戦闘態勢で身構えていたが何も起こらず構えを解き、さっきのは何かと思っていたら突如景色が変わった。
上空にいたにも関わらず何時の間にか地上におり、目の前にはあからさまに怪しい地下に通じる入口があった。
「どうやらオレに入って来いということか」
さっき破裂した二人に関係者というのは明らかだ。態々降りる必要はないがこの地下への入り口から強い気を感じる。さっきの虫けらとは違って痛めつけがいのある相手がいる。
「ちょうどいい。俺の準備運動に付き合ってもらおうか」
オレの足は迷わず地下の入り口に向かい降りていった。身体の中に眠るこの強大な力を覚醒させるためにはそこらの雑魚では目を覚ますことは出来ない。ちょうどいい相手が態々来てもらったのだからそのまま俺の糧になってもらおう。
ブロリーは自分の表情の変化に気づいていないだろが嗤っていた。オリジナルとしての人間性を徐々に取り戻していくかのように。
降りていくと広い場所になりそこからの下に通じる道が閉ざされており、そこに着地した。そこは何もなくあるとすれば、一つだけ目の前にカプセルのようなものがあった。するとそのカプセルが開きそこから白い宇宙人が出てきた。
「バビディ様の命により貴様の相手をしてやる。」
出てきて早々こいつは命が要らないと見える。いいだろう。準備運動がてら遊んでやろう。
「どうだい。そろそろプイプイが痛めつけて魔人ブウのエネルギーを手にしているころじゃないか。」
バビディは魔人ブウの封印されている球の前でメーターを確認していた。メーターが満タンになれば復活するのだから。しかしバビディが今か今かとメーターが動くのを待ち望んでいたがいつまでたっても動かない。次第にバビディは癇癪を起こし
「おい、いつになったらエネルギーが貯まるんだよ。プイプイめ、まさか一撃で殺したんじゃないだろうね。」
水晶玉でプイプイのいる第一階層の映像を繋げる。バビディの言いつけ通りプイプイは闘っていた。ただし、プイプイが逆に返り討ちになっていたが。
「何だいあれは。プイプイのやつがボロボロじゃないか」
「どうやらプイプイの実力をかなり上回っているようですな」
ダーブラの指摘通りプイプイの見た目は見るも無残にボロボロに痛めつけられていた。身体の彼方此方から血を流しており無事の所が見当たらない。このままでは敗けてしまうのも時間の問題だ。
「おい、プイプイの出身惑星はどこだ」
「ハ、惑星ズンです」
近くにいた部下に聞きプイプイの有利に働く場所に転移させる。
「惑星ズンだな。パッパラパー」
やはりこいつでは俺の準備運動にもなりはしない。十分遊んだことだしそろそろ止めをさそうとしたらまた場所が変わった。するとさっきまでボロボロの雑魚が急に息を吹き返し喜びの感情を表した。
「はあっはあっ・・・こ、これまでだな。こ、ここの重力は地球の十倍はあるぞ・・・!!オレはこの星で育ったんだ――――!!」
雑魚が何か息巻いているがオレにはこの程度の重力など関係ない。そのまま目の前の雑魚に近づきながら右手に気を集中させる。
「な、なんで平然と動けるんだ。ここの重力はち・・・」
何か言ってはいるがオレの気功波で雑魚は消し飛んだから永久に喋ることは出来ない。
「フン。この程度の重力でオレをどうにかできると思っていたのか」
格下がオレを舐めていることは十分に分かった。下に向かおうと気を集中させ入り口を開こうと力を入れると元の場所に戻り下に通じる入口が開く。
「雑魚がまたいるのであればこのまま此処を消し去ってやろう」
「プイプイがあっけなく殺されちゃった」
水晶玉で覗いていたバビディは驚愕に満ちていた。地球人にプイプイを倒せるとは思っていなかったからだ。しかし現実は変わらない。ブロリーは黙々と自分の所に近づいているのだから。
「こうなったら、魔獣ヤコンで・・・」
「お待ちくださいバビディ様」
「何だいダーブラ。僕の意見に逆らうのか」
ダーブラが思案顔でバビディの意見にストップをかけた。洗脳してから逆らうことがなかったはずだが、バビディはダーブラの意見に耳を貸す。
「いえ、確認のために私が出ます」
「確認?何の確認だい?」
「あの者はプイプイを相手にあそこまで圧勝しました。しかし肝心の魔人ブウのエネルギー復活は善の者です。私の予想だとあの者は我々側の者です。でしたら・・・」
「見込みがあれば僕の洗脳術であいつを僕の手下にすればいいんだね」
「そのとおりですバビディ様」
ダーブラの意見を頭に入れながら利益を考える。プイプイを倒せる者ならあの二人のような出来損ないとは違っていい駒になるし、もしダーブラの予想とは違って善の者でも暗黒魔界の王を倒すことは不可能だ。どっちにしても僕に損はない。
「ようしダーブラ。お前が行ってやっつけてこい」
「おまかせを」
ダーブラはバビディに一礼して第二階層に向かった。
二回目の階層に辿り着いたオレはようやく目的の奴に出会えた。青い服装にマントをつけており人間の顔ではなく爺の所にあった本に出てきた鬼みたいな顔いや悪魔の顔みたいな男が現れた。間違いない。此奴から発する気だ。
「光栄に思うがいい。この暗黒魔界の王であるダーブラ様が相手をしてやる。」
「フン、暗黒なんたらなど知ったことか」
「何ぃ!?」
「オレは貴様で準備運動をするんだ。オレの全力を引き出すためのな」
ダーブラは王としてのプライドを貶され次にブロリーの言ったことに理解できず呆然とした。しかし徐々に言葉の言った意味を理解し、赤い皮膚が激昂によりさらに赤くなった。
“オレの実力を引き出すモルモットなんだよ。お前は”
つまり目の前のこの男はこのダーブラ様を虚仮にしていることが分かった。先程のバビディ様の命もあるが関係ない。此奴はここで葬る。
「舐めるなよ、人間風情が。消し去ってやる」
激昂しながら向かってくるダーブラにオレもダーブラに向かい互いに拳をぶつけ合う。魔界の王と伝説の超サイヤ人が激突する。