東方棚ぼた日記   作:勇気のコーン

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どもども、勇気のコーンです。ちなみにこの話は紅魔郷の出来事から約一ヶ月、季節が秋になっている頃だと思ってください。ではどうぞ。


第十八話 いざ!病院へ!

妹紅が作った昼飯は二日酔いの俺でも箸が進む美味しさだった。昼飯を食い終わった後、少し休んでから診療所に向かった。妹紅の家からはそんなに離れては居なかった。

「じゃ、私はこれで。」

 

「お、色々ありがとな。妹紅。」

妹紅は頬を紅くして微笑み、今来た道を戻って行った。さて...

 

「はあ、行きたくないなあ。」

 

門前まで来たものの、やはり近寄りがたい。かと言って帰るのも紫の依頼もあるから帰れない。考えながら、ウロウロして居ると

 

「あ、診断の方ですか?」

 

と、声をかけられた。振り向くと学校の制服のようなブレザーを着て、うさ耳をつけた女の人が居た。紅い目と足元まで届きそうな薄紫色の髪が人間では無いことを示している。

「はあ、そんな感じですね。」

 

「じゃあ、ご案内します!今はそんなに混んでませんから!」

俺はうさ耳の人に背中を押されて中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中は意外と広くて、中庭もあるくらいだった。診断室までうさ耳の人と色々話をした。

「へー、天馬さんて言うんですね。人里で雑貨屋をやって居ると。」

紫から本当のことはあまり話さない方がいいと言われたので半人半妖の事と何でも屋のことなどは黙って置いた。

「あ、私は【鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)】と言います。長いので鈴仙で良いですよ。」

 

「よろしく、鈴仙。そういえば鈴仙はいつここに来たんだい?」

鈴仙はかなり話しやすかったので、もっと詳しく聞いて見ることにした。

「えーと、ここに来たのは...姫様と師匠がここに見に来て居たのが、二ヶ月前だから一ヶ月前くらいですかね。」

一瞬[姫様]と言う言葉を聞いた時、妹紅の話が脳裏をよぎった。まさか、な。

「師匠で言うのは、これから会う医師の人?」

 

「はい。師匠はとても頭が良くて、医学の事だけじゃなく色々なこと知っているんです。月に居た時は

 

「月に居たのかい?」

 

俺が待ってましたとばかりに質問すると鈴仙は急に焦り出して

「そ、そんなことあるわけないじゃないですか!ほ、ほらもうちょっとで着きますよ!」

うん、まあまあ情報が取れたんじゃないか?あとは鈴仙の師匠に二日酔いを治してもらってさっさと家に帰ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次の方。どうぞー」

 

鈴仙と別れてから十分ぐらい待って居ると、呼ばれたので部屋に入った。

「こんにちは。私は【八意 永林(やごころ えいりん)】と言います。早速、問診から始めます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど、では頭痛止めと吐き気止めの薬を出すので今日いっぱいは安静にして居て下さい。」

八意先生は落ち着いた雰囲気で話をして居た。特に異変を引き起こす感じもしなかったし、紫に伝えるのは月から来たのかもしれないってことぐらいかな。

「ありがとうございました。」

 

「はい。何かあったらまた来てください。」

さて、早く帰ろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー永林sideー

 

スキマ妖怪も手を打つのが早かったわね、もう少し待つと思ったんだけど。私は考えを張り巡らして居た。恐らく、天馬 駆はスキマ妖怪に頼まれて偵察に来たのだろう。

「計画はもうちょっと早めにしようかしら。」

失敗は許されない。それだけにかなり慎重にする必要があった。

 

「師匠〜」

 

「あら、鈴仙。どうしたの?」

明らかに何か失敗した時の呼び方をした。

「じ、実は私たちが月から来たことがバレちゃったかもしれません。」

 

「大丈夫よ、それくらいなら。それよりも計画を早めるわ。鈴仙、準備は出来てる?」

私一人ではこの計画は成功には至らない。鈴仙もそのことを分かっているようで

「大丈夫です。師匠と姫様には指一本触れさせません!」

自信満々に胸を張って答えた。その格好が可笑しくて少し笑ってしまった。

「な、なんで笑ってるんですか!」

鈴仙は顔を紅くして怒った。こんな会話をしてると肩の力が抜けて安心できる。ちょっとした憩いの時間かもしれない。

「さ、頑張りましょうか。」

 

「はい!もうちょっとです!」

 

誰にも邪魔させない。私たちは今度こそ逃げ切って幸せを掴むんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー天馬sideー

 

「と言うわけで、特にそんな悪い空気は感じられなかったよ。」

俺は一度紫の家に戻り、報告をすることにした。紫も月から来た、と言うことを言っても驚きはしなかった。

「じゃ、俺は帰るね。」

 

「「「えっ、帰るの?」」」

 

俺が腰を上げて帰ろうとした時、紫、藍、橙全員に驚かれた。

「そりゃ、明日から仕事しなきゃいけないし、恐らく新聞だって溜まってるし。」

 

「新聞くらいだったら私が取ってくるよ?」

 

「いや、そういう問題じゃないだよ橙。」

 

「安静にしろと言われているのだから仕事も少しは休んだらどうだ?」

 

「三日も気を失ってて、店を空けてるからこれ以上休んだら信用失っちゃうよ。」

 

「いっそ、ここで何でも屋をしたら?」

 

「こんな所に誰が来るんだよ。とにかく、帰るからね。」

俺は今度こそ腰を上げて、玄関に向かった。

 

「嫌だー!天馬帰っちゃダメー!」

 

「ごへえ!?」

橙に後ろから抱きつかれ廊下に叩きつけられた。あれ?朝もこれやってない?

 

「よくやった!橙!そのままを押さえつけるんだ!」

 

「この際、天馬を私の式神しようかしら。」

 

とんでもないことを言い始めた。これは早く逃げなきゃ、マジで式神にされなねない。

 

「あー!俺は帰るんだっつーの!!」

 

瞬符《時空を超えて》

 

「あーっ!天馬が消えた!?」

 

「あら、逃げらたわね。」

 

「くっ、もうちょっと何だがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー棚ぼた堂ー

 

ふう、三日ぶりの我が家か。うわ郵便受けにすごい量の新聞が入ってる。どーやったら、こんなに発行できるんだろう。なになに

 

《幻想郷の何でも屋、失踪?誘拐の噂も。》

 

「...はあ?」

こりゃあ、中々面倒なことになってるみたいだな。明日から大変そうだ。さ、今日はしっかり体を休めるか。




さて、今回はこれで終わります。へ?いつものゲストはどうしたかって?もう誘える人がいなかっただけですが、何か?


感想や意見などありましたら是非お願いします。それでは次回もお楽しみに。
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