二度あることは三度ある   作:バトラ

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ふと懐かしいあのキャラを出してみました。


2.現状把握

外を目指して歩いているがどうにも気持ち悪い場所だ。床や壁には妙な粘液な物が彼方此方に固まって見ているだけで気持ち悪くなる。このあたり全てを纏めて吹き飛ばしたくなるとブロリーは考える。

 

「腹が減った。食い物は一体何処にある。」

 

探しても食べ物の食の字も見つからないブロリーは次第にイライラし始め、やがて彼自身にも異変が出てきた。彼の髪の毛が黒の色から金色にチカチカと変色し始め周りの瓦礫も浮かび上がっているではないか。

 

「うっとうしい。もうちまちま探すのはヤメだ。」

 

右手を前に出し気を集中し掌に緑色の気功波を生み出し城の壁に放つ。緑色の気功波は城の壁に当たり破壊音と共に崩壊する。外が見えたブロリーは舞空術で城から出る。城から出たブロリーは島を見渡せる位置まで上昇し辺りを見渡す。

 

「やっと外に出られたが、此処は何だ。」

 

島には人や動物の気配がせず食べ物にありつけない事を本能的に察知し、気功波で島を吹き飛ばそうと力を入れるが腹が減りすぎて力が入らない。髪も金色になりかけていたが黒に戻る。そこで別の島に渡ろうと考え、渡る前に布だけでは不便なので降りて服屋から衣服を見繕い食べ物がある場所に移動するため舞空術で移動を開始した。

 

 

 

 

 

近くの大陸に移動したブロリーは海岸で大型の魚をパンチ1発放つ事で捕獲し、焼き魚として食していた。米神に力が入った表情だが若干笑顔に見えることから食事の時間は至福の時なのだろう。

 

「俺は一体誰だ?」

 

腹が膨れたことから自身の事についてようやく考えだした。このブロリーはオリジナルのブロリーとしての記憶が無いのである。

 

俺の名はブロリーだというのは間違いないだろう。妙にしっくりくる。しかし、気にしなかったが何故気功波や空を飛べるのが当たり前のように使えるのかだ。まるで歩くことが当然かのようにしっくりくる。体に刻まれた遺伝子がそうさせているかのようだ。普通なら自身の記憶が無いことから不安や恐怖を感じ困惑するがブロリーは違った。

 

「まあいい。俺がやりたいことをやればいい」

 

過去なんかしったことかというかのように今までの悩みはゴミ箱に捨てられた。正直いえば名前さえ分かれば後は勝手に生きられると認識していたからだ。悩みが解決してスッキリしたブロリーはふと山の中から人の気配を感じ興味本位でそこに移動した。

着いた所は古ぼけた道場で中に入って見るとサングラスを付け帽子に雉を付けた80代の爺がいた。

 

「何しにきおった?入門なら他の道場で・・・」

 

サングラス越しだが此方に目を向けると両目を見開いてじっとこちらをこれでもかと覗いてくる。珍種を見るかのような目つきにイライラしだす。

 

「なんだ爺。俺に喧嘩でも売っているのか」

 

俺の言葉でハッと気が付き汗を流しながらすまないと小声で言う。爺は俺が去ろうとするのに気が付いたのか慌てて俺に声をかける。

 

「なあお主。武術に興味はあるか?」

 

足を止め考える。武術。何故かは分からないが俺の遺伝子とでもいうのか学んだ方が良いと考える。近いうちに宿敵に出会い俺自身がそいつをぶちのめしたくなるかのような相手が現れると感じている。

 

「いいだろう爺。俺にその武術をみせてもらおうか」

 

「もちろんじゃ。お主に見せてやろうじゃないか武術の世界を」

 

爺は俺の返答に気分が良くなったのか快く返事をした。まあ嘘だったら海の藻屑にしていたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都会から離れこんな辺鄙な道場の主は苛ついていた。かつては武泰斗様の弟子であるこの鶴仙人様が何故こんな辺鄙な場所まで追いやられてしまったのか。

 

「これもそれもあの裏切り者、天津飯のせいだ。」

 

己の弟子である餃子、天津飯に裏切られ桃白白も敗れてしまい己の実力を超えてしまった天津飯によって鶴仙流は廃業に等しいものとなってしまい、世間から忘れられてしまったものとなった。ここまで落ちぶらせた天津飯達には復讐心を抱いていたが孫悟空たちの戦闘力を感じることが出来る鶴仙人はもう太刀打ち出来ないと諦めかかっていた。桃白白も孫悟空の名前を聞くだけでトラウマになっていることを知っていたからもうこのまま人生が終わってしまうのかと悲観していたが、後ろから人の気配を感じ入門者が来たかと思った。しかし、鶴仙人本人からしたら楽な修行だが一般人からすれば厳しく1日で辞めてしまい、また物珍しさに来たかとうんざりしながら後ろを振り返った。

 

「何しにきおった?入門なら他の道場で・・・」

 

振り返った瞬間驚いた。なんだこの男は、見えない。底が全然見えない。まるで奈落の底に落ちたかのように真っ暗だ。弟や嘗ての弟子達にもない才能、原石が目の前の男から感じていた。身体つきは戦闘者そのものだが技術が無いのはわかる。これは生まれたての赤ん坊であり戦うために生まれてきたというのが実感した。鶴仙人は初めて自身が学んできた己の全てをこの者に授けたいと思った。

 

「なんだ爺。俺に喧嘩でも売っているのか」

 

男は儂の好奇心の眼が気に入らないのか表情は険しくなってきた。気が付いたら儂の身体は汗が流れておりまるで恐怖に縛られていたかのようだ。儂は小声ですまないと言うと男は振り返った。このまま立ち去るとわかって呼び止めてしまう。

 

「なあお主。武術に興味はあるか?」

 

普段なら命に関わるから帰すところだが、どうにも儂の生涯かけて学んできた武術をこの男に授けたいと思った。嘗てのライバルであるあの禿頭の亀仙人が聞いたら吃驚するだろう。性根は腐っているのは分かっているが、嘗ての弟子達や弟にも感じなかった物をこの男には感じてしまった。

男は考えやがて結果が出たのか儂に問う。

 

「いいだろう爺。俺にその武術をみせてもらおうか」

 

「もちろんじゃ。お主に見せてやろうじゃないか武術の世界を」

 

儂は心の中で歓喜した。この男を通して鶴仙流は最強であることを証明するために。

 

「そういやお主の名前は何じゃ」

 

「ブロリー・・・です」

 

こうして鶴仙流にブロリーが弟子入りした。後にブロリーがここで武術を学んだことがZ戦士達を苦しめられる事になるとは神様も気付かなかったという。

 

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