かつては美しい島ではあったがジャガー・バッタというメイクイーン城の男爵が作り出したバイオ戦士の製造源である培養液が流れ出してしまい、今では見る影も無くなってしまった。培養液の流れ出すきっかけとなったのは男爵が作り出した「ブロリー」が原因である。
宇宙ポッドに残されたわずかな血液によって生み出されたバイオブロリーは破壊の限りを尽くしたが、その島にやってきた悟天、トランクス、クリリン、18号の活躍により撃退された。島全体に培養液が浸かり生き残った住人、男爵は島を引き払ったがこの島にはまだ1人残っていた。
城の内部は立派な研究施設としての部分もあったが今では荒れ果てていた。しかし、城の地下深くに培養液に浸かってない厳重に作られていた場所が存在していた。その部屋にはコンピュータが沢山あり今でも電気が流れており活動をしていた。ここは研究データなどが消去してしまった時のバックアップシステムとなる場所でもあった。故にこの場所は完全防御と作られており培養液も入らずにすんだ。
この部屋は広くて配線などでいっぱいだが奥に一つのカプセルがあり、その中に一人の男が眠っていた。身長は2mあり男は裸であるが他者がみれば分かるように筋肉質で贅肉な部分が見られず全体が引き締まっておりお尻から尻尾が生えている。
カプセルの中に貯まっていた液体が抜き取られ男は次第に意識を覚醒させる。
「・・・うぅ。・・ここはいったい?」
男は目を覚ますと此処がどこかを見渡すように見る。しかし周りを見ても誰も居らず自身一人だけであった。周りを見渡しても人の気配はせず男は諦め周りの物を見て情報を仕入れようとした。すると自身が入っていたであろうカプセルに名前みたいのが入っていた。
「ブロリー?」
どうやら自身の名前のようだ。男、いやブロリーはここに居てもしょうがなく部屋にある布を巻き今後の事について考え出した。
「俺の名はブロリーとして、これからどうするか。」
考えていると突如ぎゅる~~~とお腹が鳴りだした。考えても腹が減るだけだから腹を満たそうと先程までの考えはブロリーの頭の中から忘れ去っていた。生まれてから最初にすることが食べ物を手にするというある意味サイヤ人としての本能なのかもしれない。
「とりあえず出るか」
ガチャガチャ。
「扉が固いな。邪魔だ、うっとうしい」
バキィ!!!!
殴り飛ばしただけで扉は吹き飛んでいきブロリーは何か食い物がないかなあと能天気なことを考えていた。
ちなみに何故ブロリーが生み出されているかというとジャガー・バッタ男爵が超戦士として有能であった場合量産しようと計画を立てており、科学者や秘書であるメンメンには言わずもう一体製造してコンピュータに管理させていたのである。その後バイオブロリー暴走事件が起きて男爵の頭の中からきれいさっぱり忘れてしまい、そのまま放置されていたという何ともまあ悲しい真実であることはこのブロリーには永久に気付かないであろう真実であった。
これはブロリーとして生まれた男の物語である。