ドラゴンボールFG 〜転生少女達と戦闘民族は仲間だった⁉︎〜   作:竜華

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お久しぶりのオリジナルストーリーです。少し続きます。


第26話 廃村

 グゥゥゥ……ギュルルルルル……

 

「さっきからうっさいねん、アボカ‼︎少しは黙らせらせへんのか⁉︎その腹の虫は‼︎」

 

「お腹空いてんの‼︎だから食べ物探しに出てるんじゃないか‼︎」

 

 よう皆。俺だ、キャッツべだ。只今、絶賛プチ飢餓中のアボカと一緒に町か何かを探している。この馬鹿(アボカ)は、大袋一杯に持ってきたクッキー等の携帯食を食い尽くし、それでまだ何か寄越せと喚いているときたもんだ。イライラの1つや2つするだろう。

 

「あんまうっさいと……、その腹抉って胃取り出すで」

 

「グロい⁉︎絶対やめてね⁉︎」

 

「なら黙らせぇや」

 

「それは……ちょっと難しいかな……」

 

 目を逸らして苦笑いするアボカ。こいつから導き出される答えは1つ。

 

「なら抉る」

 

「鬼‼︎悪魔‼︎厨二病‼︎」

 

 おい待て、厨二病は余計だ。この年になって、漸く自重できるようになってきたんだから、変に触発させるな。疼いてくる。

 

 とまあ、そんな戯言はさておき、この間に聞きたかったことを聞くとしよう。

 

「お前、さっき、変な奴らと話してへんかったか?」

 

「……あぁ、ミラさんとトワさん達のことか。確かに喋ってたよ。変な奴と一緒にね」

 

「変な奴?それって、まさか……原作に……」

 

 嫌な予感しかしない。

 

「そ、あんなキャラどこにも出てこなかったよ。この僕が言うんだから間違いない。しかも、僕達の前世を知ってるんだ。あいつが、僕達の敵だって考えていいだろうね」

 

 そこで1度止まったアボカは、何故かうんうんと唸りだした。

 

「でもねぇ……フードの隙間から見えたあの顔、どこかで見たことある(・・・・・・・・・・)気がするんだよね……あの目の形とか、色素の薄さとかさぁ……」

 

「俺達も原作キャラ達も、そこまで白くないで?気の所為とちゃう?」

 

「だと思うんだけどね……何だろ、しっくりこない」

 

「まあ、相手は誰であれ、潰すのが俺達の仕事やからなぁ。あんまり深く詮索せんで、さっさと殺るのが得策やろ」

 

 なお怪訝そうな表情で考え込むアボカを他所に、俺は視界の隅に小さな建造物の集合体を見つけた。その数から、恐らく村だ。

 

「おい、村あったで」

 

 気付いていないであろうアボカに声をかける。

 

「やったぁ‼︎僕、肉まんが食べたいなぁ!」

 

「我儘言うんやない。あるもんだけ貰うんや」

 

 そう釘を刺しながら、ゆっくり村の近くに着地する。ゴツゴツとした岩の感触が、足の裏に当たる。

 

「にっくまん〜、にっくまん〜」

 

「歌うんやないクソ音痴が」

 

 歩けばすぐに、村の入り口が見えた。『Welcome to FUWAFUWA village』という文字が看板の中央に踊っている。近付かなくても、それが掠れているのが分かった。更に良く見ると、古くなった家々が建ち並んでいた。若者達が喜ぶ様な娯楽施設は見当たらない。

 

「これが、所謂『限界集落』ってやつ……?学校で習った」

 

「せやろなぁ……これじゃ、肉まんどころか、普通の携帯食すらあるか危ういで」

 

「えぇ……⁉︎そんなぁ……」

 

 露骨に落ち込むアボカは、ヘナヘナと地面に座り込んだ。

 

「……まぁおかき位はあるやろうから、そういうの貰っとこ」

 

「ん……ま、いっか。おかきとか煎餅とかも好きだしね」

 

 一瞬で機嫌を直した彼女は、立ち上がって走り出した。何故か両手を真っ直ぐ横に伸ばして、「キィィィィィン‼︎」などと叫んで。

 

「……地球割り、せんといてや」

 

 苦笑を漏らして、それに続いた。

 

 一般人の身体能力を超越している俺達の走りでは即座に村に着いた。やはり、人気も明るさも感じられない。

 

「……人、住んでんのやろか?」

 

「住んでなかったら消し飛ばす」

 

「やめたってや……」

 

 苦笑ではなく、別の意味での笑顔が作られるのを感じた。こいつの場合、本気でやりかねないので恐ろしい。

 

 しかし、本当に人気がない。廃村なのではないか?

 

 そう思った途端、背後から人の気配がした。続いて、バァンッ、という音が響く。そして、丸い何かが背中に当たる。

 

「ん……?」

 

 弾丸だった。それも、1つや2つではない。計6つである。

 

「ひっ……ひぃぃぃぃ⁉︎」

 

 撃った本人であろう老父が腰を抜かす。銃も手から離れていた。

 

「……爺さんかいな?俺を撃ったんは」

 

「くっ……来るなぁぁぁ……‼︎」

 

 俺が近付くと、老父は這いずって逃げようとする。

 

「殺さへんから、止まってぇや。俺達、食い物貰いたいだけなんや」

 

 笑って肩を掴む。可哀想な位に、老父の顔が絶望に染まった。

 

「あばばばばばば……」

 

 泡を吹いて倒れた。そのまま気絶する。

 

「……化け物が……何処か行けぇ‼︎」

 

「ここには……何もないよ‼︎」

 

 気が付けば、辺りを老人達に囲まれていた。誰も彼も、年より多く皺が畳まれていた。主に眉間に。

 

「いや……食べ物貰えれば良いんですけど……」

 

 アボカが取り繕うように言う。しかし、老人の罵声は止まらない。

 

「そう言って、北の都みたいに消すつもりなんだろ‼︎」

 

「騙されないからな‼︎」

 

 

「この人殺し‼︎」

 

 流石に困ってしまった。これでは話しが進まない。

 

「どうしたら信じてもらえるんですか……?」

 

「俺達を助けたら……考えてもやらんが……人殺しのお前らには無理じゃろなぁ‼︎」

 

 1人の老人が呟いた。それを聞き逃す俺ではない。

 

「助ける……?何からや?」

 

 言ってハッとした老人に問いかける。

 

「……ここで、こいつらとアレが相打ちになってくれれば……」

 

「世界は助かる⁉︎」

 

 そんな相談の末に、

 

「……【アカドリ様】からじゃ……‼︎」

 

 老人はそう怒鳴った。

 

 

 

 

 

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