東方棚ぼた日記   作:勇気のコーン

23 / 25




第二十二話 神様、降臨

最初に口火を切ったのは椛だった。

 

「な、何者ですか。貴女は。」

 

まさに恐る恐るという感じで聞いていた。すると、

 

「ん?普通、自己紹介するんだったらそっちが先に言うべきなんじゃないか?」

 

と、かなりの上から目線の回答が帰ってきた。見た目的には…紫と同じぐらい?紫がかった青髪で後ろには霊夢の神社でも見るしめ縄がある。ちょっとどころじゃなくかなりの変わった格好だ。しかし何故か二人とも言葉を返せなかった。まるで蛇にでも睨まれた獲物のように。取り敢えず、相手の要求を飲むことにした。

 

「俺は天馬 駆。ここで何でも屋をしている。それでこっちが」

 

「い、犬走 椛です。」

 

「私は【八坂 神奈子(やさか かなこ)】だ。ちょっと、外の世界で神様をしていたんだ。」

 

ははぁ。成る程、神様ね。今までの上から目線も頷けるな。でも不思議に思ったことが一つ。

 

 

「何で外の世界の神様がわざわざ、幻想郷へ?」

 

 

神様なら、ここへ来なくとも安定して外の世界で暮らせると思うんだが。

 

「いやそれがな。外の世界だとあまり信仰が集めなくなっていてね。一か八かここに引っ越して来たんだ。」

 

「で、では何故私達に攻撃して来たんですか。貴女に全く得がないように思えるのですが。」

 

椛がそう言うと神奈子は笑い出した。

 

「はっはっは!…ふう。なあ、犬っころ。お前は全て損得で物事を決めるのか?そんなんじゃあ、お前は上の奴についていくだけの人生になるぞ。」

 

「よ、余計なお世話です!それに私は犬っころじゃないです!白狼天狗の犬走 椛です!」

 

しかし、外では信仰が集められないとは。神奈子の力を見ると相当な神社だったに違いない。あれ?そういえば…

 

「なぁ、神奈子。」

 

「なんだ?」

 

「さっき、引っ越して来たって言うけどこんな夜にか?何処で寝泊まりするって言うんだよ。」

 

いくら、神様とはいえここの地形もろくに知らない奴がウロウロしていい場所ではない。俺が少し心配する一方で神奈子は全く気にも止めていない様子だった。

 

「あー。そこの所は大丈夫だ。確かに外の世界からここへ来るのに時間がかかり過ぎたが、もうそろそろくると思うんだ。」

 

「「?来るって一体何が(ですか)?」」

 

俺と椛が聞くと、神奈子がつんつんと指を上にやった。

 

 

「「ん?」」

 

 

指でさされた方を見ると、空が急に割れた。さながら、紫のスキマのように。それと同時にスキマから何かの建物の土台らしき物が現れた。

 

「単にここに来るなら目を瞑ってたって出来る。」

 

それと時を同じくして地面から変な帽子と共にものすごい数の蛙と蛇が現れて、一瞬でその場を整地した。そこへ土台が置かれた。

 

「でも、どうにかして《私達の家》を持って来たくてね。」

 

次に空から柱などの物が降ってきた。それを蛙と蛇が土台の上に組み立てていき、見る見るうちに建物の骨組みが姿を現した。

 

「それなら、家ごとここに来ようと思ってね。」

 

最後と言わんばかりに空から灯篭やら石段やら賽銭箱などなど色々な物が降りかかった。しかし、今度は蛙も蛇も動こうとはしなかった。その代わりに神奈子が手を上にあげた。

 

「ハッ!」

 

掛け声がした途端、空から降って来ていた物が動くのを辞めて宙に浮いた。そしてゆっくりとそれぞれの場所へ置かれた。

 

「世話になるよ、幻想郷。」

 

先ほどまで、山奥だった所に立派な神社が建てられたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりの出来事で言葉を無くす椛と俺が棒のように突っ立っていると、空から声が聞こえた。

 

「神奈子様〜。うまくいきましたか〜?」

 

声のした方を向くと、霊夢と似たような格好をした人が降りてきた。どうやら神奈子と知り合いらしい。

 

「大丈夫。完ぺきにうまくいった。これも早苗が頑張ってくれたお陰だ。」

 

「ちょっとー、私も頑張ったんだからさぁー。」

 

と、今度はさっきの帽子から小さな女の子が出てきた。…もう、訳ワカメ。誰か説明プリーズ。




投稿が遅れました!受験勉強をしていかないといけないのでこれからもこうなってくると思います。それでも読んでいただけるのならよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。