ーーー翌朝ーーー
「おっはよー!天馬〜!」
「ぐはっ!?」
物凄く荒い起こされ方をされた。朝から体力が削られる。てかまだ夜中じゃん。
「ねえ、ねえ!天馬!ほら早く!遊んでくれるんでしょ!日が昇ったら、思いっきり遊べなくなっちゃうから早く!」
「そんな約束したっけ。」
軽く寝ぼけながら返答する。俺は昨日の記憶を遡っていた。すると、枕が粉々になった。
「いいから、早くアソボウ?」
「あ、うん。分かった。分かったから、こっちに攻撃してこないでね?」
一瞬で目が覚めて外に出た。危ない、危ないあのままだったら館がまた壊れてたな。
「じゃあ、行くよー!」
禁忌《フォーオブアカインド》
「早速ですか...」
「妹様。天馬様。朝食が出来上がりました。」
「はーい。」
「ありがとうございまーす。」
俺たちは咲夜の後を追った。朝食は何事もなく進み、フランはまた寝に行った。さて、仕事を終わらせるか。しかし、片付けなんて言ってたけど何処もそんなに散らかってないけどなあ。ちょっと、咲夜さんに聞いて見るか。
「すみません、咲夜さん。」
「はい、何でしょうか?」
「片付けって何処をすればいいんですか?」
もしかしたらフランの部屋とかってことかな。色々な考えを張り巡らしていると
「ああ、そのことでしたか。でしたら、妖精たちを片付けて欲しいのです。」
「えっ?つまり、倒してこいって事ですか?」
それは余りにも残酷すぎないか。逆にそんなに怒らせるようなことしたのかな。
「ええ、実は湖の近くに住んでいる妖精たちがイタズラをしに来るのです。美鈴に落書きをするぐらいならいいのですが、花壇の花を荒らしたり、お使いに行かせた妖精メイド達を森で迷わせたりなど、かなりこっちも参っていまして...」
まぁ、それぐらいしてたら怒るか。てか咲夜さん。美鈴大事にして上げてよ。門番やってくれてるんだからさ。
「分かりました。ちょっと、行って見ます。」
俺は一度、紅魔館を出た。
ーーー少年移動中ーーー
湖の近くまで来た。今は特に変わった様子は...
「何だあれ。」
俺が見つけたのは太陽が照りつける中、こちらに近づいてくる闇の球体だった。こいつはこの前の異変で会ったな。本人的にはバレてないつもりなんだろうけど、
「こんな真昼間でそんなことしたら一目瞭然だよ!!」
「のは〜」
俺が球体に向かって妖気を撃つとあの人食い妖怪が出て来た。ありゃ、ハンドガン無かったから強めで撃ったら、気を失ってるよ。とりあえず、目が覚めるまで待つか。
ーーー十分ぐらいしてーーー
「うーん?」
「お!やっと目が覚めたか。」
そいつはこっちを見て何かを思い出した様だった。
「あ!お前はこの前の時の奴だな。どうしたのだー?」
「おう。色々聞きたくてな。俺は天馬 駆って言うんだ。お前は?」
「ルーミアって言うのだ。よろしくなのか〜」
...何か、悪さしてなさそうなんだけど。一応、聞いて見るか。
「ルーミアはあの紅い館でイタズラしたか?」
するとルーミアは心当たりがあるようで。
「うん。門の前に立ってる奴の顔に落書きしたぞ〜」
ルーミア、お前だったのか。
「それ以外は何にもしてないのか?」
「それとあの館に忍び込んだときにテーブルに食べ物がいっぱいあったから食べちゃったのだー。それでも足りなかったから、近くにあった食べ物も食べちゃったのだー。」
「どんだけ、食欲旺盛なんだよ!?」
俺がつっこんでもルーミアは、わはー。と言うだけだった。
「でも、私以外の奴もイタズラしてたぞ。」
まだ居るのか。しょうがないからルーミアに案内してもらうか。
「ルーミア、そいつの所まで案内してもらっていいか?」
すると、分かったのだー。と言って宙にふわりと浮いて飛んだ。俺も後に続いて地面を蹴った。
ルーミアは湖の向こう岸の所で止まった。そして
「チルノ〜。どこだ〜」
と叫んだ。程なくして、
「おお!ルーミア。どしたの?遊びに来たのか?」
青髪で後ろに透明の翼がある妖精と
「ルーミアちゃん。そちらの方は...?」
と大人しそうな妖精がひょこっと出て来た。
「あれ?大ちゃんも居たのか〜実は...」
ルーミアが俺の方を指差した。チルノはこっちを見て驚いていた。
「ああ!この前、魔理沙と居たやつだ!」
「どーも。天馬 駆って言うんだ。」
「あたいはチルノって言うんだ!」
「こんにちは。大妖精って言います。」
「天馬と一緒にあの紅い館でイタズラした人を探してるのだ〜」
ルーミアがそう言うとチルノには心当たりがあるようで、
「ああ、何日か前に門の前に立ってる奴に落書きしたなぁ〜」
お前もかよ。
「大ちゃんは何もしてないの?」
「はい。私はチルノちゃんに着いて行っただけです。」
「チルノ、他には何もしてないのか?」
俺が言うとチルノは、うーん。と考えて
「大ちゃんに止められたけど館に入ろうとして、転けて花壇の花を踏んじゃったことかなぁ〜」
「だから危ないって、私言ったのに。チルノちゃんが確認もせずに行っちゃうから。」
なるほど、花壇のことは分かった。あと、大ちゃんに辞めろって言われたら辞めなよ。言うこと聞けよ、お前。
「でも、私以外にもイタズラしてる奴ら見たぞ!!」
チルノは大ちゃんに怒られて開き直りながら言った。
「何処にいるか分かるか?」
「おう。知ってるぞ。なんなら案内してやる。」
と言ってチルノは飛んだ。やれやれ、まだまだ掛かりそうだな。
ーーー少年少女移動中ーーー
かなり飛んで博麗神社、の裏の林の中。霊夢も知らないであろう大樹の前でチルノが止まった。そして近くにあった木の棒で大樹を叩いた。すると、何処からか
「合言葉は?」
と言う声が。チルノは迷わず、
「あたいはさいきょー。」
と言った。どういう原理か知らないが大樹に大きな扉が現れた。その中から小さな三人の妖精が出て来た。
「違うじゃん!光でいいんだよ!光の一文字で良いんだよ!」
と、赤いリボンをつけた髪がセミロングの妖精が怒りながら前に出た。
「また来たのね。お菓子は無いわよ。」
と、黒いリボンをつけたジト目で髪が縦ロールな妖精が横から顔を出した。
「それともまたイタズラしに行くの?」
と、青いリボンをつけた腰までになる長い髪でぱっつんの妖精がゆっくりと大樹から出て来た。
「違うよ。天馬があの紅い館でイタズラした人を探してるんだ。」
「ども、幻想郷の何でも屋。天馬 駆です。」
「私は【サニーミルク】この《光の三妖精》のリーダーよ!」
と赤リボンの妖精。
「私は【ルナチャイルド】この《光の三妖精》の影のリーダーよ。」
と黒リボンの妖精。
「私は【スターサファイア】この《光の三妖精》の裏のリーダーよ!」
と青リボンの妖精。ほぉほぉ、この《光の三妖精》とやらは全員がリーダーなのか。誰が指揮して、誰が行動するんだろ。
「そんなアホの三妖精に聞きたいことがあるんだけど、紅い館でイタズラしてない?」
三人は考え込んで
「門番には落書きしたわね。あと《光の三妖精》ね」
とサニー。
「門番には落書きした覚えがあるわ。あと、アホじゃなくて、《光の三妖精》よ。」
とルナチャ。
「うーん。門番には落書きしたのを覚えるんだけどなぁ〜。それと、《光の三妖精》だから。」
とスター。くそっ、気づかれたか。てか、お前らも美鈴に落書きしてたのかよ。美鈴も気づけよ。
「他は?何かしてない?」
「ああ!そーいえば、メイド服を着た妖精を迷わせたわ。」
とサニー。
「そういえばそんな事もしたわねぇ。」
とコーヒーを飲みながらルナチャが答えた。どっから出したんだよ、そのコーヒー。
「あれは面白かったねぇ。」
と茸の盆栽をいじり始めるスター。だから、どっから出て来たんだ、その盆栽。よし、こんなもんだろ。あとはこいつらをどうするか。
「ちなみにあの館に吸血鬼が住んでて俺は顔見知り何だけど、めっちゃ怒ってたぜ。」
怒ってたのはレミリアじゃなくて、咲夜さんだけど。すると、妖精達は震え上がった。
ルナチャ「ちょ、ちょっと!聞いてないわよ!サニー!」
サニー「だ、だって私、知らなかったんだもん!」
スター「知らないでイタズラしに行こうって言わないでよ!もう!」
チルノ「大ちゃん。”きゅーけつき”ってなに?」
大妖精「とても、怖い妖怪だよ!?チルノちゃん知らないの?!」
ルーミア「そーなのか〜。じゃあ怒られるのか〜。」
うん、若干分かってない奴もいるがいいか。
「よし、俺が間を持つから謝りに行こう。さも無いと、永遠に追っかけられるぞ。」
チルノとルーミアを除く妖精達は頷いた。
「「「ごめんなさい!!」」」
妖精達は揃って咲夜さんに謝った。チルノとルーミアも状況を把握できたようだ。しっかり謝って居る。そんな熱意に押されたのか、咲夜さんは
「いいのよ。ここに遊びに来たかったら、門の前に立ってる人に声をかけて。私がお嬢様に聞いて見ることが出来るから。」
おお。いい提案じゃん。俺は妖精達の方を向いた。するとなぜか、みんな困った顔をしている。
「どうしたんだ?いい提案じゃないか。」
「いい提案はそうなんですが...」
大ちゃんが代表で前に出た。
「実は門番の方。だいたい寝てて、声をかけても起きてくれなので...ひっ⁉︎」
何てこった。咲夜さんから溢れんばかりの殺気が!!
「ありがとう。そうね、なるほど。あのやろう、寝てやがったか...」
「さ、咲夜さん?」
咲夜さんは俺の方に振り返った。顔は笑っているのに放っているオーラは明らかに怒っている。妖精達は...
「・・・」
誰一人、返事がねええ!?みんな気を失っちゃってるよ!?
「天馬様。美鈴を見ませんでしたか?」
ダメだ。言ったらきっと美鈴は殺される...!何か、何か嘘を付かないと!
「いやぁ、全くわからn「嘘はいけませんわねえ。」...えっ?」
「では、誰に門を開けて貰ったのですか?」
......しまったああああ!やばい、咲夜さんの殺気のオーラが増して行ってる!!一体、どうすれば?っていない?!
「ちょっ、咲夜さん。私何もしてないですよ?何でそんなに笑顔でナイフ片手に近づいて来るんですか。ちょっ、まっ、
ピチューン
ーーー所変わって玉座の間ーーー
「仕事、ご苦労様。色々任せて悪かったわね。」
レミリアが頬杖を尽きながら言った。
「いえいえ、また何かあったら頼ってください。それでは。」
俺が帰ろうとした時、咲夜さんが封筒を持って現れた。
「報酬よ。まだ、渡してなかったから。」
「いや、報酬はいいですよ。」
俺はきっぱり断った。レミリアと咲夜さんは驚いた様子だった。
「だ、だってこれは貴方の仕事でしょう。お金を払わなかったら、タダ働きじゃない。」
「そうですよ天馬様。お受け取りください。」
俺はもう一度きっぱりと断った。
「美味しいご飯や泊まる所まで提供して頂いたのに、お金を貰うなんて出来ません。これからもご贔屓にして頂ければ結構ですよ。」
するとレミリアはため息をついた。
「分かったわ。どうせ、持ってけって言っても持って行かないんでしょ。その代わり条件があるわ。」
そう言って、椅子から降りて俺に近づいてきた。そして目の前で止まり、こう言った。
「私もフランのように敬語を使わないで話してくれないかしら。」
もっと、無理なお願いをしてくるかと思った。まあそれくらいなら
「分かったよ。これからもよろしくね、レミリア。」
レミリアは急に顔を手で隠してにげてしまった。??どうしたんだろう。ま、いっか。
「では、俺はこれで。また何かあったらいつでも言ってくださいね。」
俺は咲夜さんに挨拶をして紅魔館を出て行った。そして、久しぶりの我が家に帰宅しに行った。
こんにちは。大妖精です。咲夜さんって怒ると怖い方でした...迂闊に紅魔館へ近づけないですね(・_・;それでは作者さんよろしくお願いします。
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はいはい、作者です。では次回もお楽しみ!
誤字・脱字がありましたら、教えて下さい。感想もお待ちしております。