡国企業の殲滅を行った事がある。結果としては亡国企業は壊滅、一部の実行部隊の連中を手に入れる結果となった。
その中にマドカがいたのだ。
織斑マドカはもともと織斑達と兄弟であったが離婚した親が連れて行ったらしい。
それとあちらもどうやら一夏の事を心配していたらしく、何度も千冬や秋十を殺そうとしようとしていたらしい。
今では幻魔化して000の幻魔兵団の副大将として一夏を補佐している。
000も兄弟と呼べる存在が出来て丸くなった。前は自身の事を考えずに突っ込むことが多かったが今は作戦を立てたうえで行動している。
「マドカのおかげで優秀な幻魔を失わずに済みそうだ」
「そうですね。マドカがいなければ何度か死んでましたしね」
「で、どうするんだお前のISは?」
「・・・NO・001のデータを基に専用機を作れませんか?」
NO・001はISコアと鬼の力を合わせた機体である。ブレインスタンをもとにザガンとゲートが作った造魔のためISのように扱う事は出来なかった。
「・・・不可能ではないな。我らの力ならあっという間さ」
「お願いします。私はIS学園に入学する準備をします」
そう言って000は部屋から出ていった。
「そう言えばシャルロットとラウラはどうする?」
俺は隣の二人に聞く。
「僕はいいかな。今のままで十分だし」
「行くメリットがないな。私の復讐相手はドイツだからな」
「そうか、じゃあISは000の分でいいか」
2日後000は自らISを使えると発表しIS学園に入学する事を全世界に知らせた。
世界中のパニックをしり目に000はIS学園に入学する。