二度あることは三度ある   作:バトラ

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3.魔道師来襲

爺との修行は1週間で終了した。身体能力の向上はする必要もなく習ったことは身体の効率の良い動かし方、鶴仙流の技、気のコントロールを覚えたくらいだ。記憶がない俺にとっては武術の知識を得ることは重要であり偏屈があるこの爺の小言にはイライラすることもあったがまあ悪くなかったとこの1週間を振り返っては楽しく感じていたのであった。

 

「儂の長年かけて身につけた鶴仙流をたった1週間でマスターしよった。お主は相変わらずの化物ぶりよ」

 

「糞爺」

 

糞爺はまるでこの世の理不尽を一つに纏めたかのような目で俺を見ている。たかだか技を1回見ただけで出来たことを一々文句垂れるな。貴様のサングラスをまた割ってやろうか。

 

「まあいい。お主に教えることはもうなにもない。何処へなりとも好きにせい」

 

爺は振り返って道場の中に戻っていく。俺もここに用はなく旅立つが、爺の背中を見てこの1週間を振り返ってみるが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『馬鹿者。お前の腕力とスピードで儂に襲うんじゃない。死ぬじゃろうが、この筋肉馬鹿が』

 

『何度いえばわかるんじゃ。敵からの攻撃を全て受け止めるやつがあるか。頭の中も筋肉でできているのか』

 

『舞空術が使えるのに気を知らない!?気のコントロールも出来ないのか。身体が立派でも中身は赤ちゃんだな』

 

『お前はまず最初に武術よりも頭の中身を鍛えんとの。猿並みの知能であるブロリーにも分かるように猿にも分かる本で教えてしんぜ・・・おいブロリー、な・・なんで笑っているんじゃ。そ・・その嗜虐心が満ちた笑顔は。や・・やめろ、く・・・来るな~~~~~~~!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い出しただけで腹がたちあの爺の頭にアイアンクローを何度もかけて怒りを鎮めていた。やっぱり楽しくもなんともなくむかつく日々だった。すぐに飛ぶが道場に顔を向け

 

「じゃあな」

 

その一言を言って山から飛び立った。俺自身が誰かに感謝する気持ちが出たのは初めてではないのだろうかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

空を飛びながらあることを考えていた。気のコントロールを身につけた俺は自身の中に眠っている強大な力に気がついた。その力を呼び覚まそうとするが何か切っ掛けでもいるのか中々呼び覚ますことができない。俺はこの強大な力を呼び覚ます為に強い力を持った奴を探しているがなかなか見つからない。気をもう一度探ると、後ろから二人組の男が俺に襲いかかってきたが襲いかかるのは欠伸がでるほどバレバレであり振り返り太っている男に拳をふるう。男は反撃してくると思っていなかったのか驚いた表情をしていたが躱すことは出来ず拳が顔面に突き刺さった。

 

「大丈夫かスポポビッチ」

 

「ああ、平気だヤムー」

 

スポポビッチと呼ばれた太めな男は鼻血を抑えながら問題ないと言う顔をしている。若干目元に血管が浮き上がっているがどうでもよい。二人の特徴をみると体中に血管が浮き出ていてあきらかに無理やり潜在限界を超えた状態にみえるが

 

「雑魚が、お前らじゃ俺の準備運動にもなりはしない」

 

「な・・なんだと貴様!!!」

 

「落ち着けスポポビッチ、冷静になれ」

 

正直言って人差し指だけでもこいつ等を殺せるだろう。もう鬱陶しいから気功波で消そうと構えるが

 

「「ぐ・・ぐわああああああああああああああ!!!!!!!!!」」

 

突如二人が苦しみだし悶えだし身体が膨らみ始めてきた。なにが起きたか分からず困惑したがやがて風船に空気を入れすぎたかのようにバンッと大きな音を出して消滅した。

 

「いまのはいったい?」

 

近くに気を感じず周りを見渡したが襲撃者を確認できず、その場で戦闘態勢に意識を切換え襲撃に備える。まさか魔術で遠く離れた荒野の地下に潜んでいる魔道師と暗黒魔界の王によって殺されたとはさすがのブロリーでも気が付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニシシシシ、ダーブラ見てごらん。強そうなのがいるじゃないか」

 

「そうですねバビディ様。あいつからエネルギーを頂戴すれば魔人ブウが復活するでしょう」

 

「あの二人もあんな凄い御馳走を見つけたんだからご褒美をあげなくちゃね」

 

バビディは二人を呪殺するために水晶に二人を捉え殺した。潜在能力を引き上げ二人の実力があの程度の為、獲物を見つけたら殺そうと考えていたのだ。味が無くなったガムのように捨てられた二人からしてみれば溜まったものではないだろう。

 

「ダーブラ。あの鬱陶しい界王神がこの辺りをうろちょろしているのは知ってるね」

 

「ハッ。今すぐ消してまいりましょうか」

 

「いや界王神は目の前で魔人ブウが復活したところを見てもらいながら僕の手で殺してやるんだ」

 

「ではあの者を」

 

「うん。魔人ブウの復活のエネルギーにするべく僕の宇宙船に案内するんだ」

 

「わかりました。ではプイプイに相手をしてもらいましょう」

 

ダーブラは手下に命令を行いバビディは水晶に映っているブロリーを眺めていた。

 

『こいつはダーブラと同じで悪の心に満ちているねぇ。もし万が一ダーブラがやられるようなら僕の手駒にしてみてもいいかもねえ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後の結論にはなるがバビディの洗脳術は成功した。しかしバビディはわかっていなかった。ブロリーが下手をすれば魔人ブウを完全に超えてしまう実力があることに。そしてブロリーの強化の手助けをしてしまい後悔することになることもまだ誰も気がつかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃天界では二人の来訪に地球の神とナメック星人ピッコロは驚きのあまり声が出なかった。初めは天界にきたことで敵の来襲かと身構えたが相手の自己紹介で固まってしまった。二人の来訪者の正体は界王神と付き人のキビトなのだから元地球の神であるナメック星人のピッコロと地球の神であるデンデは固まってしまった。

 

「元地球の神であるピッコロさんに頼みがあってきたのですよ」

 

「界王神様は私に何用ですか」

 

ピッコロが言葉遣いが正しくなっているが無理もない。相手は東西南北の宇宙を管理する界王のさらに上の者で姿を見た者はいないとされたお方が目の前にいるのだ。礼儀正しくなるのは仕方がないだろう。

 

「実は1ヶ月前に行われた天下一武道会を見ていましてね。あなたの仲間の力を借りたくてお願いにきました」

 

「界王神様が天下一武道会をですか」

 

ピッコロがあっけらかんな表情をしているが無理もないだろう。宇宙の一番偉い人が天下一武道会を見ていたらと。

 

「勘違いするな。界王神様はお前たちの試合を見に来たのではなく別件で来たのだ」

 

「べ・・別件ですか」

 

キビトはピッコロの表情から何を考えているか察し訂正をいれた。

 

「ええ、本来ならあの魔道師の手下がいると思い張り込みしたのですが空振ってしまいまして、そのときあなた方の強さを拝見しました。あなた方ならあの魔人の復活を阻止することが出来ると信じ訪ねました。」

 

「魔道師とはいったい?」

 

「それについては皆さんが揃った時に説明します。お願いします。あの魔人が復活すれば宇宙は破滅に向かってしまいますので」

 

界王神の表情から嘘ではないことがわかり、ピッコロは実力のある悟飯、ベジータをはじめ念話でZ戦士達を呼びかける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Z戦士・界王神・魔人ブウ・そしてブロリー。ブロリーが伝説の戦士へ覚醒となるピースはもうすぐ一つの絵となり完成するだろう。その絵が例え破壊神の絵としても誰にも完成の邪魔をすることは出来ない。孫悟空亡き今この地球の運命はどうなるのか。

 

 




原作との違い
原作において天下一武道会が始まった時期、バビディは行動せず一ヶ月後に行動を始めた。従ってヤムー、スポポビッチは覚醒していないので一般人として参加した。大会終了後にバビディに出会い覚醒した。
孫悟空は天下一武道会を仲間と共に楽しみ次の日にあの世に戻った。ベジータも破壊王子として覚醒していない。

映画の時系列に合わせてバビディの活動をブロリー覚醒の時期に合わせました。
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