慧音に怒られた後、腹が減ったので蕎麦屋に行った。
『本日 定休日』
「マジか...」
こう言う時に限って休みかよ。他の店は昼時ってこともあってどこも混んで...お、一軒だけ混んで無いところがある。こんな店あったっけ?
「こんにちはー」
「あー、すみませ〜ん。ウチまで準備中で...って、天馬?」
そこには女将姿の【ミスティア・ローレライ】がいた。何かの仕込み中だったようで酒だるを持っていた。
「みすちー、ついにお店始めたんだね。」
「そうなのよ〜。しかも今日の夜、開店なのよ〜。何だか私、嬉しくなっちゃって、朝から仕込みしてるの。」
みすちーは楽しそうにカウンターの所に座った。自分のお店を持つことはみすちーが屋台をやっていた時からの夢だった。
「じゃあ、もう屋台はやらないの?」
「ううん、お店が定休日の日は夜に屋台をやるわ。」
みすちーは忙しくなるわ〜と嬉しそうに言っている。
「そっか、じゃあまた夜くるよ。悪いね、仕込みの忙しい時に。」
忙しそうなみすちーを見ていて何だか邪魔になっている気がしてお店を出ようとした。
「待って!お昼ご飯食べてないんでしょ。」
げ、何故バレた。一言も言ってないぞ。
「何で、バレた。って思ってるでしょ。ふふ、天馬は分かりやすくて面白いわ〜。ま、取り敢えず何か作るからそこに座ってて。」
と言いながら、止める間も無く台所へ入って行った。
十分程して、みすちーが八目鰻のうな丼を持ってきた。ホカホカのご飯と鰻のいい匂いが食欲を膨らませた。
「いただきます。」
取り敢えず一口。
「うん、うまい!」
タレのかかった鰻と白いご飯が程よく合っていて一口食べてから箸が止まらなくなる。腹も減っているせいか、見た目を考えずひたすら見た目を気にせずかけこんでいく。それくらい美味しかった。
「当たり前じゃない。誰が作ってると思ってるのよ。」
と、胸を張るみすちー。
「本当、天馬の食べっぷりは見てて気持ちいいね〜。作って良かった〜って思うよ。」
くすくすと笑っている。馬鹿にしてるのか、褒めてるのかよく分かんないな。ふと、俺は味を変えようと思って山椒を探していると
「はい、山椒。」
「お、ありがと。」
山椒を貰いながら、みすちーに驚いていた。考えていることが分かるんじゃないかと思うほど、気が利く。いや、俺が分かりやすいってこともあるかもしれないけど。それにしても、気が利くなあ。
「みすちーって、いいお嫁さんになりそうだよな。」
「えっ!?」
「っごほ!ごは!」
みすちーが急に大きな声を出すからむせてしまった。声を出してからみすちーは固まってしまっている。
「そ、それって、その、こ、こくは、いや、そんな、き、急に」
みすちーは急にブツブツ言い始めている。何か失礼なことを言ったかな?飯も作るのが上手いし、気が利くし、ここまでいいお嫁さんって中々いないと思うんだけど。さて、しっかりとうな丼を食べときますか。
「ごちそーさま!」
いやあ、結構食べたな。みすちーのうな丼久しぶりだったからか?当のみすちーはまだブツブツ言っているけど。
「みすちー、みすちー!」
「ふえ?あ、ああごめんね。」
みすちーも起こした所でお代を払おうと財布を出した。
「あ、今回はお代要らないよ。」
「え、いや、でも」
「いいの、いいの。これからこの店のお得意様になってくれるってことで!」
みすちーはウインクしながら有無を言わせず言ってきた。こうなるとみすちーはテコでも動かない。
「分かった。また来るよ!」
「うん!それでよし。」
みすちーは何故か頭を撫でてきた。子供じゃあるまいし、と思って撫で返そうと頭を撫でた。
「ふわ!な、何で?」
「いや、何か撫でられたから。」
思ったより、リアクションに満足したので帰ろうと頭から手を離そうとするとみすちーが手を掴んできた。
「どうしたの?」
「その...まだ、撫でてくれない?」
みすちーは俯きながら言った。まあ、みすちーも甘えたい時があるよな。俺は頼みを聞いて少しの間撫でていた。終始、みすちーは顔を俯いていたのでどんな顔をしているか分からなかったが頬の辺りが真っ赤になっていたから、喜んでいるのだろう。
そこから30分程、撫でていたので腕が痛くなった。みすちー...恐ろしいやつだ...
こんにちは、慧音だ。今回、特に話すこともないが作者に頼まれたからな。ま、後は作者頑張れよ。
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やっと、ゲストが見つかった。良かった〜σ(^_^;)ではでは、次回もお楽しみに!
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